和歌山大学 2012年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

和歌山大学 2012年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

こんにちは!数強塾グループの藤原進之介です。

今日は、和歌山大学 2012年度の数学入試問題を、じっくり丁寧に解説していきます。この記事を読み終わる頃には、「あ、この問題はこの公式を使うんだ!」「計算の流れがわかった!」という感覚が掴めるはずです。

和歌山大学の問題は「基礎を大切にしながらも、ちょっと計算が複雑」という特徴があります。つまり、基本的な公式や定理をしっかり理解していれば、じっくり計算すれば解けるということ。決して難しすぎることはありませんので、一緒に一歩ずつ進んでいきましょう!


和歌山大学の数学ってどんな試験?

試験形式と難易度

和歌山大学の数学入試は、標準レベルの問題が中心です。以下が特徴です:

項目 内容
大問数 5問(各学部で選択)
試験時間 90分
難易度 基礎〜標準レベル
特徴 基本的な計算力で対応可能

この大学の数学の特徴

和歌山大学の数学は、野球に例えるなら「基本に忠実なプレイが得点に結びつく」という感じです。派手な応用技巧はあまり要求されず、むしろ:

  • 基本公式の理解が深いか
  • 計算を正確に進められるか
  • グラフや図形をイメージできるか

こういった点が求められます。つまり、「青チャート」や「フォーカスゴールド」で丁寧に学んだ内容が、そのまま問題に出てくる傾向があります。

先生と生徒の会話

🧑 生徒:「和歌山大学の数学は、どういう対策をすればいいですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「いい質問だね!和歌山大学の数学は標準的な公式と計算力があれば大丈夫。例えば、対数計算、三角関数の合成公式、ベクトルの内積、積分計算みたいな基本が中心だよ。だから『基礎問題精講』や『フォーカスゴールド』で丁寧に一つ一つ理解していくのが合格への近道だね。派手な難問解法よりも、確実に点を取ることが大事だよ。」


2012年度 全問題と解説

それでは、実際の問題を見ていきましょう。全5問のうち、代表的な問題をピックアップして詳しく解説します。


大問1【全学部共通】対数と三角関数の大小比較

【問題文】

次の問いに答えよ。

(1) $\log_6 11$ と $\log_6 15$ と $\frac{3}{2}$ の大小を比較し、小さい方から順に並べよ。

(2) $0 < \alpha < \frac{\pi}{2}$ とする。$\tan\frac{\alpha}{4} = \frac{1}{5}$ であるとき、$\alpha$ と $\frac{\pi}{4}$ の大小を比較せよ。

【解法ポイント】

ステップ①:対数を同じ形に統一する
- $\log_6 11$ と $\frac{3}{2}$ を比較するために、$\frac{3}{2}$ を対数形に変換
- $\frac{3}{2} = \log_6 6^{3/2} = \log_6 \sqrt{216}$

ステップ②:対数関数の単調性を利用
- $f(x) = \log_6 x$ は単調増加なので、底の数を比較すればよい
- $11$ と $\sqrt{121}$ を比較

ステップ③:二倍角公式を繰り返し適用
- $\tan\frac{\alpha}{2}$ を求めるために、$\tan\frac{\alpha}{4}$ から二倍角公式を使う

【解説】

(1) 対数の大小比較

ここで重要なのは「対数関数の単調性」です。$y = \log_6 x$ は $a = 6 > 1$ なので、単調増加関数。つまり、$x_1 < x_2$ なら $\log_6 x_1 < \log_6 x_2$ が成り立ちます。

まず $\frac{3}{2}$ を対数で表します:

$$\frac{3}{2} = \log_6 6^{3/2} = \log_6 \sqrt{6^3} = \log_6 \sqrt{216}$$

次に $\log_6 11$ と比較。$\frac{3}{2} = \log_6 \sqrt{216}$ なので:

$$\sqrt{216} \approx 14.7, \quad \sqrt{121} = 11$$

よって $\sqrt{121} < \sqrt{216}$ だから:

$$\log_6 11 < \frac{3}{2}$$

同様に $\log_6 15$ と $\frac{3}{2}$ を比較します:

$$\frac{3}{2} = \log_6 \sqrt{216} \approx \log_6 14.7$$

$\sqrt{225} = 15$ なので $\sqrt{216} < \sqrt{225}$:

$$\frac{3}{2} < \log_6 15$$

答え: $\boxed{\log_6 11 < \frac{3}{2} < \log_6 15}$

(2) 三角関数の大小比較

与えられた情報:$\tan\frac{\alpha}{4} = \frac{1}{5}$

ここで使うのは「二倍角公式」です:

$$\tan 2\theta = \frac{2\tan\theta}{1-\tan^2\theta}$$

ステップ①: $\tan\frac{\alpha}{2}$ を求める

$$\tan\frac{\alpha}{2} = \tan\left(2 \cdot \frac{\alpha}{4}\right) = \frac{2 \cdot \frac{1}{5}}{1 - \left(\frac{1}{5}\right)^2}$$
$$= \frac{\frac{2}{5}}{1 - \frac{1}{25}} = \frac{\frac{2}{5}}{\frac{24}{25}} = \frac{2}{5} \cdot \frac{25}{24} = \frac{50}{120} = \frac{5}{12}$$

ステップ②: $\tan\alpha$ を求める

$$\tan\alpha = \tan\left(2 \cdot \frac{\alpha}{2}\right) = \frac{2 \cdot \frac{5}{12}}{1 - \left(\frac{5}{12}\right)^2}$$
$$= \frac{\frac{10}{12}}{1 - \frac{25}{144}} = \frac{\frac{10}{12}}{\frac{119}{144}} = \frac{10}{12} \cdot \frac{144}{119} = \frac{120}{119}$$

ステップ③: $\tan\frac{\pi}{4}$ と比較

$$\tan\frac{\pi}{4} = 1 = \frac{119}{119}$$
$$\tan\alpha = \frac{120}{119} > \frac{119}{119} = \tan\frac{\pi}{4}$$

$0 < x < \frac{\pi}{2}$ では $y = \tan x$ は単調増加なので:

答え: $\boxed{\frac{\pi}{4} < \alpha}$


大問2【全学部共通】ベクトルの内積と大きさ

【問題文】

平面上のベクトル $\vec{a}, \vec{b}$ が
$$|\vec{a} - \vec{b}| = \sqrt{5} \quad \text{と} \quad |2\vec{a} - \vec{b}| = 2$$
を満たしている。このとき、次の問いに答えよ。

(1) $|\vec{a}| = k$ とするとき、$|\vec{b}|$ と $\vec{a} \cdot \vec{b}$ をそれぞれ $k$ を用いて表せ。

(2) $\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角が $\frac{\pi}{4}$ であるとき、$|\vec{a}|$ と $|\vec{b}|$ の値をそれぞれ求めよ。

【解法ポイント】

ステップ①:与式を2乗して内積に関する式を立てる
- $|\vec{a} - \vec{b}|^2 = (\vec{a} - \vec{b}) \cdot (\vec{a} - \vec{b})$ という展開公式を使う
- $|2\vec{a} - \vec{b}|^2$ も同様に展開

ステップ②:連立方程式を解く
- 2つの式から $|\vec{b}|$ と $\vec{a} \cdot \vec{b}$ を $k$ で表す

ステップ③:内積公式と組み合わせる
- $\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| |\vec{b}| \cos\theta$ を使って、角度条件を利用

【解説】

(1) $|\vec{b}|$ と $\vec{a} \cdot \vec{b}$ を $k$ で表す

ベクトルの大きさの条件を内積の形に変換します。「ベクトルの大きさの2乗は内積で表される」という性質を使います:

$$|\vec{v}|^2 = \vec{v} \cdot \vec{v}$$

与式を2乗します:

$$|\vec{a} - \vec{b}|^2 = 5$$

左辺を展開($\vec{v} \cdot \vec{w} = \vec{w} \cdot \vec{v}$ という対称性を使う):

$$(\vec{a} - \vec{b}) \cdot (\vec{a} - \vec{b}) = \vec{a} \cdot \vec{a} - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + \vec{b} \cdot \vec{b}$$
$$= |\vec{a}|^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2 = 5 \quad \cdots ①$$

同様に第2の条件:

$$|2\vec{a} - \vec{b}|^2 = 4$$
$$(2\vec{a} - \vec{b}) \cdot (2\vec{a} - \vec{b}) = 4\vec{a} \cdot \vec{a} - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + \vec{b} \cdot \vec{b}$$
$$= 4|\vec{a}|^2 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2 = 4 \quad \cdots ②$$

$|\vec{a}| = k$ を代入すると、①と②は:

$$\begin{cases}
k^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2 = 5 & (\text{①}) \\
4k^2 - 4\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{b}|^2 = 4 & (\text{②})
\end{cases}$$

①から②を引きます(①から②を引くテクニック — 1つの未知数を消去する):

$$①-②: \quad (k^2 - 4k^2) - (2 - 4)\vec{a} \cdot \vec{b} + 0 = 5 - 4$$
$$-3k^2 + 2\vec{a} \cdot \vec{b} = 1$$
$$\vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{3k^2 + 1}{2}$$

これを①に代入:

$$k^2 - 2 \cdot \frac{3k^2 + 1}{2} + |\vec{b}|^2 = 5$$
$$k^2 - (3k^2 + 1) + |\vec{b}|^2 = 5$$
$$|\vec{b}|^2 = 5 + 3k^2 + 1 - k^2 = 2k^2 + 6$$

$|\vec{b}| > 0$ なので:

答え (1): $\boxed{|\vec{b}| = \sqrt{2k^2 + 6}, \quad \vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{3k^2 + 1}{2}}$

(2) なす角が $\frac{\pi}{4}$ のとき

内積の定義より:

$$\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| |\vec{b}| \cos\frac{\pi}{4} = k \cdot \sqrt{2k^2 + 6} \cdot \frac{1}{\sqrt{2}}$$
$$= \frac{k\sqrt{2k^2 + 6}}{\sqrt{2}} = k\sqrt{k^2 + 3}$$

(1)の結果と等置:

$$k\sqrt{k^2 + 3} = \frac{3k^



👨‍🏫 この記事を書いた人:藤原進之介

**藤原進之介**(数強塾グループ代表)

Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。

**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)

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