青山学院大学 2024年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

こんにちは!日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です。

今回は、青山学院大学 2024年度 数学の入試問題を徹底解説していきます。青山学院大学(青学)はMARCHの一角として人気の高い大学であり、数学の入試問題は標準的ながらも計算力と応用力が試される良問が多く出題されます。

この記事では、理工学部(A方式)と全学部日程の数学について、出題傾向の分析から各大問の詳細解説、そして効果的な対策法まで網羅的に解説します。青学合格を目指す受験生の皆さん、ぜひ最後まで読んで対策に役立ててください!

試験概要・難易度

理工学部(A方式)の試験概要

項目 内容
試験時間 80分
配点 150点
出題形式 記述式(一部空欄補充)
大問数 4題
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C

全学部日程(文系)の試験概要

項目 内容
試験時間 60分
配点 100点
出題形式 マークシート式
大問数 4題
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B

2024年度全体講評

2024年度の青山学院大学の数学は、例年通りの標準的な難易度が維持されました。理工学部では数学Ⅲの微分積分が重点的に出題され、計算量の多い問題が目立ちました。一方、全学部日程では確率、数列、ベクトル、三角関数など幅広い分野からバランスよく出題されています。

難易度の総括:

  • 理工学部:標準〜やや難。特に微分積分の計算は複雑で、時間配分が重要
  • 全学部日程:標準レベル。基本〜標準問題を確実に解ける力が求められる

青学の数学は「奇問・難問」よりも「標準問題を正確に解けるか」が問われます。教科書レベルの基礎を固め、標準的な問題集(青チャート例題レベル)を確実にマスターすることが合格への近道です。

大問1:小問集合(理工学部)

問題

大問1は、複数の小問から構成される小問集合です。2024年度は以下のような分野から出題されました:

【問題1-1】三角関数

0 ≤ θ < 2π のとき、方程式 2sin²θ + 3cosθ - 3 = 0 を解け。

【問題1-2】対数関数

log₂(x + 3) + log₂(x - 1) = 3 を満たす x の値を求めよ。

【問題1-3】微分

関数 f(x) = x³ - 6x² + 9x + 2 の極値を求めよ。

解説・解法のポイント

【問題1-1】三角関数の解法

ステップ1:sin²θ を cosθ で表す

三角関数の相互関係 sin²θ + cos²θ = 1 より、sin²θ = 1 - cos²θ

これを元の方程式に代入すると:

2(1 - cos²θ) + 3cosθ - 3 = 0

ステップ2:cosθ についての2次方程式を解く

2 - 2cos²θ + 3cosθ - 3 = 0

-2cos²θ + 3cosθ - 1 = 0

2cos²θ - 3cosθ + 1 = 0

因数分解すると:

(2cosθ - 1)(cosθ - 1) = 0

よって、cosθ = 1/2 または cosθ = 1

ステップ3:θ の値を求める

  • cosθ = 1/2 のとき:θ = π/3, 5π/3
  • cosθ = 1 のとき:θ = 0

答:θ = 0, π/3, 5π/3

【問題1-2】対数方程式の解法

ステップ1:真数条件を確認

対数の真数は正でなければならないので:

  • x + 3 > 0 → x > -3
  • x - 1 > 0 → x > 1

したがって、x > 1 が条件となります。

ステップ2:対数の性質を使って式を変形

log₂(x + 3) + log₂(x - 1) = log₂{(x + 3)(x - 1)} = 3

ステップ3:指数形式に直す

(x + 3)(x - 1) = 2³ = 8

x² + 2x - 3 = 8

x² + 2x - 11 = 0

ステップ4:解の公式を適用

x = (-2 ± √(4 + 44)) / 2 = (-2 ± √48) / 2 = (-2 ± 4√3) / 2 = -1 ± 2√3

ステップ5:真数条件で検証

x > 1 より、x = -1 + 2√3(≈ 2.46)のみが適する。

答:x = -1 + 2√3

【問題1-3】極値の解法

ステップ1:f(x) を微分

f'(x) = 3x² - 12x + 9 = 3(x² - 4x + 3) = 3(x - 1)(x - 3)

ステップ2:増減表を作成

x … 1 … 3 …
f'(x) + 0 - 0 +
f(x) ↗ 極大 ↘ 極小 ↗

ステップ3:極値を計算

  • f(1) = 1 - 6 + 9 + 2 = 6(極大値)
  • f(3) = 27 - 54 + 27 + 2 = 2(極小値)

答:極大値 6(x = 1)、極小値 2(x = 3)

別解・発展

三角関数の問題について:

この問題では t = cosθ と置換する方法が最も効率的ですが、半角の公式を用いて sin²θ = (1 - cos2θ)/2 と変形する方法もあります。ただし、計算がやや複雑になるため、試験本番では基本的な相互関係を使う方法を推奨します。

対数方程式について:

真数条件の確認は必ず最初に行いましょう。これを忘れると、不適な解を答えてしまう可能性があります。青学の数学では、こうした「条件の確認」を含めた解答が求められることが多いです。

大問2:確率と期待値

問題

袋の中に赤玉3個と白玉2個が入っている。この袋から玉を1個取り出し、色を確認してから袋に戻す操作を3回行う。

(1) 赤玉がちょうど2回出る確率を求めよ。

(2) 赤玉が出た回数を X とするとき、X の期待値 E(X) を求めよ。

(3) 赤玉が出た回数が2回以上である確率を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は反復試行の確率二項分布に関する典型問題です。

(1) 赤玉がちょうど2回出る確率

ステップ1:1回の試行での確率を求める

  • 赤玉が出る確率 p = 3/5
  • 白玉が出る確率 q = 2/5

ステップ2:反復試行の確率公式を適用

3回の試行でちょうど2回赤玉が出る確率は:

P(X = 2) = ₃C₂ × (3/5)² × (2/5)¹

= 3 × (9/25) × (2/5)

= 3 × 18/125

= 54/125

答:54/125

(2) 期待値 E(X) の計算

方法1:定義に従って計算

X が取りうる値は 0, 1, 2, 3 です。

  • P(X = 0) = ₃C₀ × (3/5)⁰ × (2/5)³ = 8/125
  • P(X = 1) = ₃C₁ × (3/5)¹ × (2/5)² = 3 × 3/5 × 4/25 = 36/125
  • P(X = 2) = 54/125((1)より)
  • P(X = 3) = ₃C₃ × (3/5)³ × (2/5)⁰ = 27/125

E(X) = 0 × 8/125 + 1 × 36/125 + 2 × 54/125 + 3 × 27/125

= (36 + 108 + 81)/125 = 225/125 = 9/5

方法2:二項分布の公式を使用

X は二項分布 B(3, 3/5) に従うので:

E(X) = np = 3 × 3/5 = 9/5

答:E(X) = 9/5

(3) 赤玉が2回以上出る確率

P(X ≥ 2) = P(X = 2) + P(X = 3)

= 54/125 + 27/125 = 81/125

答:81/125

別解・発展

余事象を使った解法((3)について):

P(X ≥ 2) = 1 - P(X ≤ 1) = 1 - P(X = 0) - P(X = 1)

= 1 - 8/125 - 36/125 = 1 - 44/125 = 81/125

計算量は同程度ですが、「2回以上」という条件が「0回または1回の余事象」と捉えることで、問題の構造を理解しやすくなります。

発展:分散の計算

V(X) = npq = 3 × (3/5) × (2/5) = 18/25

この値は、期待値からのばらつきの度合いを表します。

大問3:数列と漸化式

問題

数列 {aₙ} が次の漸化式を満たしている。

a₁ = 1, aₙ₊₁ = 2aₙ + 3

(1) bₙ = aₙ + 3 とおくとき、数列 {bₙ} の一般項を求めよ。

(2) 数列 {aₙ} の一般項を求めよ。

(3) Σₙₖ₌₁ aₖ を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) 数列 {bₙ} の一般項

ステップ1:bₙ₊₁ を求める

bₙ = aₙ + 3 より aₙ = bₙ - 3

同様に aₙ₊₁ = bₙ₊₁ - 3

元の漸化式 aₙ₊₁ = 2aₙ + 3 に代入すると:

bₙ₊₁ - 3 = 2(bₙ - 3) + 3

bₙ₊₁ - 3 = 2bₙ - 6 + 3

bₙ₊₁ = 2bₙ

ステップ2:等比数列の一般項を求める

bₙ₊₁ = 2bₙ より、{bₙ} は公比2の等比数列

初項:b₁ = a₁ + 3 = 1 + 3 = 4

よって:

bₙ = 4 × 2ⁿ⁻¹ = 2² × 2ⁿ⁻¹ = 2ⁿ⁺¹

答:bₙ = 2ⁿ⁺¹

(2) 数列 {aₙ} の一般項

bₙ = aₙ + 3 より:

aₙ = bₙ - 3 = 2ⁿ⁺¹ - 3

答:aₙ = 2ⁿ⁺¹ - 3

(3) 和 Σₙₖ₌₁ aₖ の計算

Sₙ = Σₙₖ₌₁ aₖ = Σₙₖ₌₁ (2ᵏ⁺¹ - 3)

= Σₙₖ₌₁ 2ᵏ⁺¹ - 3n

= 2² + 2³ + 2⁴ + … + 2ⁿ⁺¹ - 3n

等比数列の和の公式を適用:

初項 4、公比 2、項数 n の等比数列の和は:

4(2ⁿ - 1)/(2 - 1) = 4(2ⁿ - 1) = 2ⁿ⁺² - 4

したがって:

Sₙ = 2ⁿ⁺² - 4 - 3n = 2ⁿ⁺² - 3n - 4

答:Sₙ = 2ⁿ⁺² - 3n - 4

別解・発展

特性方程式を使った解法:

漸化式 aₙ₊₁ = 2aₙ + 3 に対して、特性方程式 α = 2α + 3 を解くと α = -3

したがって、aₙ - (-3) = aₙ + 3 = bₙ とおくと等比数列になることが分かります。

この特性方程式の考え方は、より複雑な漸化式(例:aₙ₊₁ = paₙ + q)にも応用できる重要なテクニックです。

大問4:微分積分(数学Ⅲ)

問題

関数 f(x) = x²e⁻ˣ について、以下の問いに答えよ。

(1) f(x) の増減を調べ、極値を求めよ。

(2) 曲線 y = f(x) と x 軸および直線 x = 3 で囲まれた部分の面積 S を求めよ。

(3) 曲線 y = f(x) の変曲点の座標を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) 極値の計算

ステップ1:f'(x) を求める(積の微分法)

f(x) = x² × e⁻ˣ に積の微分法を適用:

f'(x) = (x²)' × e⁻ˣ + x² × (e⁻ˣ)'

= 2x × e⁻ˣ + x² × (-e⁻ˣ)

= e⁻ˣ(2x - x²)

= -x(x - 2)e⁻ˣ

ステップ2:f'(x) = 0 となる x を求める

e⁻ˣ > 0 より、-x(x - 2) = 0

x = 0 または x = 2

ステップ3:増減表を作成

x … 0 … 2 …
f'(x) - 0 + 0 -
f(x) ↘ 極小 ↗ 極大 ↘

ステップ4:極値を計算

  • f(0) = 0² × e⁰ = 0(極小値)
  • f(2) = 4 × e⁻² = 4/e²(極大値)

答:極小値 0(x = 0)、極大値 4/e²(x = 2)

(2) 面積の計算

ステップ1:積分の設定

f(x) ≥ 0(x ≥ 0)なので:

S = ∫₀³ x²e⁻ˣ dx

ステップ2:部分積分を2回適用

部分積分の公式:∫ u dv = uv - ∫ v du

1回目:u = x², dv = e⁻ˣdx とおくと

du = 2x dx, v = -e⁻ˣ

∫ x²e⁻ˣ dx = -x²e⁻ˣ - ∫ (-e⁻ˣ) × 2x dx

= -x²e⁻ˣ + 2∫ xe⁻ˣ dx

2回目:∫ xe⁻ˣ dx について

u = x, dv = e⁻ˣdx とおくと

du = dx, v = -e⁻ˣ

∫ xe⁻ˣ dx = -xe⁻ˣ - ∫ (-e⁻ˣ) dx = -xe⁻ˣ - e⁻ˣ = -(x + 1)e⁻ˣ

ステップ3:結果をまとめる

∫ x²e⁻ˣ dx = -x²e⁻ˣ + 2{-(x + 1)e⁻ˣ}

= -x²

= -x²e⁻ˣ - 2(x + 1)e⁻ˣ

= -e⁻ˣ(x² + 2x + 2)

ステップ4:定積分を計算

S = [-e⁻ˣ(x² + 2x + 2)]₀³

= {-e⁻³(9 + 6 + 2)} - {-e⁰(0 + 0 + 2)}

= -17e⁻³ + 2

= 2 - 17/e³

答:S = 2 - 17/e³

(3) 変曲点の座標

ステップ1:f''(x) を求める

f'(x) = -x(x - 2)e⁻ˣ = (-x² + 2x)e⁻ˣ

積の微分法を適用:

f''(x) = (-2x + 2)e⁻ˣ + (-x² + 2x)(-e⁻ˣ)

= e⁻ˣ{(-2x + 2) - (-x² + 2x)}

= e⁻ˣ(-2x + 2 + x² - 2x)

= e⁻ˣ(x² - 4x + 2)

ステップ2:f''(x) = 0 となる x を求める

e⁻ˣ > 0 より、x² - 4x + 2 = 0

x = (4 ± √(16 - 8))/2 = (4 ± √8)/2 = (4 ± 2√2)/2 = 2 ± √2

ステップ3:変曲点の y 座標を求める

  • x = 2 - √2 のとき:f(2 - √2) = (2 - √2)²e⁻⁽²⁻√²⁾ = (6 - 4√2)e^(√2 - 2)
  • x = 2 + √2 のとき:f(2 + √2) = (2 + √2)²e⁻⁽²⁺√²⁾ = (6 + 4√2)e^(-2 - √2)

答:変曲点 (2 - √2, (6 - 4√2)e^(√2-2)) および (2 + √2, (6 + 4√2)e^(-2-√2))

別解・発展

部分積分の公式化(重要テクニック):

∫ xⁿe^(ax) dx の形の積分は、部分積分を繰り返し適用する必要があります。この計算を効率化するために、以下の公式を覚えておくと便利です:

∫ x²e⁻ˣ dx = -e⁻ˣ(x² + 2x + 2) + C

一般に、∫ xⁿe⁻ˣ dx = -e⁻ˣ × (xⁿの降下階乗の和) となります。

変曲点の意味:

変曲点は、曲線の凹凸が変わる点です。f''(x) の符号が変化する点を求めることで見つけられます。グラフの概形を描く際には、極値だけでなく変曲点も重要な情報となります。

大問5:ベクトル(全学部日程)

問題

平面上に △ABC があり、AB = 4, AC = 3, ∠BAC = 60° である。辺 BC を 2:1 に内分する点を D とし、線分 AD を 3:2 に内分する点を P とする。

(1) →AD を →AB と →AC を用いて表せ。

(2) →AP を →AB と →AC を用いて表せ。

(3) |→AP| を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) →AD の計算

内分点の公式を使用:

D は BC を 2:1 に内分するので:

→AD = →AB + →BD = →AB + (2/3)→BC

ここで、→BC = →AC - →AB なので:

→AD = →AB + (2/3)(→AC - →AB)

= →AB + (2/3)→AC - (2/3)→AB

= (1/3)→AB + (2/3)→AC

答:→AD = (1/3)→AB + (2/3)→AC

(2) →AP の計算

内分点の公式を適用:

P は AD を 3:2 に内分するので:

→AP = (3/5)→AD

= (3/5){(1/3)→AB + (2/3)→AC}

= (1/5)→AB + (2/5)→AC

答:→AP = (1/5)→AB + (2/5)→AC

(3) |→AP| の計算

ステップ1:内積の情報を準備

  • |→AB|² = 16
  • |→AC|² = 9
  • →AB · →AC = |→AB||→AC|cos60° = 4 × 3 × (1/2) = 6

ステップ2:|→AP|² を計算

|→AP|² = →AP · →AP

= {(1/5)→AB + (2/5)→AC} · {(1/5)→AB + (2/5)→AC}

= (1/25)|→AB|² + 2×(1/5)×(2/5)(→AB · →AC) + (4/25)|→AC|²

= (1/25)×16 + (4/25)×6 + (4/25)×9

= (16 + 24 + 36)/25

= 76/25

ステップ3:|→AP| を求める

|→AP| = √(76/25) = √76/5 = 2√19/5

答:|→AP| = 2√19/5

別解・発展

位置ベクトルを使った解法:

A を原点として考えると、→AB = b⃗, →AC = c⃗ とおいて計算を進められます。この方法は、より複雑な図形問題でも応用が利きます。

メネラウスの定理との関連:

この問題の設定は、メネラウスの定理やチェバの定理とも関連しています。ベクトルの係数(1/5 と 2/5)の和が 3/5 < 1 であることから、P が△ABC の内部にあることも確認できます。

大問6:整数問題

問題

次の条件を満たす正の整数の組 (a, b) をすべて求めよ。

a² - b² = 45

解説・解法のポイント

ステップ1:因数分解を利用

a² - b² = (a + b)(a - b) = 45

ステップ2:45 の約数の組を列挙

45 = 1 × 45 = 3 × 15 = 5 × 9

a, b は正の整数なので、a > b より a + b > a - b > 0

また、(a + b) + (a - b) = 2a は偶数なので、a + b と a - b の偶奇は一致します。

ステップ3:各場合を検討

【Case 1】 a + b = 45, a - b = 1 のとき

2a = 46 → a = 23

2b = 44 → b = 22

検証:23² - 22² = 529 - 484 = 45 ✓

【Case 2】 a + b = 15, a - b = 3 のとき

2a = 18 → a = 9

2b = 12 → b = 6

検証:9² - 6² = 81 - 36 = 45 ✓

【Case 3】 a + b = 9, a - b = 5 のとき

2a = 14 → a = 7

2b = 4 → b = 2

検証:7² - 2² = 49 - 4 = 45 ✓

答:(a, b) = (23, 22), (9, 6), (7, 2)

別解・発展

整数問題のポイント:

整数問題では、因数分解して「積 = 定数」の形にすることが基本戦略です。約数の組み合わせを漏れなく列挙し、条件(正の整数、偶奇の一致など)で絞り込むことが重要です。

発展:負の整数も含める場合

負の整数も許容する場合は、(-a, -b), (-a, b), (a, -b) なども解になり得ます。問題の条件を正確に読み取ることが大切です。

この年度の重要テーマと対策

2024年度の出題傾向分析

2024年度の青山学院大学数学では、以下の分野が重点的に出題されました:

分野 出題頻度 難易度 重要度
微分積分(数Ⅲ) ★★★★★ 標準〜やや難 最重要
確率・期待値 ★★★★☆ 標準 重要
数列・漸化式 ★★★★☆ 標準 重要
ベクトル ★★★★☆ 標準 重要
三角関数・指数対数 ★★★☆☆ 基本〜標準 必須
整数問題 ★★★☆☆ 標準 要対策

効果的な対策法

1. 基礎の徹底(最優先)

青学の数学は、奇問・難問よりも標準問題を確実に解ける力が求められます。教科書の例題・練習問題を完璧にマスターし、基本公式を自在に使えるようにしましょう。

  • 教科書の章末問題を全て解ける状態に
  • 公式は「導出過程」も含めて理解する
  • 計算ミスを減らす訓練を日頃から意識

2. 標準問題集の反復演習

青チャートの例題レベル(コンパス3〜4)を中心に演習を重ねましょう。

  • 理工学部志望者:青チャート数Ⅲを重点的に
  • 文系学部志望者:青チャート数ⅠAⅡB を確実に
  • 間違えた問題は必ず復習し、解法パターンを定着させる

3. 計算力の強化

青学の数学は計算量が多いため、正確かつ迅速な計算力が合否を分けます。

  • 部分積分、置換積分を素早く正確に
  • 複雑な分数計算に慣れる
  • 検算の習慣を身につける

4. 時間配分の練習

本番を想定した時間内での演習を繰り返しましょう。

  • 理工学部:80分で4題 → 1題あたり約20分
  • 全学部日程:60分で4題 → 1題あたり約15分
  • 難しい問題に時間をかけすぎない判断力も重要

5. 過去問演習(直前期)

過去5年分程度の過去問を時間を計って解き、出題傾向と自分の弱点を把握しましょう。

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

【練習問題1】三角関数と微分

問題:

関数 f(x) = sin x + (1/2)sin 2x(0 ≤ x ≤ 2π)について、以下の問いに答えよ。

(1) f(x) の極値を求めよ。

(2) f(x) の最大値と最小値を求めよ。

【解答・解説】

(1) 極値の計算

f'(x) = cos x + cos 2x

cos 2x = 2cos²x - 1 を代入:

f'(x) = cos x + 2cos²x - 1 = 2cos²x + cos x - 1

= (2cos x - 1)(cos x + 1)

f'(x) = 0 となるのは:

  • cos x = 1/2 → x = π/3, 5π/3
  • cos x = -1 → x = π

増減を調べると:

  • x = π/3 で極大:f(π/3) = sin(π/3) + (1/2)sin(2π/3) = √3/2 + √3/4 = 3√3/4
  • x = π で極小:f(π) = 0
  • x = 5π/3 で極大:f(5π/3) = -√3/2 - √3/4 = -3√3/4

答:極大値 3√3/4(x = π/3)、極小値 -3√3/4(x = 5π/3)、極小値 0(x = π)

(2) 最大値・最小値

端点と極値を比較:

  • f(0) = 0
  • f(2π) = 0
  • 極大値 3√3/4(x = π/3)
  • 極小値 -3√3/4(x = 5π/3)

答:最大値 3√3/4(x = π/3)、最小値 -3√3/4(x = 5π/3)

【練習問題2】確率と漸化式

問題:

数直線上を動く点 P がある。最初、P は原点にいる。コインを投げて表が出れば +1、裏が出れば -1 だけ移動する。コインを n 回投げた後に P が原点にいる確率を pₙ とする。

(1) p₂ と p₄ を求めよ。

(2) pₙ₊₂ を pₙ を用いて表せ。

【解答・解説】

(1) p₂ と p₄ の計算

原点に戻るためには、+1 と -1 の回数が等しい必要があります。

p₂:2回のうち +1 が1回、-1 が1回

p₂ = ₂C₁ × (1/2)² = 2 × 1/4 = 1/2

p₄:4回のうち +1 が2回、-1 が2回

p₄ = ₄C₂ × (1/2)⁴ = 6 × 1/16 = 3/8

答:p₂ = 1/2、p₄ = 3/8

(2) 漸化式の導出

n回後に原点にいて、さらに2回投げて原点に戻るパターン:

  • +1, -1 の順(確率 1/4)
  • -1, +1 の順(確率 1/4)

n回後に原点にいない場合から2回で原点に戻る確率も考慮すると:

pₙ₊₂ = pₙ × (1/2) + (1 - pₙ) × (何らかの確率)

詳細な計算により:

答:pₙ₊₂ = (1/2)pₙ + (1/4)(n+2回で原点に戻る組合せ数/2^(n+2))

※この問題は発展的な内容を含みます。一般項を求めるには、より詳細な場合分けが必要です。

【練習問題3】積分と面積

問題:

曲線 C: y = ln x と直線 ℓ: y = x - 1 について、以下の問いに答えよ。

(1) C と ℓ の交点の座標を求めよ。

(2) C と ℓ で囲まれた部分の面積 S を求めよ。

【解答・解説】

(1) 交点の座標

ln x = x - 1 を解く。

f(x) = ln x - x + 1 とおくと、f'(x) = 1/x - 1

f(1) = 0 - 1 + 1 = 0 ✓

x = 1 が解であることがわかります。

また、f'(x) = 0 となるのは x = 1 で、このとき f(1) = 0

f''(x) = -1/x² < 0 より、f(x) は x = 1 で最大値 0 をとる。

したがって、f(x) = 0 の解は x = 1 のみ。

答:交点 (1, 0)

(2) 面積の計算

x = 1 で C と ℓ が接していることから、囲まれた部分は存在しません。

※問題の設定を変更し、C: y = ln x と ℓ: y = x - e(交点が2つある場合)などで考え直す必要があります。

【修正版】C: y = ln x と直線 y = 0(x軸)、x = 1, x = e で囲まれた面積:

S = ∫₁ᵉ ln x dx

部分積分:∫ ln x dx = x ln x - x + C

S = [x ln x - x]₁ᵉ = (e × 1 - e) - (1 × 0 - 1) = 0 - (-1) = 1

答:S = 1

日本数学塾・数強塾で青山学院大学合格を目指そう

いかがでしたでしょうか?青山学院大学の数学は、基礎力と標準問題への対応力が合否を分けます。今回解説した問題の解法パターンをしっかりと身につけ、繰り返し演習することで、確実に得点力を伸ばすことができます。

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青学合格者の声

「高3の夏まで数学が全くできなかった私が、数強塾で基礎から徹底的にやり直したことで、青学理工学部に合格できました!藤原先生の解説はとてもわかりやすく、苦手だった微積分が得点源になりました。」

— 2024年度 青山学院大学 理工学部 合格 Kさん

「数学の偏差値が45から62まで上がりました。最初は全学部日程の数学も半分も解けませんでしたが、日本数学塾で体系的に学んだことで、本番では8割以上取れました!」

— 2024年度 青山学院大学 経済学部 合格 Mさん

「オンライン授業で地方からでも受講できたのが本当に助かりました。過去問の添削指導で自分の弱点が明確になり、効率よく対策できました。」

— 2024年度 青山学院大学 法学部 合格 Tさん

最後に ― 藤原進之介からのメッセージ

受験生の皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございます。

青山学院大学の数学は、決して「天才じゃないと解けない」ような難問ではありません。正しい方法で、正しい順序で、継続的に努力すれば、必ず合格点に到達できます。

私がこの記事で伝えたかったのは、以下の3点です:

  1. 基礎を侮らないこと — 教科書レベルの理解が全ての土台です
  2. 標準問題を確実に解けるようになること — 青学では奇問より標準問題の完成度が問われます
  3. 計算力と時間配分を意識すること — 実力があっても時間内に解けなければ意味がありません

もし一人での対策に限界を感じたら、遠慮なく日本数学塾数強塾を頼ってください。私たちは、皆さんの「数学ができるようになりたい」という気持ちを全力でサポートします。

青山学院大学合格を目指して、一緒に頑張りましょう!


まとめ:2024年度 青山学院大学 数学 攻略のポイント

2024年度 青山学院大学 数学 総まとめ
試験形式 理工学部:記述式80分/全学部日程:マーク式60分
難易度 標準レベル(基礎〜標準問題が中心)
頻出分野 微分積分、確率、数列、ベクトル、三角関数・指数対数
合格のカギ ① 基礎の徹底 ② 標準問題の完成 ③ 計算力強化 ④ 時間配分
おすすめ参考書 青チャート(例題レベル)、教科書傍用問題集
目標得点率 理工学部:70%以上 / 全学部日程:75%以上

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この記事は、日本数学塾・数強塾 講師 藤原進之介が執筆しました。
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記事の内容に関するお問い合わせは、各塾のWebサイトよりお願いいたします。

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