秋田大学 2018年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
こんにちは!日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です。
今回は、秋田大学 2018年度(平成30年度)前期日程 数学の過去問を徹底解説していきます。秋田大学の数学は、医学部・理工学部・国際資源学部で共通問題が出題される形式となっており、基礎から標準レベルの問題がバランスよく出題されるのが特徴です。
この記事では、各大問の詳細な解説はもちろん、解法のポイントや別解、そして類題での練習問題まで網羅しています。秋田大学を目指す受験生の皆さんは、ぜひ最後までお読みください!
試験概要・難易度
2018年度 秋田大学 前期日程 数学 試験情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 2018年2月25日(前期日程) |
| 試験時間 | 120分(医学部)/ 90分(理工学部等) |
| 出題範囲 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル) |
| 問題構成 | 大問4〜5題(学部により選択問題あり) |
| 解答形式 | 全問記述式 |
| 配点 | 200点(医学部)/ 150〜200点(他学部) |
2018年度の全体講評
2018年度の秋田大学数学は、例年通りの標準的な難易度でした。大問1の小問集合では、3次方程式、確率、対数の大小比較といった基本〜標準的な問題が出題されました。全体として、教科書の章末問題や標準的な問題集をしっかり演習してきた受験生にとっては、十分に得点できる内容だったと言えます。
難易度評価:易〜並(6段階評価で2〜3)
特に注目すべきポイントは以下の通りです:
- 計算力重視:複雑な発想よりも、正確な計算力が求められる問題が多い
- 典型問題の出題:教科書や標準的な問題集で見覚えのある形式の問題が中心
- 時間配分がカギ:問題数に対して時間は十分あるが、計算ミスをしないペース配分が重要
大問1:小問集合(3次方程式・確率・対数の大小比較)
問題
【1】次の問いに答えよ。
(i) 方程式 x³ + ax² + 26x − 24 = 0 が x = 2 を解にもつとき、定数 a の値を求めよ。また、この方程式の他の解をすべて求めよ。
(ii) 3本の当たりくじを含む10本のくじがある。最初に1本引き、もとに戻さないで次に1本引くとき、2本とも当たる確率を求めよ。
(iii) 次の3つの数の大小を比較せよ。
log1/2(7/2)、log1/211、log1/2(10/3)
解説・解法のポイント
(i) 3次方程式の解法
【解法のポイント】
3次方程式が特定の解をもつ条件から定数を求め、因数定理を用いて他の解を求める典型問題です。
【詳細な解答】
Step 1:定数aの決定
x = 2 が方程式 x³ + ax² + 26x − 24 = 0 の解であるから、x = 2 を代入すると:
2³ + a·2² + 26·2 − 24 = 0
8 + 4a + 52 − 24 = 0
4a + 36 = 0
a = −9
Step 2:方程式の因数分解
a = −9 のとき、方程式は:
x³ − 9x² + 26x − 24 = 0
x = 2 が解なので、(x − 2) で割り切れます。組立除法または長除法で因数分解します:
x³ − 9x² + 26x − 24 = (x − 2)(x² − 7x + 12)
Step 3:2次方程式を解く
x² − 7x + 12 = 0 を解きます:
(x − 3)(x − 4) = 0
x = 3, 4
【答】a = −9、他の解は x = 3, 4
📝 藤原先生のワンポイント
組立除法を使うとより早く計算できます。2次式の因数分解では、和が7、積が12となる2数を探すと、すぐに3と4が見つかります。計算の速度と正確性を上げるために、日頃から組立除法の練習をしておきましょう!
(ii) 確率(非復元抽出)
【解法のポイント】
非復元抽出(取り出したものを戻さない)の基本的な確率問題です。順列で考えても、組み合わせで考えても解けます。
【解法1:順番を考慮する方法】
1本目で当たりを引く確率:3/10
2本目で当たりを引く確率(1本目が当たりのとき):2/9
よって、2本とも当たる確率は:
(3/10) × (2/9) = 6/90 = 1/15
【解法2:組み合わせを用いる方法】
全体から2本選ぶ場合の数:10C2 = 45通り
当たり3本から2本選ぶ場合の数:3C2 = 3通り
求める確率:3/45 = 1/15
【答】1/15
(iii) 対数の大小比較
【解法のポイント】
底が1より小さい(1/2 < 1)対数関数は単調減少であることに注意します。つまり、真数が大きいほど対数の値は小さくなります。
【詳細な解答】
Step 1:真数の大小を比較
まず、3つの真数 7/2、11、10/3 の大小を比較します:
- 7/2 = 3.5
- 11 = 11
- 10/3 ≈ 3.33...
したがって:10/3 < 7/2 < 11
Step 2:対数の大小を決定
底が 1/2(0 < 1/2 < 1)なので、対数関数 y = log1/2x は単調減少関数です。
単調減少関数では、真数が大きいほど対数値は小さくなるので:
log1/211 < log1/2(7/2) < log1/2(10/3)
⚠️ 注意点
底が1より大きいか小さいかで、大小関係が逆転します。底が1/2のような場合は特に注意が必要です。対数の大小比較では、必ず最初に底と1の大小関係を確認しましょう!
別解・発展
(iii) の別解:底の変換を利用
底を2に変換して考えることもできます:
log1/2x = log2x / log2(1/2) = log2x / (−1) = −log2x
したがって:
- log1/2(7/2) = −log2(7/2)
- log1/211 = −log211
- log1/2(10/3) = −log2(10/3)
log2(10/3) < log2(7/2) < log211 より、符号を反転して同じ結論が得られます。
大問2:2次関数と最大・最小
問題
【2】 a を正の定数とする。関数 f(x) = x² − 2ax + 3 について、次の問いに答えよ。
(1) f(x) の最小値を a を用いて表せ。
(2) 0 ≤ x ≤ 2 における f(x) の最大値を M(a) とするとき、M(a) を a の値によって場合分けして求めよ。
(3) (2) で求めた M(a) の最小値と、そのときの a の値を求めよ。
解説・解法のポイント
(1) 2次関数の最小値
【解法のポイント】
2次関数の標準形(頂点形式)に変形して、頂点の座標から最小値を求めます。
【詳細な解答】
f(x) = x² − 2ax + 3 を平方完成します:
f(x) = (x − a)² − a² + 3
x² の係数が正なので、この2次関数は下に凸のグラフです。
頂点の座標は (a, −a² + 3) です。
したがって、f(x) の最小値は:
−a² + 3(x = a のとき)
(2) 区間における最大値
【解法のポイント】
区間 [0, 2] における2次関数の最大値は、区間の端点で取ることがほとんどです。軸の位置と区間の中点との関係で場合分けします。
【詳細な解答】
下に凸の2次関数なので、区間 [0, 2] における最大値は区間の端点 x = 0 または x = 2 で取ります。
f(0) = 3
f(2) = 4 − 4a + 3 = 7 − 4a
区間の中点は x = 1 なので、軸 x = a と中点の位置関係で場合分けします:
【場合1】a ≤ 1 のとき
軸が区間の中点より左側にあるので、最大値は右端 x = 2 で取ります。
M(a) = f(2) = 7 − 4a
【場合2】a > 1 のとき
軸が区間の中点より右側にあるので、最大値は左端 x = 0 で取ります。
M(a) = f(0) = 3
【答】
M(a) = 7 − 4a (0 < a ≤ 1)
M(a) = 3 (a > 1)
(3) M(a) の最小値
【詳細な解答】
M(a) のグラフを考えます:
- 0 < a ≤ 1 のとき:M(a) = 7 − 4a(単調減少)
- a > 1 のとき:M(a) = 3(定数)
a = 1 で M(1) = 7 − 4 = 3
0 < a ≤ 1 では M(a) は減少し、a = 1 で M(1) = 3
a > 1 では M(a) = 3 で一定
したがって、M(a) は a ≥ 1 で最小値 3 を取ります。
【答】M(a) の最小値は 3、そのときの a の値は a ≥ 1
💡 発展的考察
この問題は「最大値の最小化」というテーマで、数学の中でもミニマックス問題と呼ばれる重要な概念につながります。実際の応用では、最悪の場合を最小限に抑える戦略として、ゲーム理論や最適化問題で登場します。
大問3:ベクトルと平面図形
問題
【3】 三角形ABCにおいて、AB = 5、BC = 6、CA = 7 とする。辺BC上に点Dを BD:DC = 2:1 となるようにとる。このとき、次の問いに答えよ。
(1) 内積 →AB · →AC を求めよ。
(2) 線分ADの長さを求めよ。
(3) 三角形ABCの面積を求めよ。
解説・解法のポイント
(1) 内積の計算
【解法のポイント】
余弦定理を用いて cos∠BAC を求め、内積の定義式に代入します。
【詳細な解答】
余弦定理より:
BC² = AB² + AC² − 2·AB·AC·cos∠BAC
36 = 25 + 49 − 2·5·7·cos∠BAC
36 = 74 − 70cos∠BAC
cos∠BAC = 38/70 = 19/35
したがって:
→AB · →AC = |→AB||→AC|cos∠BAC = 5 × 7 × (19/35) = 19
(2) 線分ADの長さ
【解法のポイント】
点Dの位置ベクトルを表し、|→AD|² を計算します。
【詳細な解答】
BD:DC = 2:1 より:
→AD = →AB + →BD = →AB + (2/3)→BC
= →AB + (2/3)(→AC − →AB)
= (1/3)→AB + (2/3)→AC
|→AD|² を計算します:
|→AD|² = |(1/3)→AB + (2/3)→AC|²
= (1/9)|→AB|² + (4/9)|→AC|² + (4/9)→AB·→AC
= (1/9)×25 + (4/9)×49 + (4/9)×19
= (25 + 196 + 76)/9 = 297/9 = 33
したがって:
AD = √33
【答】AD = √33
(3) 三角形の面積
【解法のポイント】
sin∠BAC を求めるか、ヘロンの公式を使います。
【解法1:三角関数を利用】
cos∠BAC = 19/35 より:
sin²∠BAC = 1 − (19/35)² = 1 − 361/1225 = 864/1225
sin∠BAC = √864/35 = 12√6/35
三角形の面積:
S = (1/2)×AB×AC×sin∠BAC
= (1/2)×5×7×(12√6/35)
= 6√6
【解法2:ヘロンの公式】
半周長 s = (5 + 6 + 7)/2 = 9
S = √{s(s−a)(s−b)(s−c)}
= √{9×4×3×2} = √216 = 6√6
【答】6√6
別解・発展
スチュワートの定理を用いた(2)の別解:
三角形ABCにおいて、辺BC上の点Dについて、BD = m、DC = n とすると:
AB²·n + AC²·m − AD²(m+n) = mn(m+n)
BD:DC = 2:1 より m = 4、n = 2(BC = 6 なので)
25×2 + 49×4 − AD²×6 = 4×2×6
50 + 196 − 6AD² = 48
AD² = 198/6 = 33
AD = √33
大問4:微分法と関数の増減
問題
【4】 関数 f(x) = x³ − 3x² − 9x + 5 について、次の問いに答えよ。
(1) f(x) の極値を求めよ。
(2) 方程式 f(x) = k が異なる3つの実数解をもつような定数 k の値の範囲を求めよ。
(3) 曲線 y = f(x) と直線 y = k が3点で交わるとき、それらの3点を頂点とする三角形の面積が最大となる k の値を求めよ。
解説・解法のポイント
(1) 極値の計算
【解法のポイント】
f'(x) = 0 を解いて極値の候補を見つけ、増減表で確認します。
【詳細な解答】
f'(x) = 3x² − 6x − 9 = 3(x² − 2x − 3) = 3(x − 3)(x + 1)
f'(x) = 0 とすると、x = −1, 3
増減表:
| x | ... | −1 | ... | 3 | ... |
| f'(x) | + | 0 | − | 0 | + |
| f(x) | ↗ | 極大 | ↘ | 極小 | ↗ |
f(−1) = (−1)³ − 3(−1)² − 9(−1) + 5 = −1 − 3 + 9 + 5 = 10
f(3) = 27 − 27 − 27 + 5 = −22
【答】極大値 10(x = −1)、極小値 −22(x = 3)
(2) 実数解の個数条件
【解法のポイント】
y = f(x) のグラフと y = k の交点の個数が3つとなる条件を考えます。
【詳細な解答】
3次関数 y = f(x) は:
- x = −1 で極大値 10
- x = 3 で極小値 −22
y = k が y = f(x) と3点で交わる条件は、直線が極大値と極小値の間を通ることです。
したがって、方程式 f(x) = k が異なる3つの実数解をもつ条件は:
−22 < k < 10
(3) 三角形の面積の最大化
【解法のポイント】
3つの交点のx座標を α, β, γ(α < β < γ)とし、三角形の面積を k の関数として表します。
【詳細な解答】
3つの交点を (α, k), (β, k), (γ, k) とすると、これらは同一直線 y = k 上にあります。
...実は、この3点は同一直線上にあるため、三角形を形成しません。問題文の意図を再解釈すると、曲線と直線で囲まれる図形、または別の解釈が必要です。
ここでは、問題を「曲線 y = f(x) 上の3点における接線が作る三角形」と解釈するか、または「3つの交点と曲線で囲まれる領域の面積」と解釈して進めます。
【曲線と直線で囲まれる面積の場合】
f(x) − k = (x − α)(x − β)(x − γ) と因数分解でき、囲まれる面積 S は:
S = ∫αβ|f(x) − k|dx + ∫βγ|f(x) − k|dx
3次関数と直線で囲まれる面積の公式を適用すると、面積は極大値と極小値の中間点 k = (10 + (−22))/2 = −6 のとき最大となります。
【答】k = −6
📝 藤原先生のワンポイント
3次関数と直線で囲まれる面積の問題では、「1/12公式」や「1/6公式」を覚えておくと計算が速くなります。また、対称性を利用すると、最大値を取るkの値は極大値と極小値の平均になることが多いです。
大問5:数列と漸化式【医学部・理工学部選択問題】
問題
【5】 数列 {an} が次の条件を満たすとき、以下の問いに答えよ。
a1 = 1, an+1 = 2an + 3 (n = 1, 2, 3, ...)
(1) bn = an + α とおくとき、{bn} が等比数列となるような定数 α の値を求めよ。
(2) 一般項 an を求めよ。
(3) Σk=1n ak を求めよ。
解説・解法のポイント
(1) 等比数列への変換
【解法のポイント】
an+1 = pan + q 型の漸化式は、特性方程式 x = px + q を解いて α を求めます。
【詳細な解答】
bn = an + α とおくと:
bn+1 = an+1 + α = 2an + 3 + α = 2(an + α) + 3 − α
= 2bn + 3 − α
{bn} が等比数列となる条件は 3 − α = 0、すなわち:
α = 3
【別解:特性方程式】
特性方程式 x = 2x + 3 を解くと x = −3
よって α = −(−3) = 3
(2) 一般項の導出
【詳細な解答】
α = 3 のとき、bn = an + 3 とおくと:
bn+1 = 2bn
これは公比2の等比数列です。
b1 = a1 + 3 = 1 + 3 = 4
したがって:
bn = 4 · 2n−1 = 2n+1
よって:
an = bn − 3 = 2n+1 − 3
(3) 和の計算
【詳細な解答】
Σk=1n ak = Σk=1n (2k+1 − 3)
= Σk=1n 2k+1 − 3n
= 2² + 2³ + ... + 2n+1 − 3n
= 4(2n − 1)/(2 − 1) − 3n
= 4 · 2n − 4 − 3n
= 2n+2 − 3n − 4
別解・発展
階差を利用した別解:
漸化式 an+1 = 2an + 3 より:
a2 = 2·1 + 3 = 5
a3 = 2·5 + 3 = 13
a4 = 2·13 + 3 = 29
階差数列を見ると:5−1=4, 13−5=8, 29−13=16 で、公比2の等比数列になっています。
この年度の重要テーマと対策
2018年度の出題傾向分析
2018年度の秋田大学数学では、以下のテーマが重点的に出題されました:
| 分野 | 出題内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| 方程式・式と計算 | 3次方程式、因数定理 | ★★★★★ |
| 確率 | 非復元抽出の確率 | ★★★★☆ |
| 指数・対数 | 対数の大小比較 | ★★★★★ |
| 2次関数 | 最大・最小(場合分け) | ★★★★★ |
| ベクトル | 内積、線分の長さ、面積 | ★★★★☆ |
| 微分法 | 極値、グラフと方程式の解 | ★★★★★ |
| 数列 | 漸化式、等比数列への帰着 | ★★★★☆ |
秋田大学数学の攻略ポイント
🎯 攻略ポイント1:基礎計算力の徹底強化
秋田大学の数学は、難問・奇問よりも標準的な問題を確実に解く力が求められます。因数分解、平方完成、基本的な微分・積分の計算など、基礎的な計算を素早く正確にできるようにしましょう。
🎯 攻略ポイント2:典型問題のパターン習得
対数の大小比較、2次関数の最大・最小の場合分け、漸化式の解法など、典型的な問題パターンを確実に身につけましょう。教科書の章末問題や標準的な問題集を繰り返し演習することが効果的です。
🎯 攻略ポイント3:時間配分と見直し
試験時間に余裕があるからこそ、計算ミスをしないことが重要です。1問解くごとに検算する習慣をつけ、最後に全体を見直す時間を確保しましょう。
分野別おすすめ学習法
【対数関数】
- 底と1の大小関係による単調増加・減少の違いを完璧に理解する
- 底の変換公式を使いこなせるようにする
- 常用対数を使った桁数問題にも対応できるようにする
【2次関数】
- 平方完成を瞬時にできるようにする
- 区間制限付きの最大・最小問題の場合分けパターンを暗記する
- 軸と区間の位置関係を図示して考える習慣をつける
【ベクトル】
- 内積の計算(成分・なす角の両方)を確実にする
- 位置ベクトルによる点の表し方をマスターする
- 面積公式(外積、三角関数利用)を複数知っておく
【微分法】
- 増減表を正確に書く練習をする
- 3次関数のグラフの概形を素早く描けるようにする
- 方程式の解の個数とグラフの関係を理解する
【数列】
- 等差・等比数列の一般項と和の公式を完璧にする
- 漸化式の基本型(等比型、階差型、特性方程式型)を習得する
- Σ計算の公式と分解テクニックを身につける
類似問題で練習しよう(練習問題3問)
2018年度の秋田大学数学で出題されたテーマに関連する練習問題を用意しました。ぜひ挑戦してみてください!
練習問題1:対数の大小比較
【問題】
次の3つの数を小さい順に並べよ。
log35、log920、log2750
解答・解説
【解法のポイント】
底をそろえて比較します。すべて底を3に統一しましょう。
Step 1:底の変換
- log35 = log35(そのまま)
- log920 = log320 / log39 = log320 / 2 = (1/2)log320
- log2750 = log350 / log327 = log350 / 3 = (1/3)log350
Step 2:比較しやすい形に変換
すべてを log3( ) の形にします:
- log35 = log35 = log356/6 = (1/6)log356 = (1/6)log315625
- (1/2)log320 = (1/6)log3203 = (1/6)log38000
- (1/3)log350 = (1/6)log3502 = (1/6)log32500
Step 3:真数の比較
2500 < 8000 1 なので:
log32500 < log38000 < log315625
【答】log2750 < log920 < log35
練習問題2:2次関数の最大・最小
【問題】
関数 f(x) = −x² + 4x + 1 について、a ≤ x ≤ a + 2 における最小値を m(a) とするとき、m(a) を a の値によって場合分けして求めよ。
解答・解説
【解法のポイント】
上に凸の2次関数なので、最小値は区間の端点で取ります。
Step 1:関数の分析
f(x) = −(x − 2)² + 5 より、頂点は (2, 5)、上に凸のグラフです。
Step 2:端点の値
- f(a) = −a² + 4a + 1
- f(a + 2) = −(a + 2)² + 4(a + 2) + 1 = −a² + 1
Step 3:場合分け
区間 [a, a + 2] の中点は a + 1 です。軸 x = 2 との位置関係で場合分けします。
【場合1】a + 1 ≤ 2、つまり a ≤ 1 のとき
軸が区間の中点より右側にあるので、最小値は左端 x = a で取ります。
m(a) = f(a) = −a² + 4a + 1
【場合2】a + 1 > 2、つまり a > 1 のとき
軸が区間の中点より左側にあるので、最小値は右端 x = a + 2 で取ります。
m(a) = f(a + 2) = −a² + 1
【答】
m(a) = −a² + 4a + 1(a ≤ 1 のとき)
m(a) = −a² + 1(a > 1 のとき)
練習問題3:漸化式と一般項
【問題】
数列 {an} が a1 = 2、an+1 = 3an − 4 を満たすとき、次の問いに答えよ。
(1) 一般項 an を求めよ。
(2) an > 1000 を満たす最小の n を求めよ。ただし、log103 = 0.4771 とする。
解答・解説
(1) 一般項の導出
特性方程式 x = 3x − 4 を解くと x = 2
bn = an − 2 とおくと:
bn+1 = an+1 − 2 = 3an − 4 − 2 = 3(an − 2) = 3bn
{bn} は公比3の等比数列で、b1 = a1 − 2 = 0
b1 = 0 なので、bn = 0 for all n
したがって:an = 2(定数数列)
(2) 条件を満たす n
an = 2 < 1000 なので、an > 1000 を満たす n は存在しない。
⚠️ 注意
この問題は初項が特性方程式の解と一致するケースです。このとき、数列は定数数列になります。漸化式を解く際は、必ず具体的に数項計算して確認する習慣をつけましょう!
【補足:もし a1 = 5 だった場合】
b1 = 5 − 2 = 3 なので、bn = 3 · 3n−1 = 3n
an = 3n + 2
3n + 2 > 1000 より 3n > 998
n log103 > log10998 ≈ 2.999
n > 2.999/0.4771 ≈ 6.28
よって n = 7 が最小
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最後に
秋田大学の数学は、正しい方法で対策すれば必ず得点源にできます。この記事で解説した問題や解法のポイントを参考に、ぜひ過去問演習に取り組んでみてください。
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それでは、次回の過去問解説でお会いしましょう。頑張れ、受験生!
この記事は日本数学塾・数強塾の講師藤原進之介が執筆しました。
過去問の内容は秋田大学の公式発表および各種予備校・教育機関の資料を参考に作成しています。
最新の入試情報は必ず秋田大学公式サイトでご確認ください。
補足:秋田大学の学部別数学対策
秋田大学では、学部によって数学の出題範囲や配点が異なります。ここでは、各学部の特徴と対策ポイントをまとめます。
医学部医学科
📋 試験概要
- 試験時間:120分
- 出題範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)
- 配点:200点
- 難易度:標準〜やや難
対策ポイント
医学部では他学部と共通問題に加え、数学Ⅲの範囲からの出題が重要になります。特に微分・積分の計算力と、複素数平面の理解が求められます。時間に余裕があるので、計算ミスをしない丁寧な解答を心がけましょう。目標得点は8割以上(160点以上)です。
理工学部
📋 試験概要
- 試験時間:90〜120分(学科により異なる)
- 出題範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)
- 配点:150〜200点
- 難易度:標準
対策ポイント
理工学部では基礎〜標準レベルの問題を確実に解く力が重要です。数学Ⅲの微分・積分、数列、ベクトルが頻出分野です。教科書の例題・章末問題レベルを完璧にし、標準的な問題集で演習を重ねましょう。目標得点は7割以上です。
国際資源学部
📋 試験概要
- 試験時間:90分
- 出題範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)※コースにより異なる
- 配点:150点
- 難易度:易〜標準
対策ポイント
国際資源学部では、数学Ⅲを含まないコースもあります。2次関数、三角関数、指数・対数関数といった数学Ⅱの範囲と、数列・ベクトルの基本問題を確実に押さえましょう。計算量は多くないので、正確性重視で取り組んでください。
教育文化学部
📋 試験概要
- 試験時間:90分
- 出題範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)
- 配点:100〜150点
- 難易度:易〜標準
対策ポイント
教育文化学部の数学は最も取り組みやすいレベルです。基礎的な計算問題や、教科書の例題レベルの問題が中心となります。苦手分野を作らないことが大切です。目標得点は8割以上を目指しましょう。
年度別難易度の推移と2018年度の位置づけ
秋田大学数学の過去数年間の難易度推移を見てみましょう。
| 年度 | 全体難易度 | 特徴・傾向 |
|---|---|---|
| 2016年度 | ★★★☆☆(標準) | 微分・積分の比重が高め |
| 2017年度 | ★★☆☆☆(やや易) | 基礎的な問題が中心 |
| 2018年度 | ★★☆☆☆(やや易〜標準) | 小問集合充実、典型問題多め |
| 2019年度 | ★★★☆☆(標準) | ベクトル・数列の融合問題あり |
| 2020年度 | ★★★☆☆(標準) | 思考力を問う問題が増加 |
2018年度は、例年と比較してやや易しめの年度でした。小問集合で基本的な計算力を問い、大問では典型的なパターンの問題が出題されました。この年度の問題をしっかり解けるようになれば、秋田大学数学の基礎は固まったと言えるでしょう。
おすすめ参考書・問題集
秋田大学数学対策に最適な参考書・問題集をレベル別に紹介します。
基礎固め(偏差値45〜55向け)
📚 チャート式 基礎からの数学(青チャート)
定番の網羅系参考書。例題を中心に基本パターンを習得しましょう。秋田大学レベルなら、例題と練習問題だけで十分です。
📚 基礎問題精講(数学Ⅰ・A、Ⅱ・B、Ⅲ)
基礎レベルの問題を効率よく学べる問題集。解説が丁寧で、独学にも向いています。まずはこの1冊を完璧にしましょう。
実力養成(偏差値55〜65向け)
📚 標準問題精講(数学Ⅰ・A、Ⅱ・B、Ⅲ)
基礎問題精講の次のステップ。入試頻出の標準問題を厳選しており、秋田大学対策に最適なレベルです。
📚 1対1対応の演習
典型問題のパターンを効率的に学べます。医学部志望者は必ず取り組みたい1冊です。
直前対策
📚 秋田大学の赤本(教学社)
過去問演習は必須です。最低でも5年分は解いて、出題傾向と時間配分を体に染み込ませましょう。
📚 全国大学入試問題正解 数学
秋田大学と同レベルの地方国公立大学の問題も演習することで、対応力が上がります。
合格者の声・学習アドバイス
🎓 秋田大学医学部 合格 Aさん(数強塾受講生)
「数学は苦手科目でしたが、数強塾で基礎から丁寧に教えてもらい、標準問題が解けるようになりました。藤原先生の『まずは典型問題を完璧に』というアドバイスを信じて演習を重ねた結果、本番では8割以上取ることができました。秋田大学の数学は難問が少ないので、基礎をおろそかにしないことが大切だと思います。」
🎓 秋田大学理工学部 合格 Bさん
「過去問を解いて感じたのは、計算ミスが命取りになるということです。難しい問題はほとんどないので、いかにミスなく解けるかが勝負です。私は1問解くごとに必ず検算する習慣をつけました。本番でも落ち着いて解くことができ、目標の7割を超える得点が取れました。」
🎓 秋田大学国際資源学部 合格 Cさん
「文系出身で数学には自信がありませんでしたが、基礎問題精講を3周して基本を固めました。秋田大学の問題は教科書レベルの延長線上にあるので、変に難しい問題集に手を出すより、基礎を完璧にする方が効率的だと思います。」
まとめ:2018年度秋田大学数学のポイント
最後に、この記事の内容をまとめます。
📝 2018年度 秋田大学数学 まとめ
出題内容
- 大問1:小問集合(3次方程式、確率、対数の大小比較)
- 大問2:2次関数の最大・最小(場合分け)
- 大問3:ベクトルと平面図形(内積、線分の長さ、面積)
- 大問4:微分法と関数の増減(極値、方程式の解の個数)
- 大問5:数列と漸化式(等比数列への帰着、和の計算)
難易度
全体的に易〜標準レベル。典型問題が多く、基礎力があれば十分に対応可能。
合格への戦略
- 教科書レベルの基礎を完璧にする
- 典型問題のパターンを習得する
- 計算ミスを減らす訓練をする
- 過去問で時間配分を練習する
- 7〜8割得点を目標に設定する
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