北海道大学 2001年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

北海道大学 2001年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!


はじめに:この記事で北海道大学数学を完全攻略しよう!

北海道大学 2001年度 数学 過去問解説へようこそ!この記事では、2001年度の文系・理系全大問を藤原先生が丁寧に解説します。この記事を読むことで得られる3つの価値はこちらです。

  • 各大問の解法の本質が理解できる(丸暗記ではなく「なぜ」がわかる)
  • 北海道大学数学の傾向と対策が体系的につかめる
  • 合否を分けるポイントがわかり、得点戦略が立てられる

👨‍🏫 藤原先生より:北海道大学の数学は「標準レベル」と言われますが、それは「簡単」という意味ではありません。基礎をしっかり積み上げた上で、複数の単元を横断する思考力が求められます。この解説記事で、問題の本質を一緒につかんでいきましょう!


北海道大学の数学:入試の全体像

試験形式と基本データ

北海道大学の数学入試は、文系・理系で大きく内容が異なります。

項目 文系 理系
試験時間 90分 150分
大問数 4問 5問
解答形式 記述式 記述式
難易度帯 標準〜やや難 標準〜難

記述式であるため、論理的な答案の書き方が重要です。答えが合っていても、途中の論述が不十分では大きく減点されることがあります。

偏差値帯と求められる数学レベル

北海道大学の理系学部の偏差値帯はおおむね 55〜65(学部によって異なる)です。数学で求められるレベルは「教科書の内容を完全に理解した上で、入試標準問題を確実に解ける力」です。東大・京大のような超難問は出ませんが、複合的な思考が要求される問題が多く、基礎の積み上げが勝負の鍵を握ります。

過去10年の出題傾向まとめ

北海道大学の理系数学では、以下の単元が繰り返し出題されています。

頻出度 単元
★★★★★ 微分・積分(数列・不等式への応用含む)
★★★★★ 確率(漸化式と組み合わせ)
★★★★☆ 複素数・行列(理系)
★★★★☆ 数列・漸化式
★★★☆☆ 図形と方程式・軌跡
★★★☆☆ 絶対値関数・グラフ
★★★☆☆ 三角関数・指数対数

他大学との比較

  • 東大:抽象的な思考と証明重視、発想の飛躍が必要
  • 京大:計算量が多く、記述の完成度が厳しく問われる
  • 北海道大学標準問題を丁寧に処理する力が軸。ただし、理系では積分・複素数・確率の複合問題が難しい

🧑 生徒:「北海道大学の数学って、どのくらいのレベルの問題集をやればいいんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「まず『青チャート(チャート式 基礎からの数学)』で全単元の基礎をしっかり固めてください。例題を全て自力で解けるようになったら、次は『1対1対応の演習』で入試標準〜やや難レベルの演習を積む。この2冊をしっかりやれば、北海道大学の合格ラインに届くベースができます。理系は数学ⅢCの積分と確率が特に重要ですよ!」

💪 北海道大学数学の全体像がつかめた!次は2001年度の具体的な出題テーマを確認しよう!


2001年度 出題テーマ速報と分析

文系 大問別テーマと難易度

大問 テーマ 難易度
[1] 放物線の接線・関数の繰り返し合成・漸化式 ★★★★☆
[2] 絶対値関数のグラフ・最小値(一般化) ★★★☆☆
[3] 複素数平面・円・偏角・扇形面積 ★★★★☆
[4] 確率(ゲームの終了条件付き)・連勝確率 ★★★☆☆

理系 大問別テーマと難易度

大問 テーマ 難易度
[1] ω(1の原始3乗根)・行列・行列のn乗 ★★★★★
[2] 三角関数の不等式・定数の範囲 ★★★☆☆
[3] 円の接線・接点の弦・中点の軌跡 ★★★☆☆
[4] 積分・部分分数・無限級数への応用 ★★★★★
[5] 確率・漸化式・連勝確率の一般化 ★★★★☆

合格ラインと得点戦略

理系の場合、数学の配点は200〜300点程度と大きく、全大問で部分点を積み上げる戦略が基本です。2001年度は理系[1](行列のn乗)と理系[4](積分と無限級数)が最難関。これら2問は大問の前半だけ完答し後半は部分点狙い、残りの[2][3][5]を完答する方針が現実的です。

💪 2001年度の全体像が見えた!では大問ごとに詳しく解説していこう!


全大問 問題・解説

文系 大問[1]:放物線の接線と関数の繰り返し合成(難易度★★★★☆)

【問題文】

$xy$平面上の曲線 $y = a(x-b)^2 + c$ を考える。ただし、$a, b, c$ は定数で $a \neq 0$ とする。この曲線上の点 $P(p, q)$ での接線が $x$ 軸と交点をもつとき、その交点を $(f(p), 0)$ とする。

(1) $f(p)$ が $p$ の1次関数になるための $a, b, c$ に対する必要十分条件を求めよ。

(2) $x_1 = p,\ x_2 = f(x_1),\ x_3 = f(x_2),\ \ldots,\ x_n = f(x_{n-1})$ とおくとき、(1)で求めた条件の下で $x_n$ ($n \geq 2$) を求めよ。


【使う公式・定理】

公式名 内容
接線の方程式 点 $(p, q)$ での接線:$y - q = f'(p)(x - p)$
$x$ 切片の求め方 $y = 0$ として $x$ を解く
等比数列の漸化式 $x_{n+1} - \alpha = r(x_n - \alpha)$ の形に変形

【解法ステップ】

ステップ① 接線の方程式を求める

$y = a(x-b)^2 + c$ を微分すると $y' = 2a(x-b)$。

点 $P(p, q)$ は曲線上にあるから $q = a(p-b)^2 + c$。

点 $P$ での接線は:

$$y - q = 2a(p-b)(x - p)$$

ステップ② $x$ 軸との交点を求める($y = 0$)

$$-q = 2a(p-b)(x - p)$$
$$x - p = \frac{-q}{2a(p-b)} \quad \text{(}p \neq b\text{ のとき)}$$
$$x = p - \frac{q}{2a(p-b)}$$

$q = a(p-b)^2 + c$ を代入すると:

$$f(p) = p - \frac{a(p-b)^2 + c}{2a(p-b)}$$
$$= p - \frac{(p-b)}{2} - \frac{c}{2a(p-b)}$$
$$= \frac{p}{2} + \frac{b}{2} - \frac{c}{2a(p-b)}$$

ステップ③ $f(p)$ が1次関数になる条件

$f(p)$ が $p$ の1次関数になるためには、$\frac{c}{2a(p-b)}$ の部分が「$p$ の0次(定数)」または「$p$ の1次」の一部になる必要があります。

$\frac{c}{2a(p-b)}$ は $p \neq b$ のときに $\frac{1}{p-b}$ 型の分数式です。これが $p$ の多項式(1次関数)になるためには、分子が0 でなければなりません。

つまり $c = 0$ が必要十分条件。

  • $c = 0$ のとき:$f(p) = \frac{p}{2} + \frac{b}{2} = \frac{1}{2}p + \frac{b}{2}$ → 確かに $p$ の1次関数 ✅
  • $c \neq 0$ のとき:$f(p)$ は分数式を含み、1次関数にならない ✅

(注意) $p = b$ のとき、接線は $y - c = 0$(水平線)となり、$c \neq 0$ なら $x$ 軸と交点をもたない。$c = 0$ なら頂点が原点で全部ゼロになる別ケースが必要だが、問題の設定上「交点をもつとき」という条件がついているので、$c = 0$ の下では $p = b$ で $f(b) = b$ と定義できる。

必要十分条件:$c = 0$

$$f(p) = \frac{p+b}{2}$$

ステップ④ (2) 漸化式を解く

$c = 0$ の下で $f(p) = \frac{p+b}{2}$ なので、漸化式は:

$$x_{n+1} = f(x_n) = \frac{x_n + b}{2}$$

これを変形する。固定点($x = f(x)$ となる $x$)を求めると:

$$x = \frac{x + b}{2} \implies 2x = x + b \implies x = b$$

固定点 $b$ を引いた形に変形:

$$x_{n+1} - b = \frac{x_n + b}{2} - b = \frac{x_n - b}{2}$$

これは公比 $\frac{1}{2}$ の等比数列!

$$x_n - b = \left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}(x_1 - b) = \left(\frac{1}{2}\right)^{n-1}(p - b)$$
$$\boxed{x_n = b + \frac{p-b}{2^{n-1}}}$$

【藤原先生の解説】

この問題のポイントは、「$f(p)$ が1次関数になる」という条件の意味を分数式の視点で捉えることです。

料理に例えると、$f(p)$ という「レシピ」の中に「$\frac{c}{2a(p-b)}$」という材料が入っています。この材料が入っていると、どんなに頑張っても1次式の「形」にはなれない。この材料を取り除く($c = 0$)ことが必要十分条件というわけです。

(2) の漸化式は、固定点に向かって収束する等比数列の典型パターン。$n \to \infty$ のとき $x_n \to b$(放物線の軸)に収束するのも美しいですね!


🧑 生徒:「ステップ③で $c = 0$ が必要十分条件になるのはわかりましたが、$p = b$ のケースは完全に無視していいんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「鋭い質問!$p = b$ のとき、放物線の頂点での接線は $y = c$(水平線)になります。これが $x$ 軸と交わるのは $c = 0$ のときだけで、そのとき接線は $y = 0$ つまり $x$ 軸そのものです。問題文には『$x$ 軸と交点をもつとき』という条件がついているので、$p = b$ かつ $c = 0$ のとき $f(b) = b$ と設定でき、$f(p) = \frac{p+b}{2}$ は $p = b$ でも成り立ちます($f(b) = \frac{b+b}{2} = b$ ✓)。だから整合性はとれているんです!」

【この大問で身につく力】

微分で接線を求め、条件を整理して「係数比較」する論理的思考力。漸化式の固定点変換(等比数列型)の解法パターンが確実に身につきます。

💪 接線と漸化式の美しいつながりが見えてきた!


文系 大問[2]:絶対値関数のグラフと最小値の一般化(難易度★★★☆☆)

【問題文】

(1) 関数 $y = |x-1| + |x-2| + |x-3|$ のグラフをかけ。

(2) $n = 1, 2, 3, \ldots$ のとき、$x$ の関数 $y = \displaystyle\sum_{k=1}^{n} |x-k|$ の最小値とそれを与える $x$ を求めよ。


【使う公式・定理】

公式名 内容
絶対値の場合分け $|x - a| = \begin{cases} x-a & (x \geq a) \\ a-x & (x < a) \end{cases}$
中央値の性質 $\sum|x - a_k|$ の最小値は $x$ が中央値のとき達成される

【解法ステップ】

ステップ① (1) $x$ の範囲で場合分け

$x < 1,\ 1 \leq x < 2,\ 2 \leq x < 3,\ x \geq 3$ の4区間で考える。

  • $x < 1$:$y = (1-x) + (2-x) + (3-x) = 6 - 3x$(傾き$-3$)
  • $1 \leq x < 2$:$y = (x-1) + (2-x) + (3-x) = 4 - x$(傾き$-1$)
  • $2 \leq x < 3$:$y = (x-1) + (x-2) + (3-x) = x$(傾き$+1$)
  • $x \geq 3$:$y = (x-1) + (x-2) + (x-3) = 3x - 6$(傾き$+3$)

各区間の境界での値:
- $x = 1$:$y = 3$
- $x = 2$:$y = 2$(最小値)
- $x = 3$:$y = 3$

グラフは折れ線で、$x = 2$ で最小値 $2$ をとる V 字型。

ステップ② (2) 一般化:中央値の性質を使う

$y = \sum_{k=1}^{n} |x - k|$ は $x$ について凸な関数で、最小値は中央値で達成される。

(n が奇数のとき) $n = 2m-1$($m = 1, 2, 3, \ldots$)

中央値は $\frac{n+1}{2} = m$ 番目の値 $k = m$。

$$x = m = \frac{n+1}{2} \text{ のとき最小}$$

最小値を計算する($x = m$ として):

$$y = \sum_{k=1}^{m-1}(m-k) + 0 + \sum_{k=m+1}^{2m-1}(k-m) = 2\sum_{j=1}^{m-1} j = 2 \cdot \frac{(m-1)m}{2} = m(m-1)$$
$$= \frac{n+1}{2} \cdot \frac{n-1}{2} = \frac{n^2-1}{4}$$

(n が偶数のとき) $n = 2m$($m = 1, 2, 3, \ldots$)

中央値は $m$ 番目と $(m+1)$ 番目の間、つまり $m \leq x \leq m+1$ の範囲で最小値をとる。

$$x \in [m, m+1]\ \text{で最小値 = }\ \frac{n^2}{4}$$

最小値の計算($x = m$ として):

$$y = \sum_{k=1}^{m-1}(m-k) + \sum_{k=m+1}^{2m}(k-m) = 2\cdot\frac{(m-1)m}{2} + m = m^2 = \frac{n^2}{4}$$

まとめ:

$$\text{最小値} = \begin{cases} \dfrac{n^2-1}{4} & (n \text{ が奇数のとき},\ x = \dfrac{n+1}{2}) \\[8pt] \dfrac{n^2}{4} & (n \text{ が偶数のとき},\ \dfrac{n}{2} \leq x \leq \dfrac{n}{2}+1) \end{cases}$$

【藤原先生の解説】

この問題は「絶対値の和の最小値は中央値で達成される」という重要な定理の証明問題です。スポーツの例で言えば、全員の選手に最も近い「集合場所」を選ぶ問題。一列に並んだ選手たちの真ん中に集合場所を置くのが、移動距離の合計を最小化する最善策なんです。

奇数個なら「真ん中の一点」、偶数個なら「中間の区間全体」が答えになる——この対称性の美しさが北大らしい出題です!


🧑 生徒:「絶対値の和の最小値が中央値で達成されることを、どうやって論理的に示せばいいんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「場合分けによる直接計算か、微分の考え方を使います。$y = \sum_{k=1}^{n}|x-k|$ は区間ごとに線形(一次関数)で、傾きは左から右へ $-n, -(n-2), \ldots, (n-2), n$ と2ずつ増加します。傾きが負→正に変わる点、つまり傾きが0になる区間が最小値の場所です。奇数個の場合は傾きが $-1$ から $+1$ に変わる点(中央値)、偶数個の場合は傾きが $0$ になる区間(中央の2値の間)が答えになりますよ!」

【この大問で身につく力】

絶対値関数の場合分けと、「中央値最適性」という統計・最適化の概念を結び付ける思考力が身につきます。

💪 絶対値と中央値の関係、しっかり理解できた!


理系 大問[1]:ωの性質・行列・行列のn乗(難易度★★★★★)

【問題文】

$\omega = \dfrac{-1 + \sqrt{3}\,i}{2}$ とおく($i$ は虚数単位)。

(1) 実数 $a, b, c, d$ に対して $a + b\omega = c + d\omega$ が成り立つとき、$a = c$ かつ $b = d$ であることを示せ。

(2) 実数 $x, y$ に対して、実数 $s, t$ を $s + t\omega = \omega(x + y\omega)$ によって定めるとき、$\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix} = A \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}$ となる2次正方行列 $A$ を求めよ。

(3) $n = 1, 2, 3, \ldots$ のとき、$(A^2 + E)^n$ を求めよ($E$ は単位行列)。


【使う公式・定理】

公式名 内容
$\omega$ の性質 $\omega^2 = \dfrac{-1-\sqrt{3}\,i}{2},\ \omega^2 + \omega + 1 = 0,\ \omega^3 = 1$
行列のn乗 固有値を求め対角化、またはケーリー・ハミルトンを利用
行列の固有値 $\det(A - \lambda E) = 0$ を解く

【解法ステップ】

ステップ① (1) を証明する

$a + b\omega = c + d\omega$ を変形:

$$(a - c) + (b - d)\omega = 0$$

$\omega = \dfrac{-1+\sqrt{3}i}{2}$ を代入:

$$(a-c) + (b-d) \cdot \frac{-1+\sqrt{3}i}{2} = 0$$
$$\left[(a-c) - \frac{b-d}{2}\right] + \frac{(b-d)\sqrt{3}}{2}\,i = 0$$

実部・虚部がともに0:

$$\frac{(b-d)\sqrt{3}}{2} = 0 \implies b = d$$
$$a - c - \frac{0}{2} = 0 \implies a = c$$

よって $a = c$ かつ $b = d$ が示された。 $\square$

ステップ② (2) 行列 $A$ を求める

$\omega(x + y\omega) = x\omega + y\omega^2$ を計算する。

$\omega^2 + \omega + 1 = 0$ より $\omega^2 = -\omega - 1$。

$$x\omega + y\omega^2 = x\omega + y(-\omega - 1) = -y + (x-y)\omega$$

これが $s + t\omega$ なので:

$$s = -y,\quad t = x - y$$
$$\begin{pmatrix} s \\ t \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 & -1 \\ 1 & -1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}$$
$$\boxed{A = \begin{pmatrix} 0 & -1 \\ 1 & -1 \end{pmatrix}}$$

ステップ③ (3) $(A^2 + E)^n$ を計算する

まず $A^2$ を求める:

$$A^2 = \begin{pmatrix} 0 & -1 \\ 1 & -1 \end{pmatrix}^2 = \begin{pmatrix} 0 \cdot 0 + (-1)\cdot 1 & 0\cdot(-1)+(-1)(-1) \\ 1\cdot 0+(-1)\cdot 1 & 1\cdot(-1)+(-1)(-1) \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -1 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}$$
$$A^2 + E = \begin{pmatrix} -1 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix} + \begin{pmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 1 \end{pmatrix}$$

(注目!) $A^2 + E$ の固有多項式を求める:

$$\det\left(\begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 1 \end{pmatrix} - \lambda E\right) = \lambda^2 - \lambda + 1 = 0$$

固有値は $\lambda = \dfrac{1 \pm \sqrt{3}i}{2}$、これは $|\lambda| = 1$、偏角 $\pm \dfrac{\pi}{3}$ の複素数です。

別の方法:ケーリー・ハミルトンにより $B = A^2 + E$ とおくと $B^2 - B + E = O$。

$$B^2 = B - E = \begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 1 \end{pmatrix} - \begin{pmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -1 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}$$
$$B^3 = B^2 \cdot B = \begin{pmatrix} -1 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}\begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 1 \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} -1 & 0 \\ 0 & -1 \end{pmatrix} = -E$$
$$B^6 = (-E)^2 = E,\quad B^{6k} = E$$

ここで $B^3 = -E$ を使って:

$$B^n = \begin{cases} E & n \equiv 0 \pmod{6} \ B & n \equiv 1 \pmod{6} \ B^2 = \begin{pmatrix} -1 & 1 \ -1 & 0 \end{pmatrix} & n \equiv 2 \pmod{6} \



👨‍🏫 この記事を書いた人:藤原進之介

**藤原進之介**(数強塾グループ代表)

Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。

**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
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