青山学院大学 2016年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

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こんにちは!日本数学塾・数強塾講師の藤原進之介です。

今回は、青山学院大学 2016年度 数学の過去問を徹底解説します!MARCHの一角を担う青山学院大学は、おしゃれなキャンパスと充実した教育環境で人気の高い大学です。数学の入試問題は、基礎力を重視しながらも計算力と論理的思考力を問う良問が揃っています。

この記事では、2016年度の各大問を詳細に解説し、合格に必要な実力を身につけるためのポイントをお伝えします。一緒に完全攻略を目指しましょう!

試験概要・難易度

2016年度 青山学院大学 数学入試の基本情報

項目 内容
試験形式 全学部日程:マークシート方式
個別学部日程:記述式(学部により異なる)
試験時間 60分
出題範囲 文系学部:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(数列・ベクトル)
理工学部:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ
配点 100点満点(学部により総合点に占める割合は異なる)
大問数 4〜5題

2016年度の全体講評

2016年度の青山学院大学数学入試は、例年並みの標準的な難易度でした。基礎的な計算力を問う問題から、複数の分野を融合した応用問題まで、バランスよく出題されています。

難易度評価:★★★☆☆(標準)

特徴として、以下の点が挙げられます:

  • 計算量がやや多め:時間配分に注意が必要
  • 典型問題が中心:教科書レベルの基礎がしっかりしていれば対応可能
  • 微分・積分の出題:文系でも数学Ⅱの範囲で面積計算などが頻出
  • 確率・場合の数:条件付き確率や数え上げの問題が出題

合格ラインは学部によって異なりますが、7割(70点)以上を目標にしたいところです。ミスなく確実に解ける問題を見極め、時間内に解答することが重要です。

大問1:小問集合(二次関数・三角関数・指数対数)

問題

【問題1】

(1)二次関数 $y = x^2 - 4x + 3$ のグラフと $x$ 軸との交点の $x$ 座標を求めよ。また、この二次関数の頂点の座標を求めよ。

(2)$0 leq theta < 2pi$ のとき、方程式 $2cos^2theta - 3costheta + 1 = 0$ を満たす $theta$ の値をすべて求めよ。

(3)$log_2 3 = a$、$log_2 5 = b$ とするとき、$log_2 45$ を $a, b$ を用いて表せ。

(4)不等式 $left(frac{1}{3}right)^{2x-1} > 9$ を解け。

解説・解法のポイント

(1)二次関数の基本

【x軸との交点】

$x^2 - 4x + 3 = 0$ を因数分解します。

$$x^2 - 4x + 3 = (x-1)(x-3) = 0$$

よって、$x = 1, 3$

答え:$x = 1, 3$

【頂点の座標】

平方完成を行います。

$$y = x^2 - 4x + 3 = (x-2)^2 - 4 + 3 = (x-2)^2 - 1$$

答え:頂点 $(2, -1)$

💡 藤原先生のポイント

二次関数の問題は、「因数分解」と「平方完成」の2つの技術が基本です。頂点を求めるときは、$y = a(x-p)^2 + q$ の形に変形して、頂点 $(p, q)$ を読み取りましょう。また、$x$ 軸との交点は $y = 0$ として方程式を解けばOKです。この2つは入試で最も頻出のパターンなので、確実に得点できるようにしましょう!

(2)三角関数の方程式

$2cos^2theta - 3costheta + 1 = 0$ において、$costheta = t$ とおきます。

$$2t^2 - 3t + 1 = 0$$

因数分解して、

$$(2t-1)(t-1) = 0$$

よって、$t = frac{1}{2}$ または $t = 1$

$costheta = frac{1}{2}$ のとき:

$0 leq theta < 2pi$ の範囲で、$theta = frac{pi}{3}, frac{5pi}{3}$

$costheta = 1$ のとき:

$theta = 0$

答え:$theta = 0, frac{pi}{3}, frac{5pi}{3}$

⚠️ よくあるミス

三角関数の方程式で $costheta = 1$ の解を忘れるケースが多いです。$theta = 0$ と $theta = 2pi$ は同じ位置ですが、$0 leq theta < 2pi$($2pi$ を含まない)の条件に注意して、$theta = 0$ のみを答えましょう。

(3)対数の性質

$log_2 45$ を変形します。

$$log_2 45 = log_2 (9 times 5) = log_2 9 + log_2 5$$

$$= log_2 3^2 + log_2 5 = 2log_2 3 + log_2 5$$

$$= 2a + b$$

答え:$2a + b$

📝 対数の基本公式

  • $log_a MN = log_a M + log_a N$(積の対数)
  • $log_a frac{M}{N} = log_a M - log_a N$(商の対数)
  • $log_a M^n = nlog_a M$(累乗の対数)

これらの公式を使いこなせるようにしましょう!

(4)指数不等式

まず、両辺を同じ底で表します。

$$left(frac{1}{3}right)^{2x-1} > 9$$

$$3^{-(2x-1)} > 3^2$$

$$3^{1-2x} > 3^2$$

底 $3 > 1$ なので、指数の大小関係はそのまま保たれます。

$$1 - 2x > 2$$

$$-2x > 1$$

$$x < -frac{1}{2}$$

答え:$x < -frac{1}{2}$

⚠️ 指数不等式の注意点

底が $1$ より大きいか小さいかで、不等号の向きが変わります。

  • 底 $a > 1$ のとき:$a^x > a^y Leftrightarrow x > y$(不等号そのまま)
  • 底 $0 < a a^y Leftrightarrow x < y$(不等号逆転)

今回は $left(frac{1}{3}right)^{} = 3^{-}$ と変形して、底を $3$ に統一する方法で解きました。

別解・発展

(4)の別解として、底を $frac{1}{3}$ のまま解く方法もあります。

$$left(frac{1}{3}right)^{2x-1} > left(frac{1}{3}right)^{-2}$$

底 $frac{1}{3} < 1$ なので、不等号が逆転して、

$$2x - 1 < -2$$

$$2x < -1$$

$$x < -frac{1}{2}$$

同じ答えが得られます。どちらの方法でも解けるようにしておきましょう。

大問2:確率と場合の数

問題

【問題2】

赤玉4個、白玉3個、青玉2個が入った袋から、玉を1個ずつ取り出す試行について、以下の問いに答えよ。ただし、取り出した玉は袋に戻さないものとする。

(1)3個の玉を同時に取り出すとき、3個とも異なる色である確率を求めよ。

(2)玉を1個ずつ3回取り出すとき、取り出した順に赤、白、青となる確率を求めよ。

(3)玉を1個ずつ取り出していき、3色すべてが揃うまでに必要な取り出し回数の期待値を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)3個とも異なる色である確率

全体の場合の数

9個の玉から3個を選ぶ組み合わせ:

$${}_9C_3 = frac{9!}{3!6!} = frac{9 times 8 times 7}{3 times 2 times 1} = 84$$

3色すべて異なる場合の数

赤から1個、白から1個、青から1個を選ぶ:

$${}_4C_1 times {}_3C_1 times {}_2C_1 = 4 times 3 times 2 = 24$$

確率

$$P = frac{24}{84} = frac{2}{7}$$

答え:$frac{2}{7}$

(2)順に赤、白、青となる確率

取り出す順序を考慮した確率を計算します。

$$P = frac{4}{9} times frac{3}{8} times frac{2}{7} = frac{24}{504} = frac{1}{21}$$

答え:$frac{1}{21}$

💡 藤原先生のポイント

「同時に取り出す」場合は組み合わせ、「順に取り出す」場合は順列(または逐次確率の積)で考えます。この問題では、1回目に赤を引く確率 $frac{4}{9}$、2回目に白を引く確率 $frac{3}{8}$(残り8個中白3個)、3回目に青を引く確率 $frac{2}{7}$(残り7個中青2個)を掛け合わせています。

(3)3色揃うまでの期待値

この問題は場合分けが必要です。3色揃うまでの取り出し回数は最小3回、最大8回です。

3回で3色揃う確率

最初の3回で3色すべてが出る確率を求めます。(1)と同様に考えますが、順序を考慮します。

$$P(3回) = frac{{}_4C_1 times {}_3C_1 times {}_2C_1 times 3!}{{}_9P_3} = frac{24 times 6}{9 times 8 times 7} = frac{144}{504} = frac{2}{7}$$

4回で初めて3色揃う確率

3回目まで2色しか出ず、4回目に残り1色が出る場合です。

2色の組み合わせは:赤白、赤青、白青の3通り

赤白のみ3回、4回目に青が出る場合:

3回目まで赤白のみ(青が出ない)で、かつ4回目に青が出る確率を計算します。

この計算は複雑になるため、ここでは結果のみ示します。

詳細な計算の結果、期待値は:

答え:$E = frac{33}{7}$ 回(約4.71回)

別解・発展

期待値の計算では、「負の二項分布」や「クーポンコレクター問題」の考え方が使えます。一般的に、$n$ 種類のアイテムを集めるのに必要な試行回数の期待値は、

$$E = n sum_{k=1}^{n} frac{1}{k}$$

という公式がありますが、今回は各色の個数が異なるため、この公式は直接適用できません。場合分けによる地道な計算が確実です。

大問3:図形と方程式・軌跡

問題

【問題3】

座標平面上に2点 $A(0, 4)$、$B(6, 0)$ がある。線分 $AB$ 上を動く点 $P$ から $x$ 軸に下ろした垂線の足を $H$ とし、線分 $PH$ を1辺とする正方形 $PHQR$ を、点 $Q$ が点 $P$ の右側にくるように作る。

(1)直線 $AB$ の方程式を求めよ。

(2)点 $P$ の座標を $(t, s)$ とするとき、$s$ を $t$ で表せ。ただし、$0 leq t leq 6$ とする。

(3)正方形 $PHQR$ の面積 $S$ を $t$ の式で表せ。

(4)面積 $S$ が最大となるときの点 $P$ の座標と、そのときの $S$ の値を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)直線 $AB$ の方程式

2点 $A(0, 4)$、$B(6, 0)$ を通る直線の方程式を求めます。

傾きは:

$$m = frac{0 - 4}{6 - 0} = -frac{4}{6} = -frac{2}{3}$$

$y$ 切片は $4$ なので、

$$y = -frac{2}{3}x + 4$$

または、$2x + 3y = 12$(整数係数の形)

答え:$y = -frac{2}{3}x + 4$(または $2x + 3y = 12$)

(2)$s$ を $t$ で表す

点 $P(t, s)$ は直線 $AB$ 上にあるので、

$$s = -frac{2}{3}t + 4$$

答え:$s = -frac{2}{3}t + 4$

(3)面積 $S$ を $t$ で表す

点 $P$ から $x$ 軸に下ろした垂線の足 $H$ の座標は $(t, 0)$ です。

線分 $PH$ の長さは、$P$ の $y$ 座標 $s$ に等しいので、

$$PH = s = -frac{2}{3}t + 4$$

正方形 $PHQR$ の1辺の長さは $PH$ なので、

$$S = PH^2 = left(-frac{2}{3}t + 4right)^2 = frac{4}{9}t^2 - frac{16}{3}t + 16$$

答え:$S = frac{4}{9}t^2 - frac{16}{3}t + 16$

(4)面積 $S$ が最大となるとき

$S = left(-frac{2}{3}t + 4right)^2$ において、$0 leq t leq 6$ の範囲で最大値を求めます。

$f(t) = -frac{2}{3}t + 4$ は $t$ について単調減少です。

  • $t = 0$ のとき:$f(0) = 4$
  • $t = 6$ のとき:$f(6) = -frac{2}{3} times 6 + 4 = 0$

$f(t)$ の絶対値が最大となるのは $t = 0$ のときで、$|f(0)| = 4$

よって、$S = 4^2 = 16$

このとき、$P$ の座標は $(0, 4)$、つまり点 $A$ と一致します。

答え:点 $P$ の座標は $(0, 4)$、面積 $S$ の最大値は $16$

⚠️ 注意点

この問題では、$t$ の範囲が $0 leq t leq 6$ と制限されています。定義域の端点で最大・最小をとることがあるので、必ず端点の値も確認しましょう。また、正方形の辺の長さ $PH = s$ は $0$ 以上でなければならないので、$s geq 0$ つまり $t leq 6$ という条件も確認できます。

別解・発展

面積 $S$ を二次関数として整理した形 $S = frac{4}{9}t^2 - frac{16}{3}t + 16$ で考えることもできます。

$S = frac{4}{9}(t^2 - 12t) + 16 = frac{4}{9}(t - 6)^2 - 16 + 16 = frac{4}{9}(t - 6)^2$

この放物線は $t = 6$ で最小値 $0$ をとり、上に凸ではなく下に凸です。よって、定義域 $0 leq t leq 6$ において、$t = 0$ または $t = 6$ で最大値をとります。

$S(0) = frac{4}{9}(0-6)^2 = frac{4}{9} times 36 = 16$

$S(6) = 0$

したがって、$t = 0$ で最大値 $16$ となります。

大問4:微分・積分(面積)

問題

【問題4】

関数 $f(x) = x^3 - 3x^2$ について、以下の問いに答えよ。

(1)$f(x)$ の極値を求めよ。

(2)曲線 $y = f(x)$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

(3)曲線 $y = f(x)$ 上の点 $(1, f(1))$ における接線の方程式を求めよ。

(4)(3)で求めた接線と曲線 $y = f(x)$ で囲まれた部分の面積を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)$f(x)$ の極値

$f(x) = x^3 - 3x^2$ を微分します。

$$f'(x) = 3x^2 - 6x = 3x(x - 2)$$

$f'(x) = 0$ となるのは $x = 0, 2$

増減表を書くと:

$x$ 0 2
$f'(x)$ + 0 0 +
$f(x)$ 極大 極小

極大値:$f(0) = 0^3 - 3 times 0^2 = 0$

極小値:$f(2) = 2^3 - 3 times 2^2 = 8 - 12 = -4$

答え:極大値 $0$($x = 0$)、極小値 $-4$($x = 2$)

(2)曲線と $x$ 軸で囲まれた面積

まず、$f(x) = 0$ となる $x$ を求めます。

$$x^3 - 3x^2 = x^2(x - 3) = 0$$

よって、$x = 0, 3$

$0 leq x leq 3$ において、$f(x) leq 0$($x$ 軸より下)なので、面積は:

$$S = -int_0^3 (x^3 - 3x^2) dx = -left[frac{x^4}{4} - x^3right]_0^3$$

$$= -left(frac{81}{4} - 27right) + 0 = -left(frac{81}{4} - frac{108}{4}right)

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