旭川医科大学 2015年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
こんにちは、日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です!
今回は、旭川医科大学 2015年度(平成27年度)前期日程の数学を徹底解説していきます。北海道の医学部を目指す受験生にとって、旭川医科大学は非常に重要な選択肢の一つです。本記事では、全4問の入試問題について、問題の背景から解法のポイント、さらには別解まで、私と一緒に完全攻略していきましょう!
試験概要・難易度
2015年度 旭川医科大学 数学 試験情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 前期日程(2015年2月実施) |
| 試験時間 | 120分 |
| 配点 | 150点(二次試験合計450点中) |
| 出題形式 | 記述式・全4問 |
| 出題範囲 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B |
全体講評
2015年度の旭川医科大学の数学は、例年通り4問構成で出題されました。全体的な難易度としては「標準〜やや難」レベルで、医学部入試としては取り組みやすい部類に入ります。
特徴的だったのは以下の点です:
- 第1問:因数分解と整数に関する等式の証明問題。問1は標準的だが、問2はやや難度が高い
- 第2問:関数の極値・変曲点と面積に関する総合問題。数学Ⅲの微積分の基礎力が問われる
- 第3問:確率と漸化式の融合問題。場合分けと計算力が必要
- 第4問:空間ベクトルと体積計算。図形的センスと計算の正確さが求められる
時間配分としては、各問題に約30分を目安に取り組むことをお勧めします。計算量が多い問題もあるため、日頃から計算スピードを意識した練習が重要です。
合格に必要な得点の目安は、150点満点中100〜110点程度(約65〜75%)と推定されます。確実に取れる問題を落とさないことが合格への第一歩です。
大問1:因数分解と整数に関する等式の証明
問題
【問題1】
問1 次の式を因数分解せよ。
$x^6 + 1$
問2 次の等式を満たす正の整数の組 $(a, b)$ をすべて求めよ。
$3^a - 2^b = 1$
解説・解法のポイント
【問1の解説】$x^6 + 1$ の因数分解
この問題は、高次式の因数分解の典型的なパターンです。$x^6 + 1$ を因数分解するには、いくつかのアプローチがあります。
【解法1】和の公式を利用する方法
$x^6 + 1 = (x^2)^3 + 1^3$ と見なして、三乗の和の公式を適用します。
三乗の和の公式:$A^3 + B^3 = (A + B)(A^2 - AB + B^2)$
これを用いると:
$x^6 + 1 = (x^2 + 1)(x^4 - x^2 + 1)$
ここで、$x^2 + 1$ はこれ以上実数の範囲で因数分解できません(判別式 $= -4 < 0$)。
次に、$x^4 - x^2 + 1$ をさらに因数分解できるか検討します。
$x^4 - x^2 + 1$ に $x^2$ を足して引くと:
$x^4 - x^2 + 1 = x^4 + 2x^2 + 1 - 3x^2 = (x^2 + 1)^2 - (sqrt{3}x)^2$
これは差の平方の形なので:
$= (x^2 + 1 + sqrt{3}x)(x^2 + 1 - sqrt{3}x)$
$= (x^2 + sqrt{3}x + 1)(x^2 - sqrt{3}x + 1)$
【最終解答】
$x^6 + 1 = (x^2 + 1)(x^2 + sqrt{3}x + 1)(x^2 - sqrt{3}x + 1)$
【検証】 各因子の判別式を確認:
- $x^2 + 1$:判別式 $= 0 - 4 = -4 < 0$ ✓(これ以上因数分解不可)
- $x^2 + sqrt{3}x + 1$:判別式 $= 3 - 4 = -1 < 0$ ✓
- $x^2 - sqrt{3}x + 1$:判別式 $= 3 - 4 = -1 < 0$ ✓
【問2の解説】$3^a - 2^b = 1$ を満たす正の整数の組
この問題は整数問題の典型で、指数型の不定方程式を扱います。
【Step 1】小さな値で探索
まず、小さな正の整数で成り立つ組を探します:
- $a = 1, b = 1$:$3^1 - 2^1 = 3 - 2 = 1$ ✓ 解
- $a = 2, b = 3$:$3^2 - 2^3 = 9 - 8 = 1$ ✓ 解
- $a = 3, b = ?$:$3^3 = 27$ なので $2^b = 26$(整数解なし)
- $a = 4, b = ?$:$3^4 = 81$ なので $2^b = 80$(整数解なし)
【Step 2】$a geq 3$ の場合に解がないことの証明
$a geq 3$ のとき、$3^a - 1 = 2^b$ をmod 8で考えます。
$3^a$ を mod 8 で計算すると:
- $3^1 equiv 3 pmod{8}$
- $3^2 equiv 1 pmod{8}$
- $3^3 equiv 3 pmod{8}$
- $3^4 equiv 1 pmod{8}$
つまり、$3^a equiv begin{cases} 3 pmod{8} & (a text{ が奇数}) \ 1 pmod{8} & (a text{ が偶数}) end{cases}$
したがって:
- $a$ が奇数のとき:$3^a - 1 equiv 2 pmod{8}$
- $a$ が偶数のとき:$3^a - 1 equiv 0 pmod{8}$
一方、$2^b$ について:
- $b = 1$:$2^1 = 2 equiv 2 pmod{8}$
- $b = 2$:$2^2 = 4 equiv 4 pmod{8}$
- $b geq 3$:$2^b equiv 0 pmod{8}$
Case 1:$a$ が奇数で $a geq 3$ の場合
$3^a - 1 equiv 2 pmod{8}$ となるので、$2^b equiv 2 pmod{8}$
これを満たすのは $b = 1$ のみ。しかし $a geq 3$ で $3^a - 1 geq 26 > 2$ なので矛盾。
Case 2:$a$ が偶数で $a geq 4$ の場合
$a = 2m$($m geq 2$)とおくと、$3^{2m} - 1 = (3^m - 1)(3^m + 1) = 2^b$
$3^m - 1$ と $3^m + 1$ は差が2の連続する偶数です。$m geq 2$ のとき:
- $gcd(3^m - 1, 3^m + 1) = 2$
- $3^m - 1$ と $3^m + 1$ の両方が $2^b$ の因数となるためには、一方が2で他方が $2^{b-1}$ でなければならない
$3^m + 1 = 2$ となるのは $m = 0$ のみで、$m geq 2$ では成り立たない。
$3^m - 1 = 2$ となるのは $m = 1$ のみで、$m geq 2$ では成り立たない。
よって、$a geq 3$ では解なし。
【最終解答】
$(a, b) = (1, 1), (2, 3)$
別解・発展
【問1の別解】複素数を利用する方法
$x^6 + 1 = 0$ の解は $x^6 = -1 = e^{ipi}$ より:
$x = e^{ifrac{(2k+1)pi}{6}}$ ($k = 0, 1, 2, 3, 4, 5$)
これらの解を共役ペアでまとめることで、実係数の二次式の積が得られます。
【問2の発展:カタラン予想(ミハイレスク定理)】
問2は、有名なカタラン予想(2002年にミハイレスクが証明)の特殊ケースです。カタラン予想は「$x^p - y^q = 1$ を満たす2以上の整数 $x, y, p, q$ の組は $(x, y, p, q) = (3, 2, 2, 3)$ のみ」という定理です。
大問2:関数の極値・変曲点と面積
問題
【問題2】
関数 $f(x) = x^3 - 3x^2 + 2$ について、以下の問いに答えよ。
問1 $f(x)$ の極大値、極小値を求めよ。
問2 $y = f(x)$ のグラフの変曲点の座標を求めよ。
問3 $y = f(x)$ のグラフと $x$ 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。
問4 $displaystylelim_{n to infty} sum_{k=1}^{n} frac{1}{n} fleft(frac{2k}{n}right)$ を求めよ。
解説・解法のポイント
【問1の解説】極大値・極小値
【Step 1】導関数を求める
$f'(x) = 3x^2 - 6x = 3x(x - 2)$
【Step 2】$f'(x) = 0$ となる $x$ を求める
$3x(x - 2) = 0$ より $x = 0, 2$
【Step 3】増減表を作成
| $x$ | $cdots$ | $0$ | $cdots$ | $2$ | $cdots$ |
|---|---|---|---|---|---|
| $f'(x)$ | $+$ | $0$ | $-$ | $0$ | $+$ |
| $f(x)$ | ↗ | 極大 | ↘ | 極小 | ↗ |
【Step 4】極値を計算
- 極大値:$f(0) = 0 - 0 + 2 = 2$
- 極小値:$f(2) = 8 - 12 + 2 = -2$
【解答】 極大値:$2$($x = 0$ のとき)、極小値:$-2$($x = 2$ のとき)
【問2の解説】変曲点
【Step 1】二階導関数を求める
$f''(x) = 6x - 6 = 6(x - 1)$
【Step 2】$f''(x) = 0$ となる点を求める
$6(x - 1) = 0$ より $x = 1$
【Step 3】$x = 1$ の前後で $f''(x)$ の符号が変わることを確認
- $x < 1$ のとき:$f''(x) < 0$(上に凸)
- $x > 1$ のとき:$f''(x) > 0$(下に凸)
確かに符号が変わるので、$x = 1$ は変曲点です。
【Step 4】変曲点の $y$ 座標を計算
$f(1) = 1 - 3 + 2 = 0$
【解答】 変曲点の座標:$(1, 0)$
【問3の解説】面積
【Step 1】$f(x) = 0$ の解を求める
$x^3 - 3x^2 + 2 = 0$
$x = 1$ が解であることは問2から分かっているので、$(x - 1)$ で割ります:
$x^3 - 3x^2 + 2 = (x - 1)(x^2 - 2x - 2)$
$x^2 - 2x - 2 = 0$ を解くと:
$x = frac{2 pm sqrt{4 + 8}}{2} = frac{2 pm 2sqrt{3}}{2} = 1 pm sqrt{3}$
したがって、$x$ 軸との交点は $x = 1 - sqrt{3}, 1, 1 + sqrt{3}$
【Step 2】面積を計算
グラフの概形から:
- $1 - sqrt{3} leq x leq 1$ では $f(x) geq 0$
- $1 leq x leq 1 + sqrt{3}$ では $f(x) leq 0$
面積 $S$ は:
$S = int_{1-sqrt{3}}^{1} f(x) dx - int_{1}^{1+sqrt{3}} f(x) dx$
$f(x) = (x-1)(x^2 - 2x - 2)$ を展開して積分するか、あるいは対称性を利用します。
変曲点 $(1, 0)$ に関する点対称性に注目すると、計算が簡略化できます。
$g(t) = f(1 + t) = (1+t)^3 - 3(1+t)^2 + 2$ を計算すると:
$g(t) = t^3 - 3t$
これは奇関数なので、$g(-t) = -g(t)$ が成り立ちます。
よって:
$S = 2int_{0}^{sqrt{3}} |t^3 - 3t| dt = 2int_{0}^{sqrt{3}} (3t - t^3) dt$
($0 leq t leq sqrt{3}$ で $t^3 - 3t leq 0$ なので絶対値を外すと符号が変わる)
$= 2left[frac{3t^2}{2} - frac{t^4}{4}right]_{0}^{sqrt{3}}$
$= 2left(frac{3 cdot 3}{2} - frac{9}{4}right)$
$= 2left(frac{9}{2} - frac{9}{4}right) = 2 cdot frac{9}{4} = frac{9}{2}$
【解答】 面積:$displaystylefrac{9}{2}$
【問4の解説】区分求積法
与えられた極限は区分求積法の形です。
$displaystylelim_{n to infty} sum_{k=1}^{n} frac{1}{n} fleft(frac{2k}{n}right) = lim_{n to infty} frac{2}{n} sum_{k=1}^{n} fleft(frac{2k}{n}right) cdot frac{1}{2}$
これは $displaystyleint_{0}^{2} f(x) dx$ に対応します(実際には少し調整が必要)。
より正確には、$t = frac{k}{n}$ とおくと $frac{2k}{n} = 2t$ で、$k$ が $1$ から $n$ まで動くとき $t$ は $frac{1}{n}$ から $1$ まで動きます。
$displaystylelim_{n to infty} sum_{k=1}^{n} frac{1}{n} fleft(frac{2k}{n}right) = int_{0}^{1} f(2t) cdot 2 dt cdot frac{1}{2} = int_{0}^{2} f(x) cdot frac{dx}{2}$
ここで、$u = 2t$ と置換すると $du = 2dt$、$t: 0 to 1$ のとき $u: 0 to 2$
$= int_{0}^{2} f(u) frac{du}{2} = frac{1}{2}int_{0}^{2} (u^3 - 3u^2 + 2) du$
$= frac{1}{2}left[frac{u^4}{4} - u^3 + 2uright]_{0}^{2}$
$= frac{1}{2}left(4 - 8 + 4right) = frac{1}{2} cdot 0 = 0$
【解答】 $0$
別解・発展
【面積の別解】1/6公式の応用
三次関数と接線で囲まれた面積には1/6公式が使えることがあります。
$y = f(x) = (x - alpha)(x - beta)(x - gamma)$ と $x$ 軸で囲まれた面積は、いくつかの公式で求められます。今回は変曲点を利用した対称性による計算が最も効率的でした。
大問3:確率と漸化式
問題
【問題3】
数直線上を動く点Pがある。最初、点Pは原点にいる。1枚の硬貨を投げて、表が出れば $+1$ だけ移動し、裏が出れば $-1$ だけ移動する。この試行を繰り返す。
問1 $n$ 回の試行後に点Pが原点にいる確率 $p_n$ を求めよ。
問2 $n$ 回の試行後に点Pが初めて原点に戻る確率 $q_n$ を求めよ。
問3 $displaystylesum_{n=1}^{infty} q_{2n}$ を求めよ。
解説・解法のポイント
【問1の解説】$n
【問1の解説】$n$ 回後に原点にいる確率
$n$ 回の試行で原点に戻るためには、$+1$ の移動回数と $-1$ の移動回数が等しくなければなりません。
【Step 1】条件の確認
- $n$ が奇数のとき:$+1$ と $-1$ の回数を等しくできないので、$p_n = 0$
- $n$ が偶数のとき:$n = 2m$ とすると、$+1$ が $m$ 回、$-1$ が $m$ 回必要
【Step 2】確率の計算($n = 2m$ の場合)
$2m$ 回の試行で $+1$ が $m$ 回出る組合せの数は ${}_{2m}C_m$ 通り。
各試行は独立で確率 $frac{1}{2}$ なので:
$p_{2m} = {}_{2m}C_m left(frac{1}{2}right)^{2m} = frac{{}_{2m}C_m}{4^m}$
【解答】
$p_n = begin{cases} displaystylefrac{{}_{n}C_{n/2}}{2^n} = frac{n!}{((n/2)!)^2 cdot 2^n} & (n text{ が偶数のとき}) \ 0 & (n text{ が奇数のとき}) end{cases}$
【問2の解説】初めて原点に戻る確率
「$n$ 回目に初めて原点に戻る」という条件が重要です。
【Step 1】$n$ が奇数の場合
原点に戻ること自体ができないので、$q_n = 0$
【Step 2】$n = 2m$($m geq 1$)の場合
$n$ 回目に原点にいる確率 $p_n$ と、初めて原点に戻る確率 $q_n$ の関係を考えます。
$n$ 回目に原点にいる事象は、以下のように分解できます:
- $2$ 回目に初めて戻り、その後 $n-2$ 回で原点に戻る
- $4$ 回目に初めて戻り、その後 $n-4$ 回で原点に戻る
- …
- $n$ 回目に初めて戻る
これを式で表すと:
$p_{2m} = q_2 p_{2m-2} + q_4 p_{2m-4} + cdots + q_{2m-2} p_2 + q_{2m} p_0$
ここで $p_0 = 1$(最初は原点にいる)です。
母関数を用いて解くと、$q_{2m}$ の一般項が得られます。
【Step 3】反射原理を用いた導出
初めて原点に戻る経路の数は、反射原理(鏡像法)を用いて計算できます。
$2m$ 回目に初めて原点に戻る経路の数は:
$frac{1}{m} {}_{2m-2}C_{m-1}$
これはカタラン数と関連しています。
より具体的には、1回目に $+1$ に移動し、$2m$ 回目に初めて原点に戻る経路を数えます:
$q_{2m} = frac{1}{2} cdot frac{1}{m} {}_{2m-2}C_{m-1} cdot left(frac{1}{2}right)^{2m-2} cdot 2$
(最初に $+1$ または $-1$ に行く2通り、それぞれ対称)
整理すると:
$q_{2m} = frac{1}{m} {}_{2m-2}C_{m-1} cdot left(frac{1}{2}right)^{2m-1} = frac{{}_{2m-2}C_{m-1}}{m cdot 2^{2m-1}}$
これは次のようにも書けます:
$q_{2m} = frac{1}{2m-1} {}_{2m}C_m cdot frac{1}{4^m} = frac{p_{2m}}{2m-1}$
【解答】
$q_{2m} = frac{1}{2m-1} cdot frac{{}_{2m}C_m}{4^m} = frac{(2m-2)!}{m!(m-1)! cdot 2^{2m-1}}$
($m = 1, 2, 3, ldots$)、$q_n = 0$($n$ が奇数)
【問3の解説】無限級数の計算
$displaystylesum_{n=1}^{infty} q_{2n}$ を計算します。
【母関数を用いた解法】
$P(x) = sum_{n=0}^{infty} p_{2n} x^n$ と $Q(x) = sum_{n=1}^{infty} q_{2n} x^n$ とおくと、
問2で示した漸化式より:$P(x) = 1 + P(x) Q(x)$
これを解くと:$Q(x) = 1 - frac{1}{P(x)}$
ここで $p_{2n} = frac{{}_{2n}C_n}{4^n}$ より:
$P(x) = sum_{n=0}^{infty} {}_{2n}C_n left(frac{x}{4}right)^n = frac{1}{sqrt{1-x}}$
(これは $(1-x)^{-1/2}$ のマクローリン展開から得られます)
したがって:
$Q(x) = 1 - sqrt{1-x}$
$x = 1$ を代入すると:
$sum_{n=1}^{infty} q_{2n} = Q(1) = 1 - sqrt{1-1} = 1 - 0 = 1$
【解答】 $displaystylesum_{n=1}^{infty} q_{2n} = 1$
【この結果の解釈】
この結果は「ランダムウォークは確率1で原点に戻る」ことを意味しています。つまり、いつかは必ず原点に戻るということです。これは1次元ランダムウォークの有名な性質です。
別解・発展
【発展】高次元への一般化
1次元と2次元のランダムウォークでは確率1で原点に戻りますが、3次元以上では原点に戻る確率は1未満になります。これはポリアの定理として知られています。
大問4:空間ベクトルと体積
問題
【問題4】
四面体OABCにおいて、$overrightarrow{OA} = vec{a}$、$overrightarrow{OB} = vec{b}$、$overrightarrow{OC} = vec{c}$ とする。$|vec{a}| = |vec{b}| = |vec{c}| = 2$、$vec{a} cdot vec{b} = vec{b} cdot vec{c} = vec{c} cdot vec{a} = 1$ であるとき、以下の問いに答えよ。
問1 辺ABの中点をMとするとき、$overrightarrow{OM}$ を $vec{a}$, $vec{b}$ を用いて表せ。また、$|overrightarrow{OM}|$ を求めよ。
問2 三角形ABCの面積を求めよ。
問3 四面体OABCの体積を求めよ。
問4 点Oから平面ABCに下ろした垂線の足をHとするとき、$overrightarrow{OH}$ を $vec{a}$, $vec{b}$, $vec{c}$ を用いて表せ。
解説・解法のポイント
【問1の解説】中点ベクトルとその大きさ
【Step 1】$overrightarrow{OM}$ を求める
Mは辺ABの中点なので:
$overrightarrow{OM} = frac{overrightarrow{OA} + overrightarrow{OB}}{2} = frac{vec{a} + vec{b}}{2}$
【Step 2】$|overrightarrow{OM}|$ を計算
$|overrightarrow{OM}|^2 = left|frac{vec{a} + vec{b}}{2}right|^2 = frac{1}{4}|vec{a} + vec{b}|^2$
$= frac{1}{4}(|vec{a}|^2 + 2vec{a} cdot vec{b} + |vec{b}|^2)$
$= frac{1}{4}(4 + 2 cdot 1 + 4) = frac{1}{4} cdot 10 = frac{10}{4} = frac{5}{2}$
$|overrightarrow{OM}| = sqrt{frac{5}{2}} = frac{sqrt{10}}{2}$
【解答】 $overrightarrow{OM} = frac{vec{a} + vec{b}}{2}$、$|overrightarrow{OM}| = frac{sqrt{10}}{2}$
【問2の解説】三角形ABCの面積
【Step 1】$overrightarrow{AB}$ と $overrightarrow{AC}$ を求める
$overrightarrow{AB} = vec{b} - vec{a}$、$overrightarrow{AC} = vec{c} - vec{a}$
【Step 2】外積の大きさを計算(または面積公式を使用)
三角形の面積公式:$S = frac{1}{2}sqrt{|overrightarrow{AB}|^2 |overrightarrow{AC}|^2 - (overrightarrow{AB} cdot overrightarrow{AC})^2}$
各値を計算:
$|overrightarrow{AB}|^2 = |vec{b} - vec{a}|^2 = |vec{b}|^2 - 2vec{a} cdot vec{b} + |vec{a}|^2 = 4 - 2 + 4 = 6$
$|overrightarrow{AC}|^2 = |vec{c} - vec{a}|^2 = |vec{c}|^2 - 2vec{a} cdot vec{c} + |vec{a}|^2 = 4 - 2 + 4 = 6$
$overrightarrow{AB} cdot overrightarrow{AC} = (vec{b} - vec{a}) cdot (vec{c} - vec{a})$
$= vec{b} cdot vec{c} - vec{b} cdot vec{a} - vec{a} cdot vec{c} + |vec{a}|^2$
$= 1 - 1 - 1 + 4 = 3$
【Step 3】面積を計算
$S = frac{1}{2}sqrt{6 cdot 6 - 3^2} = frac{1}{2}sqrt{36 - 9} = frac{1}{2}sqrt{27} = frac{3sqrt{3}}{2}$
【解答】 三角形ABCの面積:$frac{3sqrt{3}}{2}$
【問3の解説】四面体の体積
四面体OABCの体積は、スカラー三重積を用いて計算できます。
$V = frac{1}{6}|(vec{a} times vec{b}) cdot vec{c}| = frac{1}{6}sqrt{|vec{a} times vec{b}|^2 - ((vec{a} times vec{b}) cdot vec{c})の展開}$
より一般的な公式として:
$V^2 = frac{1}{36}detbegin{pmatrix} |vec{a}|^2 & vec{a} cdot vec{b} & vec{a} cdot vec{c} \ vec{a} cdot vec{b} & |vec{b}|^2 & vec{b} cdot vec{c} \ vec{a} cdot vec{c} & vec{b} cdot vec{c} & |vec{c}|^2 end{pmatrix}$
グラム行列式を計算:
$G = detbegin{pmatrix} 4 & 1 & 1 \ 1 & 4 & 1 \ 1 & 1 & 4 end{pmatrix}$
第1行で展開:
$G = 4detbegin{pmatrix} 4 & 1 \ 1 & 4 end{pmatrix} - 1detbegin{pmatrix} 1 & 1 \ 1 & 4 end{pmatrix} + 1detbegin{pmatrix} 1 & 4 \ 1 & 1 end{pmatrix}$
$= 4(16 - 1) - 1(4 - 1) + 1(1 - 4)$
$= 4 cdot 15 - 3 - 3 = 60 - 6 = 54$
したがって:
$V = frac{1}{6}sqrt{54} = frac{1}{6} cdot 3sqrt{6} = frac{sqrt{6}}{2}$
【解答】 四面体OABCの体積:$frac{sqrt{6}}{2}$
【問4の解説】垂線の足H
点Hは平面ABC上にあるので:
$overrightarrow{OH} = svec{a} + tvec{b} + uvec{c}$($s + t + u = 1$)
また、$overrightarrow{OH} perp$ 平面ABC なので:
- $overrightarrow{OH} perp overrightarrow{AB}$、すなわち $overrightarrow{OH} cdot (vec{b} - vec{a}) = 0$
- $overrightarrow{OH} perp overrightarrow{AC}$、すなわち $overrightarrow{OH} cdot (vec{c} - vec{a}) = 0$
【Step 1】条件式を立てる
$(svec{a} + tvec{b} + uvec{c}) cdot (vec{b} - vec{a}) = 0$
展開すると:
$s(vec{a} cdot vec{b} - |vec{a}|^2) + t(|vec{b}|^2 - vec{a} cdot vec{b}) + u(vec{b} cdot vec{c} - vec{a} cdot vec{c}) = 0$
$s(1 - 4) + t(4 - 1) + u(1 - 1) = 0$
$-3s + 3t = 0$
$s = t$ ... ①
同様に $(svec{a} + tvec{b} + uvec{c}) cdot (vec{c} - vec{a}) = 0$ より:
$s(vec{a} cdot vec{c} - |vec{a}|^2) + t(vec{b} cdot vec{c} - vec{a} cdot vec{b}) + u(|vec{c}|^2 - vec{a} cdot vec{c}) = 0$
$s(1 - 4) + t(1 - 1) + u(4 - 1) = 0$
$-3s + 3u = 0$
$s = u$ ... ②
【Step 2】連立方程式を解く
①、②より $s = t = u$
$s + t + u = 1$ より $3s = 1$、$s = frac{1}{3}$
したがって:
$overrightarrow{OH} = frac{1}{3}vec{a} + frac{1}{3}vec{b} + frac{1}{3}vec{c} = frac{vec{a} + vec{b} + vec{c}}{3}$
【解答】 $overrightarrow{OH} = frac{vec{a} + vec{b} + vec{c}}{3}$
【検証】 Hが三角形ABCの重心であることが分かります。これは、四面体OABCが対称的な構造($|vec{a}| = |vec{b}| = |vec{c}|$ かつ内積がすべて等しい)を持つことと整合します。
別解・発展
【体積の別解】底面積×高さ÷3
体積 $V = frac{1}{3} times S_{ABC} times h$($h$ は点Oから平面ABCへの距離)
$h = |overrightarrow{OH}|$ を計算:
$|overrightarrow{OH}|^2 = frac{1}{9}|vec{a} + vec{b} + vec{c}|^2$
$= frac{1}{9}(|vec{a}|^2 + |vec{b}|^2 + |vec{c}|^2 + 2vec{a}cdotvec{b} + 2vec{b}cdotvec{c} + 2vec{c}cdotvec{a})$
$= frac{1}{9}(4 + 4 + 4 + 2 + 2 + 2) = frac{18}{9} = 2$
$h = sqrt{2}$
$V = frac{1}{3} times frac{3sqrt{3}}{2} times sqrt{2} = frac{sqrt{6}}{2}$ ✓
この年度の重要テーマと対策
2015年度の出題傾向分析
2015年度の旭川医科大学の数学では、以下のテーマが重点的に出題されました:
| 大問 | 主要テーマ | 難易度 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 因数分解、整数の性質 | 標準〜やや難 | ★★★★☆ |
| 第2問 | 微分法(極値・変曲点)、積分法(面積・区分求積法) | 標準 | ★★★★★ |
| 第3問 | 確率、漸化式、無限級数 | やや難 | ★★★★☆ |
| 第4問 | 空間ベクトル、四面体の体積 | 標準 | ★★★★★ |
旭川医科大学 数学の特徴と傾向
- 数学Ⅲの微積分が頻出
毎年、微分・積分の問題は必ず出題されます。極値、変曲点、面積、体積、区分求積法など、幅広い内容を押さえておく必要があります。
- 空間ベクトルの出題率が高い
四面体や平面に関する問題が頻出です。スカラー三重積、グラム行列式などを使った体積計算に慣れておきましょう。
- 確率と漸化式の融合問題
確率漸化式は医学部入試の定番テーマです。状態を適切に定義し、推移を式で表す練習を積んでください。
- 整数問題への対応
mod による議論や、指数を含む不定方程式など、論理的思考力を問う問題が出題されます。
- 計算量への対応
試験時間120分で4問を解くため、1問あたり30分が目安です。計算ミスを減らし、効率よく解く訓練が必要です。
効果的な対策法
- 基礎の徹底
教科書レベルの問題を完璧にしてから、入試レベルの問題に取り組みましょう。特に数学Ⅲの基本計算(微分・積分)は、素早く正確にできるようになることが必須です。
- 過去問演習
旭川医科大学の過去問を最低5年分は解きましょう。出題パターンと難易度の感覚をつかむことが重要です。
- 類題演習
他の国公立医学部(特に地方国立大学)の過去問も良い練習になります。札幌医科大学、弘前大学
他の国公立医学部(特に地方国立大学)の過去問も良い練習になります。札幌医科大学、弘前大学、秋田大学などの問題は難易度が近く、良い演習材料になります。
- 答案作成力の強化
記述式試験では、論理的で分かりやすい答案を書く力が求められます。日頃から第三者に添削してもらい、減点されない答案作成を心がけましょう。
- 時間配分の練習
本番を意識して、120分で4問を解く練習を繰り返しましょう。難問に固執せず、取れる問題を確実に得点することが合格への近道です。
類似問題で練習しよう(練習問題3問)
2015年度の旭川医科大学の問題に類似したテーマの練習問題を用意しました。解答・解説付きですので、ぜひチャレンジしてください!
【練習問題1】因数分解と整数(第1問関連)
【問題】
(1) $x^8 - 1$ を実数の範囲で因数分解せよ。
(2) $2^a + 1 = 3^b$ を満たす正の整数の組 $(a, b)$ をすべて求めよ。
【解答・解説】
(1) の解答
Step 1: まず差の平方の形で因数分解
$x^8 - 1 = (x^4)^2 - 1^2 = (x^4 + 1)(x^4 - 1)$
Step 2: $x^4 - 1$ をさらに因数分解
$x^4 - 1 = (x^2 + 1)(x^2 - 1) = (x^2 + 1)(x + 1)(x - 1)$
Step 3: $x^4 + 1$ を因数分解
$x^4 + 1 = x^4 + 2x^2 + 1 - 2x^2 = (x^2 + 1)^2 - (sqrt{2}x)^2$
$= (x^2 + sqrt{2}x + 1)(x^2 - sqrt{2}x + 1)$
最終解答:
$x^8 - 1 = (x - 1)(x + 1)(x^2 + 1)(x^2 + sqrt{2}x + 1)(x^2 - sqrt{2}x + 1)$
(2) の解答
Step 1: 小さい値で探索
- $a = 1$:$2 + 1 = 3 = 3^1$ より $(a, b) = (1, 1)$ ✓
- $a = 2$:$4 + 1 = 5$(3の累乗でない)
- $a = 3$:$8 + 1 = 9 = 3^2$ より $(a, b) = (3, 2)$ ✓
- $a = 4$:$16 + 1 = 17$(3の累乗でない)
- $a = 5$:$32 + 1 = 33$(3の累乗でない)
Step 2: $a geq 4$ で解がないことを示す
$a geq 4$ のとき、$2^a equiv 0 pmod{16}$ なので $2^a + 1 equiv 1 pmod{16}$
一方、$3^b$ を mod 16 で調べると:
- $3^1 equiv 3$, $3^2 equiv 9$, $3^3 equiv 27 equiv 11$, $3^4 equiv 33 equiv 1 pmod{16}$
周期4で、$3^b equiv 1 pmod{16}$ となるのは $b equiv 0 pmod{4}$ のとき。
$b = 4k$($k geq 1$)とすると、$3^{4k} = 81^k geq 81$
$2^a + 1 = 81^k$ を満たす $a$ を調べると、$a geq 7$ が必要だが、このとき $2^a + 1$ は $81^k$ の形にならない(詳細な議論により解なし)。
最終解答:
$(a, b) = (1, 1), (3, 2)$
【練習問題2】微分・積分と面積(第2問関連)
【問題】
関数 $f(x) = x^4 - 2x^2$ について、以下の問いに答えよ。
(1) $f(x)$ の極値をすべて求めよ。
(2) $y = f(x)$ のグラフと直線 $y = -1$ で囲まれた部分の面積を求めよ。
(3) $displaystylelim_{n to infty} frac{1}{n} sum_{k=1}^{n} fleft(frac{k}{n}right)$ を求めよ。
【解答・解説】
(1) の解答
Step 1: 導関数を求める
$f'(x) = 4x^3 - 4x = 4x(x^2 - 1) = 4x(x + 1)(x - 1)$
Step 2: $f'(x) = 0$ の解
$x = -1, 0, 1$
Step 3: 増減表
| $x$ | $cdots$ | $-1$ | $cdots$ | $0$ | $cdots$ | $1$ | $cdots$ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| $f'(x)$ | $-$ | $0$ | $+$ | $0$ | $-$ | $0$ | $+$ |
| $f(x)$ | ↘ | 極小 | ↗ | 極大 | ↘ | 極小 | ↗ |
Step 4: 極値を計算
- $f(-1) = 1 - 2 = -1$(極小値)
- $f(0) = 0$(極大値)
- $f(1) = 1 - 2 = -1$(極小値)
【解答】 極大値:$0$($x = 0$)、極小値:$-1$($x = pm 1$)
(2) の解答
Step 1: $f(x) = -1$ の解を求める
$x^4 - 2x^2 = -1$
$x^4 - 2x^2 + 1 = 0$
$(x^2 - 1)^2 = 0$
$x = pm 1$
Step 2: 面積を計算
$-1 leq x leq 1$ で $f(x) geq -1$ なので:
$S = int_{-1}^{1} (f(x) - (-1)) dx = int_{-1}^{1} (x^4 - 2x^2 + 1) dx$
被積分関数は偶関数なので:
$S = 2int_{0}^{1} (x^4 - 2x^2 + 1) dx$
$= 2left[frac{x^5}{5} - frac{2x^3}{3} + xright]_{0}^{1}$
$= 2left(frac{1}{5} - frac{2}{3} + 1right) = 2 cdot frac{3 - 10 + 15}{15} = 2 cdot frac{8}{15} = frac{16}{15}$
【解答】 面積:$displaystylefrac{16}{15}$
(3) の解答
区分求積法により:
$displaystylelim_{n to infty} frac{1}{n} sum_{k=1}^{n} fleft(frac{k}{n}right) = int_{0}^{1} f(x) dx = int_{0}^{1} (x^4 - 2x^2) dx$
$= left[frac{x^5}{5} - frac{2x^3}{3}right]_{0}^{1} = frac{1}{5} - frac{2}{3} = frac{3 - 10}{15} = -frac{7}{15}$
【解答】 $displaystyle -frac{7}{15}$
【練習問題3】空間ベクトルと体積(第4問関連)
【問題】
四面体OABCにおいて、$overrightarrow{OA} = vec{a}$、$overrightarrow{OB} = vec{b}$、$overrightarrow{OC} = vec{c}$ とする。
$|vec{a}| = 3$、$|vec{b}| = 4$、$|vec{c}| = 5$、$vec{a} cdot vec{b} = 6$、$vec{b} cdot vec{c} = 10$、$vec{c} cdot vec{a} = 0$ であるとき、以下の問いに答えよ。
(1) $|overrightarrow{AB}|$、$|overrightarrow{BC}|$、$|overrightarrow{CA}|$ を求めよ。
(2) 四面体OABCの体積を求めよ。
(3) 頂点Aから平面OBCに下ろした垂線の長さを求めよ。
【解答・解説】
(1) の解答
$|overrightarrow{AB}|^2 = |vec{b} - vec{a}|^2 = |vec{b}|^2 - 2vec{a} cdot vec{b} + |vec{a}|^2 = 16 - 12 + 9 = 13$
$|overrightarrow{AB}| = sqrt{13}$
$|overrightarrow{BC}|^2 = |vec{c} - vec{b}|^2 = |vec{c}|^2 - 2vec{b} cdot vec{c} + |vec{b}|^2 = 25 - 20 + 16 = 21$
$|overrightarrow{BC}| = sqrt{21}$
$|overrightarrow{CA}|^2 = |vec{a} - vec{c}|^2 = |vec{a}|^2 - 2vec{c} cdot vec{a} + |vec{c}|^2 = 9 - 0 + 25 = 34$
$|overrightarrow{CA}| = sqrt{34}$
【解答】 $|overrightarrow{AB}| = sqrt{13}$、$|overrightarrow{BC}| = sqrt{21}$、$|overrightarrow{CA}| = sqrt{34}$
(2) の解答
グラム行列式を計算:
$G = detbegin{pmatrix} |vec{a}|^2 & vec{a} cdot vec{b} & vec{a} cdot vec{c} \ vec{a} cdot vec{b} & |vec{b}|^2 & vec{b} cdot vec{c} \ vec{a} cdot vec{c} & vec{b} cdot vec{c} & |vec{c}|^2 end{pmatrix} = detbegin{pmatrix} 9 & 6 & 0 \ 6 & 16 & 10 \ 0 & 10 & 25 end{pmatrix}$
第1行で展開:
$G = 9 cdot detbegin{pmatrix} 16 & 10 \ 10 & 25 end{pmatrix} - 6 cdot detbegin{pmatrix} 6 & 10 \ 0 & 25 end{pmatrix} + 0$
$= 9(400 - 100) - 6(150 - 0) = 9 cdot 300 - 6 cdot 150 = 2700 - 900 = 1800$
$V = frac{1}{6}sqrt{G} = frac{1}{6}sqrt{1800} = frac{1}{6} cdot 30sqrt{2} = 5sqrt{2}$
【解答】 体積:$5sqrt{2}$
(3) の解答
Step 1: 三角形OBCの面積を求める
$S_{OBC} = frac{1}{2}sqrt{|vec{b}|^2|vec{c}|^2 - (vec{b} cdot vec{c})^2}$
$= frac{1}{2}sqrt{16 cdot 25 - 100} = frac{1}{2}sqrt{400 - 100} = frac{1}{2}sqrt{300} = frac{10sqrt{3}}{2} = 5sqrt{3}$
Step 2: 垂線の長さ $h$ を求める
四面体OABCにおいて、Aから底面OBCへの垂線の長さを $h$ とすると:
$V = frac{1}{3} S_{OBC} cdot h$
$5sqrt{2} = frac{1}{3} cdot 5sqrt{3} cdot h$
$h = frac{3 cdot 5sqrt{2}}{5sqrt{3}} = frac{3sqrt{2}}{sqrt{3}} = frac{3sqrt{2} cdot sqrt{3}}{3} = sqrt{6}$
【解答】 垂線の長さ:$sqrt{6}$
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ここまで、旭川医科大学2015年度の数学過去問を詳しく解説してきました。いかがでしたか?
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まとめ
旭川医科大学2015年度の数学は、以下の4つの大問で構成されていました:
- 第1問:因数分解($x^6 + 1$)と整数の性質($3^a - 2^b = 1$)
- 第2問:三次関数の極値・変曲点、面積、区分求積法
- 第3問:ランダムウォークの確率と漸化式、無限級数
- 第4問:空間ベクトル、四面体の体積、垂線の足
全体的に「標準〜やや難」レベルで、基礎がしっかりしていれば7割以上の得点は十分可能です。
医学部合格を目指す皆さん、一緒に頑張りましょう!分からないことがあれば、いつでも日本数学塾・数強塾にご相談ください。
藤原進之介
