和歌山大学 2019年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!
和歌山大学 2019年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!
こんにちは!数強塾グループ代表の藤原進之介です。
今日は、和歌山大学 2019年度の数学過去問を、一緒に丁寧に解き進めていきましょう。この大学の問題は「標準レベル」と言われていますが、実は「基礎がしっかり身についているか」を試す、非常に実践的な良問ぞろいなんです。
この記事を読むと、以下のことが分かります:
✅ 和歌山大学数学の試験形式と特徴
✅ ベクトル・不定方程式・領域・微積分の標準解法
✅ 計算ミスを防ぐための具体的テクニック
✅ 合格に必要な勉強戦略
では、さっそく始めましょう!
和歌山大学の数学ってどんな試験?
試験形式
- 出題数:5大問(学部によって一部異なる)
- 出題傾向:教育学部・システム工学部・観光学部で、大問[1]~[3]は共通出題
- 難易度:基礎~標準レベル
- 特徴:計算力と「なぜそうなるのか」という論理的思考力を問う
和歌山大学数学の特徴を例え話で説明
「和歌山大学の数学は、料理でいうと『基本技術が大切な和食』みたいなものです」
有名な洋食レストランの複雑なソースは「奇想天外な組み合わせ」を求めていますが、和食は「刻む・焼く・煮る」という基本動作が完璧に身についているかで全てが決まります。
和歌山大学も同じ。派手な計算テクニックより、ベクトルの成分表示、不定方程式の一般解、領域と最適化といった「基礎となる概念」をしっかり理解していることを求めています。
だからこそ、「なぜこの公式を使うのか」という本質的理解が最強の武器になるんです。
🧑 生徒:「和歌山大学の数学は、どの単元が重要ですか?」
👨🏫 藤原先生:「いい質問だね!この大学はベクトル・整数問題・図形と領域・微積分が4本柱なんだ。特に大事なのは『内分点の位置ベクトル公式』『一次不定方程式の一般解』『領域の交集合』『導関数による増減』といった基本定理だよ。これらがしっかり使えれば、確実に合格点に到達できる。」
2019年度 全問題と解説
大問[1] ベクトルの内積と位置関係
【問題文】
△OABにおいて、辺ABを3:2に内分する点をP、辺OBを1:3に内分する点をQ、直線OPと直線AQの交点をRとする。また、$|\vec{OA}|=1$、$\angle AOB=60°$、$\vec{OP} \perp \vec{AQ}$とする。$\vec{OA}=\vec{a}$、$\vec{OB}=\vec{b}$とするとき、次の問いに答えよ。
(1) $\vec{OP}$、$\vec{AQ}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$を用いて表せ。
(2) $|\vec{AR}|:|\vec{RQ}|$を求めよ。
(3) $|\vec{b}|$を求めよ。
(4) △OARの面積Sを求めよ。
【解法ポイント】
この問題は、位置ベクトルと内積の性質を活用する標準問題です。
- ステップ①:内分点・外分点の位置ベクトル公式を使う
- ステップ②:交点RをOPとAQ上の点として媒介変数で表す
- ステップ③:垂直条件(内積=0)から$|\vec{b}|$を決定
- ステップ④:ベクトルの大きさと外積で面積を計算
【解説】
(1) $\vec{OP}$と$\vec{AQ}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$で表す
$\vec{OP}$の計算:
Pは線分ABを3:2に内分しています。内分点の位置ベクトルは:
$\vec{AQ}$の計算:
Qは線分OBを1:3に内分しています(「1:3に内分」は「OからBへ1:3」という意味)。だから:
したがって、Aから見たQの位置ベクトルは:
答え: $\vec{OP} = \frac{2}{5}\vec{a} + \frac{3}{5}\vec{b}$、$\vec{AQ} = -\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}$
(2) $|\vec{AR}|:|\vec{RQ}|$を求める
RはOPとAQの交点なので、2つの方法で表せます:
- Rは直線OP上の点:$\vec{OR} = s \cdot \vec{OP}$ ($0 < s < 1$)
- Rは直線AQ上の点:$\vec{AR} = t \cdot \vec{AQ}$ ($0 < t < 1$)
Rの位置をOから見ると:
また、RはOP上の点だから:
$\vec{a}$と$\vec{b}$は一次独立なので、係数を比較すると:
②から:$t = \frac{12s}{5}$
①に代入:$1 - \frac{12s}{5} = \frac{2s}{5}$
したがって:$t = \frac{12 \cdot 5}{5 \cdot 14} = \frac{12}{14} = \frac{6}{7}$
Aから見たRとQの位置関係は、RはAQを$\frac{6}{7}$に内分する点です。だから:
答え: $6:1$
(3) $|\vec{b}|$を求める
垂直条件$\vec{OP} \perp \vec{AQ}$から:
展開します:
ここで、$\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| \cdot |\vec{b}| \cdot \cos 60° = 1 \cdot |\vec{b}| \cdot \frac{1}{2} = \frac{|\vec{b}|}{2}$
$|\vec{b}| = x$とおくと:
両辺に20を掛ける:
因数分解:$(3x - 8)(x + 1) = 0$
$x > 0$だから、$x = \frac{8}{3}$
答え: $|\vec{b}| = \frac{8}{3}$
🧑 生徒:「なぜ内積を $|\vec{a}| \cdot |\vec{b}| \cdot \cos 60°$ で計算したんですか?」
👨🏫 藤原先生:「いい質問だ!これは内積の定義なんだ。$\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| \cdot |\vec{b}| \cdot \cos \theta$ という公式があってね、2つのベクトルのなす角が与えられているときは、この形を使うんだ。$|\vec{a}|=1$、$|\vec{b}|=x$、$\theta = 60°$ だから、$\vec{a} \cdot \vec{b} = 1 \cdot x \cdot \cos 60° = x \cdot \frac{1}{2} = \frac{x}{2}$ になるってわけだよ。」
(4) △OARの面積Sを求める
△OARの面積は:
または、別の方法として、△OARと△OABの面積比を使います。
ARはAQを$\frac{6}{7}$に内分していて、RはOPを$\frac{5}{14}$に内分しています。
面積は、原点Oから見た2つのベクトルの外積の大きさで:
ここで、$|\vec{a} \times \vec{b}| = |\vec{a}| \cdot |\vec{b}| \cdot \sin 60° = 1 \cdot \frac{8}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{4\sqrt{3}}{3}$
したがって:
答え: $S = \frac{\sqrt{3}}{7}$
👨🏫 この記事を書いた人:藤原進之介
**藤原進之介**(数強塾グループ代表)
Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。
**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)
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