早稲田大学 2019年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
早稲田大学 2019年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
はじめに:この記事を読むと得られる3つの価値
早稲田大学 2019年度 数学 過去問解説へようこそ!この記事では、早稲田大学の数学を徹底的に分析し、2019年度全問題を丁寧に解説していきます。
- ✅ 2019年度の全大問(8問)を、途中計算を省略せずに完全解説
- ✅ 早稲田大学数学の出題傾向と合格するための戦略が分かる
- ✅ 合格ラインを突破するための参考書・学習ロードマップまで完全網羅
👨🏫 藤原先生より:
早稲田の数学は「問題数が多く、時間との戦い」です。でも大丈夫!一つ一つの問題は実は標準レベルが多い。どこで確実に点を取り、どこは捨てるかという戦略が合否を分けます。一緒にしっかり対策していきましょう!
早稲田大学の数学:入試の全体像
試験形式と基本情報
早稲田大学の数学は学部ごとに試験が異なります。理工学術院(基幹・創造・先進)の理工学部系が最も数学の比重が高く、今回取り上げる2019年度の問題群はその代表格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分 |
| 問題数 | 5〜8問(学部による) |
| 解答形式 | 答のみ・記述混在 |
| 出題範囲 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B |
| 偏差値帯 | 65〜70(理工系) |
求められる数学レベル
早稲田大学理工系の数学は「標準〜やや難」のレベルが中心です。東京大学のように純粋な思考力だけを問う問題は少なく、むしろ計算の正確性と処理速度が重要になります。
🧑 生徒:「早稲田の数学って、東大や京大とどう違うんですか?」
👨🏫 藤原先生:「大きな違いは出題スタイルだよ。東大は「なぜそうなるか」を論述で説明させる問題が多い。でも早稲田は答えを出すスピードと計算の正確さが重視される。例えば積分で面積を求めるとき、東大なら「この方針が正しいことを示せ」と聞くことが多いのに、早稲田は「面積Sを求めよ」とシンプルに聞いて、計算量は多いことがある。要するに、早稲田では公式・定理を素早く使いこなす力が必要なんだ。青チャート(チャート式 基礎からの数学)で基礎を固めたうえで、1対1対応の演習で入試標準レベルの問題処理力を鍛えるのが王道だよ!」
頻出単元ランキング(過去10年)
| 順位 | 単元 | 出題頻度 |
|---|---|---|
| 1位 | 微積分(面積・体積) | ★★★★★ |
| 2位 | 確率・確率漸化式 | ★★★★☆ |
| 3位 | ベクトル・空間図形 | ★★★★☆ |
| 4位 | 数列・漸化式 | ★★★★☆ |
| 5位 | 複素数平面 | ★★★☆☆ |
| 6位 | 三角関数・指数関数 | ★★★☆☆ |
| 7位 | 数学的帰納法・不等式証明 | ★★★☆☆ |
微積分は毎年必ず出ると言っても過言ではありません。特に回転体の体積・面積計算は頻出中の頻出です!
2019年度 出題テーマ速報と分析
大問別テーマ一覧と難易度
| 大問 | テーマ | 難易度 |
|---|---|---|
| 大問1-(1) | 三角関数・2倍角公式 | ★★☆☆☆ |
| 大問1-(2) | 指数関数の最大最小 | ★★★☆☆ |
| 大問1-(3) | 群数列 | ★★★☆☆ |
| 大問2 | 放物線と接線・面積 | ★★★☆☆ |
| 大問3 | 応用問題(円形道路と売上) | ★★★★☆ |
| 大問4 | ベクトルの内積・最小値 | ★★★☆☆ |
| 大問5 | さいころと2次方程式の確率 | ★★★★☆ |
| 大問6 | 接線と曲線の交点・回転体 | ★★★★☆ |
| 大問7 | 確率漸化式・コイン移動 | ★★★★☆ |
| 大問8 | 不等式の証明・極限 | ★★★★★ |
合格ラインと得点戦略
2019年度の合格ラインは概ね6割〜6.5割と推定されます。全問完答は上位数%のみです。戦略としては:
- 大問1・2・4は確実に完答 → ここを落とすと一気に不利になる
- 大問3・5は部分点を積み重ねる → (1)(2)だけでも取れれば十分
- 大問8は解ける小問だけ狙う → 証明問題は時間がかかりすぎることがある
全大問 問題・解説(完全版)
大問1-(1):三角関数・2倍角の公式(難易度★★☆☆☆)
【問題文】
$t = \tan\theta$($-\dfrac{\pi}{4} < \theta < \dfrac{\pi}{4}$)とおくとき、$\tan 2\theta$、$\sin 2\theta$ をそれぞれ $t$ の式で表せ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 2倍角公式(タン) | $\tan 2\theta = \dfrac{2\tan\theta}{1-\tan^2\theta}$ |
| 2倍角公式(コス) | $\cos 2\theta = \dfrac{1-\tan^2\theta}{1+\tan^2\theta}$ |
| sinとtanの関係 | $\sin 2\theta = \tan 2\theta \cdot \cos 2\theta$ |
【解法ステップ】
ステップ① $\tan 2\theta$ を求める:
ステップ② $\cos 2\theta$ を $t$ で表す:
ステップ③ $\sin 2\theta = \tan 2\theta \cdot \cos 2\theta$ を利用する:
【答え】
【藤原先生の解説】
2倍角公式は「倍角」という名前の通り、$\theta$ を $2\theta$ に変換する公式です。$\sin 2\theta$ を直接 $t$ で表すのが難しいときは、$\sin 2\theta = \tan 2\theta \cdot \cos 2\theta$ という「裏技」が使えます。料理で言えば、材料($\cos 2\theta$)を既に準備してあるんだから、あとは混ぜるだけ、というイメージですね。
🧑 生徒:「$\sin 2\theta$ を $t$ で直接表す方法はないですか?」
👨🏫 藤原先生:「もちろんあるよ!$\sin 2\theta = 2\sin\theta\cos\theta$ という公式を使って、さらに $\sin\theta = \dfrac{t}{\sqrt{1+t^2}}$、$\cos\theta = \dfrac{1}{\sqrt{1+t^2}}$ を代入すると、$\sin 2\theta = 2 \cdot \dfrac{t}{\sqrt{1+t^2}} \cdot \dfrac{1}{\sqrt{1+t^2}} = \dfrac{2t}{1+t^2}$ と同じ結果になるよ。どちらの方法も正しい!でも今回紹介した $\tan 2\theta \cdot \cos 2\theta$ を使う方法は計算ミスが少なくておすすめだよ。」
【この大問で身につく力】 三角関数の変換力と公式の柔軟な活用力。入試で繰り返し問われる「置換」による式変形の基礎が身につく。
大問1-(2):指数関数の最大最小(難易度★★★☆☆)
【問題文】
$x < 1$ のとき、$y = 9 \cdot 25^x - 15 \cdot 5^x - 5^{3x}$ のとりうる値の範囲を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 置換 | $t = 5^x$ とおくと $25^x = t^2$、$5^{3x} = t^3$ |
| 微分による増減 | $y' = 0$ の点を求め増減表を作る |
【解法ステップ】
ステップ① $t = 5^x$ とおく。$x < 1$ のとき $5^x < 5^1 = 5$ かつ $5^x > 0$ より:
ステップ② $y$ を $t$ の式に変換する:
ステップ③ 微分して増減表を作る:
$0 < t < 5$ における $y' = 0$ の解:$t = 1$($t=5$ は境界なので含まない)
| $t$ | $(0)$ | $\cdots$ | $1$ | $\cdots$ | $(5)$ |
|---|---|---|---|---|---|
| $y'$ | $-$ | $0$ | $+$ | ||
| $y$ | $\searrow$ | 極小 | $\nearrow$ |
ステップ④ $t = 1$ のときの $y$ の値を求める:
ステップ⑤ $t \to 0^+$ のとき $y \to 0$、$t \to 5^-$ のとき:
ただし $t = 0$ と $t = 5$ は含まない(開区間)ので、境界値は含まれない。
増減表から、$t \in (0, 5)$ での $y$ の最小値は $t = 1$ での $-7$、$t \to 5^-$ での極限値は $25$(到達しない)。
($t=1$ すなわち $x=0 < 1$ で最小値 $-7$ を取り、$t$ が $5$ に近づくにつれて $y$ は $25$ に近づくが到達しない)
【この大問で身につく力】 指数関数の置換テクニックと微分を使った最大最小の求め方。置換積分の前段階として重要なスキル。
大問1-(3):群数列(難易度★★★☆☆)
【問題文】
数列 $\{a_n\}$ を $\dfrac{1}{2}, \dfrac{1}{3}, \dfrac{2}{3}, \dfrac{1}{4}, \dfrac{2}{4}, \dfrac{3}{4}, \dfrac{1}{5}, \dfrac{2}{5}, \dfrac{3}{5}, \dfrac{4}{5}, \dfrac{1}{6}, \cdots$ と定めるとき、$a_{220}$ を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 群数列の考え方 | 第 $k$ 群の項数は $k$、累積項数は $\dfrac{k(k+1)}{2}$ |
| 第 $k$ 群の初項 | $\dfrac{1}{k+1}$、$j$ 番目の項は $\dfrac{j}{k+1}$ |
【解法ステップ】
ステップ① 数列を群に分ける:
- 第1群:$\dfrac{1}{2}$(1項)
- 第2群:$\dfrac{1}{3}, \dfrac{2}{3}$(2項)
- 第3群:$\dfrac{1}{4}, \dfrac{2}{4}, \dfrac{3}{4}$(3項)
- 第 $k$ 群:$\dfrac{1}{k+1}, \dfrac{2}{k+1}, \cdots, \dfrac{k}{k+1}$($k$ 項)
ステップ② 第 $k$ 群までの累積項数を求める:
ステップ③ $a_{220}$ が何群何番目かを調べる:
$210 < 220 \leq 231$ なので、$a_{220}$ は第21群に属する。
ステップ④ 第21群の何番目かを求める:
第21群は $a_{211}$ から始まる(210項目の次)。
よって、$a_{220}$ は第21群の10番目。
ステップ⑤ 第21群の10番目の値を求める:
第21群の $j$ 番目は $\dfrac{j}{22}$ なので:
【この大問で身につく力】 群数列の処理力。「何群の何番目か」という2段階の調査プロセスをマスターできる。
大問2:放物線と接線・囲まれた面積(難易度★★★☆☆)
【問題文】
$xy$ 平面上の放物線 $y = x^2$ を $C$ とする。点 $P(-2, -5)$ を通り、放物線 $C$ に接する2つの直線を $\ell_1, \ell_2$ とする。
(1) 直線 $\ell_1, \ell_2$ の方程式を求めよ。
(2) 接点をそれぞれ $A(a, a^2)$, $B(b, b^2)$ とするとき、$a, b$ の値を求めよ。
(3) 放物線 $C$ と2直線 $\ell_1, \ell_2$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 接線の方程式 | 接点 $(t, t^2)$ における接線:$y = 2t(x - t) + t^2 = 2tx - t^2$ |
| 放物線と直線で囲まれた面積 | $\frac{1}{6}|a_2 - a_1|^3$($a_1, a_2$ は交点の $x$ 座標) |
【解法ステップ】
ステップ① 接点を $(t, t^2)$ とおく。$y' = 2x$ より、接線の方程式:
ステップ② 接線が点 $P(-2, -5)$ を通る条件:
$$-5 = 2t \cdot (-2) - t^2$$
$$-5 = -4t - t^2$$
$$t^2 + 4t - 5 = 0$$
$$(t+5)(t-1) = 0$$
$$t = -5 \quad \text{または} \quad t = 1$$
ステップ③ 各接線の方程式:
$t = -5$ のとき:$y = -10x - 25$ → $\ell_1$(傾き $-10$)
$t = 1$ のとき:$y = 2x - 1$ → $\ell_2$(傾き $2$)
ステップ④ 接点の座標:
ステップ⑤ 面積 $S$ を計算する。囲まれた領域は放物線 $C$ と $\ell_1$($x \in [-5, -2]$)と $C$ と $\ell_2$($x \in [-2, 1]$)の2部分に分かれる。
$\ell_2$ と $C$ の囲む面積($x \in [-2, 1]$):
面積は絶対値なので $S_2 = 9$(または $\dfrac{1}{6}|1-(-2)|^3 = \dfrac{27}{6} = \dfrac{9}{2}$……)
実際は $-x^2 + 2x - 1 = -(x-1)^2 \leq 0$ なので:
$\ell_1$ と $C$ の囲む面積($x \in [-5, -2]$):
🧑 生徒:「放物線と接線で囲まれた面積の計算で、なぜ $\dfrac{1}{6}|b - a|^3$ という公式が使えるんですか?」
👨🏫 藤原先生:「いい質問!これは放物線と接線で囲まれた面積の公式で、$\int_a^b (x-a)^2\,dx = \dfrac{(b-a)^3}{3}$ という積分の結果から来ているんだ。放物線 $y = x^2$ と点 $x = t$ での接線は $(x-t)^2$ の形で表せるから、$\int_a^t (x-t)^2\,dx = \dfrac{(t-a)^3}{3}$ になる。これを2倍する必要はなく、そのまま $\dfrac{|b-a|^3}{6}$ になるのは、放物線が上に凸・下に凸で変わるからだよ。今回の問題では、各接線と放物線の囲む部分はちょうど $\dfrac{3^3}{6} = \dfrac{9}{2}$……あれ、$9$ になるね?積分範囲が $-2$ から $1$ で幅は $3$、$\dfrac{3^3}{6} = \dfrac{27}{6} = \dfrac{9}{2}$……少し違うかな。実際に積分で確かめることが大切なんだ!この問題の場合、$P$ が接線外の点なので通常の「接線と放物線」の公式ではなく、ちゃんと積分計算しよう。」
【この大問で身につく力】 接線の求め方から面積計算まで、微分・積分の総合力が身につく。
大問3:円形道路と店舗立地の応用問題(難易度★★★★☆)
【問題文】
円形の環状道路に3600人の顧客が $0.1°$ 間隔で分布。$a$ を $1$ 以上 $180$ 未満の整数として店舗Pから時計回り $a°$ に店舗Aが立地。
(1) 2店舗のみの場合の各売上。
(2) 店舗Bを追加したときの売上と、Bの売上最大の条件。
(3) B の利益が常に負になる $a$ の条件。
(4) A と B の売上合計最大の条件。
【解法ステップ】
ステップ① 基本設定の確認:
- 顧客数:$3600$ 人、$0.1°$ 間隔 → 全体で $\dfrac{360}{0.1} = 3600$ 人
- 各顧客は最寄り店舗で $1000$ 円購入
ステップ② (1) 2店舗(P, A)の場合:
P と A の中間点(弦の等距離点)は直線距離で見た場合、円上の中間角が境界。
PとAの中間点は時計回り $\dfrac{a}{2}°$、反時計回り $180 + \dfrac{a}{2}°$ の位置。
店舗 P の担当範囲:$180°$ 分($\dfrac{a}{2}°$ から反時計回り $180°$)
店舗 A の担当範囲:$180°$ 分
各店舗の顧客数:$\dfrac{180}{0.1} = 1800$ 人
ステップ③ (2) 店舗 B を $b°$ の位置に追加($1 \leq b < 360$):
場合分けが必要。$b < a$ の場合(B が P と A の間):
- B の担当範囲:P 方向 $\dfrac{b}{2}°$、A 方向 $\dfrac{a-b}{2}°$ → 合計 $\dfrac{a}{2}°$
- B の顧客数:$\dfrac{a/2}{0.1} = 5a$ 人
-
B の売上:$5000a$ 円
-
A の担当範囲:B 方向 $\dfrac{a-b}{2}°$、反時計回り方向 $180 - \dfrac{a}{2}°$ 分
- A の顧客数:$180 \times \dfrac{1}{0.1} - \dfrac{a+b}{2} \times \dfrac{1}{0.1}$
- A の売上:$1{,}800{,}000 - 5000b$ 円
$b > a$ の場合(B が A の反対側):
- B の売上:$1{,}800{,}000 - 5000a$ 円
- A の売上:$5000b$ 円
B の売上最大条件:$b < a$ のとき $5000a$ は $a$ によって決まり $b$ には依存しない。$b > a$ のとき $1{,}800{,}000 - 5000a$。$a < 180$ より $b < a$ のケースの方が大きくなりうるが、$b$ の選び方によらず $b < a$ の任意の $b$ で $5000a$ が達成できる。
ステップ④ (3) B の利益が常に負:
B の開設費用 $100$ 万円。B の最大売上が $100$ 万円未満であればよい。
$b < a$ のとき B の売上は $5000a$ 円、$b > a$ のとき $1{,}800{,}000 - 5000a$ 円。
$b < a$ の最大売上:$5000a < 1{,}000{,}000 \Rightarrow a < 200$(常に成立)
$b > a$ の最大
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