法政大学 2011年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
法政大学 2011年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
はじめに:この記事で君の合格を掴もう!
法政大学 2011年度 数学 過去問解説へようこそ!この記事では、法政大学の数学入試の全体像から、2011年度の全大問を徹底的に解き明かします。
この記事で得られる価値はこの3つです:
- ✅ 法政大学数学の出題傾向と攻略法がわかる
- ✅ 2011年度の全問題を丁寧なステップ解説で理解できる
- ✅ 合格につながる学習ロードマップと参考書選びがわかる
数強塾グループ代表の藤原進之介です。法政大学の数学は「標準レベル」と言われていますが、だからこそ基礎の完成度が合否を直接左右します。「難問を1問解けるより、標準問題を確実に全問取れる力」が求められるんです。一緒に丁寧に攻略していきましょう!
セクション1:法政大学の数学入試の全体像
試験形式・基本データ
法政大学の数学入試は、学部によって試験形式が異なる点が大きな特徴です。
| 学部 | 試験時間 | 問題数 | 解答形式 |
|---|---|---|---|
| 法学部・経済学部(A方式) | 60分 | 大問3題 | 記述式 |
| 文学部・経営学部・人間環境学部(A方式) | 60分 | 大問3題 | 記述式(一部マーク) |
| 社会学部・現代福祉学部 | 60分 | 大問3題 | 記述式 |
偏差値帯は55〜62程度(学部によって異なる)で、求められる数学力は「教科書の内容を完全習得し、入試標準問題を解ける」レベルです。センター試験(現・共通テスト)で7〜8割取れる実力があれば、しっかり対策すれば十分戦えます。
法政大学数学の頻出単元ランキング(過去10年)
| 順位 | 単元 | 出題頻度 |
|---|---|---|
| 1位 | 2次方程式・2次関数 | ★★★★★ |
| 2位 | 確率 | ★★★★★ |
| 3位 | 微分・積分 | ★★★★☆ |
| 4位 | ベクトル | ★★★★☆ |
| 5位 | 数列 | ★★★☆☆ |
| 6位 | 図形と方程式 | ★★★☆☆ |
| 7位 | 複素数・絶対値 | ★★★☆☆ |
他大学との比較
東大・京大のような難関国立大が「論述の完成度・独創的発想」を重視するのに対し、法政大学は「標準的な解法を確実に使いこなせるか」を重視しています。パターンを覚えるだけでなく、「なぜその公式・定理を使うのか」を理解していれば安定した高得点が取れます。
🧑 生徒:「法政大学の数学って、どんな単元が特に大事ですか?」
👨🏫 藤原先生:「2次方程式と確率は毎年ほぼ必ず出るよ!たとえば2次方程式では判別式 $D = b^2 - 4ac$、解と係数の関係($\alpha + \beta = -\frac{b}{a}$、$\alpha\beta = \frac{c}{a}$)、そしてグラフの概形で解の存在範囲を調べる手法が頻出なんだ。確率は場合分けの丁寧さと余事象の活用がカギだね。この2単元だけで総得点の40〜50%を占めることもあるから、必ずマスターしておこう!」
基礎を固めれば必ず得点できる──それが法政大学数学の最大の特徴です!
セクション2:法政大学 2011年度 出題テーマ速報と分析
2011年度 大問別テーマ一覧
【試験区分1:法学部・経済学部等 A方式】
| 大問 | テーマ | 単元 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 【Ⅰ】 | 2次方程式の解の性質(証明問題含む) | 2次方程式、グラフ | ★★★☆☆ |
| 【Ⅱ】 | 垂線の足・図形と方程式 | 図形と方程式 | ★★★☆☆ |
| 【Ⅲ】 | じゃんけんによる確率(数直線上の点の移動) | 確率 | ★★★★☆ |
【試験区分2:法学部・文学部・経営学部 B方式】
| 大問 | テーマ | 単元 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 【Ⅰ】 | 2次方程式の実数解・複素数解・共通解 | 2次方程式、複素数 | ★★★☆☆ |
| 【Ⅱ】 | じゃんけん階段ゲームの確率 | 確率 | ★★★★☆ |
| 【法・文Ⅲ】 | 絶対値を含む方程式・不等式と面積 | 絶対値、図形 | ★★★★☆ |
| 【経営Ⅲ】 | 正六角形のベクトル | ベクトル | ★★★☆☆ |
【試験区分3:文学部・経営学部・人間環境学部 A方式】
| 大問 | テーマ | 単元 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 【Ⅰ】 | 平行四辺形と余弦定理・面積最大化 | ベクトル・図形 | ★★★☆☆ |
| 【Ⅱ】 | 2次関数の判別式と頂点の軌跡(領域問題) | 2次関数 | ★★★★☆ |
| 【文学Ⅲ】 | 組み合わせ(球の配分) | 組み合わせ | ★★★☆☆ |
| 【経営・人間環境Ⅲ】 | 3次関数の極値・放物線と面積 | 微分積分 | ★★★☆☆ |
2011年度の特徴と合否ラインの分析
2011年度は証明問題が複数出題されたことが特徴的でした。単に答えを出すだけでなく、「なぜそうなるのか」を説明する記述力が問われています。合格ラインは6〜7割程度と推定されます。
セクション3:全大問 完全解説
大問Ⅰ(試験区分1):2次方程式の解の性質【難易度★★★☆☆】
【問題文】
2次方程式 $x^2 - x - k = 0 \quad \cdots (*)$ について、次の問いに答えよ。ただし、$k$ は $k > 0$ を満たす実数の定数とする。
(1) $(*)$ は正と負の実数解をもつことを示せ。
(2) $\alpha$ を $(*)$ の負の実数解とする。$\alpha > -k$ を示せ。
(3) $\beta$ と $\alpha$ をそれぞれ $(*)$ の正と負の実数解とする。$(\beta - \alpha)^2 = \beta^3 - \alpha^3$ が成り立つような $k$ の値を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| グラフによる解の存在判定 | $f(c) \cdot f(d) < 0$ ならば $c < x < d$ の範囲に実数根が存在 |
| 解と係数の関係 | $\alpha + \beta = \frac{b}{a}$(の符号に注意)、$\alpha\beta = \frac{c}{a}$ |
| 因数分解の公式 | $\beta^3 - \alpha^3 = (\beta - \alpha)(\beta^2 + \alpha\beta + \alpha^2)$ |
【解法ステップ:(1)の証明】
ステップ① $f(x) = x^2 - x - k$ とおき、グラフ的に考える方針を立てる。
下に凸な放物線 $y = f(x)$ が「正と負の両方に実数根をもつ」ためには、$f(0) < 0$ であることが必要十分条件。
ステップ② $f(0)$ を計算する:
ステップ③ $k > 0$ の条件を使う:
これにより、放物線 $y = f(x)$ は $x = 0$ の左右に1つずつ実数根を持つことがわかる。(証明終)
【解法ステップ:(2)の証明】
ステップ① $x = -k$ での値 $f(-k)$ を計算して、符号を調べる。
ステップ② $k > 0$ より:
ステップ③ (1) より $f(0) = -k < 0$ なので、$f(-k) > 0$ と $f(0) < 0$ から、中間値の定理より:
が成立。特に $\alpha > -k$ が示された。(証明終)
【解法ステップ:(3) kの値の計算】
ステップ① 解と係数の関係を立てる:
ステップ② $(\beta - \alpha)^2$ を変形する:
ステップ③ $\beta^3 - \alpha^3$ を因数分解する:
また $\beta > \alpha$ より $\beta - \alpha = \sqrt{(\beta-\alpha)^2} = \sqrt{1+4k}$
よって:
ステップ④ 条件式 $(\beta - \alpha)^2 = \beta^3 - \alpha^3$ に代入:
$\sqrt{1+4k} > 0$ なので両辺を $\sqrt{1+4k}$ で割ると:
ステップ⑤ 両辺を2乗:
$k > 0$ より:
【藤原先生の解説】
🧑 生徒:「(3)で $(\beta - \alpha)^2 = \beta^3 - \alpha^3$ が出てきたとき、どこから手をつければいいんですか?」
👨🏫 藤原先生:「これは解と係数の関係を使って $\alpha + \beta$, $\alpha\beta$ で全部表すのがポイントだよ。$(\beta - \alpha)^2 = (\alpha+\beta)^2 - 4\alpha\beta$ という恒等式と、$\beta^3 - \alpha^3 = (\beta-\alpha)[(\alpha+\beta)^2 - \alpha\beta]$ という因数分解の公式を使って整理していくんだ。こうすると $\alpha$, $\beta$ の個別の値を求めなくても方程式が解けてしまう。これが解と係数の関係の強力なところだよ!」
この大問で身につく力:「グラフを使って解の存在範囲を論証する力」と「解と係数の関係を式変形に活用する計算力」が鍛えられます。
大問Ⅱ(試験区分1):垂線と図形【難易度★★★☆☆】
【問題文】
$xy$ 平面上の2点 $A(0, -4)$, $B(6, 3)$ から直線 $y = 2x + 1$ に下ろした垂線をそれぞれ $AC$, $BD$ とする。また点 $E$ は線分 $CD$ 上にある。
(1) $AE = 5$, $BE = 2\sqrt{10}$ のとき(参考:OCRに一部読み取り誤りあり、解答より逆算)
(2) $\angle AEB = 90°$ のとき、$E$ の座標を求めよ。
(3) $\angle AEC = \angle BED$ のとき、$E$ の座標を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 点と直線の距離 | $d = \dfrac{\|ax_0 + by_0 + c\|}{\sqrt{a^2 + b^2}}$ |
| 垂線の足の公式 | 点から直線への垂線の足は、連立方程式で求める |
| 角の二等分線定理 | $\angle AEC = \angle BED$ のとき、$E$ は $CD$ を $AC : BD$ に内分 |
【解法ステップ:垂線の足Cの座標】
ステップ① 直線 $y = 2x + 1$ の傾きは $2$ なので、$A(0, -4)$ からの垂線 $AC$ の傾きは $-\dfrac{1}{2}$
ステップ② 直線 $AC$ の方程式:
ステップ③ $y = 2x + 1$ と $y = -\dfrac{1}{2}x - 4$ の連立:
よって $C(-2, -3)$
【解法ステップ:垂線の足Dの座標】
ステップ① $B(6, 3)$ からの垂線 $BD$ の方程式:
ステップ② $y = 2x + 1$ と連立:
よって $D(2, 5)$
【各辺の長さ確認】
【解法ステップ:(2) $\angle AEB = 90°$ のとき】
ステップ① $E$ は線分 $CD$ 上にある。$C(-2,-3)$, $D(2,5)$ を結ぶ線分を $t : (1-t)$($0 \leq t \leq 1$)で内分する点を $E$ とおく:
ステップ② $\angle AEB = 90°$ は $\vec{EA} \cdot \vec{EB} = 0$ と同値:
ステップ③ 内積を計算:
ステップ④ $0 \leq t \leq 1$ の確認:
$t = \dfrac{2 + \sqrt{2}}{4} \approx \dfrac{2 + 1.41}{4} \approx 0.85$ ✅
$t = \dfrac{2 - \sqrt{2}}{4} \approx \dfrac{2 - 1.41}{4} \approx 0.15$ ✅
ステップ⑤ 対応する座標:
$t = \dfrac{2+\sqrt{2}}{4}$ のとき:
$t = \dfrac{2-\sqrt{2}}{4}$ のとき:
【解法ステップ:(3) $\angle AEC = \angle BED$ のとき】
ステップ① これは「$E$ が $AC$ と $BD$ のなす角を二等分する」という条件です。$E$ は線分 $CD$ の内分点なので、角の二等分線定理の逆より $E$ は $CD$ を $AC : BD = \sqrt{5} : 2\sqrt{5} = 1 : 2$ に内分します。
ステップ② $C(-2,-3)$, $D(2,5)$ を $1:2$ に内分する点:
この大問では、「垂線の足を正確に求める計算力」と「図形的な条件を座標で表す変換力」が身につきます。
大問Ⅲ(試験区分1):じゃんけんによる確率【難易度★★★★☆】
【問題文】
原点から出発し数直線上を動く点 $P$ は、甲乙の2人によるじゃんけんの結果に従って移動する。
- (i) 甲が勝ったとき:$+1$ 移動
- (ii) 乙が勝ったとき:$-1$ 移動
- (iii) あいこ:移動しない
じゃんけんの結果の確率:1回のじゃんけんで甲が勝つ確率・乙が勝つ確率・あいこになる確率は全て $\dfrac{1}{3}$
(1) 2回終了後、$P$ の座標が $1$ となる確率
(2) 4回終了後、$P$ が原点にある確率
(3) 6回終了後、$P$ の原点からの距離が $3$ 以下となる確率
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 多項式定理(3変数) | $n$ 回中 $x$ 回事象A、$y$ 回事象B、$z$ 回事象Cが起きる確率:$\dfrac{n!}{x!\,y!\,z!} p^x q^y r^z$ |
| 余事象 | $P(\text{求めたい}) = 1 - P(\overline{\text{求めたい}})$ |
【解法ステップ:(1)】
ステップ① 甲が勝った回数を $x$、乙が勝った回数を $y$、あいこの回数を $z$ とおく:
ステップ② 解く:
$x = y + 1$, $2y + 1 + z = 2$ より $2y + z = 1$
非負整数解:$(y, z) = (0, 1)$ → $(x, y, z) = (1, 0, 1)$ のみ
ステップ③ 確率を計算:
【解法ステップ:(2)】
ステップ① 条件は:
ステップ② 非負整数解の列挙:
| $x=y$ | $z$ |
|---|---|
| $0$ | $4$ |
| $1$ | $2$ |
| $2$ | $0$ |
ステップ③ 各場合の確率を計算:
$(0,0,4)$:$\dfrac{4!}{0!\,0!\,4!} \cdot \left(\dfrac{1}{3}\right)^4 = 1 \cdot \dfrac{1}{81} = \dfrac{1}{81}$
$(1,1,2)$:$\dfrac{4!}{1!\,1!\,2!} \cdot \left(\dfrac{1}{3}\right)^4 = 12 \cdot \dfrac{1}{81} = \dfrac{12}{81}$
$(2,2,0)$:$\dfrac{4!}{2!\,2!\,0!} \cdot \left(\dfrac{1}{3}\right)^4 = 6 \cdot \dfrac{1}{81} = \dfrac{6}{81}$
ステップ④ 合計:
【解法ステップ:(3) 余事象を使う】
ステップ① 余事象「距離が4以上」=「$|x - y| \geq 4$」を満たす場合を数える:
ステップ② $x - y = k$($k \geq 4$)の場合を列挙($x - y = -k$ の場合は対称性より同数):
$x - y = 4$:$x = y + 4$、$2y + 4 + z = 6$ → $2y + z = 2$
- $(y, z) = (0, 2)$:$(x,y,z) = (4,0,2)$、確率 $= \dfrac{6!}{4!\,0!\,2!}\left(\dfrac{1}{3}\right)^6 = 15 \cdot \dfrac{1}{729} = \dfrac{15}{729}$
- $(y, z) = (1, 0)$:$(x,y,z) = (5,1,0)$、確率 $= \dfrac{6!}{5!\,1!\,0!}\left(\dfrac{1}{3}\right)^6 = 6 \cdot \dfrac{1}{729} = \dfrac{6}{729}$
$x - y = 5$:$x = y + 5$、$2y + 5 + z = 6$ → $2y + z = 1$
- $(y, z) = (0, 1)$:$(x,y,z) = (5,0,1)$、確率 $= \dfrac{6!}{5!\,0!\,1!} \cdot \dfrac{1}{729} = 6 \cdot \dfrac{1}{729} = \dfrac{6}{729}$
$x - y = 6$:$x = y + 6$、$2y + 6 + z = 6$ → $2y + z = 0$
- $(y, z) = (
👨🏫 この記事を書いた人:藤原進之介
**藤原進之介**(数強塾グループ代表)
Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。
**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)
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