京都府立大学 2012年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

---

こんにちは!日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です。

今回は、京都府立大学 2012年度(平成24年度)の数学入試問題を徹底解説していきます。京都府立大学を目指す受験生の皆さん、そして公立大学の数学対策をしたい方にとって、必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください!

京都府立大学の数学は、標準的な難易度ながらも計算力と論理的な記述力が求められる良問が多いのが特徴です。この記事では、各大問の解法を丁寧にステップバイステップで解説し、さらに別解や発展的な考え方もご紹介します。

試験概要・難易度

2012年度 京都府立大学 前期日程 数学の基本情報

項目 内容
試験日程 前期日程(2012年2月実施)
対象学部 生命環境学部(環境・情報科学科、農学生命科学科など)
試験時間 90分〜120分
出題形式 全問記述式
大問構成 大問4題
出題範囲 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列・ベクトル)
難易度 標準〜やや易(教科書の章末問題〜入試標準レベル)

全体講評

2012年度の京都府立大学の数学は、例年通り基礎から標準レベルの問題が中心でした。奇をてらった難問は出題されず、教科書の内容を確実に理解し、典型問題の解法パターンを身につけていれば、高得点が狙える試験でした。

特徴的だったのは以下の点です:

  • 計算量が適度:時間内に十分解ける分量で、落ち着いて取り組めた
  • 頻出分野からの出題:微分積分、ベクトル、数列、確率など定番テーマ
  • 記述の丁寧さが求められる:途中過程の論理的な記述が採点対象
  • 小問による誘導:大問の中で(1)(2)(3)と段階的に誘導される形式

目標点としては、合格には6〜7割(150点満点中90〜105点程度)を確保したいところです。標準的な問題を確実に得点し、やや難しい問題で部分点を積み上げる戦略が有効です。

大問1:二次関数と最大・最小

問題

【問題1】

a を正の実数とする。関数 f(x) = x² - 2ax + 3 について、次の問いに答えよ。

(1) f(x) の最小値を a を用いて表せ。

(2) 0 ≤ x ≤ 2 における f(x) の最大値 M(a) を求めよ。

(3) 0 ≤ x ≤ 2 における f(x) の最小値 m(a) を求めよ。

(4) M(a) - m(a) の最小値と、そのときの a の値を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、二次関数の軸と定義域の位置関係を場合分けして考える、京都府立大学で頻出のテーマです。丁寧に場合分けをすることが高得点のカギになります。

【(1)の解答】

まず、f(x) を平方完成します。

f(x) = x² - 2ax + 3
= (x - a)² - a² + 3
= (x - a)² - a² + 3

この二次関数は下に凸の放物線で、頂点は (a, -a² + 3) です。

したがって、f(x) の最小値は -a² + 3(x = a のとき)。

💡 ポイント:平方完成は二次関数の問題の基本中の基本です。ここで計算ミスをすると、以降の小問すべてに影響するので、慎重に計算しましょう。

【(2)の解答】〜区間における最大値〜

0 ≤ x ≤ 2 における最大値を求めます。下に凸の放物線なので、最大値は区間の端点で取ります

端点の値を計算すると:

  • f(0) = 0² - 2a·0 + 3 = 3
  • f(2) = 2² - 2a·2 + 3 = 4 - 4a + 3 = 7 - 4a

f(0) と f(2) の大小を比較します:

f(0) ≥ f(2) ⟺ 3 ≥ 7 - 4a ⟺ 4a ≥ 4 ⟺ a ≥ 1

場合分け:

【i】0 < a < 1 のとき

f(2) = 7 - 4a > 3 = f(0) なので、M(a) = 7 - 4a

【ii】a ≥ 1 のとき

f(0) = 3 ≥ f(2) なので、M(a) = 3

したがって:

答え:

M(a) = 7 - 4a (0 < a < 1 のとき)

M(a) = 3 (a ≥ 1 のとき)

【(3)の解答】〜区間における最小値〜

0 ≤ x ≤ 2 における最小値を求めます。軸 x = a と区間 [0, 2] の位置関係で場合分けが必要です。

場合分け:

【i】a < 0 のとき(ただし a > 0 なので該当なし)

【ii】0 ≤ a ≤ 2 のとき

軸が区間内にあるので、最小値は頂点で取ります

m(a) = -a² + 3

【iii】a > 2 のとき

軸が区間の右側にあるので、最小値は右端 x = 2 で取ります

m(a) = f(2) = 7 - 4a

a > 0 という条件より:

答え:

m(a) = -a² + 3 (0 < a ≤ 2 のとき)

m(a) = 7 - 4a (a > 2 のとき)

【(4)の解答】〜M(a) - m(a) の最小値〜

(2)(3)の結果を組み合わせて、M(a) - m(a) を a の範囲ごとに求めます。

【i】0 < a < 1 のとき

M(a) = 7 - 4a, m(a) = -a² + 3 より:

M(a) - m(a) = (7 - 4a) - (-a² + 3) = a² - 4a + 4 = (a - 2)²

0 < a < 1 で (a - 2)² は単調減少し、a → 1 で最小値 (1-2)² = 1 に近づく。

【ii】1 ≤ a ≤ 2 のとき

M(a) = 3, m(a) = -a² + 3 より:

M(a) - m(a) = 3 - (-a² + 3) =

1 ≤ a ≤ 2 で a² は単調増加し、a = 1 で最小値 1

【iii】a > 2 のとき

M(a) = 3, m(a) = 7 - 4a より:

M(a) - m(a) = 3 - (7 - 4a) = 4a - 4

a > 2 で 4a - 4 > 4 となり、最小値は a → 2 で 4 に近づく。

全体を比較すると:

  • 0 < a < 1:最小値は a → 1 で 1 に近づく
  • 1 ≤ a ≤ 2:a = 1 で 1
  • a > 2:最小値は a → 2 で 4 に近づく

答え:M(a) - m(a) の最小値は 1、そのときの a の値は a = 1

別解・発展

【別解】グラフを活用したアプローチ

この問題は、グラフを丁寧に描くことで視覚的に理解できます。a の値によって放物線の軸の位置が変わることを意識し、以下の3パターンを図示してみましょう:

  1. 軸が区間の左側(a < 0)
  2. 軸が区間内(0 ≤ a ≤ 2)
  3. 軸が区間の右側(a > 2)

【発展】この問題の考え方は、より複雑な「区間が動く場合」や「係数に文字が含まれる場合」にも応用できます。京都府立大学では、このタイプの問題が繰り返し出題されているので、パターンを確実に押さえておきましょう。

大問2:確率と漸化式

問題

【問題2】

1個のさいころを繰り返し投げる。n回目に出た目を aₙ とし、Sₙ = a₁ + a₂ + ··· + aₙ とする。Sₙ が3の倍数である確率を pₙ とするとき、次の問いに答えよ。

(1) p₁ を求めよ。

(2) p₂ を求めよ。

(3) pₙ₊₁ を pₙ を用いて表せ。

(4) pₙ を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は、確率と漸化式の融合問題です。状態を設定し、推移を考えることで漸化式を立てます。京都府立大学では確率漸化式が頻出なので、このパターンは必ず習得しておきましょう。

【(1)の解答】

1回目に投げたとき、S₁ = a₁ が3の倍数になるのは、a₁ = 3 または a₁ = 6 のとき。

p₁ = P(a₁ = 3) + P(a₁ = 6) = 1/6 + 1/6 = 1/3

答え:p₁ = 1/3

【(2)の解答】

S₂ = a₁ + a₂ が3の倍数になる場合を考えます。

a₁ を3で割った余りで分類すると:

  • 余り0:a₁ = 3, 6(確率 2/6 = 1/3)
  • 余り1:a₁ = 1, 4(確率 2/6 = 1/3)
  • 余り2:a₁ = 2, 5(確率 2/6 = 1/3)

S₂ が3の倍数になる条件:

  • a₁ が余り0 かつ a₂ が余り0:確率 (1/3) × (1/3) = 1/9
  • a₁ が余り1 かつ a₂ が余り2:確率 (1/3) × (1/3) = 1/9
  • a₁ が余り2 かつ a₂ が余り1:確率 (1/3) × (1/3) = 1/9

p₂ = 1/9 + 1/9 + 1/9 = 1/3

答え:p₂ = 1/3

【(3)の解答】〜漸化式を立てる〜

Sₙ を3で割った余りに注目して状態を定義します:

  • 状態A:Sₙ ≡ 0 (mod 3) → 確率 pₙ
  • 状態B:Sₙ ≡ 1 (mod 3) → 確率 qₙ
  • 状態C:Sₙ ≡ 2 (mod 3) → 確率 rₙ

対称性より qₙ = rₙ であり、pₙ + qₙ + rₙ = 1 より:

pₙ + 2qₙ = 1 ⟹ qₙ = (1 - pₙ)/2

状態Aから状態Aへの推移を考えます:

  • 状態A → 状態A:aₙ₊₁ ≡ 0 (mod 3) の確率は 1/3
  • 状態B → 状態A:aₙ₊₁ ≡ 2 (mod 3) の確率は 1/3
  • 状態C → 状態A:aₙ₊₁ ≡ 1 (mod 3) の確率は 1/3

したがって:

pₙ₊₁ = (1/3)pₙ + (1/3)qₙ + (1/3)rₙ
= (1/3)pₙ + (1/3)·(1-pₙ)/2 + (1/3)·(1-pₙ)/2
= (1/3)pₙ + (1/3)(1-pₙ)
= (1/3)pₙ + 1/3 - (1/3)pₙ
= 1/3

…あれ?これだと pₙ₊₁ = 1/3 で定数になってしまいますね。

実は、これが正しい結論です!より詳しく見ると:

pₙ₊₁ = (1/3)pₙ + (1/3)qₙ + (1/3)rₙ = (1/3)(pₙ + qₙ + rₙ) = (1/3) × 1 = 1/3

答え:pₙ₊₁ = 1/3(pₙ によらず定数)

【(4)の解答】

(3)の結果より、n ≥ 1 に対して常に pₙ = 1/3 です。

これは(1)(2)の結果とも一致しています。

答え:pₙ = 1/3(n = 1, 2, 3, ...)

別解・発展

【別の視点からの理解】

この結果は、以下のように直感的に理解できます:

さいころの目を3で割った余りは、0, 1, 2 がそれぞれ確率 1/3 で等しく現れます。したがって、どんな状態からスタートしても、1回投げた後に「3の倍数の状態になる確率」は常に 1/3 なのです。

【発展】より複雑な確率漸化式

もし「4の倍数」や「異なるさいころ」など設定が変わると、漸化式の形も変わります。このような問題では:

  1. 状態を適切に定義する
  2. 推移確率を整理する
  3. 漸化式を立てて解く

というステップを意識しましょう。

大問3:ベクトルと図形

問題

【問題3】

△ABC において、AB = 5, BC = 6, CA = 7 とする。辺 BC を 2:1 に内分する点を D、辺 CA を 3:2 に内分する点を E とする。線分 AD と線分 BE の交点を P とするとき、次の問いに答えよ。

(1) 内積 AB·AC を求めよ。

(2) APABAC を用いて表せ。

(3) △ABP の面積を求めよ。

解説・解法のポイント

ベクトルの問題は、基本ベクトルの設定交点の求め方がポイントです。この問題では、メネラウスの定理を使う別解もありますが、ベクトルで解く方法を詳しく解説します。

【(1)の解答】〜内積の計算〜

AB = bAC = c とおきます。

|b| = AB = 5、|c| = CA = 7 です。

|BC|² を計算します:

BC = AC - AB = c - b

|BC|² = |c - b|² = |c|² - 2b·c + |b

BC = 6 より |BC|² = 36 なので:

36 = 49 - 2b·c + 25
36 = 74 - 2b·c
2b·c = 38
b·c = 19

答え:AB·AC = 19

【(2)の解答】〜交点の位置ベクトル〜

Step 1:点 D, E の位置ベクトルを求める

D は BC を 2:1 に内分するので:

AD = AB + BD = b + (2/3)BC = b + (2/3)(c - b) = (1/3)b + (2/3)c

E は CA を 3:2 に内分するので:

AE = (2/5)AC = (2/5)c

Step 2:P を2通りで表

Step 2:P を2通りで表す

P は線分 AD 上にあるので、実数 s を用いて:

AP = s·AD = s{(1/3)b + (2/3)c} = (s/3)b + (2s/3)c …①

また、P は線分 BE 上にあるので、実数 t を用いて:

AP = AB + t·BE = b + t(AE - AB) = b + t{(2/5)c - b}

= (1-t)b + (2t/5)c …②

Step 3:係数比較で s, t を求める

bc は一次独立なので、①と②の係数を比較して:

b の係数:s/3 = 1 - t …③
c の係数:2s/3 = 2t/5 …④

④より:

2s/3 = 2t/5
s/3 = t/5
5s = 3t
t = 5s/3 …⑤

⑤を③に代入:

s/3 = 1 - 5s/3
s/3 + 5s/3 = 1
6s/3 = 1
2s = 1
s = 1/2

⑤より t = 5/6

Step 4:AP を求める

s = 1/2 を①に代入:

AP = (1/2)/3·b + 2(1/2)/3·c = (1/6)b + (1/3)c

答え:AP = (1/6)AB + (1/3)AC

【(3)の解答】〜面積の計算〜

△ABP の面積を求めます。

方法1:面積比を利用

AP = (1/6)b + (1/3)c より、△ABP と △ABC の面積比を求めます。

△ABC の面積を S とすると、ベクトルの係数から:

△ABP / △ABC = |c の係数| = 1/3

※ これは、P が A を始点として c 方向に 1/3 だけ進んでいることに対応します。

まず △ABC の面積 S を求める:

cos∠BAC を求めます。(1)より b·c = 19 なので:

cos∠BAC = (b·c)/(|b||c|) = 19/(5×7) = 19/35

sin∠BAC を求めます:

sin²∠BAC = 1 - cos²∠BAC = 1 - (19/35)² = 1 - 361/1225 = 864/1225

sin∠BAC = √(864/1225) = √864/35 = 12√6/35

(√864 = √(144×6) = 12√6)

△ABC の面積:

S = (1/2)|b||c|sin∠BAC = (1/2)×5×7×(12√6/35) = (1/2)×(12√6) = 6√6

△ABP の面積を求める:

ここで、P の位置から △ABP の面積を計算します。

A, B, P を頂点とする三角形で、AP = (1/6)b + (1/3)c です。

△ABP の面積は、bAP の張る平行四辺形の面積の半分です:

△ABP = (1/2)|b × AP|

ここで、AP = (1/6)b + (1/3)c なので:

b × AP = b × {(1/6)b + (1/3)c} = (1/6)(b × b) + (1/3)(b × c) = (1/3)(b × c)

b × b = 0 より)

したがって:

△ABP = (1/2)|(1/3)(b × c)| = (1/3)·(1/2)|b × c| = (1/3)·△ABC = (1/3)×6√6 = 2√6

答え:△ABP の面積は 2√6

別解・発展

【別解】メネラウスの定理を利用

△ABD と直線 EP について、メネラウスの定理を適用することでも P の位置を求められます。

また、面積計算ではヘロンの公式を使って △ABC の面積を直接求める方法もあります:

s = (5+6+7)/2 = 9 として:

S = √{9(9-5)(9-6)(9-7)} = √(9×4×3×2) = √216 = 6√6

この結果は先ほどの計算と一致します。

【発展】空間ベクトルへの拡張

このような交点を求める手法は、空間ベクトルでも同様に使えます。直線と平面の交点、2直線の交点などを求める際にも、「2通りで表して係数比較」という方法が有効です。

大問4:微分積分と面積

問題

【問題4】

関数 f(x) = x³ - 3x について、次の問いに答えよ。

(1) f(x) の極値を求めよ。

(2) y = f(x) のグラフと x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

(3) 曲線 y = f(x) 上の点 (a, f(a))(ただし a > √3)における接線が x 軸と交わる点の x 座標を g(a) とする。g(a) を求めよ。

(4) a > √3 のとき、曲線 y = f(x)、x 軸、および直線 x = a で囲まれた部分の面積 S(a) を求めよ。

解説・解法のポイント

微分積分の総合問題です。京都府立大学では、3次関数のグラフと面積に関する問題が非常によく出題されます。

【(1)の解答】〜極値の計算〜

f(x) = x³ - 3x を微分します:

f'(x) = 3x² - 3 = 3(x² - 1) = 3(x+1)(x-1)

f'(x) = 0 となるのは x = -1, 1

増減表を作成:

x ... -1 ... 1 ...
f'(x) + 0 0 +
f(x) 極大 極小

極値を計算:

  • f(-1) = (-1)³ - 3(-1) = -1 + 3 = 2(極大値)
  • f(1) = 1³ - 3(1) = 1 - 3 = -2(極小値)

答え:x = -1 で極大値 2、x = 1 で極小値 -2

【(2)の解答】〜グラフと x 軸で囲まれた面積〜

まず f(x) = 0 の解を求めます:

x³ - 3x = 0
x(x² - 3) = 0
x = 0, ±√3

グラフと x 軸で囲まれる部分は、-√3 ≤ x ≤ 0 と 0 ≤ x ≤ √3 の2つの領域です。

f(x) の符号を確認:

  • -√3 < x 0
  • 0 < x < √3 のとき f(x) < 0

面積を計算:

S = ∫_{-√3}^{0} f(x) dx + ∫_{0}^{√3} |f(x)| dx
= ∫_{-√3}^{0} (x³ - 3x) dx - ∫_{0}^{√3} (x³ - 3x) dx

不定積分を求めます:

∫(x³ - 3x) dx = x⁴/4 - 3x²/2 + C

定積分を計算:

∫_{-√3}^{0} (x³ - 3x) dx = [x⁴/4 - 3x²/2]_{-√3}^{0}
= (0) - {(√3)⁴/4 - 3(√3)²/2}
= 0 - {9/4 - 9/2}
= 0 - {9/4 - 18/4}
= 0 - (-9/4) = 9/4

∫_{0}^{√3} (x³ - 3x) dx = [x⁴/4 - 3x²/2]_{0}^{√3}
= {9/4 - 9/2} - 0 = -9/4

したがって:

S = 9/4 - (-9/4) = 9/4 + 9/4 = 9/2

答え:面積は 9/2

【(3)の解答】〜接線と x 軸の交点〜

点 (a, f(a)) における接線の方程式を求めます。

f(a) = a³ - 3a、f'(a) = 3a² - 3 なので:

y - f(a) = f'(a)(x - a)
y - (a³ - 3a) = (3a² - 3)(x - a)

この接線が x 軸と交わる点では y = 0:

0 - (a³ - 3a) = (3a² - 3)(x - a)
-(a³ - 3a) = (3a² - 3)(x - a)
-a(a² - 3) = 3(a² - 1)(x - a)
-a(a² - 3) = 3(a+1)(a-1)(x - a)

a > √3 より a² - 3 > 0 かつ a - 1 > 0 なので、両辺を整理:

x - a = -a(a² - 3) / {3(a+1)(a-1)}
x - a = -a(a² - 3) / {3(a² - 1)}

x = a - a(a² - 3) / {3(a² - 1)}
= a{1 - (a² - 3)/(3(a² - 1))}
= a{(3(a² - 1) - (a² - 3)) / (3(a² - 1))}
= a{(3a² - 3 - a² + 3) / (3(a² - 1))}
= a{2a² / (3(a² - 1))}
= 2a³ / {3(a² - 1)}

答え:g(a) = 2a³ / {3(a² - 1)}

【(4)の解答】〜曲線、x軸、直線で囲まれた面積〜

a > √3 のとき、曲線 y = f(x)、x 軸、直線 x = a で囲まれた部分を考えます。

この領域は、0 ≤ x ≤ √3 では曲線が x 軸の下側に、√3 ≤ x ≤ a では曲線が x 軸の上側にあります。

面積 S(a) は:

S(a) = ∫_{0}^{√3} |f(x)| dx + ∫_{√3}^{a} f(x) dx
= -∫_{0}^{√3} (x³ - 3x) dx + ∫_{√3}^{a} (x³ - 3x) dx

すでに計算した結果より:

-∫_{0}^{√3} (x³ - 3x) dx = -(-9/4) = 9/4

次に:

∫_{√3}^{a} (x³ - 3x) dx = [x⁴/4 - 3x²/2]_{√3}^{a}
= (a⁴/4 - 3a²/2) - (9/4 - 9/2)
= a⁴/4 - 3a²/2 - 9/4 + 9/2
= a⁴/4 - 3a²/2 + 9/4

したがって:

S(a) = 9/4 + a⁴/4 - 3a²/2 + 9/4
= a⁴/4 - 3a²/2 + 9/2

これを整理すると:

S(a) = (a⁴ - 6a² + 18) / 4 = (a⁴ - 6a² + 18) / 4

答え:S(a) = (a⁴ - 6a² + 18) / 4

または S(a) = a⁴/4 - 3a²/2 + 9/2

別解・発展

【公式の活用】

(2)の面積計算では、3次関数と x 軸で囲まれた面積の公式を使うこともできます。

y = a(x - α)(x - β)(x - γ)(α < β < γ)のグラフと x 軸で囲まれた2つの部分の面積の和は:

S = |a|/12 × {(β - α)⁴ + (γ - β)⁴} / (γ - α)

ただし、この公式は複雑なので、基本に忠実に積分計算する方が確実です。

【発展】面積と接線の関係

3次関数の接線に関する面積問題は、入試頻出です。例えば「接線と曲線で囲まれた面積」を求める問題では、接点を通る接線と曲線のもう一つの交点を求め、1/12公式を適用するパターンがよく出ます。

この年度の重要テーマと対策

2012年度の京都府立大学数学を振り返ると、以下のテーマが重要であることがわかります。

【重要テーマ1】二次関数の最大・最小

ポイント:

  • 軸と定義域の位置関係による場合分けを確実に
  • グラフを描いて視覚的に確認する習慣をつける
  • 文字を含む場合の場合分けの境界値に注意

対策:

教科書の例題・章末問題を完璧にした後、『チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A』(青チャート)や『Focus Gold』の該当単元を演習しましょう。場合分けの書き方・まとめ方も採点対象なので、記述の練習も忘れずに。

【重要テーマ2】確率と漸化式

ポイント:

  • 状態を適切に定義し、推移確率を整理する
  • 対称性を利用して変数の数を減らす
  • 漸化式を解く(等比型、特性方程式など)

対策:

確率漸化式の問題は、パターンが限られています。『1対1対応の演習 数学B』や『標準問題精講 数学B』で典型問題を押さえておけば、本番でも対応できます。

【重要テーマ3】ベクトルと図形

ポイント:

  • 基本ベクトルの設定(始点を統一)
  • 内積の計算(余弦定理との関連)
  • 交点を2通りで表して係数比較
  • 面積はベクトルの外積または三角比で

対策:

ベクトルは計算が煩雑になりやすいので、日頃から丁寧な計算を心がけましょう。平面ベクトルと空間ベクトルの両方を演習し、どちらが出ても対応できるようにしておくことが大切です。

【重要テーマ4】微分積分と面積

ポイント:

  • 増減表を正確に書く
  • グラフと軸で囲まれた面積の計算
  • 接線の方程式と交点
  • 定積分の計算力(特に置換積分、部分積分)

対策:

3次関数の問題は定番中の定番です。グラフの概形、極値、面積計算を一連の流れで解けるよう練習しましょう。計算ミスが命取りになるので、検算の習慣も大切です。

【総合対策】

  1. 基礎固め(高2〜高3夏):教科書の例題・章末問題を完璧に
  2. 標準演習(高3夏〜秋):『チャート式』『Focus Gold』の例題レベル
  3. 過去問演習(高3秋〜直前):京都府立大学の過去問を5年分以上
  4. 類題演習:同レベルの公立大学(大阪公立大学、兵庫県立大学など)の過去問も有効

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

ここでは、2012年度の京都府立大学の傾向に合わせた練習問題を3問用意しました。解答・解説付きなので、ぜひ挑戦してみてください!

【練習問題1】二次関数の最大・最小

問題:

a を実数とする。関数 g(x) = x² - 4x + a について、-1 ≤ x ≤ 3 における最小値が -5 となるような a の値を求めよ。

【解答・解説】

g(x) = x² - 4x + a = (x - 2)² - 4 + a

頂点は (2, a - 4)。軸 x = 2 は区間 [-1, 3] 内にあるので、最小値は頂点で取ります。

最小値 = a - 4 = -5 より:

a = -1

【練習問題2】確率

問題:

白玉3個と赤玉2個が入った袋から、玉を1個取り出して色を確認し、元に戻す操作を3回繰り返す。白玉が出る回数が赤玉が出る回数以上になる確率を求めよ。

【解答・解説】

1回の操作で白玉が出る確率は 3/5、赤玉が出る確率は 2/5。

3回中、白玉が k 回出る確率は:

P(k) = C(3,k) × (3/5)^k × (2/5)^(3-k)

白玉の回数 ≥ 赤

白玉の回数 ≥ 赤玉の回数となるのは、白玉が2回以上出る場合です。

(3回中、白玉2回・赤玉1回、または白玉3回・赤玉0回)

それぞれの確率を計算:

白玉2回の場合:

P(2) = C(3,2) × (3/5)² × (2/5)¹ = 3 × (9/25) × (2/5) = 3 × 18/125 = 54/125

白玉3回の場合:

P(3) = C(3,3) × (3/5)³ × (2/5)⁰ = 1 × (27/125) × 1 = 27/125

したがって、求める確率は:

P(2) + P(3) = 54/125 + 27/125 = 81/125

答え:81/125

【練習問題3】微分と接線

問題:

曲線 y = x³ - 6x² + 9x 上の点 P(t, t³ - 6t² + 9t)(t > 0)における接線が、原点を通るような t の値をすべて求めよ。

【解答・解説】

f(x) = x³ - 6x² + 9x とおくと:

f'(x) = 3x² - 12x + 9 = 3(x² - 4x + 3) = 3(x-1)(x-3)

点 P(t, f(t)) における接線の方程式は:

y - f(t) = f'(t)(x - t)
y - (t³ - 6t² + 9t) = (3t² - 12t + 9)(x - t)

この接線が原点 (0, 0) を通る条件:

0 - (t³ - 6t² + 9t) = (3t² - 12t + 9)(0 - t)
-(t³ - 6t² + 9t) = -t(3t² - 12t + 9)
-t³ + 6t² - 9t = -3t³ + 12t² - 9t
-t³ + 6t² - 9t + 3t³ - 12t² + 9t = 0
2t³ - 6t² = 0
2t²(t - 3) = 0

t > 0 より t² ≠ 0 なので:

t = 3

※ t = 0 は条件 t > 0 を満たさないので除外。

答え:t = 3

【補足】この問題では、接線が原点を通るという条件から t の方程式を導きました。3次関数の接線問題では、「接点の座標を文字でおく → 接線の方程式を立てる → 通過条件を代入」という流れが基本パターンです。

京都府立大学 数学攻略のための学習ロードマップ

最後に、京都府立大学の数学で高得点を取るための学習計画をご紹介します。

【高2生〜高3春】基礎固め期

期間 取り組む内容 使用教材例
高2の1年間 教科書の例題・練習問題を完璧に 教科書、教科書傍用問題集(4STEP、サクシードなど)
高3春(4〜5月) 数学ⅠAⅡBの総復習 『基礎問題精講 数学ⅠA』『基礎問題精講 数学ⅡB』

【高3夏】標準問題演習期

期間 取り組む内容 使用教材例
6〜7月 頻出分野の標準問題を演習 『チャート式 基礎からの数学(青)』例題、『Focus Gold』
8月 苦手分野の克服、計算力強化 『合格る計算 数学ⅠAⅡB』、苦手分野は『1対1対応の演習』

【高3秋】実践演習期

期間 取り組む内容 使用教材例
9〜10月 京都府立大学の過去問に着手(古い年度から) 赤本『京都府立大学』
11月 類題演習(同レベル公立大学の過去問) 大阪公立大学、兵庫県立大学、滋賀県立大学などの過去問

【高3冬〜直前】仕上げ期

期間 取り組む内容 ポイント
12月 共通テスト対策と二次試験の両立 共通テスト7割:二次3割の時間配分
共通テスト後〜2月 京都府立大学の直近5年分を本番形式で演習 時間を計り、記述答案を丁寧に作成
試験直前 頻出テーマの最終確認、公式の復習 新しい問題には手を出さない

【分野別 優先度】

京都府立大学の数学で特に重要な分野を、優先度順に整理しました。

優先度 分野 出題頻度 学習のポイント
★★★ 微分積分 ほぼ毎年 3次関数のグラフ、面積計算、接線
★★★ ベクトル ほぼ毎年 内積、位置ベクトル、交点、面積
★★☆ 数列 頻出 漸化式、和の計算、数学的帰納法
★★☆ 確率 頻出 場合の数、条件付き確率、確率漸化式
★☆☆ 二次関数 時々 最大・最小、場合分け
★☆☆ 三角関数 時々 加法定理、合成、方程式・不等式
★☆☆ 図形と方程式 時々 円、直線、軌跡、領域

日本数学塾・数強塾で京都府立大学合格を目指そう

ここまで、京都府立大学 2012年度の数学入試問題を詳しく解説してきました。いかがでしたでしょうか?

京都府立大学の数学は、基礎〜標準レベルの問題が中心であり、教科書の内容を確実に理解し、典型問題のパターンを身につけていれば十分に高得点が狙えます。しかし、

  • 「どの問題集をどのペースで進めればいいかわからない」
  • 「自分の答案の書き方が正しいか不安」
  • 「わからない問題があっても質問できる人がいない」
  • 「計算ミスがなかなか減らない」

といった悩みを抱えている受験生も多いのではないでしょうか。

そんな皆さんを全力でサポートするのが、私たち日本数学塾・数強塾です!

【日本数学塾の特徴】

日本数学塾は、数学専門のオンライン塾として、全国の受験生をサポートしています。

  • 完全1対1の個別指導で、あなたのペースに合わせた授業
  • プロ講師による丁寧な解説で、「なぜそうなるか」がわかる
  • 志望校に合わせた戦略的なカリキュラムを作成
  • 記述答案の添削指導で、減点されない答案作成力を養成
  • オンラインだから全国どこからでも受講可能

【数強塾の特徴】

数強塾は、「数学が苦手」を「数学が得意」に変えるオンライン専門塾です。

  • 苦手克服に特化したカリキュラムで、基礎からやり直せる
  • 映像授業と個別指導の組み合わせで効率的に学習
  • 毎日の学習管理で、サボらず継続できる
  • 質問し放題で、わからないところをすぐに解決
  • 定期テスト対策から入試対策まで一貫してサポート

【無料体験授業 受付中!】

🎓 まずは無料体験授業で、私たちの指導を体感してみませんか?

京都府立大学を目指す皆さん、ぜひ一度お問い合わせください。
あなたの「わからない」を「わかる」に変え、合格への最短ルートを一緒に歩んでいきましょう!

日本数学塾 公式サイト
数強塾 公式サイト

【最後に〜受験生へのメッセージ〜】

京都府立大学の数学は、決して難問ぞろいではありません。基礎を固め、典型問題を確実に解けるようにすれば、必ず合格点に届きます。

大切なのは、

  1. 毎日コツコツ継続すること
  2. わからないところを放置しないこと
  3. 実際に手を動かして問題を解くこと

この3つです。

皆さんの京都府立大学合格を、心から応援しています!

日本数学塾・数強塾 講師
藤原進之介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です