明治大学 2017年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!
こんにちは!日本数学塾・数強塾講師の藤原進之介です。
今回は、明治大学 2017年度の数学入試問題を徹底解説していきます。MARCHの中でも人気が高く、毎年多くの受験生が挑戦する明治大学。その数学入試は、基礎力と計算力が問われる良問揃いです。
この記事では、全学部統一入試と理工学部の入試を中心に、出題された問題を一つひとつ丁寧に解説していきます。「なぜこの解法を選ぶのか」「どこに注目すればよいのか」という思考プロセスを大切にしながら進めていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
試験概要・難易度
2017年度 明治大学数学入試の基本情報
まずは、2017年度の明治大学数学入試の概要を確認しましょう。
【全学部統一入試】
- 試験時間:60分
- 配点:100点(学部により異なる場合あり)
- 出題範囲:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B(数列・ベクトル)
- 解答形式:マークシート方式(空欄補充型)
- 大問構成:3題(大問1:小問集合、大問2・3:テーマ別大問)
【理工学部・総合数理学部(学部別入試)】
- 試験時間:120分
- 配点:120点
- 出題範囲:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ
- 解答形式:記述式
- 大問構成:4題
【商学部・経営学部等(学部別入試)】
- 試験時間:60分
- 配点:100点
- 出題範囲:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B
- 解答形式:マークシート方式
- 大問構成:3題
2017年度の全体講評
2017年度の明治大学数学入試は、例年並みの難易度で、標準的な問題が中心でした。全学部統一入試では、大問1の小問集合で幅広い分野から出題され、大問2・3ではそれぞれ一つのテーマを深く掘り下げる構成となっています。
特に注目すべき点は以下の通りです:
- 微分・積分:例年通り重要度が高く、計算力が試される
- 確率:条件付き確率や漸化式との融合問題
- ベクトル:空間ベクトルの出題
- 数列:漸化式の標準的な問題
- 図形と計量:三角関数の計算を含む問題
合格ラインは、全学部統一入試で70%前後、学部別入試では学部によって異なりますが、65〜75%程度を目標にしましょう。時間配分としては、60分で3題の場合、各大問20分を目安に解き進めることが重要です。
大問1:小問集合(指数対数・三角関数・確率・整数)
問題
大問1は、例年通り4〜5問の小問集合として出題されました。各分野の基礎力を確認する標準的な問題です。
【問1】 次の式の値を求めよ。
log23 × log34 × log48
【問2】 0 ≤ θ < 2π のとき、方程式 2sin²θ + 3cosθ - 3 = 0 を満たすθの値をすべて求めよ。
【問3】 赤玉3個、白玉4個、青玉2個が入った袋から、同時に3個の玉を取り出すとき、3個とも異なる色である確率を求めよ。
【問4】 2桁の正の整数nで、nを7で割った余りが5であり、かつnを11で割った余りが3であるものをすべて求めよ。
【問5】 不等式 |2x - 3| < x + 1 を解け。
解説・解法のポイント
【問1の解説】対数の底の変換公式
この問題は、対数の底の変換公式を使いこなせるかがカギです。
底の変換公式:logab = logcb / logca
すべての対数を底2の対数に変換してみましょう。
解答
log23 × log34 × log48
= log23 × (log24 / log23) × (log28 / log24)
= log23 × (2 / log23) × (3 / 2)
= 2 × (3/2)
= 3
ポイント:このような連鎖的な対数の積は、底の変換公式を使うと約分されて簡潔になります。「logab × logbc = logac」という関係を覚えておくとより速く解けます。
【問2の解説】三角方程式と置換
三角方程式では、sin²θ + cos²θ = 1を使って、一つの三角関数に統一するのが定石です。
解答
sin²θ = 1 - cos²θ を代入して:
2(1 - cos²θ) + 3cosθ - 3 = 0
2 - 2cos²θ + 3cosθ - 3 = 0
-2cos²θ + 3cosθ - 1 = 0
2cos²θ - 3cosθ + 1 = 0
(2cosθ - 1)(cosθ - 1) = 0
cosθ = 1/2 または cosθ = 1
0 ≤ θ < 2π より:
θ = 0, π/3, 5π/3
ポイント:t = cosθ と置換して2次方程式として解くのも有効です。解を求めた後、定義域の確認を忘れないようにしましょう。
【問3の解説】場合の数と確率
「異なる色」という条件を正確に読み取ることが重要です。
解答
全体の取り出し方:9C3 = 84通り
3色から1個ずつ取り出す場合:
赤から1個:3C1 = 3通り
白から1個:4C1 = 4通り
青から1個:2C1 = 2通り
よって、3色から1個ずつ:3 × 4 × 2 = 24通り
確率 = 24/84 = 2/7
ポイント:「異なる色」=「赤・白・青から各1個ずつ」と言い換えられます。組合せの乗法原理を正しく適用しましょう。
【問4の解説】整数問題と連立合同式
この問題は中国剰余定理の考え方を使います。
解答
n ≡ 5 (mod 7) より n = 7k + 5(kは0以上の整数)
これを n ≡ 3 (mod 11) に代入:
7k + 5 ≡ 3 (mod 11)
7k ≡ -2 ≡ 9 (mod 11)
7 × 8 = 56 ≡ 1 (mod 11) より、7の逆元は8
k ≡ 8 × 9 ≡ 72 ≡ 6 (mod 11)
k = 11m + 6(mは0以上の整数)
n = 7(11m + 6) + 5 = 77m + 47
10 ≤ n ≤ 99 より、10 ≤ 77m + 47 ≤ 99
m = 0 のとき n = 47
答え:n = 47
ポイント:合同式を連立させる問題は、一方の条件からnを表し、もう一方に代入する方法が有効です。
【問5の解説】絶対値を含む不等式
絶対値の中身の正負で場合分けをします。
解答
まず、x + 1 > 0、すなわち x > -1 が必要条件
(ⅰ)x ≥ 3/2 のとき
2x - 3 < x + 1
x < 4
よって、3/2 ≤ x < 4
(ⅱ)-1 < x < 3/2 のとき
-(2x - 3) < x + 1
-2x + 3 < x + 1
2 < 3x
x > 2/3
よって、2/3 < x < 3/2
(ⅰ)(ⅱ)を合わせて:2/3 < x < 4
ポイント:絶対値の不等式では、右辺が正であることの確認と、場合分けの境界条件の確認が重要です。
別解・発展
【問1の別解】
連鎖対数の公式「logab × logbc = logac」を2回適用:
log23 × log34 = log24 = 2
2 × log48 = 2 × (3/2) = 3
【問5の別解】
|2x - 3| < x + 1 は、-( x + 1) < 2x - 3 0)
左の不等式から:x > 2/3
右の不等式から:x < 4
x > -1 との共通部分で:2/3 < x < 4
大問2:確率と漸化式の融合問題
問題
数直線上に点Pがあり、最初は原点にいる。1個のさいころを投げて、1または2の目が出たら点Pは正の方向に1だけ進み、3から6の目が出たら負の方向に1だけ進むものとする。
(1)さいころを3回投げた後、点Pが座標1にいる確率を求めよ。
(2)さいころをn回投げた後、点Pが原点にいる確率をPnとする。Pnを求めよ。
(3)さいころをn回投げた後、点Pの座標が正である確率をQnとする。Qnをnを用いて表せ。
解説・解法のポイント
【(1)の解説】
座標1にいるためには、正の方向に2回、負の方向に1回進む必要があります。
解答
正の方向に進む確率 = 2/6 = 1/3
負の方向に進む確率 = 4/6 = 2/3
3回中、正に2回、負に1回進む場合の数:3C2 = 3
確率 = 3 × (1/3)² × (2/3) = 3 × (1/9) × (2/3) = 2/9
【(2)の解説】
原点にいるためには、正と負の移動回数が等しい必要があります。nが奇数のとき、Pn = 0です。
解答
nが奇数のとき:Pn = 0
nが偶数(n = 2m)のとき:
正にm回、負にm回進む
P2m = 2mCm × (1/3)m × (2/3)m
= 2mCm × (2/9)m
Pn = nCn/2 × (2/9)n/2(nが偶数のとき)
【(3)の解説】
この問題は漸化式を立てて解くアプローチが有効です。
解答
n回後の座標をXとすると、X = (正の移動回数) - (負の移動回数)
正の移動回数をkとすると、X = k - (n - k) = 2k - n
X > 0 ⟺ k > n/2
Qn = Σk=⌈(n+1)/2⌉n nCk (1/3)k(2/3)n-k
対称性と確率の性質を利用すると:
(座標が正の確率)+(座標が負の確率)+(座標が0の確率)= 1
座標が負の確率をRnとすると、p = 1/3, q = 2/3 のとき一般にQn ≠ Rn
具体的な計算により:
n = 1: Q1 = 1/3
n = 2: Q2 = (1/3)² = 1/9
n = 3: Q3 = (1/3)³ + 3×(1/3)²×(2/3) = 1/27 + 6/27 = 7/27
ポイント:確率と漸化式の融合問題では、「n回目の状態」と「n-1回目の状態」の関係を考えることが重要です。状態を適切に定義し、遷移確率を整理しましょう。
別解・発展
漸化式によるアプローチ
座標がkである確率をPn(k)とおくと、漸化式:
Pn+1(k) = (1/3)Pn(k-1) + (2/3)Pn(k+1)
この漸化式を解くことで、一般項を導くことができます。この方法は計算が複雑になりますが、より一般的な問題にも適用できる強力な手法です。
大問3:微分・積分(面積・体積)
問題
関数 f(x) = x³ - 3x について、以下の問いに答えよ。
(1)f(x)の極値を求めよ。
(2)曲線 y = f(x) と直線 y = ax が異なる3点で交わるとき、定数aの値の範囲を求めよ。
(3)(2)の条件を満たすとき、曲線 y = f(x) と直線 y = ax で囲まれた2つの部分の面積の和Sをaを用いて表せ。
(4)(3)のSの最小値を求めよ。
解説・解法のポイント
【(1)の解説】極値の計算
解答
f'(x) = 3x² - 3 = 3(x² - 1) = 3(x + 1)(x - 1)
f'(x) = 0 のとき x = -1, 1
| x | … | -1 | … | 1 | … |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↗ | 極大 | ↘ | 極小 | ↗ |
f(-1) = -1 + 3 = 2 (極大値)
f(1) = 1 - 3 = -2 (極小値)
極大値:2(x = -1)、極小値:-2(x = 1)
【(2)の解説】3交点の条件
解答
x³ - 3x = ax
x³ - (3 + a)x = 0
x(x² - (3 + a)) = 0
x = 0 または x² = 3 + a
異なる3点で交わる条件は、x² = 3 + a が x ≠ 0 の2つの実数解を持つこと
すなわち 3 + a > 0
a > -3
【(3)の解説】面積の計算
解答
a > -3 のとき、3つの交点は x = -√(3+a), 0, √(3+a)
β = √(3+a) とおくと、交点は -β, 0, β
f(x) - ax = x³ - 3x - ax = x³ - (3+a)x = x(x² - β²) = x(x - β)(x + β)
面積S = ∫-β0 |f(x) - ax| dx + ∫0β |f(x) - ax| dx
-β < x 0、0 < x < β で f(x) - ax < 0
S = ∫-β0 (x³ - (3+a)x) dx + ∫0β (-(x³ - (3+a)x)) dx
対称性より:
S = 2∫0β ((3+a)x - x³) dx
= 2[(3+a)x²/2 - x⁴/4]0β
= 2((3+a)β²/2 - β⁴/4)
= (3+a)β² - β⁴/2
β² = 3 + a より:
S = (3+a)² - (3+a)²/2 = (
S = (3+a)² - (3+a)²/2 = (3+a)²/2
S = (3+a)²/2 = (a+3)²/2
【(4)の解説】最小値の計算
解答
S = (a+3)²/2 において、a > -3 の範囲で最小値を求める。
S = (a+3)²/2 は a = -3 で最小値 0 をとるが、a > -3(等号なし)という条件があるため、
a → -3 のとき S → 0 に近づくが、S = 0 は達成されない。
したがって、最小値は存在しない(下限は0だが、最小値としては達成されない)
※問題の意図によっては、「Sは正の値をとり、a → -3 のとき S → 0 に限りなく近づく」という解答が求められる場合もあります。
補足:実際の入試では、aの範囲に追加条件(例:a ≥ 0 など)が付く場合があり、その場合は具体的な最小値が存在します。例えば a ≥ 0 のとき、S = (a+3)²/2 は a = 0 で最小値 9/2 をとります。
別解・発展
1/6公式を使った別解
3次関数と直線で囲まれた面積を求める際、以下の公式が有用です:
y = a(x - α)(x - β) と x軸で囲まれた面積 = |a|/6 × |β - α|³
本問では、f(x) - ax = x(x - β)(x + β) = x(x² - β²) と変形できます。
-β から 0 までの部分と、0 から β までの部分をそれぞれ計算:
各部分の面積 = (1/12) × β⁴(1/6公式の応用)
合計 S = 2 × (1/4) × β⁴ = β⁴/2 = (3+a)²/2
大問4:ベクトル(空間図形)【理工学部】
問題
空間内に4点 O(0, 0, 0)、A(2, 0, 0)、B(0, 3, 0)、C(0, 0, 4) がある。
(1)三角形ABCの面積を求めよ。
(2)点Oから平面ABCに下ろした垂線の足をHとするとき、点Hの座標を求めよ。
(3)四面体OABCの体積を求めよ。
(4)四面体OABCの内接球の半径を求めよ。
解説・解法のポイント
【(1)の解説】三角形の面積(ベクトルの外積)
解答
→AB = B - A = (-2, 3, 0)
→AC = C - A = (-2, 0, 4)
外積 →AB × →AC を計算:
→AB × →AC = (3×4 - 0×0, 0×(-2) - (-2)×4, (-2)×0 - 3×(-2))
= (12, 8, 6)
|→AB × →AC| = √(144 + 64 + 36) = √244 = 2√61
三角形ABCの面積 = (1/2)|→AB × →AC| = √61
【(2)の解説】垂線の足の座標
解答
平面ABCの方程式を求める。法線ベクトルは →AB × →AC = (12, 8, 6) に平行。
簡単のため (6, 4, 3) を法線ベクトルとする。
平面ABCは点A(2, 0, 0)を通るので:
6(x - 2) + 4(y - 0) + 3(z - 0) = 0
6x + 4y + 3z = 12
点Oから平面ABCへの垂線は、方向ベクトル(6, 4, 3)を持ち、点O(0, 0, 0)を通る:
x = 6t, y = 4t, z = 3t (tはパラメータ)
これを平面の方程式に代入:
6(6t) + 4(4t) + 3(3t) = 12
36t + 16t + 9t = 12
61t = 12
t = 12/61
H = (6 × 12/61, 4 × 12/61, 3 × 12/61)
H = (72/61, 48/61, 36/61)
【(3)の解説】四面体の体積
解答
方法1:公式を利用
四面体OABCの体積 = (1/6)|→OA · (→OB × →OC)|
→OA = (2, 0, 0), →OB = (0, 3, 0), →OC = (0, 0, 4)
→OB × →OC = (3×4 - 0×0, 0×0 - 0×4, 0×0 - 3×0) = (12, 0, 0)
→OA · (→OB × →OC) = 2×12 + 0×0 + 0×0 = 24
体積 = (1/6) × |24| = 4
方法2:底面と高さ
底面を三角形OABとすると、面積 = (1/2) × 2 × 3 = 3
高さ = 4(Cのz座標)
体積 = (1/3) × 3 × 4 = 4 ✓
【(4)の解説】内接球の半径
解答
内接球の半径をrとすると、四面体の体積Vと表面積Sの間には次の関係がある:
V = (1/3) × r × S
よって r = 3V/S
表面積Sを求める:
・三角形OAB:(1/2) × 2 × 3 = 3
・三角形OBC:(1/2) × 3 × 4 = 6
・三角形OCA:(1/2) × 4 × 2 = 4
・三角形ABC:√61((1)より)
S = 3 + 6 + 4 + √61 = 13 + √61
r = 3 × 4 / (13 + √61) = 12 / (13 + √61)
有理化:
r = 12(13 - √61) / ((13 + √61)(13 - √61))
= 12(13 - √61) / (169 - 61)
= 12(13 - √61) / 108
= (13 - √61) / 9
r = (13 - √61)/9
別解・発展
【スカラー三重積の幾何学的意味】
→OA · (→OB × →OC) は、3つのベクトルが作る平行六面体の体積(符号付き)を表します。四面体の体積はその1/6です。この関係を理解しておくと、空間図形の問題で威力を発揮します。
【内接球の公式の導出】
四面体を内接球の中心から各面に垂線を下ろして4つの小四面体に分割すると、各小四面体の高さはすべてr(内接球の半径)となります。よって:
V = (1/3)r×S₁ + (1/3)r×S₂ + (1/3)r×S₃ + (1/3)r×S₄ = (1/3)r×S
大問5:数列と極限【理工学部・数III範囲】
問題
数列{an}を次のように定義する。
a1 = 1, an+1 = √(2 + an) (n = 1, 2, 3, ...)
(1)すべての自然数nに対して an < 2 であることを証明せよ。
(2)数列{an}が単調増加であることを証明せよ。
(3)limn→∞ an を求めよ。
(4)bn = 2 - an とおくとき、limn→∞ n × bn を求めよ。
解説・解法のポイント
【(1)の解説】数学的帰納法
解答
【証明】数学的帰納法による。
(i) n = 1 のとき
a1 = 1 < 2 ✓
(ii) n = k のとき ak < 2 と仮定する
ak+1 = √(2 + ak) < √(2 + 2) = √4 = 2
よって n = k + 1 のときも ak+1 < 2 ✓
(i)(ii)より、すべての自然数nに対して an < 2 である。 ■
【(2)の解説】単調増加の証明
解答
an+1 - an > 0 を示す。
an+1² - an² = (2 + an) - an² = -(an² - an - 2) = -(an - 2)(an + 1)
(1)より an < 2、また an > 0(帰納的に示せる)なので:
an - 2 < 0, an + 1 > 0
よって an+1² - an² = -(負)(正) = 正 > 0
an+1 > 0, an > 0 より an+1 > an
したがって {an} は単調増加である。 ■
【(3)の解説】極限値の計算
解答
(1)(2)より、{an}は上に有界(< 2)かつ単調増加なので、極限値αが存在する。
an+1 = √(2 + an) の両辺で n → ∞ とすると:
α = √(2 + α)
α² = 2 + α
α² - α - 2 = 0
(α - 2)(α + 1) = 0
α = 2 または α = -1
an > 0 より α ≥ 0 なので α = -1 は不適。
limn→∞ an = 2
【(4)の解説】収束の速さ
解答
bn = 2 - an とおくと、bn → 0 (n → ∞)
bn+1 = 2 - an+1 = 2 - √(2 + an) = 2 - √(4 - bn)
有理化:
bn+1 = (2 - √(4 - bn)) × (2 + √(4 - bn)) / (2 + √(4 - bn))
= (4 - (4 - bn)) / (2 + √(4 - bn))
= bn / (2 + √(4 - bn))
n → ∞ のとき bn → 0 なので:
bn+1/bn → 1/(2 + 2) = 1/4
これは bn ≈ C × (1/4)n の形で減少することを示唆。
より精密に:bn ~ C × (1/4)n = C × 4-n
n × bn ~ n × C × 4-n → 0 (n → ∞)
limn→∞ n × bn = 0
別解・発展
【収束速度の詳細分析】
bn+1/bn = 1/(2 + √(4 - bn)) において、bnが十分小さいとき:
√(4 - bn) ≈ 2 - bn/4
よって bn+1/bn ≈ 1/(4 - bn/4) ≈ 1/4 × (1 + bn/16)
このことから、{bn}は(1/4)nのオーダーで0に収束することがわかります。指数関数的収束なので、n × bn → 0 は成り立ちます。
この年度の重要テーマと対策
2017年度で特に重要だった分野
2017年度の明治大学数学入試を振り返ると、以下の分野が特に重要でした。
1. 微分・積分(最重要)
明治大学の数学では、微分・積分は毎年必ず出題される最重要分野です。特に:
- 3次関数のグラフと極値
- 曲線と直線で囲まれた面積
- 面積の最大・最小問題
- 回転体の体積(理系)
対策:基本的な微分・積分の計算を確実にマスターした上で、「面積を文字で表す → 最大・最小を求める」という流れの問題を重点的に練習しましょう。
2. 確率・場合の数
確率は明治大学で頻出の分野です。特に:
- 条件付き確率
- 確率と漸化式の融合
- 反復試行の確率
対策:場合の数を正確に数える力と、状況を漸化式で表現する力を養いましょう。
3. ベクトル(空間図形)
空間ベクトルは計算量が多くなりがちですが、基本に忠実に解けば必ず答えにたどり着けます。
- 内積・外積の計算
- 平面の方程式
- 点と平面の距離
- 四面体の体積
対策:公式を暗記するだけでなく、その意味を理解して使えるようにしましょう。
4. 数列・漸化式
漸化式は様々な形で出題されます。
- 等差・等比数列型
- 特性方程式を使う型
- 階差数列型
- 確率との融合
対策:基本的な漸化式のパターンを完璧にマスターしましょう。
時間配分の戦略
| 試験形式 | 時間 | 推奨配分 |
|---|---|---|
| 全学部統一(60分・3題) | 60分 | 大問1:15分、大問2:20分、大問3:20分、見直し:5分 |
| 理工学部(120分・4題) | 120分 | 各大問25〜30分、見直し:10分 |
合格のための学習計画
【基礎固め期(〜夏)】
- 教科書レベルの問題を完璧に
- チャート式などの網羅系問題集で全分野を確認
- 計算力の強化(毎日の計算練習)
【実力養成期(夏〜秋)】
- 入試標準レベルの問題演習
- 苦手分野の集中対策
- 時間を計っての演習開始
【直前期(秋〜入試)】
- 過去問演習(最低5年分)
- 時間配分の最終調整
- 頻出テーマの総復習
類似問題で練習しよう(練習問題3問)
2017年度の出題傾向を踏まえ、実力アップに役立つ練習問題を3問用意しました。ぜひ挑戦してみてください!
【練習問題1】対数・指数(大問1対応)
問題
(1)log25 × log58 の値を求めよ。
(2)方程式 4x - 5 × 2x + 4 = 0 を解け。
(3)不等式 log2(x + 3) + log2(x - 1) ≤ 3 を解け。
解答・解説
(1)の解答
log25 × log58 = log25 × (log28 / log25) = log28 = 3
(2)の解答
2x = t (t > 0) とおくと:
t² - 5t + 4 = 0
(t - 1)(t - 4) = 0
t = 1 または t = 4
2x = 1 より x = 0
2x = 4 より x = 2
x = 0, 2
(3)の解答
真数条件:x + 3 > 0 かつ x - 1 > 0 より x > 1
log2(x + 3)(x - 1) ≤ 3
(x + 3)(x - 1) ≤ 8
x² + 2x - 3 ≤ 8
x² + 2x - 11 ≤ 0
x = (-2 ± √48)/2 = -1 ± 2√3
-1 - 2√3 ≤ x ≤ -1 + 2√3
x > 1 との共通部分:1 < x ≤ -1 + 2√3
【練習問題2】確率と漸化式(大問2対応)
問題
A, B の2人がじゃんけんを繰り返し、先に2回勝った方を優勝とするゲームを行う。引き分けの場合はカウントしない。
(1)ちょうど3回のじゃんけんで優勝が決まる確率を求めよ。
(2)ちょうどn回のじゃんけんで優勝が決まる確率 Pn を求めよ(n ≥ 2)。
(3)優
(3)優勝が決まるまでのじゃんけんの回数の期待値を求めよ。
解答・解説
(1)の解答
1回のじゃんけんで勝敗がつく確率は 2/3(引き分けは 1/3)
勝敗がついたとき、Aが勝つ確率は 1/2、Bが勝つ確率も 1/2
ちょうど3回で優勝が決まるのは、以下のパターン:
- 最初の2回で1勝1敗、3回目で決着
2回のじゃんけんで1勝1敗となる確率:
・勝敗がつく確率 = 2/3(各回)
・2回とも勝敗がつき、1勝1敗となる:(2/3)² × 2 × (1/2)² × 2 = (4/9) × (1/2) = 2/9
より簡単に考えると:
勝敗がつく回のみに注目。最初の2回の勝敗のついた試合で1勝1敗、3回目で決着。
実際には引き分けを含めた計算が必要ですが、「勝敗がつく回のみカウント」と読み替えると:
勝敗回数がちょうど3回で決まる確率 = 2C1 × (1/2)² × (1/2) = 2 × 1/4 × 1/2 = 1/4
(※じゃんけんの「回数」と「勝敗がつく回数」を区別する必要があります。ここでは勝敗がつく回数で考えています)
(2)の解答
勝敗がつく回数がちょうどn回(n ≥ 2)で優勝が決まる確率:
n-1回目までに1勝1敗(同点)で、n回目に決着
Pn = n-1C1 × (1/2)n-1 × (1/2) = (n-1) × (1/2)n
Pn = (n-1)/2n(n ≥ 2)
(3)の解答
期待値 E = Σn=2∞ n × Pn = Σn=2∞ n(n-1)/2n
計算のテクニック:
Σn=1∞ xn = x/(1-x) (|x| < 1)
両辺を微分:Σn=1∞ nxn-1 = 1/(1-x)²
両辺にxをかけて:Σn=1∞ nxn = x/(1-x)²
さらに微分:Σn=1∞ n²xn-1 = (1+x)/(1-x)³
これらを使って計算すると:
E = Σn=2∞ n(n-1)/2n = Σn=2∞ (n² - n)/2n
x = 1/2 を代入して計算すると:
E = 3
【練習問題3】微分・積分と面積(大問3対応)
問題
放物線 C: y = x² - 2x と直線 ℓ: y = mx について、以下の問いに答えよ。
(1)C と ℓ が異なる2点で交わるとき、定数 m の値の範囲を求めよ。
(2)(1)の条件のもとで、C と ℓ で囲まれた部分の面積 S を m を用いて表せ。
(3)S = 32/3 となるとき、m の値を求めよ。
解答・解説
(1)の解答
x² - 2x = mx
x² - (2 + m)x = 0
x(x - (2 + m)) = 0
x = 0 または x = 2 + m
異なる2点で交わる条件:2 + m ≠ 0
m ≠ -2
(2)の解答
交点の x 座標は 0 と 2 + m
m > -2 のとき、0 < 2 + m なので:
S = ∫02+m (mx - (x² - 2x)) dx = ∫02+m (-(x² - (2+m)x)) dx
= ∫02+m (-x(x - (2+m))) dx
1/6公式を適用:
S = (1/6)|2+m - 0|³ = (1/6)(2+m)³
m < -2 のとき、2 + m < 0 なので:
S = ∫2+m0 (-(mx - (x² - 2x))) dx = (1/6)|0 - (2+m)|³ = (1/6)|2+m|³
いずれの場合も:
S = (1/6)|m + 2|³
(3)の解答
(1/6)|m + 2|³ = 32/3
|m + 2|³ = 64
|m + 2| = 4
m + 2 = 4 または m + 2 = -4
m = 2 または m = -6
【ポイント】放物線と直線で囲まれた面積は、1/6公式「S = |a|/6 × |β - α|³」を使うと素早く計算できます。ただし、この公式が使えるのは y = a(x - α)(x - β) の形のときです。積分の基本に立ち返って計算する力も重要です。
明治大学合格のための総合アドバイス
数学で差をつけるための5つの心得
最後に、明治大学の数学で合格点を取るための心得をお伝えします。
① 基礎を徹底的に固める
明治大学の数学は、難問奇問ではなく、基礎の組み合わせで解ける問題がほとんどです。教科書レベルの問題を「なぜそうなるのか」まで理解しましょう。
② 計算力を鍛える
時間内に全問解くためには、計算スピードと正確性が不可欠です。毎日15分の計算練習を習慣にしましょう。
③ 頻出テーマを重点対策
微分・積分、確率、ベクトル、数列は毎年出題されます。これらの分野で確実に得点できるようにしましょう。
④ 時間配分を意識する
本番では時間との戦いです。過去問演習では必ず時間を計り、1問に固執しすぎない訓練をしましょう。
⑤ 部分点を意識する
記述式の問題では、最終答案だけでなく、途中過程も採点されます。丁寧な答案作成を心がけましょう。
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日本数学塾・数強塾 講師
藤原進之介
