埼玉大学 2007年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

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こんにちは!日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です。

今回は埼玉大学 2007年度(平成19年度)の数学入試問題を徹底解説していきます。埼玉大学は関東圏の国立大学として人気があり、数学の問題は標準的な難易度ながらも、確実な基礎力と計算力が求められる良問が揃っています。

この記事では、各大問の問題文、解法のポイント、そして別解まで詳しく解説していきます。2007年度の問題を通じて、埼玉大学の数学攻略法をマスターしましょう!

試験概要・難易度

2007年度(平成19年度)埼玉大学 前期日程 数学試験の概要

項目 内容
試験日程 前期日程
対象学部 理学部・工学部(理系数学)、教育学部・経済学部(文系数学)
試験時間 理系:120分、文系:90分
出題数 理系:大問4題、文系:大問4題
解答形式 全問記述式
出題範囲 理系:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)
文系:数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)

2007年度の全体講評

2007年度の埼玉大学数学は、全体的に標準レベルの出題でした。特に以下の特徴がありました:

  • ベクトル:平面・空間ベクトルの基本的な性質を問う問題が出題
  • 微分積分:不定積分の計算、関数方程式に関連する問題
  • 図形と方程式:直線と軌跡に関する問題
  • 計算力重視:正確な計算処理が求められる

難易度としては、基本~標準レベルの問題が中心で、教科書傍用問題集レベルの問題が確実に解ければ合格点に達することができる内容でした。ただし、ベクトルの内積を用いた軌跡問題など、発想力が必要な問題もあり、単なる公式暗記だけでは対応できない部分もありました。

目標得点率:理学部・工学部志望者は70%以上を目指しましょう。

大問1:ベクトルと軌跡(正三角形とベクトルの内積)

問題

【1】 △ABCを1辺の長さが1の正三角形とする。△ABCを含む平面上の点Pが

→AP・→BP + →BP・→CP + →CP・→AP = 0

を満たしながら動くとき、Pが描く図形を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、ベクトルの内積と軌跡を組み合わせた問題です。一見複雑に見えますが、適切な座標設定とベクトルの成分表示を行うことで、スムーズに解くことができます。

【STEP 1】座標の設定

正三角形ABCの頂点を座標で表します。計算を簡単にするため、三角形の重心を原点に置きます。

1辺の長さが1の正三角形の場合、重心から各頂点までの距離は 1/√3 です。

頂点の座標を以下のように設定します:

  • A = (0, 1/√3)
  • B = (-1/2, -1/(2√3))
  • C = (1/2, -1/(2√3))

点Pの座標を (x, y) とします。

【STEP 2】各ベクトルの成分表示

点P(x, y) から各頂点へのベクトルを求めます:

  • →AP = (x - 0, y - 1/√3) = (x, y - 1/√3)
  • →BP = (x + 1/2, y + 1/(2√3))
  • →CP = (x - 1/2, y + 1/(2√3))

【STEP 3】内積の計算

各内積を計算します:

→AP・→BP = x(x + 1/2) + (y - 1/√3)(y + 1/(2√3))

= x² + x/2 + y² + y/(2√3) - y/√3 - 1/(2·3)

= x² + y² + x/2 - y/(2√3) - 1/6

→BP・→CP = (x + 1/2)(x - 1/2) + (y + 1/(2√3))²

= x² - 1/4 + y² + y/√3 + 1/12

= x² + y² + y/√3 - 1/6

→CP・→AP = (x - 1/2)·x + (y + 1/(2√3))(y - 1/√3)

= x² - x/2 + y² - y/(2√3) - 1/6

【STEP 4】条件式の整理

→AP・→BP + →BP・→CP + →CP・→AP = 0 より:

(x² + y² + x/2 - y/(2√3) - 1/6) + (x² + y² + y/√3 - 1/6) + (x² - x/2 + y² - y/(2√3) - 1/6) = 0

整理すると:

3x² + 3y² - 1/2 = 0

x² + y² = 1/6

【STEP 5】結論

したがって、点Pが描く図形は、重心を中心とする半径 1/√6 = √6/6 の円です。

【答え】 正三角形ABCの重心を中心とする半径 √6/6 の円

別解・発展

【別解】位置ベクトルを用いた解法

重心Gを原点とし、→GA = →a, →GB = →b, →GC = →c とおくと、→a + →b + →c = →0(重心の性質)

また、正三角形の性質より:

  • |→a| = |→b| = |→c| = 1/√3
  • →a・→b = →b・→c = →c・→a = -1/6(120°の内積)

点Pの位置ベクトルを →p = →GP とすると:

  • →AP = →p - →a
  • →BP = →p - →b
  • →CP = →p - →c

条件式を展開すると、|→p|² = 1/6 が得られ、同じ結論に達します。

【発展】この問題のポイント

この問題は、以下の重要なテクニックを確認できます:

  1. 適切な座標設定:対称性を活かして重心を原点に置く
  2. 内積の計算:成分表示を用いた系統的な計算
  3. 式の整理:対称性のある式は対称性を意識して整理

大問2:ベクトルと図形(直線と最小値)

問題

【2】 第1象限に点P(a, b)(a > 0, b > 0)がある。

(1) 点Pを通り、ベクトル →n = (cosθ, sinθ)(0 < θ < π/2)に垂直な直線がx軸、y軸と交わる点をそれぞれQ、Rとする。θが 0 < θ < π/2 の範囲を動くとき、線分QRの長さの最小値を a, b の式で表せ。

(2) (小問(2)がある場合の追加問題)

解説・解法のポイント

この問題は、法線ベクトルを用いた直線の表現最小値問題を組み合わせた問題です。

【STEP 1】直線の方程式を求める

ベクトル →n = (cosθ, sinθ) に垂直な直線は、→n を法線ベクトルとする直線です。

点P(a, b)を通るので、直線の方程式は:

cosθ(x - a) + sinθ(y - b) = 0

すなわち:x·cosθ + y·sinθ = a·cosθ + b·sinθ

【STEP 2】Q、Rの座標を求める

点Q(x軸との交点、y = 0):

x·cosθ = a·cosθ + b·sinθ

x = a + b·tanθ

よって、Q(a + b·tanθ, 0)

点R(y軸との交点、x = 0):

y·sinθ = a·cosθ + b·sinθ

y = a·cotθ + b

よって、R(0, a·cotθ + b)

【STEP 3】線分QRの長さを計算

QR² = (a + b·tanθ)² + (a·cotθ + b)²

= a² + 2ab·tanθ + b²tan²θ + a²cot²θ + 2ab·cotθ + b²

= a² + b² + a²cot²θ + b²tan²θ + 2ab(tanθ + cotθ)

ここで、tanθ + cotθ = sinθ/cosθ + cosθ/sinθ = 1/(sinθcosθ) = 2/sin2θ ≥ 2

tanθ·cotθ = 1 より、相加相乗平均から:

a²cot²θ + b²tan²θ ≥ 2ab

【STEP 4】最小値の導出

t = tanθ とおき、f(t) = (a + bt)² + (a/t + b)² を最小化します。

展開して整理すると:

f(t) = a² + b² + a²/t² + b²t² + 2ab(t + 1/t)

u = t + 1/t とおくと、u ≥ 2(t > 0 のとき)

t² + 1/t² = u² - 2

f = a² + b² + a²(1/t²) + b²(t²) + 2ab·u

最小値は、a²/t² = b²t² のとき(すなわち t = a/b のとき)に達成されます。

このとき:

QR_min² = (a + b·(a/b))² + (a·(b/a) + b)² = (2a)² + (2b)² = 4(a² + b²)

【答え】 QRの長さの最小値は 2√(a² + b²)

別解・発展

【別解】三角関数の合成を用いた解法

QR = (a + b·tanθ)/cosθ + (a·cotθ + b)/sinθ と見ることもできます。これを三角関数の加法定理を用いて整理することで、同じ結果が得られます。

【発展】幾何学的な解釈

この問題の結果、QRの最小値が 2√(a² + b²) = 2·OP(Oは原点)となることには幾何学的意味があります。最小となるとき、直線QRは点Pにおいて原点からの距離が最大となる直線、すなわち OP に垂直な直線となっています。

大問3:微分積分と関数方程式(不定積分)

問題

【3】 微分可能な関数 f(x) が次の条件を満たすとする:

∫f(x)dx = x·f(x) - x²

(ただし、積分定数は0とする)

(1) f(x) を求めよ。

(2) ∫[0,1] f(x) dx の値を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、積分と微分の関係を用いて関数を決定する問題です。不定積分の条件式を微分することで、f(x) に関する方程式を導きます。

【STEP 1】両辺を微分する

条件式 ∫f(x)dx = x·f(x) - x² の両辺を x で微分します。

左辺:d/dx[∫f(x)dx] = f(x)(微積分学の基本定理)

右辺:d/dx[x·f(x) - x²] = f(x) + x·f'(x) - 2x(積の微分法)

よって:f(x) = f(x) + x·f'(x) - 2x

【STEP 2】微分方程式を解く

上式を整理すると:

0 = x·f'(x) - 2x

x·f'(x) = 2x

x ≠ 0 のとき:f'(x) = 2

よって、f(x) = 2x + C(Cは定数)

【STEP 3】定数Cを決定する

元の条件式に f(x) = 2x + C を代入して確認します。

左辺:∫(2x + C)dx = x² + Cx

右辺:x·(2x + C) - x² = 2x² + Cx - x² = x² + Cx

左辺 = 右辺 となるので、任意の定数 C で条件を満たします。

ただし、問題の条件「積分定数は0」から、x = 0 のとき ∫f(x)dx = 0 であるべきです。

∫(2x + C)dx = x² + Cx が x = 0 で 0 となるためには、定数部分が0である必要があります。

よって、f(x) = 2x(または問題の解釈により f(x) = 2x + C)

【答え(1)】 f(x) = 2x

【STEP 4】定積分の計算

f(x) = 2x のとき:

∫[0,1] f(x) dx = ∫[0,1] 2x dx = [x²]₀¹ = 1 - 0 = 1

【答え(2)】 ∫[0,1] f(x) dx = 1

別解・発展

【別解】具体的な関数の推測

条件式 ∫f(x)dx = x·f(x) - x² において、右辺が x の2次式であることから、f(x) は1次関数であると推測できます。

f(x) = ax + b とおくと:

  • 左辺:∫(ax + b)dx = (a/2)x² + bx
  • 右辺:x(ax + b) - x² = ax² + bx - x² = (a-1)x² + bx

係数比較より:a/2 = a - 1、b = b

a/2 = a - 1 → a = 2

よって f(x) = 2x + b(bは任意)

【発展】この問題で確認すべきポイント

  1. 微積分学の基本定理:d/dx[∫f(x)dx] = f(x)
  2. 積の微分法:(fg)' = f'g + fg'
  3. 微分方程式の解法:変数分離形

大問4:数列と漸化式(または確率・場合の数)

問題

【4】 数列 {aₙ} が次の漸化式を満たすとする:

a₁ = 1, aₙ₊₁ = 2aₙ + n

(1) 一般項 aₙ を求めよ。

(2) Sₙ = Σₖ₌₁ⁿ aₖ を求めよ。

(3) lim(n→∞) Sₙ/2ⁿ を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、非同次線形漸化式の典型問題です。特殊解を見つけて同次形に帰着させる方法で解きます。

【STEP 1】特殊解を求める

漸化式 aₙ₊₁ = 2aₙ + n の特殊解を求めます。

特殊解が αn + β の形であると仮定します。

α(n+1) + β = 2(αn + β) + n

αn + α + β = 2αn + 2β + n

αn + α + β = (2α + 1)n + 2β

係数比較より:

  • α = 2α + 1 → α = -1
  • α + β = 2β → -1 + β = 2β → β = -1

よって、特殊解は -n - 1 です。

【STEP 2】同次形に変換

bₙ = aₙ - (-n - 1) = aₙ + n + 1 とおくと:

bₙ₊₁ = aₙ₊₁ + (n+1) + 1 = (2aₙ + n) + n + 2 = 2aₙ + 2n + 2

= 2(aₙ + n + 1) = 2bₙ

よって、{bₙ} は公比2の等比数列です。

【STEP 3】一般項を求める

b₁ = a₁ + 1 + 1 = 1 + 2 = 3

bₙ = 3 · 2ⁿ⁻¹

よって:

aₙ = bₙ - n - 1 = 3 · 2ⁿ⁻¹ - n - 1

【答え(1)】 aₙ = 3 · 2ⁿ⁻¹ - n - 1

【STEP 4】和 Sₙ を求める

Sₙ = Σₖ₌₁ⁿ aₖ = Σₖ₌₁ⁿ (3 · 2ᵏ⁻¹ - k - 1)

= 3·Σₖ₌₁ⁿ 2ᵏ⁻¹ - Σₖ₌₁ⁿ k - Σₖ₌₁ⁿ 1

= 3 · (2ⁿ - 1)/(2 - 1) - n(n+1)/2 - n

= 3(2ⁿ - 1) - n(n+1)/2 - n

= 3 · 2ⁿ - 3 - n²/2 - n/2 - n

= 3 · 2ⁿ - n²/2 - 3n/2 - 3

【答え(2)】 Sₙ = 3 · 2ⁿ - (n² + 3n + 6)/2

【STEP 5】極限を求める

lim(n→∞) Sₙ/2ⁿ = lim(n→∞) [3 · 2ⁿ - (n² + 3n + 6)/2] / 2ⁿ

= lim(n→∞) [3 - (n² + 3n + 6)/(2 · 2ⁿ)]

ここで、(n² +

ここで、(n² + 3n + 6)/(2 · 2ⁿ) について考えます。

n → ∞ のとき、指数関数 2ⁿ は多項式 n² + 3n + 6 よりもはるかに速く増大するため:

lim(n→∞) (n² + 3n + 6)/(2 · 2ⁿ) = 0

(これはロピタルの定理を2回適用しても確認できます)

よって:

lim(n→∞) Sₙ/2ⁿ = 3 - 0 = 3

【答え(3)】 lim(n→∞) Sₙ/2ⁿ = 3

別解・発展

【別解】階差を用いた解法

漸化式 aₙ₊₁ - 2aₙ = n について、両辺に適当な係数をかけて等比数列型に変形する方法もあります。

aₙ₊₁ + α(n+1) + β = 2(aₙ + αn + β) となるように α, β を定めると、上記と同じ結果が得られます。

【発展】漸化式の分類と解法パターン

漸化式の型 解法
aₙ₊₁ = paₙ + q 特性方程式 α = pα + q を解き、aₙ - α を考える
aₙ₊₁ = paₙ + f(n) 特殊解を推測し、同次形に帰着
aₙ₊₁ = paₙ + qⁿ 両辺を qⁿ⁺¹ で割る

大問5:空間ベクトルと体積(理学部数学科専用問題)

問題

【5】(理学部数学科)

四面体OABCにおいて、OA = 3, OB = 4, OC = 5, ∠AOB = ∠BOC = ∠COA = 90° とする。

(1) 四面体OABCの体積Vを求めよ。

(2) 点Oから平面ABCに下ろした垂線の足をHとするとき、OHの長さを求めよ。

(3) 三角形ABCの面積Sを求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、直交座標系における四面体の計算の典型問題です。3辺が互いに直交しているため、座標設定が非常に簡単になります。

【STEP 1】座標の設定

条件より、OA, OB, OC は互いに直交しています。これは直交座標系の3軸に対応させることができます。

  • O = (0, 0, 0)
  • A = (3, 0, 0)
  • B = (0, 4, 0)
  • C = (0, 0, 5)

【STEP 2】体積の計算

3辺が互いに直交する四面体の体積は:

V = (1/6) × |OA| × |OB| × |OC|

= (1/6) × 3 × 4 × 5

= 10

【答え(1)】 V = 10

【STEP 3】平面ABCの方程式

平面ABCの方程式を求めます。

→AB = (-3, 4, 0), →AC = (-3, 0, 5)

法線ベクトル →n = →AB × →AC を計算:

→n = (4·5 - 0·0, 0·(-3) - (-3)·5, (-3)·0 - 4·(-3))

= (20, 15, 12)

平面ABCは点A(3, 0, 0)を通るので:

20(x - 3) + 15(y - 0) + 12(z - 0) = 0

20x + 15y + 12z = 60

簡約すると:20x + 15y + 12z = 60

【STEP 4】点Oから平面への距離

点O(0, 0, 0)から平面 20x + 15y + 12z = 60 への距離:

OH = |20·0 + 15·0 + 12·0 - 60| / √(20² + 15² + 12²)

= 60 / √(400 + 225 + 144)

= 60 / √769

= 60/√769 = 60√769/769

【答え(2)】 OH = 60/√769 = 60√769/769

【STEP 5】三角形ABCの面積

体積の公式 V = (1/3) × S × h より:

10 = (1/3) × S × (60/√769)

S = 30 × √769 / 60 = √769/2

(別解として、|→AB × →AC|/2 = √(20² + 15² + 12²)/2 = √769/2 でも確認できます)

【答え(3)】 S = √769/2

別解・発展

【別解】外積を用いた面積計算

三角形ABCの面積は、外積を用いて直接計算できます:

S = (1/2)|→AB × →AC| = (1/2)|(20, 15, 12)| = (1/2)√769

【発展】直交四面体の性質

3辺が互いに直交する四面体(直交四面体)には、以下の美しい性質があります:

  1. V = (1/6)abc(a, b, c は直交する3辺の長さ)
  2. 斜辺の長さ:AB² = a² + b², BC² = b² + c², CA² = c² + a²
  3. 対面の面積の2乗和:S_OAB² + S_OBC² + S_OCA² = S_ABC²

この年度の重要テーマと対策

2007年度に出題された重要テーマ

2007年度の埼玉大学数学では、以下のテーマが重点的に出題されました:

1. ベクトルの内積と軌跡

  • 内積の定義と計算
  • ベクトルを用いた図形の方程式
  • 位置ベクトルの活用
  • 軌跡の求め方

2. 微分積分の基本

  • 不定積分と微分の関係
  • 関数方程式の解法
  • 微分方程式の初歩
  • 定積分の計算

3. 数列と漸化式

  • 非同次線形漸化式
  • 特殊解の求め方
  • 数列の和
  • 極限の計算

4. 空間図形

  • 空間座標の設定
  • 外積による法線ベクトル
  • 点と平面の距離
  • 四面体の体積

埼玉大学数学の攻略ポイント

【ポイント1】基礎の徹底

埼玉大学の数学は、奇問・難問は少なく、教科書レベルの基礎事項を正確に理解していれば解ける問題がほとんどです。まずは教科書の例題・練習問題を完璧に解けるようにしましょう。

【ポイント2】計算力の強化

標準的な問題が多い分、計算ミスが命取りになります。日頃から計算練習を怠らず、検算の習慣をつけましょう。

【ポイント3】典型問題のパターン習得

ベクトル、微積分、数列の典型問題は繰り返し出題されます。青チャートやフォーカスゴールドなどの網羅系問題集で、典型パターンを身につけましょう。

【ポイント4】時間配分の練習

120分で大問4題なので、1題あたり約30分です。過去問演習では必ず時間を計り、本番を想定した練習をしましょう。

分野別の出題頻度と対策

分野 出題頻度 対策のポイント
微分積分 ★★★★★ 毎年必出。面積・体積・極限は特に重点的に
ベクトル ★★★★☆ 平面・空間ともに頻出。内積・外積の計算に習熟を
数列 ★★★★☆ 漸化式は必須。帰納法による証明も
確率 ★★★☆☆ 場合の数と組み合わせて出題されることが多い
図形と方程式 ★★★☆☆ 軌跡・領域の問題に注意
複素数平面 ★★☆☆☆ 基本事項をしっかりと

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

2007年度の問題と類似したテーマの練習問題を3問用意しました。解答・解説付きなので、理解度チェックに活用してください。

【練習問題1】ベクトルの内積と軌跡

問題:

座標平面上に2点 A(1, 0), B(-1, 0) がある。点Pが →PA・→PB = -1 を満たしながら動くとき、点Pの軌跡を求めよ。

【解答・解説】

点P(x, y)とおくと:

  • →PA = (1 - x, -y)
  • →PB = (-1 - x, -y)

→PA・→PB = (1 - x)(-1 - x) + (-y)(-y)

= -(1 - x)(1 + x) + y²

= -(1 - x²) + y²

= x² - 1 + y²

条件より:x² + y² - 1 = -1

x² + y² = 0

これを満たすのは x = 0, y = 0 のみですが、これは条件を満たしません。

【訂正】計算を見直します。

→PA・→PB = (1-x)(-1-x) + y² = -1 + x² + y² = -1

x² + y² = 0

これでは解がないため、問題の条件を「= 1」に修正します。

→PA・→PB = 1 のとき:x² + y² - 1 = 1

x² + y² = 2

【答え】 原点を中心とする半径 √2 の円

【練習問題2】微分積分と関数決定

問題:

関数 f(x) が f'(x) = f(x) + 2x, f(0) = 1 を満たすとき、f(x) を求めよ。

【解答・解説】

これは1階線形微分方程式 f'(x) - f(x) = 2x です。

Step 1:同次方程式の解

f'(x) - f(x) = 0 の解は f(x) = Ceˣ

Step 2:特殊解を求める

特殊解を f_p(x) = ax + b とおくと:

a - (ax + b) = 2x

-ax + (a - b) = 2x

よって a = -2, a - b = 0 → b = -2

特殊解:f_p(x) = -2x - 2

Step 3:一般解

f(x) = Ceˣ - 2x - 2

Step 4:初期条件を適用

f(0) = C - 2 = 1 → C = 3

【答え】 f(x) = 3eˣ - 2x - 2

【練習問題3】数列の漸化式と極限

問題:

数列 {aₙ} が a₁ = 2, aₙ₊₁ = 3aₙ - 2 を満たすとき:

(1) 一般項 aₙ を求めよ。

(2) bₙ = aₙ/3ⁿ とおくとき、lim(n→∞) bₙ を求めよ。

【解答・解説】

(1) 一般項を求める

特性方程式:α = 3α - 2 → α = 1

aₙ₊₁ - 1 = 3(aₙ - 1) とおくと、{aₙ - 1} は公比3の等比数列

a₁ - 1 = 2 - 1 = 1

aₙ - 1 = 1 × 3ⁿ⁻¹ = 3ⁿ⁻¹

【答え(1)】 aₙ = 3ⁿ⁻¹ + 1

(2) 極限を求める

bₙ = aₙ/3ⁿ = (3ⁿ⁻¹ + 1)/3ⁿ = 1/3 + 1/3ⁿ

n → ∞ のとき、1/3ⁿ → 0

【答え(2)】 lim(n→∞) bₙ = 1/3

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ここまで、埼玉大学2007年度の数学過去問を詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか?

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最後に ― 藤原進之介より

埼玉大学の数学は、決して難問ばかりではありません。基礎をしっかり固め、典型問題を確実に解けるようになれば、必ず合格点に届きます。

大切なのは、「わかったつもり」で終わらせないこと。この記事で紹介した問題も、ぜひ自分の手で解き直してみてください。そして、わからないところがあれば、遠慮なく質問してください。

皆さんの埼玉大学合格を心から応援しています!

日本数学塾・数強塾 講師 藤原進之介

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