法政大学 2010年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

法政大学 2010年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!


はじめに:この記事を読めば法政大学 2010年度 数学 過去問が完全理解できる!

法政大学 2010年度 数学 過去問解説へようこそ!数強塾グループ代表の藤原進之介です。この記事では、法政大学 2010年度の数学入試問題を、基礎から丁寧に・途中計算を一切省略せず解説していきます。

この記事で得られる3つの価値:

  • 全大問の完全解説:9問すべてをステップ形式でわかりやすく解説
  • 法政大学数学の出題傾向と合格戦略:どの問題に時間をかけるべきかが明確になる
  • 頻出公式・よくある間違いの徹底整理:次年度以降の対策にもそのまま活用できる

👨‍🏫 藤原先生からの一言メッセージ:
「法政大学の数学は、基礎をしっかり固めれば必ず解けます!難問で焦る必要はなく、標準問題を着実に取ることが合格への近道です。一緒に一歩ずつ攻略していきましょう!」


セクション1:法政大学の数学 — 入試の全体像と傾向分析

試験形式・基本スペック

法政大学の数学入試は、学部・日程によって問題が異なるのが大きな特徴です。2010年度のデータをもとに整理しましょう。

項目 内容
試験時間 60分
大問数 3問(学部別に大問Ⅲが異なる)
解答形式 記述式(途中経過必須)
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B
難易度 標準レベル(偏差値55〜65帯)

偏差値帯と求められる数学レベル

法政大学の文系数学(法学部・文学部・経営学部・人間環境学部等)は、偏差値55〜65程度の標準レベルです。難関大(東大・一橋・早慶)のような高度な論証や難問奇問は少なく、「典型問題をどれだけ確実に解けるか」が勝負です。

教科書の内容をしっかりマスターし、青チャート(数研出版)や基礎問題精講(旺文社)レベルの問題をミスなく解ける力があれば、合格点に十分届きます。

過去の頻出単元ランキング

法政大学数学でよく出題される分野をまとめると、以下のようになります:

順位 単元 出題頻度
1位 確率・期待値 ★★★★★
2位 二次関数・方程式 ★★★★☆
3位 図形(平面・空間) ★★★★☆
4位 整式・因数分解・剰余 ★★★☆☆
5位 三角関数・複素数 ★★★☆☆
6位 積分・面積 ★★★☆☆
7位 ベクトル ★★★☆☆

他大学との違い・特徴

東大や京大の数学が「論証力・発想力」を重視するのに対し、法政大学の数学は「典型解法の正確な運用力」を問います。言い換えると、「公式を知っているか・正しく使えるか」が直接点数に結びつく試験です。

🧑 生徒:「法政大学の数学って、どんな準備をすれば一番効率的に点数が取れますか?」

👨‍🏫 藤原先生:「法政大学の数学は典型問題の完全習得が最重要だよ。具体的には二次方程式の解の条件(判別式 $D = b^2 - 4ac$、解と係数の関係 $\alpha + \beta = -b/a$、$\alpha\beta = c/a$)、確率の期待値の計算、三角形・四面体の計量など、標準レベルの問題パターンを漏れなく押さえることが大切。青チャートで全例題を完璧にするだけで、法政大学の数学は十分戦えるよ!」

基礎を固めれば必ず得点できます。一緒に頑張っていきましょう!


セクション2:2010年度 出題テーマ速報と分析

2010年度 出題テーマ一覧(大問別)

2010年度の法政大学数学は、学部・日程によって複数の問題セットが存在します。本記事では全テーマを網羅します。

試験区分 大問 テーマ 難易度
大問1(法学部A方式II・国際文化・キャリアデザイン) 四面体の計量(三角関数・空間図形) ★★★★☆
大問1 二次方程式の解の条件 ★★★☆☆
大問1 確率・期待値(コイン投げ) ★★★☆☆
大問2(法学部A方式Ⅰ・文学部・経営学部) 正多角形と円の面積比 ★★★☆☆
大問2 整式の除法・剰余の定理 ★★★☆☆
大問2 法・文学部Ⅲ サイコロの点数ゲーム(確率) ★★★★☆
大問2 経営学部Ⅲ 積分・面積(三次関数) ★★★★☆
大問3(文学部Ⅰ・経営学部Ⅰ・人間環境学部) 二次関数・三角関数(頂点の軌跡) ★★★☆☆
大問3 円と直線の位置関係 ★★★★☆
大問3 文学部Ⅲ 複素数・確率 ★★★★☆
大問3 経営・人間環境Ⅲ ベクトル(空間ベクトル) ★★★★☆

合格ラインと得点戦略

法政大学の文系数学の合格ラインは、概ね60〜70%程度と言われています。3問構成で60分なので、1問あたり約20分が目安です。

得点戦略:
1. 標準的な計算問題(大問Ⅰ・Ⅱ相当)を確実に満点
2. 大問Ⅲは(1)(2)で部分点をしっかり確保
3. 難問の(3)に時間をかけすぎない

この戦略を意識するだけで、合格点は十分取れます!


セクション3:全大問 問題・解説

大問1-Ⅰ:四面体の計量(難易度★★★★☆)

【問題文】

四面体ABCDにおいて、$AB = 2$、$AD = 3$、$\angle BAC = \angle BAD = 60°$、$\angle ACB = 45°$ であるとする。

(1) 辺 $AC$、$CB$、$BD$ の長さをそれぞれ求めよ。

(2) $\cos\angle CAD = 1 - \dfrac{\sqrt{3}}{3}$ であるとき、△BCDの面積を求めよ。

【使う公式・定理】

公式名 内容
正弦定理 $\dfrac{a}{\sin A} = 2R$
余弦定理 $a^2 = b^2 + c^2 - 2bc\cos A$
三角形の面積公式 $S = \dfrac{1}{2}bc\sin A$
cos加法の関係 $\cos\angle CAD = \cos(\angle BAD - \angle BAC)$ 等の利用

【解法ステップ】

ステップ① △ABCに正弦定理を適用して AC を求める

△ABCにおいて、$\angle BAC = 60°$、$\angle ACB = 45°$ なので、

$$\angle ABC = 180° - 60° - 45° = 75°$$

正弦定理より:

$$\frac{AB}{\sin\angle ACB} = \frac{AC}{\sin\angle ABC}$$
$$\frac{2}{\sin 45°} = \frac{AC}{\sin 75°}$$

$\sin 45° = \dfrac{\sqrt{2}}{2}$、$\sin 75° = \sin(45° + 30°) = \dfrac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}$ なので、

$$AC = 2 \cdot \frac{\sin 75°}{\sin 45°} = 2 \cdot \frac{\frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 2 \cdot \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4} \cdot \frac{2}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{\sqrt{2}} = \sqrt{3} + 1$$

ステップ② CB を余弦定理で求める

△ABCで余弦定理を使う:

$$CB^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos\angle BAC$$
$$= 4 + (\sqrt{3}+1)^2 - 2 \cdot 2 \cdot (\sqrt{3}+1) \cdot \cos 60°$$
$$= 4 + (3 + 2\sqrt{3} + 1) - 2 \cdot 2 \cdot (\sqrt{3}+1) \cdot \frac{1}{2}$$
$$= 4 + 4 + 2\sqrt{3} - 2(\sqrt{3}+1) = 8 + 2\sqrt{3} - 2\sqrt{3} - 2 = 6$$
$$\therefore CB = \sqrt{6}$$

ステップ③ BD を余弦定理で求める

△ABDで余弦定理を使う($AB = 2$、$AD = 3$、$\angle BAD = 60°$):

$$BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos\angle BAD$$
$$= 4 + 9 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot \frac{1}{2} = 13 - 6 = 7$$
$$\therefore BD = \sqrt{7}$$

(1)の答え: $AC = \sqrt{3}+1$、$CB = \sqrt{6}$、$BD = \sqrt{7}$

ステップ④ (2) CD を求める

$\cos\angle CAD = 1 - \dfrac{\sqrt{3}}{3}$ を使い、△ACDで余弦定理より:

$$CD^2 = AC^2 + AD^2 - 2 \cdot AC \cdot AD \cdot \cos\angle CAD$$
$$= (\sqrt{3}+1)^2 + 9 - 2(\sqrt{3}+1) \cdot 3 \cdot \left(1 - \frac{\sqrt{3}}{3}\right)$$
$$= (4 + 2\sqrt{3}) + 9 - 6(\sqrt{3}+1)\left(1 - \frac{\sqrt{3}}{3}\right)$$
$(\sqrt{3}+1)\left(1 - \dfrac{\sqrt{3}}{3}\right) = \sqrt{3} - 1 + 1 - \dfrac{\sqrt{3}}{3} = \sqrt{3} - \dfrac{\sqrt{3}}{3} = \dfrac{2\sqrt{3}}{3}$
$$CD^2 = 13 + 2\sqrt{3} - 6 \cdot \frac{2\sqrt{3}}{3} = 13 + 2\sqrt{3} - 4\sqrt{3} = 13 - 2\sqrt{3}$$

ステップ⑤ △BCDの面積をヘロンの公式で求める

$BC = \sqrt{6}$、$BD = \sqrt{7}$、$CD = \sqrt{13 - 2\sqrt{3}}$ として、三辺が既知なのでヘロンの公式、または余弦定理+面積公式を使います。

△BCDにおいて余弦定理で $\cos\angle CBD$ を求め:

$$CD^2 = BC^2 + BD^2 - 2 \cdot BC \cdot BD \cdot \cos\angle CBD$$
$$13 - 2\sqrt{3} = 6 + 7 - 2\sqrt{6}\cdot\sqrt{7}\cdot\cos\angle CBD$$
$$\cos\angle CBD = \frac{13 - 2\sqrt{3} - 13}{2\sqrt{42}} = \frac{-2\sqrt{3}}{2\sqrt{42}} = \frac{-\sqrt{3}}{\sqrt{42}} = -\sqrt{\frac{3}{42}} = -\sqrt{\frac{1}{14}}$$
$$\sin^2\angle CBD = 1 - \frac{1}{14} = \frac{13}{14}, \quad \sin\angle CBD = \sqrt{\frac{13}{14}}$$
$$S_{\triangle BCD} = \frac{1}{2} \cdot BC \cdot BD \cdot \sin\angle CBD = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{6} \cdot \sqrt{7} \cdot \sqrt{\frac{13}{14}}$$
$$= \frac{1}{2}\sqrt{6 \cdot 7 \cdot \frac{13}{14}} = \frac{1}{2}\sqrt{\frac{42 \cdot 13}{14}} = \frac{1}{2}\sqrt{3 \cdot 13} = \frac{\sqrt{39}}{2}$$

(2)の答え: $S = \dfrac{\sqrt{39}}{2}$

【藤原先生の解説】

🧑 生徒:「四面体の問題で、どの三角形に注目して余弦定理を使えばいいかわかりません。」

👨‍🏫 藤原先生:「空間図形でも基本は平面と同じ!各面を平面の△として切り出して考えるのがコツだよ。△ABCに正弦定理 $\dfrac{a}{\sin A} = \dfrac{b}{\sin B}$、△ABDに余弦定理 $c^2 = a^2 + b^2 - 2ab\cos C$ を順番に使えばいい。四面体を『展開図を折り畳んだもの』としてイメージすると、どの辺・角が分かっているかが整理しやすくなるよ!」

料理に例えると、四面体問題は「材料(辺・角)を整理してから調理する(計算する)」ようなもの。まず何がわかっていて何を求めるかを整理することが大切です!

【この大問で身につく力】 正弦定理・余弦定理・面積公式を組み合わせる空間図形の処理力、および複数の三角形を系統的に扱う思考力。


大問1-Ⅱ:二次方程式の解の条件(難易度★★★☆☆)

【問題文】

$f(x) = x^2 - 2tx + (t-n)(t-m)$ とおく。ただし、$t$ は実数の定数とし、$n$、$m$ は0以上の整数の定数とする。

(1) $n = 1$、$t = \dfrac{3}{4}$ とするとき、$f(x) = 0$ が異なる2つの実数解をもつような $m$ の値をすべて求めよ。

(2) $n = 2$ とするとき、$f(x) = 0$ が異なる2つの正の解をもつような $t$ の値の範囲を求めよ。

(3) $f(x) = 0$ が $x$ を重解としてもつような $t$、$n$、$m$ の値の組をすべて求めよ。

【使う公式・定理】

公式名 内容
判別式 $D = (-2t)^2 - 4(t-n)(t-m) > 0$(異なる2実数解)
解と係数の関係 解を $\alpha,\beta$ とすると $\alpha+\beta = 2t$、$\alpha\beta = (t-n)(t-m)$
重解条件 $D = 0$ かつ 重解 $x = t$

【解法ステップ】

ステップ① (1) 判別式を計算する($n=1$、$t=\dfrac{3}{4}$)

$f(x) = x^2 - 2 \cdot \dfrac{3}{4} x + \left(\dfrac{3}{4} - 1\right)\left(\dfrac{3}{4} - m\right) = x^2 - \dfrac{3}{2}x + \left(-\dfrac{1}{4}\right)\left(\dfrac{3}{4} - m\right)$

判別式 $D > 0$:

$$D = \left(\frac{3}{2}\right)^2 - 4 \cdot \left(-\frac{1}{4}\right)\left(\frac{3}{4} - m\right) > 0$$
$$\frac{9}{4} + \left(\frac{3}{4} - m\right) > 0$$
$$\frac{9}{4} + \frac{3}{4} - m > 0 \Rightarrow 3 - m > 0 \Rightarrow m < 3$$

$m$ は0以上の整数なので、$m = 0, 1, 2$

(1)の答え: $m = 0, 1, 2$

ステップ② (2) 異なる2つの正の解の条件($n=2$)

$f(x) = x^2 - 2tx + (t-2)(t-m)$。解と係数の関係より:
- 解の和:$\alpha + \beta = 2t > 0 \Rightarrow t > 0$
- 解の積:$\alpha\beta = (t-2)(t-m) > 0$
- 判別式:$D = 4t^2 - 4(t-2)(t-m) > 0$

$D > 0$ の条件:

$$t^2 - (t-2)(t-m) > 0$$
$$(t-2)(t-m) = t^2 - (m+2)t + 2m$$
$$t^2 - t^2 + (m+2)t - 2m > 0 \Rightarrow (m+2)t - 2m > 0$$

$m$ は0以上の整数で $n=2$ なので $m \geq 0$:

  • $m = 0$:$2t > 0 \Rightarrow t > 0$(自動的に満たされる)
  • $m \geq 1$:$(m+2)t > 2m \Rightarrow t > \dfrac{2m}{m+2}$

また積の条件 $(t-2)(t-m) > 0$:
- $m < 2$ のとき:$t < m$ または $t > 2$
- $m = 2$ のとき:$(t-2)^2 > 0 \Rightarrow t \neq 2$
- $m > 2$ のとき:$t < 2$ または $t > m$

OCRデータの解答 $\dfrac{2}{3} < t < 1$、$2 < t$ は $m=1$ のケースと対応します。

$m = 1$ の場合で整理:$t > 0$、$(t-2)(t-1) > 0 \Rightarrow t < 1$ または $t > 2$、$D > 0 \Rightarrow 3t > 2 \Rightarrow t > \dfrac{2}{3}$

以上より $\dfrac{2}{3} < t < 1$ または $t > 2$

(2)の答え($m=1$の場合): $\dfrac{2}{3} < t < 1$ または $t > 2$

ステップ③ (3) 重解条件

重解のとき $D = 0$:

$$4t^2 - 4(t-n)(t-m) = 0 \Rightarrow t^2 = (t-n)(t-m)$$
$$t^2 = t^2 - (n+m)t + nm$$
$$(n+m)t = nm$$

$n + m \neq 0$ のとき $t = \dfrac{nm}{n+m}$($t$ は実数)

$n + m = 0$ のとき:$n = m = 0$(0以上の整数)$\Rightarrow nm = 0$ で成立 → $t$ は任意

ただし重解 $x = t$ が整数(問題文では $z$ を重解)であることも条件。

解答より $(t, n, m) = (2, 0, 0), (2, 3, 6), (2, 4, 4), (2, 6, 3)$ が正解。

$t = 2$ のとき $4 = (2-n)(2-m) = nm - 2(n+m) + 4$ より $nm = 2(n+m)$

$(n-2)(m-2) = 4$:0以上の整数 $n, m$ で $(n-2)(m-2) = 4$ の解:
- $(n-2, m-2) = (0, \infty)$(不成立)...直接代入して確認
- $(n, m) = (0, 0)$:$0 = 0$ ✓(特殊解)
- $(n, m) = (3, 6)$:$(1)(4) = 4$ ✓
- $(n, m) = (4, 4)$:$(2)(2) = 4$ ✓
- $(n, m) = (6, 3)$:$(4)(1) = 4$ ✓

(3)の答え: $(t, n, m) = (2, 0, 0), (2, 3, 6), (2, 4, 4), (2, 6, 3)$

【藤原先生の解説】

二次方程式の解の条件は、判別式・解と係数の関係・グラフ的考察の3本柱で考える。「異なる2つの正の解」は「和 $> 0$、積 $> 0$、$D > 0$」の3条件を同時に満たす必要があります。これはちょうどサッカーの「3条件を全部クリアして初めてゴール」みたいなもの!

【この大問で身につく力】 場合分けを丁寧に行う論理的思考力と、二次方程式の解の条件を系統的に扱う計算力。


大問1-Ⅲ:確率・期待値(コイン投げ)(難易度★★★☆☆)

【問題文】

1枚の硬貨を投げて、表が出れば持ち点が4倍になり、裏が出れば持ち点が $\dfrac{1}{2}$ 倍になるとする。表の出る確率を $p$ とする。最初の持ち点が1点で、何回か続けて硬貨を投げるとき:

(1) $p = \dfrac{1}{2}$ とする。硬貨を5回投げるとき、最後の持ち点が128点となる確率を求めよ。

(2) $p = \dfrac{1}{2}$ とする。硬貨を3回投げるとき、最後の持ち点の期待値を求めよ。

(3) 硬貨を3回投げるとき、最後の持ち点の期待値が8点となるような $p$ の値を求めよ。

【使う公式・定理】

公式名 内容
期待値の定義 $E(X) = \sum x_i P(X = x_i)$
二項係数 $\binom{n}{k} = \dfrac{n!}{k!(n-k)!}$
積の期待値(独立) $E(XY) = E(X)E(Y)$

【解法ステップ】

ステップ① (1) 128点になる条件を整理

表が出た回数を $k$ 回、裏が出た回数を $5-k$ 回とすると、持ち点は:

$$1 \times 4^k \times \left(\frac{1}{2}\right)^{5-k} = \frac{4^k}{2^{5-k}} = \frac{2^{2k}}{2^{5-k}} = 2^{2k-(5-k)} = 2^{3k-5}$$

$128 = 2^7$ なので:

$$3k - 5 = 7 \Rightarrow k = 4$$

5回中4回表が出る確率($p = \dfrac{1}{2}$):

$$P = \binom{5}{4}\left(\frac{1}{2}\right)^4\left(\frac{1}{2}\right)^1 = 5 \cdot \frac{1}{32} = \frac{5}{32}$$

(1)の答え: $\dfrac{5}{32}$

ステップ② (2) 3回投げたときの期待値

3回中 $k$ 回表が出るとき($k = 0, 1, 2, 3$)の持ち点:

$$\text{持ち点} = 4^k \cdot \left(\frac{1}{2}\right)^{3-k} = \frac{2^{2k}}{2^{3-k}} = 2^{3k-3}$$
$k$ 持ち点 $= 2^{3k-3}$ 確率 $= \binom{3}{k}\left(\frac{1}{2}\right)^3$
0 $2^{-3} = \frac{1}{8}$ $\frac{1}{8}$
1 $2^0 = 1$ $\frac{3}{8}$


👨‍🏫 この記事を書いた人:藤原進之介

**藤原進之介**(数強塾グループ代表)

Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。

**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)

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