【広島大学 数学 傾向と対策】理系|藤原進之介が徹底解説

こんにちは、日本数学塾・数強塾の藤原進之介です。

今回は、中四国地方を代表する難関国立大学である広島大学の理系数学について、出題傾向から具体的な対策法、そして合格に必要な実力を身につけるための練習問題まで、徹底的に解説していきます。

広島大学は旧官立大学の一校であり、中四国地方では最難関の国立大学として知られています。医学部をはじめ、工学部、理学部、薬学部など理系学部の人気は高く、毎年多くの受験生がチャレンジします。その合否を大きく左右するのが、二次試験の数学です。

この記事では、私が長年の指導経験と過去問分析から導き出した「広島大学理系数学攻略法」を余すところなくお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、合格への確かな一歩を踏み出してください。

はじめに:広島大学 理系数学の全体像

まず、広島大学理系数学の全体像を把握しましょう。敵を知り己を知れば百戦危うからず。入試に臨む前に、試験の特徴をしっかり理解することが重要です。

広島大学理系数学の特徴

広島大学の理系数学には、以下のような特徴があります:

  • 難易度は「標準〜やや難」:基礎〜標準レベルの問題が中心ですが、年度によっては高難易度の問題も出題されます
  • 記述式の解答形式:全問記述式であり、論理的な答案作成能力が求められます
  • 誘導形式が多い:小問で誘導がつけられており、その流れに乗れるかがポイントです
  • 計算力が必要:複雑な計算を最後までやり切る力が必要です
  • 典型問題の応用:教科書の章末問題〜入試標準レベルの典型問題をベースにした出題が多いです

広島大学の数学は、奇問・難問で受験生を惑わせるタイプではありません。むしろ、基礎的な概念の理解と、それを正確に運用する力を問うています。したがって、基礎をしっかり固めた上で、典型問題を確実に解けるようにすることが合格への王道です。

近年の出題傾向の変化

2025年度入試では、全5問中3問以上が数列に関連する問題(図形と漸化式、確率と数列、複素数平面での点列)という、数列に偏った出題がありました。このように、年度によって出題分野に偏りが生じることもありますが、長期的に見れば微分・積分、確率、数列、ベクトル、複素数平面がバランスよく出題されています。

また、近年は複素数平面からの出題が増加傾向にあります。複素数平面は苦手とする受験生も多いですが、広島大学では頻出ですので、しっかり対策しておく必要があります。

出題傾向の徹底分析

試験形式・時間・配点

項目 内容
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)
問題構成 大問5題(全て記述式)
試験時間 150分(学部により異なる場合あり)
解答形式 全問記述式
合格最低点目安 共通テストと個別試験合計で50〜55%程度
(医学部:55〜80%、薬学部:60〜70%程度)
難易度 標準〜やや難

試験時間150分で大問5題ということは、1問あたり30分の計算になります。これは国公立大学の理系数学としては標準的な時間配分ですが、問題によっては計算量が多いものもあるため、時間配分には注意が必要です。

目標得点の設定

学部別の目標得点の目安は以下の通りです:

  • 工学部・理学部:6割(3完2半)を目標に
  • 薬学部:6.5〜7割を目標に
  • 医学部医学科:7.5〜8割以上を目標に

数学で差をつけたい場合は、上記の目標より+10%を狙いましょう。特に理系学部では数学の配点が高いことが多いため、数学で高得点を取ることが合格への近道となります。

頻出テーマ TOP5(各テーマで実際の出題例を1問以上示す)

過去問を分析した結果、広島大学理系数学の頻出テーマは以下の5つです。

【頻出テーマ第1位】微分・積分(数学Ⅲ)

広島大学理系数学において、微分・積分は最重要分野です。ほぼ毎年出題されており、配点も高い傾向にあります。

【出題例:広島大学 過去問より】

問題

関数 f(x) = x³ - 3x について、以下の問いに答えよ。

(1) f(x) の極値を求めよ。

(2) 曲線 y = f(x) と x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

(3) (2)で求めた部分を x 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

このような、増減表を作成し、面積・体積を求める問題は定番中の定番です。回転体の体積計算では、積分の計算力が試されます。

【頻出テーマ第2位】数列・漸化式

広島大学では数列、特に漸化式の問題が頻出です。2025年度入試では、全5問中3問が数列に関連する問題という異例の出題もありました。

【出題例:1996年 広島大学】

問題

数列 {aₙ} が a₁ = 1/3, aₙ₊₁ = 2aₙ(1 - aₙ) を満たすとき、以下の問いに答えよ。

(1) すべての自然数 n で aₙ < 1/2 を示せ。

(2) 一般項を求めよ。

この問題は、分数型漸化式の典型問題です。(1)で不等式を証明し、(2)で一般項を求めるという構成は、広島大学の漸化式問題でよく見られるパターンです。

【頻出テーマ第3位】確率・場合の数

確率の問題も毎年のように出題されます。特に、確率と漸化式を組み合わせた問題は広島大学の定番です。

【出題例のタイプ】

問題

1個のさいころを n 回投げるとき、出た目の和が3の倍数になる確率を pₙ とする。

(1) p₁, p₂ を求めよ。

(2) pₙ と pₙ₊₁ の関係式(漸化式)を導け。

(3) pₙ を n の式で表せ。

確率と漸化式の融合問題は、状態の設定と漸化式の立式がポイントです。状態を適切に設定し、推移を考えることで漸化式を導きます。

【頻出テーマ第4位】ベクトル・図形

空間ベクトルや平面図形の問題も頻出です。特に、空間における直線・平面の位置関係内積を利用した角度・長さの計算がよく出題されます。

【出題例のタイプ】

問題

四面体 OABC において、OA = a, OB = b, OC = c とする。辺 AB を 2:1 に内分する点を P、辺 OC を 1:2 に内分する点を Q とするとき、以下の問いに答えよ。

(1) OP, OQ を a, b, c で表せ。

(2) 直線 PQ と平面 OAB の交点 R を求めよ。

(3) |a| = |b| = |c| = 1, a・b = b・c = c・a = 1/2 のとき、線分 PQ の長さを求めよ。

【頻出テーマ第5位】複素数平面

近年、複素数平面からの出題が増加しています。2025年度入試でも、複素数平面での点列(漸化式)の問題が出題されました。

【出題例のタイプ】

問題

複素数平面上で、z₁ = 1 とし、zₙ₊₁ = (1+i)/√2 × zₙ で定まる点列 {zₙ} を考える。

(1) z₂, z₃, z₄ を求めよ。

(2) zₙ を極形式で表せ。

(3) |z₁ + z₂ + ... + zₙ| を求めよ。

複素数平面の問題では、極形式の活用回転・拡大の解釈が重要です。図形的な意味を理解しながら計算を進めましょう。

分野別 実際の問題と解説

ここからは、各分野について実際の問題と詳細な解説を行います。広島大学の出題傾向に沿った問題を通じて、合格に必要な実力を身につけていきましょう。

微分・積分(実際の出題例+詳細解説)

【例題1】曲線の面積と回転体の体積

問題

曲線 C: y = x² - 2x と直線 ℓ: y = x について、以下の問いに答えよ。

(1) 曲線 C と直線 ℓ の交点の座標を求めよ。

(2) 曲線 C と直線 ℓ で囲まれた部分の面積 S を求めよ。

(3) (2)で求めた部分を直線 ℓ のまわりに1回転させてできる立体の体積 V を求めよ。

【解答・解説】

(1) 交点の座標

x² - 2x = x を解きます。

x² - 3x = 0

x(x - 3) = 0

x = 0, 3

したがって、交点は (0, 0) と (3, 3) です。

(2) 面積 S

0 ≤ x ≤ 3 の範囲で、直線 ℓ が曲線 C より上にあります。

S = ∫₀³ {x - (x² - 2x)} dx

= ∫₀³ (3x - x²) dx

= [3x²/2 - x³/3]₀³

= 27/2 - 9

= 9/2

(3) 回転体の体積 V

直線 y = x のまわりに回転させる問題です。直線 y = x からの距離を考えます。

点 (x, x² - 2x) から直線 y = x への距離 d は:

d = |x - (x² - 2x)| / √2 = |3x - x²| / √2 = (3x - x²) / √2 (0 ≤ x ≤ 3 で 3x - x² ≥ 0)

回転体の体積は、斜軸回転の公式を用います。直線 y = x に沿った距離 t = x√2 とすると、dt = √2 dx より:

V = π ∫ d² dt = π ∫₀³ (3x - x²)²/2 × √2 dx

= (π√2/2) ∫₀³ (9x² - 6x³ + x⁴) dx

= (π√2/2) [3x³ - 3x⁴/2 + x⁵/5]₀³

= (π√2/2) (81 - 243/2 + 243/5)

= (π√2/2) × (810 - 1215 + 486)/10

= (π√2/2) × 81/10

= 81π√2/20

【ポイント】

  • 斜軸回転(直線 y = x のまわりの回転)では、回転軸からの距離を求めることが重要
  • 点 (a, b) から直線 y = x への距離は |a - b|/√2
  • 積分変数の変換に注意する

【例題2】媒介変数表示と面積

問題

曲線 C が x = cos³t, y = sin³t (0 ≤ t ≤ π/2) で表されるとき、曲線 C と x 軸、y 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

【解答・解説】

媒介変数表示された曲線と座標軸で囲まれた面積は:

S = ∫ y dx

x = cos³t より dx = -3cos²t sin t dt

t: 0 → π/2 のとき x: 1 → 0 なので:

S = ∫_{π/2}^{0} sin³t × (-3cos²t sin t) dt

= 3∫₀^{π/2} sin⁴t cos²t dt

ここで、sin²t = (1 - cos2t)/2, cos²t = (1 + cos2t)/2 を用いて:

sin⁴t cos²t = sin²t × sin²t × cos²t

= (1 - cos2t)/2 × (sin t cos t)²

= (1 - cos2t)/2 × (sin2t/2)²

= (1 - cos2t)/2 × sin²2t/4

= (1 - cos2t) sin²2t / 8

さらに sin²2t = (1 - cos4t)/2 より:

= (1 - cos2t)(1 - cos4t) / 16

= (1 - cos4t - cos2t + cos2t cos4t) / 16

cos2t cos4t = (cos6t + cos2t)/2 より:

= (1 - cos4t - cos2t + cos6t/2 + cos2t/2) / 16

= (1 - cos4t - cos2t/2 + cos6t/2) / 16

S = 3 × (1/16) ∫₀^{π/2} (1 - cos4t - cos2t/2 + cos6t/2) dt

= (3/16) [t - sin4t/4 - sin2t/4 + sin6t/12]₀^{π/2}

= (3/16) × π/2

= 3π/32

【ポイント】

  • この曲線はアステロイド(星芒形)と呼ばれる有名な曲線です
  • 三角関数の積を和に直す公式、倍角・半角の公式を使いこなすことが重要
  • 媒介変数表示での面積公式 S = ∫ y dx の適用に慣れておくこと

確率・場合の数(実際の出題例+詳細解説)

【例題3】確率と漸化式

問題

数直線上を動く点 P がある。最初、P は原点にいる。1個のさいころを投げて、偶数の目が出たら P は正の方向に1だけ進み、奇数の目が出たら P は負の方向に1だけ進む。さいころを n 回投げた後、P が原点にいる確率を pₙ とする。

(1) p₁, p₂, p₃ を求めよ。

(2) pₙ₊₂ を pₙ で表せ。

(3) p₂ₙ を n の式で表せ。

【解答・解説】

(1) p₁, p₂, p₃ の計算

p₁: 1回で原点に戻ることは不可能なので、p₁ = 0

p₂: 2回で原点にいるためには、正に1回、負に1回進む必要があります。

p₂ = ₂C₁ × (1/2)² = 1/2

p₃: 3回で原点に戻ることは不可能(奇数回では座標は奇数)なので、p₃ = 0

(2) 漸化式の導出

n+2 回後に原点にいる場合を考えます。

n 回後に原点にいて、その後の2回で戻ってくる確率:pₙ × (1/2)²×2 = pₙ × 1/2

n 回後に座標 2 にいて、その後2回とも負の方向に進む確率

n 回後に座標 -2 にいて、その後2回とも正の方向に進む確率

n 回後に座標 2 にいる確率と座標 -2 にいる確率は等しく、それを qₙ とすると:

pₙ₊₂ = pₙ × 1/2 + 2qₙ × (1/2)²

また、対称性から考えると、より簡潔に:

n+2 回後に原点にいるのは、n 回後の位置から2回で原点に戻る場合です。

n 回後に原点にいる(確率 pₙ)→ 2回で戻る(確率 1/2)

n 回後に座標 ±2 にいる(確率 qₙ)→ 2回で戻る(確率 1/4)

ここで pₙ + 2qₙ + (他の位置にいる確率) = 1

簡潔な方法として、組合せで直接考えます:

n+2 回中、正の方向に k 回、負の方向に n+2-k 回進んで原点に戻るには k = (n+2)/2

n+2 が偶数のとき:p_{n+2} = _{n+2}C_{(n+2)/2} × (1/2)^{n+2}

n が偶数のとき:pₙ = _{n}C_{n/2} × (1/2)^n

したがって、pₙ₊₂ = ₙ₊₂C_{(n+2)/2} / 2^{n+2}

pₙ との関係式を導くと:

pₙ₊₂ / pₙ = [_{n+2}C_{(n+2)/2} / 2^{n+2}] / [_{n}C_{n/2} / 2^n]

= _{n+2}C_{(n+2)/2} / (4 × _{n}C_{n/2})

= [(n+2)! / {((n+2)/2)!}²] / [4 × n! / {(n/2)!}²]

= (n+2)(n+1) / [4 × ((n+2)/2)²/((n/2)²) × (n/2)²]

= (n+2)(n+1) / [(n+2)²]

= (n+1)/(n+2)

よって、pₙ₊₂ = (n+1)/(n+2) × pₙ

(3) p₂ₙ の一般項

p₂ = 1/2 を初期値として:

p₄ = (3/4) × p₂ = 3/8

p₆ = (5/6) × p₄ = 5/16

p₈ = (7/8) × p₆ = 35/128

一般に:

p₂ₙ = p₂ × (3/4) × (5/6) × (7/8) × ... × (2n-1)/(2n)

= (1/2) × [(3×5×7×...×(2n-1)) / (4×6×8×...×2n)]

= (1/2) × [(2n-1)!! / (2n)!!] × 2/2

= ₂ₙCₙ / 2^{2n}

または p₂ₙ = (2n)! / (n!)² × (1/2

または p₂ₙ = (2n)! / (n!)² × (1/2)^{2n} = ₂ₙCₙ / 4ⁿ

【ポイント】

  • 確率漸化式の問題では、状態を適切に設定することが重要
  • 対称性を利用すると計算が簡略化できる
  • 二項係数の漸化式的性質を理解しておく

【例題4】条件付き確率

問題

袋の中に赤玉3個、白玉2個が入っている。この袋から玉を1個取り出し、色を確認して袋に戻す。この試行を繰り返し、赤玉が2回出たら終了する。

(1) ちょうど4回目で終了する確率を求めよ。

(2) n 回目で終了する確率 Pₙ を求めよ(n ≥ 2)。

(3) 終了するまでの試行回数の期待値を求めよ。

【解答・解説】

赤玉が出る確率は 3/5、白玉が出る確率は 2/5 です。

(1) ちょうど4回目で終了する確率

4回目で終了するためには:

  • 1〜3回目で赤玉がちょうど1回出る
  • 4回目に赤玉が出る

1〜3回目で赤玉が1回、白玉が2回出る確率:₃C₁ × (3/5)¹ × (2/5)²

4回目に赤玉が出る確率:3/5

P₄ = ₃C₁ × (3/5) × (2/5)² × (3/5)

= 3 × (3/5)² × (4/25)

= 3 × (9/25) × (4/25)

= 108/625

(2) n 回目で終了する確率 Pₙ(n ≥ 2)

n 回目で終了するためには:

  • 1〜(n-1)回目で赤玉がちょうど1回出る
  • n 回目に赤玉が出る

Pₙ = ₙ₋₁C₁ × (3/5)¹ × (2/5)^{n-2} × (3/5)

= (n-1) × (3/5)² × (2/5)^{n-2}

= (n-1) × (9/25) × (2/5)^{n-2}

または、Pₙ = 9(n-1) × 2^{n-2} / 5ⁿ

(3) 期待値の計算

E = Σ(n=2 to ∞) n × Pₙ

= Σ(n=2 to ∞) n × (n-1) × (9/25) × (2/5)^{n-2}

r = 2/5 とおくと:

E = (9/25) × Σ(n=2 to ∞) n(n-1) × r^{n-2}

ここで、Σ(n=2 to ∞) n(n-1) × r^{n-2} = d²/dr² [Σ(n=0 to ∞) rⁿ] = d²/dr² [1/(1-r)] = 2/(1-r)³

r = 2/5 のとき、(1-r)³ = (3/5)³ = 27/125

Σ(n=2 to ∞) n(n-1) × (2/5)^{n-2} = 2 × 125/27 = 250/27

E = (9/25) × (250/27) = 9 × 250 / (25 × 27) = 2250 / 675 = 10/3

【ポイント】

  • 「ちょうど n 回目で終了」という条件を正確に把握する
  • 無限級数の和を求める際、微分を利用するテクニックは頻出
  • 負の二項分布(パスカル分布)の知識があると見通しが良くなる

数列・漸化式(実際の出題例+詳細解説)

【例題5】分数型漸化式

問題(広島大学 1996年 改題)

数列 {aₙ} が a₁ = 1/3, aₙ₊₁ = 2aₙ(1 - aₙ) を満たすとき、以下の問いに答えよ。

(1) すべての自然数 n に対して 0 < aₙ < 1/2 であることを示せ。

(2) bₙ = 1/2 - aₙ とおくとき、bₙ₊₁ を bₙ を用いて表せ。

(3) 数列 {aₙ} の一般項を求めよ。

【解答・解説】

(1) 0 < aₙ < 1/2 の証明(数学的帰納法)

[1] n = 1 のとき

a₁ = 1/3 であり、0 < 1/3 < 1/2 は成り立つ。

[2] n = k で成り立つと仮定

0 < aₖ < 1/2 と仮定する。

aₖ₊₁ = 2aₖ(1 - aₖ) について:

・aₖ₊₁ > 0 の証明:

0 < aₖ < 1/2 0 かつ 1 - aₖ > 0

よって aₖ₊₁ = 2aₖ(1 - aₖ) > 0 ✓

・aₖ₊₁ < 1/2 の証明:

f(x) = 2x(1-x) = -2x² + 2x とおくと、f'(x) = -4x + 2 = 0 より x = 1/2 で最大

0 < x < 1/2 の範囲で f(x) は単調増加

f(1/2) = 2 × (1/2) × (1/2) = 1/2

0 < aₖ < 1/2 より、aₖ₊₁ = f(aₖ) < f(1/2) = 1/2 ✓

以上より、n = k+1 でも成り立つ。

[1][2]より、すべての自然数 n に対して 0 < aₙ < 1/2 が成り立つ。

(2) bₙ₊₁ と bₙ の関係

bₙ = 1/2 - aₙ より aₙ = 1/2 - bₙ

aₙ₊₁ = 2aₙ(1 - aₙ) に代入:

1/2 - bₙ₊₁ = 2(1/2 - bₙ)(1 - 1/2 + bₙ)

1/2 - bₙ₊₁ = 2(1/2 - bₙ)(1/2 + bₙ)

1/2 - bₙ₊₁ = 2(1/4 - bₙ²)

1/2 - bₙ₊₁ = 1/2 - 2bₙ²

bₙ₊₁ = 2bₙ²

(3) 一般項

bₙ₊₁ = 2bₙ² の両辺の対数をとる(bₙ > 0 に注意)。

log₂ bₙ₊₁ = log₂ 2 + 2log₂ bₙ = 1 + 2log₂ bₙ

cₙ = log₂ bₙ とおくと:

cₙ₊₁ = 2cₙ + 1

これは等比型漸化式。cₙ₊₁ + 1 = 2(cₙ + 1) より:

cₙ + 1 = (c₁ + 1) × 2^{n-1}

c₁ = log₂ b₁ = log₂(1/2 - 1/3) = log₂(1/6) = -log₂ 6

c₁ + 1 = 1 - log₂ 6 = log₂(2/6) = log₂(1/3) = -log₂ 3

cₙ + 1 = -log₂ 3 × 2^{n-1} = -log₂ 3^{2^{n-1}}

cₙ = -1 - log₂ 3^{2^{n-1}} = -log₂ 2 - log₂ 3^{2^{n-1}} = -log₂(2 × 3^{2^{n-1}})

bₙ = 2^{cₙ} = 1/(2 × 3^{2^{n-1}})

aₙ = 1/2 - bₙ = 1/2 - 1/(2 × 3^{2^{n-1}})

= (3^{2^{n-1}} - 1)/(2 × 3^{2^{n-1}})

aₙ = (3^{2^{n-1}} - 1)/(2 × 3^{2^{n-1}})

【ポイント】

  • 分数型・2次型漸化式は、適切な置換で単純な形に変形する
  • bₙ₊₁ = kbₙ² 型は両辺の対数をとって線形化する
  • 数学的帰納法による証明は、広島大学で頻出のパターン

【例題6】図形と漸化式の融合

問題

正三角形 A₁B₁C₁ の面積を S₁ とする。各辺の中点を結んでできる正三角形を A₂B₂C₂ とし、その面積を S₂ とする。同様に、正三角形 AₙBₙCₙ の各辺の中点を結んでできる正三角形を Aₙ₊₁Bₙ₊₁Cₙ₊₁ とし、その面積を Sₙ₊₁ とする。

(1) Sₙ₊₁ を Sₙ で表せ。

(2) Sₙ を S₁ と n で表せ。

(3) S₁ + S₂ + ... + Sₙ を求めよ。

(4) lim(n→∞) (S₁ + S₂ + ... + Sₙ) を求めよ。

【解答・解説】

(1) Sₙ₊₁ と Sₙ の関係

正三角形の各辺の中点を結ぶと、元の正三角形と相似で、相似比は 1:2 の正三角形ができます。

面積比は相似比の2乗なので:

Sₙ₊₁ = (1/2)² × Sₙ = Sₙ/4

(2) 一般項

Sₙ₊₁ = Sₙ/4 より、{Sₙ} は公比 1/4 の等比数列

Sₙ = S₁ × (1/4)^{n-1} = S₁/4^{n-1}

(3) 部分和

S₁ + S₂ + ... + Sₙ = S₁ × {1 + 1/4 + 1/4² + ... + 1/4^{n-1}}

= S₁ × {1 - (1/4)ⁿ}/(1 - 1/4)

= S₁ × {1 - 1/4ⁿ} × 4/3

= (4S₁/3) × (1 - 1/4ⁿ)

(4) 極限

lim(n→∞) (S₁ + S₂ + ... + Sₙ) = lim(n→∞) (4S₁/3) × (1 - 1/4ⁿ)

= (4S₁/3) × 1 = 4S₁/3

【ポイント】

  • 図形の相似と面積比の関係:相似比 k ならば面積比は k²
  • 等比数列の和の公式を確実に使えるようにする
  • 無限等比級数の収束条件(|r| < 1)を確認する

図形・ベクトル(実際の出題例+詳細解説)

【例題7】空間ベクトルと平面の方程式

問題

空間内に4点 O(0, 0, 0), A(1, 0, 0), B(0, 2, 0), C(0, 0, 3) がある。

(1) 平面 ABC の方程式を求めよ。

(2) 原点 O から平面 ABC に下ろした垂線の足 H の座標を求めよ。

(3) 四面体 OABC の体積を求めよ。

(4) 四面体 OABC の内接球の半径を求めよ。

【解答・解説】

(1) 平面 ABC の方程式

平面上の点を P(x, y, z) とすると、AP = sAB + tAC と表せる(s, t は実数)。

AB = B - A = (-1, 2, 0)

AC = C - A = (-1, 0, 3)

(x-1, y, z) = s(-1, 2, 0) + t(-1, 0, 3)

x - 1 = -s - t, y = 2s, z = 3t

s = y/2, t = z/3

x - 1 = -y/2 - z/3

x + y/2 + z/3 = 1

6x + 3y + 2z = 6(または x/1 + y/2 + z/3 = 1)

(2) 垂線の足 H の座標

平面 ABC の法線ベクトルは n = (6, 3, 2) です。

原点を通り法線ベクトル方向の直線は:(x, y, z) = t(6, 3, 2)

この直線と平面 ABC の交点:

6(6t) + 3(3t) + 2(2t) = 6

36t + 9t + 4t = 6

49t = 6

t = 6/49

H = (36/49, 18/49, 12/49)

(3) 四面体の体積

V = (1/6)|OA · (OB × OC)|

OA = (1, 0, 0), OB = (0, 2, 0), OC = (0, 0, 3)

OB × OC = (2×3 - 0×0, 0×0 - 0×3, 0×0 - 2×0) = (6, 0, 0)

OA · (OB × OC) = 1×6 + 0×0 + 0×0 = 6

V = (1/6) × 6 = 1

(4) 内接球の半径

内接球の半径を r とすると、V = (1/3)r(S₁ + S₂ + S₃ + S₄) が成り立つ。

ここで S₁, S₂, S₃, S₄ は4つの面の面積。

S(OAB) = (1/2)|OA × OB| = (1/2)|(0, 0, 2)| = 1

S(OBC) = (1/2)|OB × OC| = (1/2)|(6, 0, 0)| = 3

S(OCA) = (1/2)|OC × OA| = (1/2)|(0, 3, 0)| = 3/2

S(ABC) = (1/2)|AB × AC| = (1/2)|(-1, 2, 0) × (-1, 0, 3)|

= (1/2)|(6, 3, 2)| = (1/2)√49 = 7/2

表面積 S = 1 + 3 + 3/2 + 7/2 = 1 + 3 + 5 = 9

V = (1/3) × r × S

1 = (1/3) × r × 9

r = 1/3

【ポイント】

  • 平面の方程式の導出法(切片形、法線ベクトルを利用など)を使い分ける
  • スカラー三重積 a·(b×c) で平行六面体の体積が求まる
  • 内接球の公式 V = (1/3)rS は暗記必須

【例題8】ベクトルの内積と角度

問題

平面上に △ABC があり、AB = 5, BC = 7, CA = 8 である。

(1) cos∠BAC を求めよ。

(2) △ABC の面積を求めよ。

(3) 内心を I とするとき、AI を AB, AC で表せ。

(4) AI の長さを求めよ。

【解答・解説】

(1) cos∠BAC

余弦定理より:

BC² = AB² + CA² - 2·AB·CA·cos∠BAC

49 = 25 + 64 - 80cos∠BAC

cos∠BAC = 40/80 = 1/2

(よって ∠BAC = 60°)

(2) 面積

sin∠BAC = √(1 - 1/4) = √3/2

S = (1/2)·AB·CA·sin∠BAC = (1/2) × 5 × 8 × (√3/2) = 10√3

(3) 内心の位置ベクトル

内心 I は、各頂点から対辺の長さの比で分点を結んだ交点です。

内心の公式:AI = (a·AB + b·AC)/(a + b + c)

ただし a = BC = 7, b = CA = 8, c = AB = 5

内心の位置ベクトルは:

OI = (a·OA + b·OB + c·OC)/(a + b + c)

A を原点として考えると:

AI = (a × 0 + b·AB + c·AC)/(a + b + c) は誤り。

正しくは:内心 I の位置ベクトルは

I = (a·A + b·B + c·C)/(a + b + c)

ここで a = BC, b = CA, c = AB(対辺の長さ)

AI = I - A = (a·A + b·B + c·C)/(a+b+c) - A

= (a·A + b·B + c·C - (a+b+c)A)/(a+b+c)

= (b(B-A) + c(C-A))/(a+b+c)

= (b·AB + c·AC)/(a+b+c)

= (8·AB + 5·AC)/20

= (2/5)AB + (1/4)AC

(4) AI の長さ

|AI|² = |(2/5)AB + (1/4)AC|²

= (4/25)|AB|² + 2·(2/5)·(1/4)·AB·AC + (1/16)|AC|²

= (4/25)×25 + (1/5)·AB·AC + (1/16)×64

= 4 + (1/5)·|AB|·|AC|·cos60° + 4

= 4 + (1/5)×5×8×(1/2) + 4

= 4 + 4 + 4 = 12

|AI| = 2√3

【ポイント】

  • 内心・外心・重心の位置ベクトルの公式を覚えておく
  • 内心は各辺の長さで重み付けした重心
  • ベクトルの大きさは内積を使って計算する

整数・その他(実際の出題例+詳細解説)

【例題9】整数の性質

問題

n を正の整数とする。

(1) n² + 1 が 5 で割り切れるための、n を 5 で割った余りの条件を求めよ。

(2) n³ + 2 が 7 で割り切れるための、n を 7 で割った余りの条件を求めよ。

(3) n⁴ - 1 が 16 で割り切れるための n の条件を求めよ。

【解答・解説】

(1) n² + 1 ≡ 0 (mod 5)

n を 5 で割った余りを r (r = 0, 1, 2, 3, 4) とすると:

  • r = 0 のとき:n² + 1 ≡ 0 + 1 ≡ 1 (mod 5)
  • r = 1 のとき:n² + 1 ≡ 1 + 1 ≡ 2 (mod 5)
  • r = 2 のとき:n² + 1 ≡ 4 + 1 ≡ 0 (mod 5) ✓
  • r = 3 のとき:n² + 1 ≡ 9 + 1 ≡ 0 (mod 5) ✓
  • r = 4 のとき:n² + 1 ≡ 16 + 1 ≡ 2 (mod 5)

したがって、n を 5 で割った余りが 2 または 3 のとき、n² + 1 は 5 で割り切れる。

(2) n³ + 2 ≡ 0 (mod 7)

n を 7 で割った余りを r (r = 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6) とすると:

  • r = 0 のとき:n³ + 2 ≡ 0 + 2 ≡ 2 (mod 7)
  • r = 1 のとき:n³ + 2 ≡ 1 + 2 ≡ 3 (mod 7)
  • r = 2 のとき:n³ + 2 ≡ 8 + 2 ≡ 3 (mod 7)
  • r = 3 のとき:n³ + 2 ≡ 27 + 2 ≡ 1 (mod 7)
  • r = 4 のとき:n³ + 2 ≡ 64 + 2 ≡ 3 (mod 7)
  • r = 5 のとき:n³ + 2 ≡ 125 + 2 ≡ 1 (mod 7)
  • r = 6 のとき:n³ + 2 ≡ 216 + 2 ≡ 0 (mod 7) ✓

したがって、n を 7 で割った余りが 6(つまり n ≡ -1 (mod 7))のとき、n³ + 2 は 7 で割り切れる。

(3) n⁴ - 1 ≡ 0 (mod 16)

n⁴ - 1 = (n² + 1)(n² - 1) = (n² + 1)(n + 1)(n - 1)

n が偶数のとき:n = 2m とすると

n⁴ - 1 = 16m⁴ - 1 ≡ -1 (mod 16) なので不適。

n が奇数のとき:n = 2m + 1 とすると

n - 1 = 2m, n + 1 = 2m + 2 = 2(m + 1)

(n - 1)(n + 1) = 4m(m + 1)

m と m + 1 は連続する整数なので、一方は偶数。よって m(m + 1) は偶数。

したがって (n - 1)(n + 1) = 4 × (偶数) = 8k(k は整数)

n² - 1 は 8 の倍数であることがわかった。

n² + 1 について:n が奇数のとき n² ≡ 1 (mod 8) なので n² + 1 ≡ 2 (mod 8)

n⁴ - 1 = (n² + 1)(n² - 1) ≡ 2 × 0 ≡ 0 (mod 16) となるためには:

n² - 1 が 8 の倍数で、n² + 1 が 2 の倍数なので、積は 16 の倍数。

したがって、n が奇数のとき、n⁴ - 1 は 16 で割り切れる。

【ポイント】

  • 合同式(mod)を用いた議論に慣れておく
  • 余りで場合分けして調べるのが基本
  • 因数分解を活用して、各因数の性質を調べる

【例題10】複素数平面

問題

複素数平面上で、z₁ = 1 とし、漸化式 zₙ₊₁ = (1 + i)zₙ/√2 によって点列 {zₙ} を定める。

(1) z₂, z₃, z₄ を求めよ。

(2) zₙ を極形式で表せ。

(3) zₙ = 1 となる最小の n(n ≥ 2)を求めよ。

(4) Sₙ = z₁ + z₂ + ... + zₙ を求めよ。

【解答・解説】

(1) z₂, z₃, z₄

(1 + i)/√2 = (cos45° + i sin45°) = e^{iπ/4}

z₂ = (1 + i)/√2 × 1 = (1 + i)/√2 = (√2/2)(1 + i)

z₃ = (1 + i)/√2 × z₂ = ((1 + i)/√2)² = (1 + 2i - 1)/2 = i

z₄ = (1 + i)/√2 × z₃ = (1 + i)/√2 × i = (-1 + i)/√2

(2) 極形式

zₙ₊₁ = e^{iπ/4} × zₙ より、{zₙ} は公比 e^{iπ/4} の等比数列。

zₙ = z₁ × (e^{iπ/4})^{n-1} = e^{i(n-1)π/4}

zₙ = cos((n-1)π/4) + i sin((n-1)π/4)

(3) zₙ = 1 となる最小の n

zₙ = 1 となるのは、(n-1)π/4 = 2kπ(k は整数)のとき。

n - 1 = 8k

n = 8k + 1

n ≥ 2 で最小のものは k = 1 のとき n = 9

(4) 部分和 Sₙ

Sₙ = z₁ + z₂ + ... + zₙ

= 1 + e^{iπ/4} + e^{i2π/4} + ... + e^{i(n-1)π/4}

= Σ_{k=0}^{n-1} (e^{iπ/4})^k

これは初項 1、公比 e^{iπ/4} の等比数列の和:

e^{iπ/4} ≠ 1 より:

Sₙ = (1 - e^{inπ/4})/(1 - e^{iπ/4})

分母分子に e^{-iπ/8} をかけて整理:

1 - e^{iπ/4} = e^{iπ/8}(e^{-iπ/8} - e^{iπ/8}) = -2i e^{iπ/8} sin(π/8)

1 - e^{inπ/4} = e^{inπ/8}(e^{-inπ/8} - e^{inπ/8}) = -2i e^{inπ/8} sin(nπ/8)

Sₙ = [-2i e^{inπ/8} sin(nπ/8)] / [-2i e^{iπ/8} sin(π/8)]

= e^{i(n-1)π/8} × sin(nπ/8) / sin(π/8)

Sₙ = [sin(nπ/8) / sin(π/8)] × e^{i(n-1)π/8}

または実部・虚部で表すと:

Sₙ = [sin(nπ/8) / sin(π/8)] × {cos((n-1)π/8) + i sin((n-1)π/8)}

【ポイント】

  • (1 + i)/√2 = e^{iπ/4} という表現を即座に認識できるようにする
  • 複素数の等比数列の和は、実数の場合と同じ公式が使える
  • オイラーの公式 e^{iθ} = cosθ + i sinθ を自在に使う

厳選!合格するための練習問題10問

ここからは、広島大学理系数学の合格に向けて、私が厳選した練習問題10問を出題します。各問題には詳細な解答・解説をつけていますので、実際に手を動かして解いた後、解答と照らし合わせてください。

【練習問題1】微分・積分(標準)

問題

関数 f(x) = e^x sin x について、以下の問いに答えよ。

(1) f'(x), f''(x) を求めよ。

(2) ∫₀^π e^x sin x dx を求めよ。

(3) 曲線 y = f(x) (0 ≤ x ≤ π) と x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

【解答】

(1)

f'(x) = e^x sin x + e^x cos x = e^x(sin x + cos x)

f''(x) = e^x(sin x + cos x) + e^x(cos x - sin x) = 2e^x cos x

(2)

I = ∫₀^π e^x sin x dx とおく。

部分積分を2回行う:

I = [-e^x cos x]₀^π + ∫₀^π e^x cos x dx

= e^π + 1 + [e^x sin x]₀^π - ∫₀^π e^x sin x dx

= e^π + 1 + 0 - I

2I = e^π + 1

I = (e^π + 1)/2

(3)

0 ≤ x ≤ π で sin x ≥ 0 より f(x) ≥ 0

面積 S = ∫₀^π e^x sin x dx = (e^π + 1)/2


【練習問題2】微分・積分(やや難)

問題

曲線 C: y = 1/x (x > 0) 上の点 P(t, 1/t)(t > 0)における接線を ℓ とする。

(1) 接線 ℓ の方程式を求めよ。

(2) 接線 ℓ と x 軸、y 軸との交点をそれぞれ A, B とするとき、線分 AB の長さの最小値とそのときの t の値を求めよ。

(3) (2)のとき、曲線 C と線分 OA、線分 OB で囲まれた部分の面積を求めよ。(O は原点)

【解答】

(1)

y = 1/x より y' = -1/x²

点 P(t, 1/t) における接線:

y - 1/t = -1/t² (x - t)

y = -x/t² + 1/t + 1/t = -x/t² + 2/t

y = -x/t² + 2/t(または x + t²y = 2t)

(2)

A は y = 0 との交点:0 = -x/t² + 2/t より x = 2t → A(2t, 0)

B は x = 0 との交点:y = 2/t → B(0, 2/t)

|AB|² = (2t)² + (2/t)² = 4t² + 4/t²

f(t) = t² + 1/t² とおくと、f'(t) = 2t - 2/t³ = 2(t⁴ - 1)/t³

f'(t) = 0 のとき t⁴ = 1、t > 0 より t = 1

t < 1 で f'(t) 1 で f'(t) > 0 より、t = 1 で最小

f(1) = 1 + 1 = 2

|AB|² の最小値 = 4 × 2 = 8

|AB| の最小値 = 2√2(t = 1 のとき)

(3)

t = 1 のとき、A(2, 0)、B(0, 2)、P(1, 1)

求める面積 S = △OAB の面積 - ∫₀^2 (1/x に対応する部分)

ただし、曲線 y = 1/x は点 P を通り、x: 0→2 の範囲で考える必要がある。

正確には:

S = △OAB - (曲線 y = 1/x と x 軸、直線 x = 2 で囲まれた部分から直線 OA より下の部分を除いたもの)

別解として:

△OAB の面積 = (1/2) × 2 × 2 = 2

曲線 C と線分 OA、OB で囲まれた部分は、直線 AB より下で曲線 C より上の部分。

直線 AB: x + y = 2(すなわち y = 2 - x)

S = ∫₀^2 (2 - x) dx - ∫_ε^2 (1/x) dx の極限は発散するので、別の考え方が必要。

正しくは、線分 OA(x軸上)と線分 OB(y軸上)と曲線で囲まれた部分:

S = ∫₁^2 (1/x) dx + (直線 OB に沿った部分) として計算し直す。

より正確に:A(2,0)、B(0,2)、曲線上の点で囲まれた領域を求める。

x軸上の線分 OA と y軸上の線分 OB と曲線 C(1 ≤ x ≤ 2 と対応する 1/2 ≤ y ≤ 1 を使う)で囲まれた部分。

実際には曲線 C は原点を通らないので、線分 OA、OB、曲線 C(x: ε → 2)の極限を考えると:

S = ∫₁^2 (1/x) dx + ∫_{1/2}^1 x dy(y = 1/x より x = 1/y, dx = -dy/y²)

曲線に沿って面積を求める方法で:

領域は「x軸から曲線まで」+「曲線からy軸まで」を組み合わせる。

最終的に、領域が P(1,1) を含む「曲線と2つの座標軸で囲まれた部分」として:

S = ∫₁^2 (1/x) dx = [log x]₁^2 = log 2


【練習問題3】確率(標準)

問題

赤玉4個、白玉3個が入った袋がある。この袋から同時に3個の玉を取り出す。

(1) 赤玉2個、白玉1個を取り出す確率を求めよ。

(2) 取り出した玉に含まれる赤玉の個数を X とするとき、X の期待値を求めよ。

(3) X の分散を求めよ。

【解答】

(1)

全事象:₇C₃ = 35

赤2個、白1個:₄C₂ × ₃C₁ = 6 × 3 = 18

確率 = 18/35

(2)

X = 0:₄C₀ × ₃C₃ / 35 = 1/35

X = 1:₄C₁ × ₃C₂ / 35 = 12/35

X = 2:₄C₂ × ₃C₁ / 35 = 18/35

X = 3:₄C₃ × ₃C₀ / 35 = 4/35

E(X) = 0×(1/35) + 1×(12/35) + 2×(18/35) + 3×(4/35)

= (12 + 36 + 12)/35 = 60/35 = 12/7

(別解:超幾何分布の期待値公式 E(X) = n × K/N = 3 × 4/7 = 12/7)

(3)

E(X²) = 0²×(1/35) + 1²×(12/35) + 2²×(18/35) + 3²×(4/35)

= (12 + 72 + 36)/35 = 120/35 = 24/7

V(X) = E(X²) - {E(X)}² = 24/7 - (12/7)² = 24/7 - 144/49

= 168/49 - 144/49 = 24/49


【練習問題4】確率と漸化式(やや難)

問題

A, B の2人がゲームを行う。各回で A が勝つ確率は 2/3、B が勝つ確率は 1/3 であり、引き分けはない。先に3勝した方を優勝とする。

(1) ちょうど4回で A が優勝する確率を求めよ。

(2) ちょうど5回で A が優勝する確率を求めよ。

(3) A が優勝する確率を求めよ。

【解答】

(1)

4回で A が優勝するには、3回目までに A が2勝1敗で、4回目に A が勝つ。

P = ₃C₂ × (2/3)² × (1/3)¹ × (2/3)

= 3 × (4/9) × (1/3) × (2/3)

= 3 × 8/81 = 8/27

(2)

5回で A が優勝するには、4回目までに A が2勝2敗で、5回目に A が勝つ。

P = ₄C₂ × (2/3)² × (1/3)² × (2/3)

= 6 × (4/9) × (1/9) × (2/3)

= 6 × 8/243 = 16/81

(3)

A が優勝するのは、3回、4回、または5回で優勝する場合。

3回で優勝:(2/3)³ = 8/27

4回で優勝:8/27((1)より)

5回で優勝:16/81((2)より)

P = 8/27 + 8/27 + 16/81 = 24/81 + 24/81 + 16/81 = 64/81

A が優勝する確率 = 64/81


【練習問題5】数列(標準)

問題

数列 {aₙ} が a₁ = 1, aₙ₊₁ = 3aₙ + 2ⁿ を満たすとき、以下の問いに答えよ。

(1) bₙ = aₙ/2ⁿ とおくとき、bₙ₊₁ を bₙ で表せ。

(2) bₙ を求めよ。

(3) aₙ を求めよ。

【解答】

(1)

bₙ₊₁ = aₙ₊₁/2^{n+1} = (3aₙ + 2ⁿ)/2^{n+1} = (3aₙ)/(2·2ⁿ) + 2ⁿ/(2·2ⁿ)

= (3/2)(aₙ/2ⁿ) + 1/2

bₙ₊₁ = (3/2)bₙ + 1/2

(2)

bₙ₊₁ + 1 = (3/2)bₙ + 1/2 + 1 = (3/2)bₙ + 3/2 = (3/2)(bₙ + 1)

{bₙ + 1} は公比 3/2 の等比数列。

b₁ = a₁/2 = 1/2 より b₁ + 1 = 3/2

bₙ + 1 = (3/2) × (3/2)^{n-1} = (3/2)ⁿ

bₙ = (3/2)ⁿ - 1

(3)

aₙ = 2ⁿ × bₙ = 2ⁿ × {(3/2)ⁿ - 1} = 3ⁿ - 2ⁿ

aₙ = 3ⁿ - 2ⁿ


【練習問題6】数列・漸化式(やや難)

問題

数列 {aₙ} が a₁ = 2, aₙ₊₁ = aₙ² - 2 を満たすとき、以下の問いに答えよ。

(1) aₙ = 2cos θₙ(0 ≤ θₙ ≤ π)とおくとき、θₙ₊₁ と θₙ の関係を求めよ。

(2) θₙ を求めよ。

(3) aₙ を求めよ。

【解答】

(1)

aₙ₊₁ = aₙ² - 2 に aₙ = 2cos θₙ を代入:

2cos θₙ₊₁ = (2cos θₙ)² - 2 = 4cos²θₙ - 2 = 2(2cos²θₙ - 1) = 2cos 2θₙ

よって θₙ₊₁ = 2θₙ(または θₙ₊₁ = 2π - 2θₙ だが、範囲を考慮して前者)

(2)

a₁ = 2 = 2cos θ₁ より cos θ₁ = 1、θ₁ = 0

θₙ₊₁ = 2

θₙ₊₁ = 2θₙ より、{θₙ} は公比 2 の等比数列。

θₙ = θ₁ × 2^{n-1} = 0 × 2^{n-1} = 0

しかし、これでは a₁ = 2, a₂ = 2² - 2 = 2, ... となり、全て aₙ = 2 となってしまいます。

問題を再検討すると、a₁ = 2 のとき aₙ = 2 が常に成り立ちます。より一般的な問題として、a₁ = 2cos α(0 < α < π)の場合を考えましょう。

【問題の修正版】

a₁ = √2(= 2cos(π/4))とすると:

θ₁ = π/4

θₙ = (π/4) × 2^{n-1} = π × 2^{n-3}

(3)

aₙ = 2cos θₙ = 2cos(π × 2^{n-3})

具体的には:

  • a₁ = 2cos(π/4) = √2
  • a₂ = 2cos(π/2) = 0
  • a₃ = 2cos(π) = -2
  • a₄ = 2cos(2π) = 2
  • a₅ = 2cos(4π) = 2

(n ≥ 4 で aₙ = 2 となる周期的な数列)

【ポイント】

  • aₙ₊₁ = aₙ² - 2 型の漸化式は、倍角の公式 cos2θ = 2cos²θ - 1 を利用する
  • 三角関数による置換は、漸化式の解法で重要なテクニック
  • 初期値によって数列の振る舞いが大きく変わることに注意

【練習問題7】ベクトル(標準)

問題

△ABC において、AB = 6, BC = 5, CA = 4 とする。辺 BC を 2:3 に内分する点を D、辺 CA を 3:1 に内分する点を E とする。

(1) AD, AE を AB, AC で表せ。

(2) cos∠BAC を求めよ。

(3) 線分 AD と線分 BE の交点を P とするとき、AP を AB, AC で表せ。

(4) △APE の面積と △ABC の面積の比を求めよ。

【解答】

(1)

D は BC を 2:3 に内分するので:

AD = AB + BD = AB + (2/5)BC = AB + (2/5)(AC - AB)

= AB + (2/5)AC - (2/5)AB = (3/5)AB + (2/5)AC

AD = (3/5)AB + (2/5)AC

E は CA を 3:1 に内分するので:

AE = (1/4)AC(A から C に向かって 3/4 の位置が E ではなく、C から A に向かって 3:1 なので)

正確には:E は C から A に向かって CA を 3:1 に内分 → AE = (1/4)AC は誤り

CA を 3:1 に内分 → CE:EA = 3:1 → AE = (1/4)×CA 方向 = (1/4)AC(これも誤り)

正しくは:CA を C から A に向かって 3:1 に内分 → CE = (3/4)CA

AE = AC + CE 方向 = AC - (3/4)CA = AC - (3/4)(-AC) は誤り

整理:CA ベクトルを 3:1 に内分する点 E は、

E = C + (3/4)CA = C + (3/4)(A - C) = (1/4)C + (3/4)A

AE = E - A = (1/4)C + (3/4)A - A = (1/4)C - (1/4)A = (1/4)(C - A) = (1/4)AC

AE = (3/4)AC

(2)

余弦定理より:

BC² = AB² + CA² - 2·AB·CA·cos∠BAC

25 = 36 + 16 - 48cos∠BAC

cos∠BAC = 27/48 = 9/16

(3)

P は AD 上にあるので、AP = sAD = s{(3/5)AB + (2/5)AC} = (3s/5)AB + (2s/5)AC

P は BE 上にあるので、AP = AB + tBE = AB + t(AE - AB) = (1-t)AB + tAE

= (1-t)AB + (3t/4)AC

係数比較:

3s/5 = 1 - t ... ①

2s/5 = 3t/4 ... ②

②より s = 15t/8

①に代入:3(15t/8)/5 = 1 - t

9t/8 = 1 - t

9t/8 + t = 1

17t/8 = 1

t = 8/17

s = 15 × (8/17) / 8 = 15/17

AP = (3s/5)AB + (2s/5)AC = (3/5)(15/17)AB + (2/5)(15/17)AC

= (9/17)AB + (6/17)AC

AP = (9/17)AB + (6/17)AC

(4)

△APE と △ABC の面積比は、底辺と高さの比から求める。

AP = (9/17)AB + (6/17)AC

AE = (3/4)AC

△APE の面積 / △ABC の面積 = |AP × AE| / |AB × AC|

AP × AE = {(9/17)AB + (6/17)AC} × (3/4)AC

= (9/17)(3/4)(AB × AC) + (6/17)(3/4)(AC × AC)

= (27/68)(AB × AC) + 0

= (27/68)(AB × AC)

面積比 = 27/68


【練習問題8】空間ベクトル(やや難)

問題

1辺の長さが2の正四面体 OABC がある。辺 OA の中点を M、辺 BC の中点を N とする。

(1) MN を OA, OB, OC で表せ。

(2) |MN| を求めよ。

(3) 直線 MN と直線 OA のなす角 θ を求めよ。

(4) 直線 MN と直線 BC のなす角 φ を求めよ。

【解答】

OA = a, OB = b, OC = c とおく。

正四面体より |a| = |b| = |c| = 2, a·b = b·c = c·a = 2×2×cos60° = 2

(1)

M = (1/2)a

N = (1/2)(B + C) = (1/2)(b + c)

MN = ON - OM = (1/2)(b + c) - (1/2)a = (1/2)(-a + b + c)

(2)

|MN|² = (1/4)|−a + b + c|²

= (1/4){|a|² + |b|² + |c|² - 2a·b - 2a·c + 2b·c}

= (1/4){4 + 4 + 4 - 4 - 4 + 4}

= (1/4) × 8 = 2

|MN| = √2

(3)

MN · OA = (1/2)(-a + b + c) · a

= (1/2){-|a|² + a·b + a·c}

= (1/2){-4 + 2 + 2} = 0

MN ⊥ OA より θ = 90°

(4)

BC = c - b

MN · BC = (1/2)(-a + b + c) · (c - b)

= (1/2){-a·c + a·b + b·c - |b|² + |c|² - b·c}

= (1/2){-2 + 2 + 2 - 4 + 4 - 2}

= (1/2) × 0 = 0

MN ⊥ BC より φ = 90°

【ポイント】

  • 正四面体では、対辺の中点を結ぶ線分は両方の辺に垂直
  • 内積の計算では、基本ベクトルの内積を先に求めておく
  • 空間図形の性質を内積で証明する問題は頻出

【練習問題9】複素数平面(標準)

問題

複素数 z = cos θ + i sin θ(0 < θ < π)について、以下の問いに答えよ。

(1) z + 1/z を θ で表せ。

(2) z² + 1/z² を θ で表せ。

(3) w = z + 1 とするとき、|w| を θ で表せ。

(4) (3)の |w| の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めよ。

【解答】

(1)

z = e^{iθ} より 1/z = e^{-iθ} = cos θ - i sin θ

z + 1/z = (cos θ + i sin θ) + (cos θ - i sin θ) = 2cos θ

(2)

z² = e^{2iθ} = cos 2θ + i sin 2θ

1/z² = e^{-2iθ} = cos 2θ - i sin 2θ

z² + 1/z² = 2cos 2θ

(別解:(z + 1/z)² = z² + 2 + 1/z² より z² + 1/z² = 4cos²θ - 2 = 2(2cos²θ - 1) = 2cos 2θ)

(3)

w = z + 1 = cos θ + 1 + i sin θ

|w|² = (cos θ + 1)² + sin²θ

= cos²θ + 2cos θ + 1 + sin²θ

= 2 + 2cos θ = 2(1 + cos θ)

= 2 × 2cos²(θ/2) = 4cos²(θ/2)

|w| = 2|cos(θ/2)| = 2cos(θ/2)(0 < θ < π より 0 < θ/2 0)

(4)

|w| = 2cos(θ/2) (0 < θ/2 < π/2)

cos(θ/2) は 0 < θ/2 < π/2 で単調減少

θ → 0⁺ のとき cos(θ/2) → 1 より |w| → 2(最大値に近づく、ただし θ = 0 は含まない)

θ → π⁻ のとき cos(θ/2) → cos(π/2) = 0 より |w| → 0(最小値に近づく、ただし θ = π は含まない)

範囲 0 < θ < π では最大値・最小値は存在せず、

上限 = 2(θ → 0⁺)、下限 = 0(θ → π⁻)

(もし 0 ≤ θ ≤ π ならば、最大値 2(θ = 0)、最小値 0(θ = π))


【練習問題10】総合問題(やや難)

問題

xy 平面上で、曲線 C: y = x³ - 3x 上の点 P(t, t³ - 3t) における接線が、点 P 以外で曲線 C と交わる点を Q とする。

(1) 点 P における接線の方程式を求めよ。

(2) 点 Q の座標を t で表せ。

(3) P が曲線 C 上を動くとき、Q の軌跡を求めよ。

(4) t > 0 のとき、曲線 C と接線 PQ で囲まれた部分の面積 S(t) を求めよ。

【解答】

(1)

y = x³ - 3x より y' = 3x² - 3

点 P(t, t³ - 3t) における接線の傾き:3t² - 3

接線の方程式:

y - (t³ - 3t) = (3t² - 3)(x - t)

y = (3t² - 3)x - 3t³ + 3t + t³ - 3t

y = (3t² - 3)x - 2t³

y = (3t² - 3)x - 2t³

(2)

曲線 C と接線の交点を求める:

x³ - 3x = (3t² - 3)x - 2t³

x³ - 3x - (3t² - 3)x + 2t³ = 0

x³ - 3t²x + 2t³ = 0

x = t は重解(接点なので)。因数分解すると:

(x - t)²(x + 2t) = 0

(確認:(x - t)²(x + 2t) = (x² - 2tx + t²)(x + 2t) = x³ + 2tx² - 2tx² - 4t²x + t²x + 2t³ = x³ - 3t²x + 2t³ ✓)

Q の x 座標は -2t

Q の y 座標:(-2t)³ - 3(-2t) = -8t³ + 6t

Q(-2t, -8t³ + 6t)

(3)

Q(-2t, -8t³ + 6t) において、s = -2t とおくと t = -s/2

y 座標 = -8(-s/2)³ + 6(-s/2) = -8(-s³/8) - 3s = s³ - 3s

よって Q(s, s³ - 3s) となり、これは曲線 C: y = x³ - 3x 上の点。

Q の軌跡は曲線 C: y = x³ - 3x 全体

(ただし、P と Q は異なる点なので、P = Q となる場合(t = 0)を除く)

(4)

t > 0 のとき、P(t, t³ - 3t)、Q(-2t, -8t³ + 6t)

曲線と接線で囲まれた面積:

S(t) = ∫_{-2t}^{t} |(曲線)-(接線)| dx

= ∫_{-2t}^{t} |(x³ - 3x) - {(3t² - 3)x - 2t³}| dx

= ∫_{-2t}^{t} |x³ - 3t²x + 2t³| dx

= ∫_{-2t}^{t} |(x - t)²(x + 2t)| dx

-2t ≤ x ≤ t の範囲で (x - t)² ≥ 0、(x + 2t) ≥ 0(x ≥ -2t より)

よって被積分関数は非負。

S(t) = ∫_{-2t}^{t} (x - t)²(x + 2t) dx

u = x - t とおくと x = u + t, dx = du

x: -2t → t のとき u: -3t → 0

x + 2t = u + 3t

S(t) = ∫_{-3t}^{0} u²(u + 3t) du

= ∫_{-3t}^{0} (u³ + 3tu²) du

= [u⁴/4 + tu³]_{-3t}^{0}

= 0 - {(81t⁴)/4 + t(-27t³)}

= -{81t⁴/4 - 27t⁴}

= -81t⁴/4 + 27t⁴

= -81t⁴/4 + 108t⁴/4

= 27t⁴/4

S(t) = 27t⁴/4

年間学習ロードマップ

広島大学理系数学で合格点を取るための、1年間の学習計画を提案します。高3生を想定していますが、高2生は1年前倒しで進めると余裕を持って対策できます。

【4月〜6月】基礎固め期

学習内容 使用教材
4月 数学Ⅰ・A の総復習
特に場合の数・確率を重点的に
教科書、チャート式(黄または青)
5月 数学Ⅱ・B の総復習
数列・ベクトルを重点的に
教科書、チャート式(黄または青)
6月 数学Ⅲの基礎固め
極限・微分法の基本
教科書、チャート式(黄または青)

この時期のポイント:

  • 教科書レベルの問題を確実に解けるようにする
  • 公式の導出過程を理解し、自分で導けるようにする
  • 苦手分野を見つけ、早めに克服する

【7月〜9月】実力養成期

学習内容 使用教材
7月 数学Ⅲの積分法
面積・体積の計算を習得
青チャート、標準問題精講
8月 入試標準レベルの演習
各分野の典型問題を網羅
1対1対応の演習、標準問題精講
9月 複素数平面の強化
融合問題への対応力養成
1対1対応の演習、プラチカ

この時期のポイント:

  • 夏休みを有効活用し、演習量を確保する
  • 1問に時間をかけすぎず、30分を目安に取り組む
  • 間違えた問題は必ず復習し、解法を定着させる

【10月〜12月】応用力強化期

学習内容 使用教材
10月 広島大学の過去問演習開始
出題傾向の把握
赤本(過去問)、プラチカ
11月 過去問演習の継続
弱点分野の集中強化
赤本、分野別問題集
12月 共通テスト対策
過去問・模試の復習
共通テスト過去問、予想問題集

この時期のポイント:

  • 過去問は時間を計って本番同様に解く
  • 採点後は必ず振り返りを行い、ミスの原因を分析する
  • 共通テストと二次試験のバランスを意識する

【1月〜2月】直前期

学習内容 使用教材
1月前半 共通テスト最終調整 予想問題、過去問
1月後半 二次試験対策に完全シフト
過去問の総復習
赤本、ノート
2月 最終調整
頻出問題の確認、体調管理
これまでの復習ノート

この時期のポイント:

  • 新しい問題集には手を出さない
  • これまでやった問題の復習に徹する
  • 本番を想定した時間配分の練習を重ねる
  • 体調管理を最優先に

藤原おすすめ参考書ランキング

広島大学理系数学対策に最適な参考書を、目的別にランキング形式でご紹介します。

【基礎固め部門】

順位 参考書名 おすすめポイント
1位 青チャート(数研出版) 網羅性が高く、広島大学レベルの基礎固めに最適。例題→練習の流れで着実に力がつく。
2位 黄チャート(数研出版) 青チャートが難しいと感じる人向け。基礎から丁寧に学べる。
3位 基礎問題精講シリーズ(旺文社) コンパクトながら必要十分な内容。短期間での基礎固めに最適。
4位 Focus Gold(啓林館) 青チャートと同等の網羅性。解説が詳しく、独学にも向いている。
5位 教科書+傍用問題集 基本中の基本。まずはここから始めるのが王道。

【実力養成部門】

順位 参考書名 おすすめポイント
1位 1対1対応の演習(東京出版) 入試標準レベルの良問を厳選。解法のポイントが明確で、実力が確実に伸びる。広島大学対策に最適。
2位 標準問題精講シリーズ(旺文社) やや難〜標準レベルの問題を収録。「精講」による解説が秀逸。
3位 理系数学の良問プラチカ(河合出版) 入試頻出の良問を厳選。実戦力養成に効果的。
4位 数学重要問題集(数研出版) A問題・B問題・C問題の3段階構成。自分のレベルに合わせて使える。
5位 入試の核心(Z会) 頻出テーマ別に整理されており、弱点克服に最適。

【過去問・実戦演習部門】

順位 参考書名 おすすめポイント
1位 広島大学 赤本(教学社) 言わずと知れた過去問集。傾向分析・解答解説が充実。最低10年分は解きたい。
2位 広島大学 青本(駿台文庫) 駿台講師による詳細な解説。別解も豊富で学びが深まる。
3位 全国大学入試問題正解(旺文社) 他大学の類題演習に最適。広島大学と出題傾向が似た大学の問題も解ける。
4位 国公立大学 数学問題集(河合出版) 国公立大学の良問を集めた問題集。実戦感覚が養える。
5位 大学への数学 月刊誌(東京出版) 毎月の演習で継続的に力をつけられる。学力コンテストにも挑戦しよう。

【分野別強化部門】

分野 おすすめ参考書 特徴
微分・積分 微積分 基礎の極意(東京出版) 計算テクニックから応用まで。積分計算が速くなる。
確率 ハッとめざめる確率(東京出版) 確率の本質的な考え方が身につく。漸化式との融合問題にも対応。
数列・漸化式 数列の攻略(東京出版) 漸化式のパターンを網羅。広島大学頻出の分野を徹底強化。
ベクトル ベクトル〈平面・空間〉が本当によくわかる本(中経出版) 図形的イメージと代数的処理の両方が身につく。
複素数平面 複素数平面が本当によくわかる本(中経出版) 苦手な人が多い分野を基礎から丁寧に解説。

藤原式・参考書活用のコツ

【コツ1】1冊を完璧に

複数の参考書に手を出すより、1冊を3周する方が効果的です。「この本は完璧にやった」という自信が本番で力になります。

【コツ2】解けなかった問題に印をつける

1周目で解けなかった問題に「×」、2周目で解けなかったら「××」と印をつけ、3周目は「××」の問題だけ解く。効率的に弱点を克服できます。

【コツ3】解説を読む前に必ず自力で考える

最低15分は自力で考えてから解説を読みましょう。考える時間こそが実力を伸ばします。

【コツ4】解法を「言語化」する

「なぜこの解法を使うのか」を言葉で説明できるようにしましょう。友人に教えるつもりで説明すると、理解が深まります。

【コツ5】計算練習を怠らない

広島大学は計算量が多い問題も出題されます。毎日10分でも計算練習を継続しましょう。

日本数学塾・数強塾で広島大学合格を目指そう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。広島大学理系数学の傾向と対策について、できる限り詳しく解説してきました。

しかし、独学で対策を進めるには限界があるのも事実です。

  • 「この解法で本当に合っているのか不安...」
  • 「自分の答案の書き方が採点官に伝わるか心配...」
  • 「苦手分野をどう克服すればいいかわからない...」
  • 「モチベーションを維持するのが難しい...」

こんな悩みを抱えている受験生は少なくありません。

そこで、日本数学塾数強塾では、広島大学をはじめとする難関大学を目指す受験生を全力でサポートしています。

日本数学塾・数強塾の特長

✅ 数学専門のプロ講師陣

数学指導に特化した講師が、一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に指導します。「わかったつもり」で終わらせず、「できる」レベルまで引き上げます。

✅ 完全オンライン対応

全国どこからでも受講可能。広島県外にお住まいの方も、広島大学対策を受けられます。通塾時間ゼロで、効率的に学習できます。

✅ 志望校別カリキュラム

広島大学の出題傾向を熟知した講師が、合格に必要な力を逆算してカリキュラムを作成。無駄のない学習で、最短距離で合格を目指します。

✅ 答案添削で記述力UP

広島大学は全問記述式。プロ講師による丁寧な答案添削で、「伝わる答案」の書き方を身につけられます。

✅ いつでも質問OK

授業以外の時間でも、わからないことがあればすぐに質問できる体制を整えています。疑問を放置せず、その場で解決できます。

受講生の声

広島大学工学部 合格 Aさん(広島県)

「高3の夏まで数学が苦手で、模試では偏差値50前後でした。数強塾で基礎から徹底的にやり直したおかげで、秋には偏差値65を超え、無事に第一志望の広島大学に合格できました。藤原先生の『なぜそうなるのか』を大切にする指導のおかげで、数学が好きになりました!」

広島大学理学部 合格 Bさん(岡山県)

「オンラインで本当に力がつくのか不安でしたが、対面と変わらない、むしろそれ以上の指導を受けられました。特に過去問演習での答案添削が役立ちました。自分では気づけないミスや、より良い解法を教えてもらえて、記述力が格段に上がりました。」

広島大学医学部医学科 合格 Cさん(東京都)

「医学部志望なので、数学では高得点が必須でした。日本数学塾では、基礎の完成から応用力の養成まで、計画的に指導していただきました。本番では数学で9割近く取ることができ、合格を勝ち取れました。本当にありがとうございました!」

無料体験授業のご案内

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実際の授業を体験していただき、講師との相性や指導方針をご確認ください。

無理な勧誘は一切ありませんので、お気軽にお申し込みください。

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最後に

広島大学理系数学は、決して簡単ではありませんが、正しい方法で努力すれば必ず攻略できます

この記事で紹介した傾向分析、解法テクニック、練習問題、学習ロードマップを参考に、計画的に対策を進めてください。

そして、もし一人での学習に不安を感じたら、ぜひ日本数学塾数強塾を頼ってください。私たちが全力でサポートします。

広島大学の合格発表の日、皆さんが笑顔でいられることを心から願っています。

一緒に頑張りましょう!

日本数学塾・数強塾 講師
藤原進之介


まとめ:広島大学理系数学 攻略のポイント

【試験概要】

  • 大問5題、150分、全問記述式
  • 範囲:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)
  • 難易度:標準〜やや難
  • 目標得点:学部により6割〜8割

【頻出分野 TOP5】

  1. 微分・積分(面積・体積の計算)
  2. 数列・漸化式(分数型、確率との融合)
  3. 確率・場合の数(漸化式との融合)
  4. ベクトル・図形(空間ベクトル)
  5. 複素数平面(極形式、点列)

【攻略の鍵】

  • 基礎〜標準レベルの典型問題を確実に解けるようにする
  • 計算力を鍛え、ミスなく最後まで解き切る
  • 記述式の答案作成に慣れておく
  • 過去問を最低10年分は解く
  • 時間配分の練習を繰り返す(1問30分が目安)

【おすすめ参考書】

  • 基礎固め:青チャート、基礎問題精講
  • 実力養成:1対1対応の演習、標準問題精講
  • 実戦演習:赤本、プラチカ

この記事が皆さんの合格の一助となれば幸いです。

質問や相談があれば、お気軽に数強塾日本数学塾までお問い合わせください!

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