法政大学 2021年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
法政大学 2021年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
はじめに:この記事で法政大学数学を完全マスターしよう
法政大学 2021年度 数学 過去問解説へようこそ!この記事では、2021年度に出題された全大問を、数強塾グループ代表の藤原進之介が丁寧に・やさしく・楽しく解説します。
この記事を読むと、次の3つの価値が得られます:
- ✅ 出題の本質がわかる:なぜその公式・解法を使うのかを根本から理解できる
- ✅ 解法の手順が身につく:ステップ別解説で、どんな問題でも同じ思考プロセスで解けるようになる
- ✅ 合否を分けるポイントがわかる:どの大問・どの小問で点を取るべきかの戦略が立てられる
👨🏫 藤原先生より:「法政大学の数学は『基礎力+丁寧な思考』で必ず突破できます!一緒に一問ずつ丁寧に見ていきましょう。大丈夫、やればやるほど面白くなるのが数学ですよ!」
セクション1:法政大学の数学 入試の全体像
試験形式・配点・解答形式
法政大学の数学入試は学部・方式によって異なりますが、一般的に以下のような形式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 60〜90分(学部によって異なる) |
| 大問数 | 3〜4問(各大問に小問2〜3問) |
| 解答形式 | 記述式(一部穴埋め) |
| 配点 | 各大問均等配点が多い |
| 数学の範囲 | 数学I・A・II・B(文系)/数学I・A・II・B・III(理系) |
偏差値帯と求められる数学レベル
法政大学の偏差値は概ね55〜62程度で、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中では標準的な難易度に位置します。数学の難易度は「標準〜やや難」で、基礎をしっかり固めた上で典型問題のパターンを身につければ十分対応可能です。
求められるレベルイメージ:
- 教科書の内容を完全に理解している
- 青チャートやフォーカスゴールドの例題レベルを自力で解ける
- 複数の単元を組み合わせた問題に慣れている
法政大学数学の頻出単元ランキング
過去5〜10年の出題傾向を分析すると、以下の単元が繰り返し出題されています:
| 順位 | 単元 | 出題頻度 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 微分・積分 | ★★★★★ | 標準 |
| 2位 | 確率 | ★★★★★ | 標準〜やや難 |
| 3位 | ベクトル | ★★★★☆ | 標準 |
| 4位 | 数列(等差・等比・漸化式) | ★★★★☆ | 標準 |
| 5位 | 二次関数・方程式 | ★★★☆☆ | 基礎〜標準 |
| 6位 | 空間座標・空間図形 | ★★★☆☆ | やや難 |
他大学との違い・特徴
東大・京大のように「論証の厳密さ」や「発想力」を前面に問うのではなく、法政大学は「基礎知識を確実に運用できるか」を問うのが最大の特徴です。早稲田・慶應のような計算量の多さもなく、「標準問題を確実に解ける力」が最重要といえます。
🧑 生徒:「法政大学の数学って、どんな問題が出るんですか?傾向を教えてください!」
👨🏫 藤原先生:「法政大学の数学の最大の特徴は、微分・積分、確率、ベクトル、数列がほぼ毎年セットで出ることだよ!特に積分は『面積を求める』問題が頻出で、$S = \int_{\alpha}^{\beta} |f(x) - g(x)|\,dx$ という2曲線で囲まれた面積の公式を使いこなせることが必須。確率も組み合わせの場合分けが重要で、$_nC_r = \frac{n!}{r!(n-r)!}$ をベースに丁寧に数え上げる力が問われるよ。この2単元だけで全体の40%以上を占めることも珍しくないから、まずここから固めていこう!」
基礎を丁寧に積み上げれば、必ず得点できる大学です。諦めずに一歩一歩進んでいきましょう!
セクション2:2021年度 出題テーマ速報と分析
2021年度 出題テーマ一覧(大問別)
| 大問 | テーマ | 単元 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 大問1【Ⅰ】 | xyz空間の長方形・座標・内積 | 空間ベクトル・空間座標 | ★★★★☆ |
| 大問1【Ⅱ】 | 球の取り出しと確率(x・y条件) | 確率・組み合わせ | ★★★☆☆ |
| 大問1【Ⅲ】 | 三次関数の極値・面積 | 微分・積分 | ★★★☆☆ |
| 大問2【Ⅰ】 | 放物線の交点・中点座標 | 二次関数・解と係数の関係 | ★★★☆☆ |
| 大問2【Ⅱ】 | 動点の確率・漸化式 | 確率・数列の漸化式 | ★★★★☆ |
| 大問2【Ⅲ】 | ベクトルの内積・分点 | ベクトル | ★★★☆☆ |
| 大問3【Ⅰ】 | 等差数列・等比数列の和 | 数列 | ★★☆☆☆ |
| 大問3【Ⅱ】 | 三次関数のグラフと面積 | 微分・積分 | ★★★☆☆ |
(大問3【Ⅲ】は確率と二次方程式の融合問題)
難易度評価と合格ライン
2021年度全体の難易度は「標準レベル」です。
- 取れるべき問題:大問1【Ⅱ】(1)(2)、大問2【Ⅰ】(1)(2)、大問2【Ⅲ】(1)、大問3【Ⅰ】(1)①
- 差がつく問題:大問1【Ⅰ】(1)(2)、大問1【Ⅲ】、大問2【Ⅱ】(1)、大問3【Ⅱ】
- 難問(できなくてもOK):大問1【Ⅰ】(3)、大問2【Ⅱ】(4)
合格ラインの目安:全体の約60〜65%の得点で合格圏内。「取れるべき問題」を確実に正解し、「差がつく問題」で半分取れれば十分です。
2021年度は特に空間座標と確率の漸化式が難所でした。逆に数列の基本問題(大問3【Ⅰ】)は完答必須の易問です。得点の柱を「基礎問題の確実な正解」に置く戦略が有効でした。
セクション3:全大問 問題・解説
大問1【Ⅰ】:空間座標とベクトル(難易度★★★★☆)
【問題文】
$xyz$空間の長方形$ABCD$について、$A$の座標は$(5,0,0)$、$D$の座標は$(-5,0,0)$であり、辺$AB$の長さは5である。$B$のy座標とz座標はいずれも正であり、$B$からxy平面に下した垂線の長さは3である。原点を$O$とおく。
(1) $B$および$C$の座標を求めよ。
(2) 面$ABCD$上の点$P$が$OP=5$および$\angle AOP = \frac{\pi}{3}$を満たすとき、$P$の座標を求めよ。
(3) 面$ABCD$上の2点$Q,R$が$OQ=OR=5$、$0<\angle AOQ < \frac{\pi}{2}$および$\angle QOR = \frac{\pi}{2}$を満たすとき、線分$Q_0R_0$の長さのとり得る値の範囲を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 2点間の距離 | $\|AB\| = \sqrt{(x_2-x_1)^2+(y_2-y_1)^2+(z_2-z_1)^2}$ |
| 内積の定義 | $\vec{a}\cdot\vec{b} = \|\vec{a}\|\|\vec{b}\|\cos\theta$ |
| cos の加法定理 | $\cos\frac{\pi}{3} = \frac{1}{2}$ |
【(1) の解法ステップ】
ステップ① $AD$は$x$軸上にあり、$ABCD$は長方形なので$AB \perp AD$を確認する。
$\vec{AD} = (-5-5, 0, 0) = (-10, 0, 0)$なので$AD$は$x$軸方向。$AB \perp AD$より$B$は$A$から$y$・$z$方向に移動する。
ステップ② $B$の座標を$(5, \beta, \gamma)$とおく。$B$のy座標・z座標は正、$B$からxy平面への垂線の長さは3なので:
ステップ③ $AB = 5$を使って$\beta$を求める:
よって $B(5, 4, 3)$
ステップ④ $ABCD$は長方形なので$\vec{DC} = \vec{AB}$:
$$\vec{AB} = (0, 4, 3)$$
$$C = D + \vec{AB} = (-5+0,\ 0+4,\ 0+3) = (-5, 4, 3)$$
【(2) の解法ステップ】
ステップ① 面$ABCD$上の点$P$を$P = A + s\cdot\vec{AB} + t\cdot\vec{AD}$とパラメータ表示する。
ここで $0 \le s \le 1$、$0 \le t \le 1$
ステップ② 条件$OP = 5$を使う:
ステップ③ 条件$\angle AOP = \frac{\pi}{3}$を使う(内積で計算):
ステップ④ $t = \frac{1}{4}$を①に代入:
ステップ⑤ $P$の座標:
【(3) の解法ステップ】
ステップ① $\angle AOQ = \theta$ とおく($0 < \theta < \frac{\pi}{2}$)。面$ABCD$上で$OQ=5$の点$Q$は:
($A=(5,0,0)$方向が$\theta=0$、$B=(5,4,3)$方向が$\theta = \frac{\pi}{2}$に対応する面内の角)
ステップ② $\angle QOR = \frac{\pi}{2}$なので$\vec{OQ}\cdot\vec{OR} = 0$。同様に$R = (5\cos\phi, 4\sin\phi, 3\sin\phi)$($\phi$は別の角度)として:
よって $\phi = \theta - \frac{\pi}{2}$(または $\theta + \frac{\pi}{2}$)
$0 < \theta < \frac{\pi}{2}$の条件と面内の制約から$\phi = \theta - \frac{\pi}{2}$を取ると:
$$R = (5\cos(\theta - \frac{\pi}{2}),\ 4\sin(\theta-\frac{\pi}{2}),\ 3\sin(\theta-\frac{\pi}{2}))$$
$$= (5\sin\theta,\ -4\cos\theta,\ -3\cos\theta)$$
ただしy座標・z座標の符号に注意が必要(面内の方向の整合性から適切に対応する)。
ステップ③ $Q$と$R$のxy平面への射影$Q_0$、$R_0$を求める(z座標を0に):
ステップ④ $Q_0R_0^2$を計算:
ステップ⑤ $0 < \theta < \frac{\pi}{2}$より$0 < 2\theta < \pi$なので$0 < \sin 2\theta \le 1$:
【藤原先生の解説】
この問題は「空間の長方形を座標で扱う」問題です。ポイントはパラメータ表示ですね。面上の点を$P = A + s\cdot\vec{AB} + t\cdot\vec{AD}$と書くことで、2条件(距離と角度)から$s$と$t$が求まる。サッカーに例えると、「フィールド(面$ABCD$)の上のどこにいるか」を縦横の座標$(s,t)$で表すようなものです。
(3)は$\sin 2\theta$の範囲が鍵。三角関数の合成はよく練習しておきましょう!
🧑 生徒:「(2)の$\angle AOP = \frac{\pi}{3}$という角度の条件は、どうやって式にするんですか?」
👨🏫 藤原先生:「角度の条件は内積の定義 $\vec{OA}\cdot\vec{OP} = |\vec{OA}||\vec{OP}|\cos\theta$ を使うんだよ!$\cos\frac{\pi}{3} = \frac{1}{2}$だから、$\frac{\vec{OA}\cdot\vec{OP}}{|\vec{OA}||\vec{OP}|} = \frac{1}{2}$ という方程式に変換できる。$\vec{OA} = (5,0,0)$と$\vec{OP} = (5-10t, 4s, 3s)$の内積は $5(5-10t)$ だけ(y・z成分は0で消える)だから、$\frac{5(5-10t)}{5\times5} = \frac{1}{2}$ と整理して $t = \frac{1}{4}$ が出てくるよ!角度→内積、という変換が空間ベクトル問題の鉄板パターンだ!」
空間座標の問題は「見える化(パラメータ表示)」が最強の武器です!
大問1【Ⅱ】:球を取り出す確率(難易度★★★☆☆)
【問題文】
袋の中に20個の球が入っており、1から20の数が書かれている。この袋から同時に5個の球を取り出すとき、残った15個の中で2番目に小さい数を$x$、2番目に大きい数を$y$とおく。
(1) $x=2$ かつ $y=19$ となる確率を求めよ。
(2) $x=4$ となる確率を求めよ。
(3) $y-x=15$ となる確率を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 組み合わせ | $\binom{n}{r} = \frac{n!}{r!(n-r)!}$ |
| 古典的確率 | $P = \frac{\text{(条件を満たす場合の数)}}{\text{(全事象の数)}}$ |
全事象:$_{20}C_5 = \frac{20!}{5! \cdot 15!} = 15504$ 通り
【(1) の解法ステップ】
ステップ① $x=2$かつ$y=19$の意味を整理:
残った15個の中で「2番目に小さい数が2」→ 1と2は残っていて、最小は1、2番目が2。
残った15個の中で「2番目に大きい数が19」→ 19と20は残っていて、最大は20、2番目が19。
ステップ② 取り出した5個の条件:1と2と19と20は袋に残っている→取り出されていない。3〜18(16個)から何個か取り出された。x=2の条件より、1と2の次の数(3以上)は全て取り出されるか残るかで、3は取り出されている(でないとx=3になる)。
実は最もシンプルな解釈:「1,2が残り、19,20が残り、かつ3〜18の16個から5個を取り出す」場合。
【(2) の解法ステップ】
ステップ① $x=4$の意味:残った15個の2番目に小さい数が4。
→ 1,2,3の中から2個が取り出され(1個だけ残る)、さらに4は残っていて4が2番目に小さい。
→ 取り出された5個は:1,2,3から2個 + 5以上の数から3個。
ステップ② 1,2,3から2個選ぶ:$_3C_2 = 3$通り
5〜20(16個)から3個選ぶ:$_{16}C_3 = 560$通り
【(3) の解法ステップ】
ステップ① $y - x = 15$となる$(x,y)$の組を列挙する。$x$の最小は2、$y$の最大は19なので:
$y - x = 15$から$(x,y) = (2,17), (3,18), (4,19)$
ステップ② 各場合の確率を計算:
[1] $(x,y) = (2,17)$のとき:
取り出す5個:3〜16(14個)から3個 + 18,19,20(3個)から2個
[2] $(x,y) = (3,18)$のとき:
取り出す5個:1,2(2個)から1個 + 4〜17(14個)から3個 + 19,20(2個)から1個
[3] $(x,y) = (4,19)$のとき:
取り出す5個:1,2,3(3個)から2個 + 5〜18(14個)から3個
ステップ③ 合計:
通分:$1292 = 4 \times 323$、$969 = 3 \times 323$、最小公倍数$= 12 \times 323 = 3876$
🧑 生徒:「$x$と$y$の条件がわかりにくいです。取り出す球と残す球の関係をどう整理すればいいですか?」
👨🏫 藤原先生:「これはね、『取り出した5個の球が何を決めるか』を考えるといいよ!$x$(2番目に小さい残り数)を決めるには、$x$より小さい数の球が1個だけ取り出されずに残っている状況が必要。$x=4$なら『1,2,3のうち2個が取り出され、1個だけ残っている』状態だよ。つまり$x-1$より小さい数の球は$(x-2)$個が取り出されている、という逆算の発想が大事なんだ!まず言葉で整理してから式を作る習慣をつけよう!」
場合分けを丁寧にやれば確率は必ず解ける!焦らず一つずつ確認しよう!
大問1【Ⅲ】:三次関数の極値と面積(難易度★★★☆☆)
【問題文】
$a$は負の定数とし、$f(x) = \frac{1}{3}x^3 - \frac{a+2}{2}x^2 + 2ax - \frac{7}{6}$とおく。
(1) $f(x)$の極値を求めよ。
(2) 曲線$y = f(x)
👨🏫 この記事を書いた人:藤原進之介
**藤原進之介**(数強塾グループ代表)
Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。
**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)
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