兵庫県立大学 2018年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

兵庫県立大学 2018年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!


はじめに:この記事で得られること

兵庫県立大学 2018年度 数学 過去問解説へようこそ!この記事では、数強塾グループ代表の藤原進之介が、平成30年度の入試問題を大問ごとに丁寧・完全解説します。

この記事を読むことで得られる価値は次の3点です。

  • 全大問の解法を、公式・定理を明示しながらステップ別に完全理解できる
  • 兵庫県立大学の出題傾向と合否を分けたポイントが把握できる
  • 今後の学習ロードマップと参考書選びの指針が得られる

👨‍🏫 藤原先生からひと言:「兵庫県立大学の数学は、基礎〜標準レベルの問題が中心です。でも『基礎をしっかり使いこなす力』が問われるのが特徴。この解説記事で、一問一問の本質的な考え方を一緒につかんでいきましょう!」


【セクション2】兵庫県立大学の数学:入試の全体像

試験形式と基本データ

項目 詳細
試験時間 120分(経済・経営学部)
問題数 5問(うち3問選択)
配点 各大問20%(均等配点)
解答形式 記述式(途中過程も採点対象)
難易度 標準〜やや難

偏差値帯と求められる数学レベル

兵庫県立大学の偏差値帯はおおむね 55〜62 程度(学部により異なる)。求められる数学レベルは「教科書の内容を深く理解したうえで、標準的な入試問題を確実に解ける力」です。奇をてらった難問よりも、計算の正確さ・論述の明確さが重視されます。

工学部では特に計算処理能力と論理的思考力が問われ、理学部では証明問題や考察問題の比重が高まります。経済・経営学部は数列・場合の数・確率・微積分など幅広い範囲から出題されます。

過去5〜10年の出題傾向まとめ(頻出単元ランキング)

順位 単元 出題頻度
1位 微分・積分 ★★★★★
2位 数列(漸化式・数学的帰納法) ★★★★☆
3位 三角関数・三角方程式 ★★★★☆
4位 ベクトル(空間ベクトル含む) ★★★★☆
5位 確率・場合の数 ★★★☆☆
6位 複素数平面 ★★★☆☆
7位 絶対値・領域 ★★★☆☆
8位 2次曲線・図形 ★★☆☆☆

他大学との違い・特徴

  • 東大・京大:純粋な思考力・発想力を問う論述問題が中心
  • 阪大:高い計算処理能力と精緻な論述が要求される難問
  • 兵庫県立大学基礎公式の正確な運用力と、標準的解法の確実な実行力が中心。「知っているか知らないか」よりも「知っていることを使いこなせるか」が試される

🧑 生徒:「兵庫県立大学の数学って、どんな問題が多いんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「大きく分けると3つのパターンがあるよ。①数列の漸化式(特性方程式や階差数列の変換)、②微積分の計算問題(置換積分・部分積分など)、③ベクトル・空間図形(内積を使った角度・垂直条件の判定)。これらは毎年のように出るから、しっかり固めておくと得点源になるよ!特に数列は『$b_n = a_{n+1} - r \cdot a_n$』の形に変換して等比数列に帰着させるパターンが頻出なんだ。」


【セクション3】2018年度 出題テーマ速報と分析

2018年度 出題テーマ一覧

経済・経営学部(大問1)

大問 テーマ 難易度
[1] 絶対値方程式・数学的帰納法 ★★☆☆☆
[2] 領域・線分の通過領域 ★★★☆☆
[3] 最大値問題(三角関数・sin の和) ★★★★☆
[4] 空間ベクトル・正四面体 ★★★★☆
[5] 確率(同色・2色・試行回数) ★★★☆☆

工学部(大問2)

大問 テーマ 難易度
[1] 三角関数・tan の積 ★★★☆☆
[2] 漸化式(2階線形漸化式) ★★★☆☆
[3] 双曲線関数(tanh)のグラフ・極限・不等式 ★★★★☆
[4] 定積分を含む関数・大小比較 ★★★★☆
[5] 複素数平面・単位円・接線 ★★★★★

理学部(大問3)

大問 テーマ 難易度
[1] 曲線の共通接線・面積 ★★★★☆
[2] 数列・tan の漸化式・数学的帰納法 ★★★★★
[3] 複素数平面・三角形の条件 ★★★★☆
[4] 有理関数の増減・3次方程式 ★★★☆☆
[5] 空間ベクトル・垂線の足・体積最大化 ★★★★☆

合格ラインと得点戦略

経済・経営学部では5問中3問を選択するため、得意な大問を見極める力が重要です。[1](絶対値・帰納法)と[5](確率)は比較的取り組みやすく、この2問を確実に完答し、残り1問で部分点を狙うのが現実的な合格戦略です。


【セクション4】全大問 問題・解説


大問1(経済・経営):絶対値方程式と数学的帰納法(難易度★★☆☆☆)

(1)【問題文】

$|x - a| + |x - b| = |a - b|$(ただし $a < b$)を満たす実数 $x$ の範囲を求めよ。


【使う公式・定理】

公式名 内容
絶対値の場合分け $|A| = A$($A \geq 0$), $|A| = -A$($A < 0$)
三角不等式 $|A| + |B| \geq |A + B|$(等号は $A$, $B$ が同符号のとき)

【解法ステップ】

ステップ① $a < b$ より $|a - b| = b - a$ であることを確認する。

$$|a - b| = b - a \quad (a < b)$$

ステップ② $x$ の範囲を3つに場合分けして計算する。

[場合1] $x < a$ のとき

$$|x - a| + |x - b| = (a - x) + (b - x) = a + b - 2x$$

これが $b - a$ に等しいとすると:

$$a + b - 2x = b - a \implies 2x = 2a \implies x = a$$

しかし $x < a$ を満たさないので不適

[場合2] $a \leq x \leq b$ のとき

$$|x - a| + |x - b| = (x - a) + (b - x) = b - a = |a - b|$$

この範囲のすべての $x$ で等式が成立する。

[場合3] $x > b$ のとき

$$|x - a| + |x - b| = (x - a) + (x - b) = 2x - a - b$$

これが $b - a$ に等しいとすると:

$$2x - a - b = b - a \implies 2x = 2b \implies x = b$$

$x = b$ は $x > b$ を満たさないが、境界値として $x = b$ は場合2に含まれる。

ステップ③ 答えをまとめる:

$$\boxed{a \leq x \leq b}$$

(2)【問題文】

自然数の列 $\{a_n\}$ が単調増加($m < n \Rightarrow a_m < a_n$)のとき、すべての自然数 $n$ に対して $n \leq a_n$ が成り立つことを示せ。


【解法ステップ(数学的帰納法)】

ステップ① $n = 1$ のとき

$a_1$ は自然数であるから $a_1 \geq 1$。よって $1 \leq a_1$ が成立。✓

ステップ② $n = k$ のとき $k \leq a_k$ が成り立つと仮定する(帰納法の仮定)。

$k < k + 1$ であるから、数列の単調増加条件より:

$$a_k < a_{k+1}$$

帰納法の仮定 $k \leq a_k$ と合わせると:

$$k \leq a_k < a_{k+1}$$

よって $k < a_{k+1}$。

ステップ③ $k$ と $a_{k+1}$ はともに自然数であるから:

$$k < a_{k+1} \implies k + 1 \leq a_{k+1}$$

これは $n = k + 1$ のときの命題が成り立つことを意味する。

ステップ④ 以上より、数学的帰納法によってすべての自然数 $n$ に対し $n \leq a_n$ が成立。$\square$


【藤原先生の解説】

(1)の絶対値の問題は、「数直線上で $x$ と $a$, $b$ の距離の和」というイメージで考えると直感的です。$|x - a|$ は「$x$ と $a$ の距離」、$|x - b|$ は「$x$ と $b$ の距離」。これらの和が $|a - b|$(つまり $a$ と $b$ の距離そのもの)に等しいということは、「$x$ が $a$ と $b$ の間にある」ときにしか成立しない、というのが本質です。

(2)は数学的帰納法の教科書的良問です。ポイントは「自然数の間に他の整数は入らない」という事実を使って $k < a_{k+1}$ から $k+1 \leq a_{k+1}$ を導くステップです。

🧑 生徒:「数学的帰納法って、どのタイミングで使うんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「数学的帰納法は『すべての自然数 $n$ について○○が成り立つ』を示すときの定番手法だよ!手順は決まっていて、①$n=1$ のとき成立を確認②$n=k$ のとき成立を仮定して、$n=k+1$ でも成立することを導く、の2ステップ。このとき仮定(帰納法の仮定)を必ず使うことが証明の肝心なところだよ。今回の問題なら『$k \leq a_k$』が仮定で、そこから $a_k < a_{k+1}$ を経由して $k+1 \leq a_{k+1}$ を導く、という流れを押さえよう!」

【この大問で身につく力】

場合分けの論理的整理力と、数学的帰納法による証明力。記述答案での「論理の流れを丁寧に書く」習慣がつく。


大問2(経済・経営):線分の通過領域(難易度★★★☆☆)

【問題文】

正の実数 $t$ に対して、$P(t, 0)$、$Q(0, s)$($s > 0$)を頂点とする $\triangle OPQ$ の面積が2となるように $Q$ を定める。$t$ が正の実数全体を動くとき、線分 $PQ$ が第1象限内で通過する領域 $E$ を求めよ。


【使う公式・定理】

公式名 内容
三角形の面積 $S = \frac{1}{2} \cdot \text{底辺} \cdot \text{高さ}$
直線の方程式(切片形) $\frac{x}{a} + \frac{y}{b} = 1$
領域の図示(パラメータ消去法) $t$ について整理 → 判別式 $D \geq 0$

【解法ステップ】

ステップ① $\triangle OPQ$ の面積条件から $s$ を求める。

底辺 $OP = t$、高さ $OQ = s$ より:

$$\frac{1}{2} \cdot t \cdot s = 2 \implies s = \frac{4}{t}$$

ステップ② 直線 $PQ$ の方程式を書く。

$P(t, 0)$, $Q\!\left(0, \frac{4}{t}\right)$ を通る直線は切片形で:

$$\frac{x}{t} + \frac{y}{\frac{4}{t}} = 1 \implies \frac{x}{t} + \frac{yt}{4} = 1$$

これを整理すると:

$$y = -\frac{4}{t^2}x + \frac{4}{t}$$

(1) の答え: $y = -\dfrac{4}{t^2}x + \dfrac{4}{t}$ かつ $0 < x < t$, $y > 0$

ステップ③((2)) $t$ のパラメータを消去する。

$y = -\dfrac{4}{t^2}x + \dfrac{4}{t}$ を $t$ について整理すると:

$$yt^2 - 4t + 4x = 0 \quad (t > 0)$$

これを $t$ の2次方程式とみて、正の実数解をもつ条件を求める。$y > 0$ のとき、判別式 $D \geq 0$ が必要:

$$D = 16 - 4 \cdot y \cdot 4x \geq 0 \implies xy \leq 1 \implies y \leq \frac{1}{x}$$

また $t > 0$ での解の存在から、軸 $t = \dfrac{2}{y} > 0$ は自動的に満たされる。

ステップ④ 領域 $E$ をまとめる:

$$\boxed{E = \left\{(x, y) \;\middle|\; x > 0,\; 0 < y \leq \frac{1}{x}\right\}}$$

境界曲線 $y = \dfrac{1}{x}$($x > 0$)は含み、$x$ 軸・$y$ 軸は含まない。


【藤原先生の解説】

線分の通過領域の問題は、「パラメータ $t$ を消去して、$(x, y)$ が満たす不等式を導く」のが基本戦略です。料理で例えると、パラメータ $t$ は「隠し味の量」のようなもの。ある量 $t$ に対して線分が存在するかどうかを、$t$ の2次方程式が正の実数解をもつかどうか(判別式 $D \geq 0$)で判定する、という流れです。

🧑 生徒:「領域 $E$ を求めるとき、なぜ判別式 $D \geq 0$ を使うんですか?」

👨‍🏫 藤原先生:「点 $(x, y)$ が領域 $E$ に属するための条件は、『ある正の実数 $t$ が存在して、$(x, y)$ がその $t$ に対応する線分 $PQ$ の上にある』ということなんだ。つまり方程式 $yt^2 - 4t + 4x = 0$ が正の実数解 $t$ をもつことと同値なんだよ。$y > 0$ のときこれは2次方程式だから、実数解の存在条件として判別式 $D = 16 - 16xy \geq 0$、すなわち $xy \leq 1$ が必要十分になるんだ!」

【この大問で身につく力】

パラメータを含む直線族の通過領域を、判別式を使って代数的に求めるテクニック。


大問3(経済・経営):三角関数の最大値と sin の和の最大値(難易度★★★★☆)

【問題文】

(1) $0 \leq x \leq 1$ のとき $f(x) = (1+x)^3(1-x)$ の最大値を求めよ。

(2) $A = (1 + \sin\theta)\cos\theta$, $B = (1 + \cos\theta)\sin\theta$($0 \leq \theta \leq \dfrac{\pi}{2}$)とおくとき、$A$ の最大値と $B$ の最大値が等しいことを示せ。

(3) $0 < \alpha < \pi$, $0 < \beta < \pi$, $0 < \gamma < \pi$, $\alpha + \beta + \gamma = \pi$ のとき、$\sin\alpha + \sin\beta + \sin\gamma$ の最大値を求めよ。


【使う公式・定理】

公式名 内容
微分による最大値 $f'(x) = 0$ の解で増減表を作る
積の微分 $(uv)' = u'v + uv'$
$t = \sin\theta$ 置換 $A$ を $\sin\theta$ の関数に変換
和積公式 $\sin\alpha + \sin\beta = 2\sin\frac{\alpha+\beta}{2}\cos\frac{\alpha-\beta}{2}$

【(1) 解法ステップ】

ステップ① $f(x) = (1+x)^3(1-x)$ を微分する(積の微分を使う):

$$f'(x) = 3(1+x)^2(1-x) + (1+x)^3 \cdot (-1)$$
$$= (1+x)^2\left[3(1-x) - (1+x)\right]$$
$$= (1+x)^2(2 - 4x)$$
$$= 4(1+x)^2\left(\frac{1}{2} - x\right)$$

ステップ② 増減表($0 \leq x \leq 1$):

$x$ $0$ $\cdots$ $\frac{1}{2}$ $\cdots$ $1$
$f'(x)$ $+$ $+$ $0$ $-$ $-$
$f(x)$ $1$ $\nearrow$ 最大 $\searrow$ $0$

ステップ③ 最大値を計算:

$$f\!\left(\frac{1}{2}\right) = \left(1 + \frac{1}{2}\right)^3\!\left(1 - \frac{1}{2}\right) = \left(\frac{3}{2}\right)^3 \cdot \frac{1}{2} = \frac{27}{8} \cdot \frac{1}{2} = \boxed{\frac{27}{16}}$$

【(2) 解法ステップ】

ステップ① $A$ を $\sin\theta = t$($0 \leq t \leq 1$)で表す。$\cos\theta = \sqrt{1 - t^2}$($0 \leq \theta \leq \frac{\pi}{2}$)より:

$$A = (1 + t)\sqrt{1 - t^2} = (1+t)\sqrt{(1+t)(1-t)} = (1+t)^{3/2}(1-t)^{1/2}$$
$$= (1+t)^3(1-t) の平方根 = \sqrt{(1+t)^3(1-t)}$$
$$= \sqrt{f(t)} \quad \text{((1)の $f$ と同一)}$$

ステップ② $f(t)$($0 \leq t \leq 1$)の最大値は $t = \dfrac{1}{2}$ のとき $\dfrac{27}{16}$。

よって $A$ の最大値は:

$$\sqrt{\frac{27}{16}} = \frac{3\sqrt{3}}{4} \quad \left(\theta = \frac{\pi}{6} \text{ のとき}\right)$$

ステップ③ 同様に $B = (1 + \cos\theta)\sin\theta$ を $\cos\theta = s$ で置換:

$$B = (1 + s)\sqrt{1 - s^2} = \sqrt{(1+s)^3(1-s)} = \sqrt{f(s)}$$

$f(s)$($0 \leq s \leq 1$)の最大値も $\dfrac{27}{16}$($s = \dfrac{1}{2}$ のとき)。

よって $B$ の最大値も $\dfrac{3\sqrt{3}}{4}$($\theta = \dfrac{\pi}{3}$ のとき)。

ステップ④ $A$ の最大値 $= B$ の最大値 $= \dfrac{3\sqrt{3}}{4}$。$\square$


【(3) 解法ステップ】

ステップ① $\sin\alpha + \sin\beta$ を和積公式で変換:

$$\sin\alpha + \sin\beta = 2\sin\frac{\alpha+\beta}{2}\cos\frac{\alpha-\beta}{2}$$

ステップ② $\alpha + \beta = \pi - \gamma$ より $\dfrac{\alpha+\beta}{2} = \dfrac{\pi - \gamma}{2}$:

$$\sin\frac{\alpha+\beta}{2} = \sin\frac{\pi - \gamma}{2} = \cos\frac{\gamma}{2}$$

よって:

$$\sin\alpha + \sin\beta + \sin\gamma = 2\cos\frac{\gamma}{2}\cos\frac{\alpha-\beta}{2} + 2\sin\frac{\gamma}{2}\cos\frac{\gamma}{2}$$
$$= 2\cos\frac{\gamma}{2}\left(\cos\frac{\alpha-\beta}{2} + \sin\frac{\gamma}{2}\right)$$

ステップ③ $\cos\dfrac{\alpha-\beta}{2} \leq 1$(等号は $\alpha = \beta$ のとき)より:

$$\sin\alpha + \sin\beta + \sin\gamma \leq 2\cos\frac{\gamma}{2}\left(1 + \sin\frac{\gamma}{2}\right)$$

ステップ④ $u = \dfrac{\gamma}{2}$($0 < u < \dfrac{\pi}{2}$)とおき、$g(u) = 2\cos u(1 + \sin u)$ の最大値を求める。これは(2)の $A$ の形($B$ の形)と同一!よって $g(u)$ の最大値は $\dfrac{3\sqrt{3}}{4} \times 2$... ではなく、ここでは $2\cos u \cdot (1 + \sin u)$ の最大値を求める。

$g'(u) = -2\sin u(1 + \sin u) + 2\cos u \cdot \cos u = 2(-\sin u - \sin^2 u + \cos^2 u)$
$= 2(1 - \sin u - 2\sin^2 u) = 2(1 - 2\sin u)(1 + \sin u) \cdot ...$
$g'(u) = 0 \implies \sin u = \dfrac{1}{2} \implies u = \dfrac{\pi}{6} \implies \gamma = \dfrac{\pi}{3}$

このとき $g\!\left(\dfrac{\pi}{6}\right) = 2 \cdot \dfrac{\sqrt{3}}{2} \cdot \left(1 + \dfrac{1}{2}\right) = \sqrt{3} \cdot \dfrac{3}{2} = \dfrac{3\sqrt{3}}{2}$

ステップ⑤ 等号成立条件:$\alpha = \beta$ かつ $\gamma = \dfrac{\pi}{3}$ かつ $\alpha + \beta + \gamma = \pi$

$$\implies \alpha = \beta = \gamma = \frac{\pi}{3}$$
$$\boxed{\sin\alpha + \sin\beta + \sin\gamma \text{ の最大値} = \frac{3\sqrt{3}}{2}}$$

【藤原先生の解説】

この大問は3問が有機的につながっています。(1)で求めた関数が(2)の中に隠れており、(2)の結果のエッセンスが(3)に活きる、という見事な構造になっています。こういう「大問内の誘導を活かす」力は、青チャートや1対1対応の演習で類題を多く解くことで養われます。

🧑 生徒:「$\sin\alpha + \sin\beta + \sin\gamma$ の最大値を求めるとき、なぜ和積公式を使うんですか?」

👨‍🏫 藤原先生



👨‍🏫 この記事を書いた人:藤原進之介

**藤原進之介**(数強塾グループ代表)

Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。

**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)

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