法政大学 2022年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
法政大学 2022年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!
はじめに:この記事で得られること
法政大学 2022年度 数学 過去問解説へようこそ!数強塾グループ代表の藤原進之介です。
この記事では、法政大学2022年度数学の全大問を、基礎から丁寧に・やさしく・楽しく解説していきます。
この記事を読むと、次の3つの価値が手に入ります:
- ✅ 各大問の出題意図と解法の本質を完全理解できる
- ✅ 合否を分けたポイントと得点戦略が明確になる
- ✅ 法政大学数学の傾向と対策を体系的に把握できる
👨🏫 藤原先生からのメッセージ:
「法政大学の数学は、派手な難問よりも"基礎の徹底理解"が問われる試験です。一つひとつの公式の意味をしっかり理解して解けるようになれば、必ず合格点が取れます。一緒にやっていきましょう!」
セクション2:法政大学の数学入試の全体像
試験形式・配点・解答形式
法政大学の数学は学部によって試験形式が異なりますが、共通する特徴があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 大問数 | 3問(一部の学部は選択あり) |
| 解答形式 | 記述式(一部マークシート併用) |
| 出題範囲 | 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(文系学部はⅠ・Aのみの場合も) |
| 難易度 | 標準レベル(偏差値55〜65程度) |
偏差値帯と求められる数学レベル
法政大学の偏差値帯は概ね55〜65(学部によって異なる)で、数学においては「基礎〜標準レベルの問題を確実に解く力」が求められます。東大・京大のような高度な発想力や難問処理能力は基本的に不要で、むしろ基礎公式の正確な運用・計算力・論理的な記述が評価の核心です。
過去5年の出題傾向まとめ
| 単元 | 頻出度 | 備考 |
|---|---|---|
| 微分・積分 | ★★★★★ | 毎年必出。面積計算が特に多い |
| 確率 | ★★★★☆ | 場合分けが鍵 |
| 数列 | ★★★★☆ | 漸化式・等比数列 |
| 2次関数・領域 | ★★★★☆ | 線形計画法も頻出 |
| 図形と方程式 | ★★★☆☆ | 接線・交点の計算 |
| 3次関数の極値 | ★★★☆☆ | 定番問題 |
| 場合の数 | ★★★☆☆ | 組み合わせの整理が必要 |
他大学との違い・特徴
- 東大・京大:論述・発想力重視、誘導が少ない
- 早稲田・慶應:難問処理・高い計算力が必要
- 法政大学:標準問題の確実な処理、丁寧な計算が合否を左右
法政大学の最大の特徴は「基礎力があれば解ける、でも油断すると計算ミスで落とされる」という点です。まさに"実力がそのまま点数に出る"試験と言えるでしょう。
会話①
🧑 生徒:「法政大学の数学って、どんな勉強をすれば点数が上がりますか?具体的に教えてください!」
👨🏫 藤原先生:「法政大学では微分・積分の面積計算と確率の場合分けが特に頻出なんだ。たとえば積分の面積計算では、$$S = \int_a^b |f(x) - g(x)|\,dx$$ という絶対値付きの面積公式を正確に使えることが重要で、さらに $\frac{1}{6}$ 公式($\int_\alpha^\beta (x-\alpha)(x-\beta)\,dx = -\frac{1}{6}(\beta-\alpha)^3$)を瞬時に適用できるようにしておこう。確率はℓの値で場合分けするという思考パターンをしっかり身につけることが大事だよ!」
基礎をしっかり固めれば、法政大学の数学は必ず得点源になる!一緒に頑張ろう!
セクション3:2022年度 出題テーマ速報と分析
2022年度の出題テーマ一覧(大問別)
大問1(文系学部系)
| 小問 | テーマ | 難易度 |
|---|---|---|
| [I] | 連立不等式・線形計画法・領域 | ★★★☆☆ |
| [II] | 硬貨と球の取り出し・確率 | ★★★★☆ |
| [III] | 絶対値を含む関数・面積 | ★★★★☆ |
大問2(法学部・文学部・経営学部系)
| 小問 | テーマ | 難易度 |
|---|---|---|
| [I] | 2次方程式の実数根の条件・存在範囲 | ★★★☆☆ |
| [II] | 確率(袋と球)・組み合わせ | ★★★★☆ |
| [III] | 3次関数の極値・面積・最小化 | ★★★★☆ |
大問3(経済学部・社会学部系)
| 小問 | テーマ | 難易度 |
|---|---|---|
| [I] | 3次関数の極値・接線・面積 | ★★★★☆ |
| [II] | 対数を含む漸化式・数列 | ★★★★☆ |
| [III] | 選挙の得票数・場合の数 | ★★★★★ |
難易度評価の総評
2022年度の法政大学数学は、全体として標準〜やや難の問題構成でした。大問1の[I](線形計画法)は基礎的で確実に取りたい問題。一方、大問1の[II](確率)や大問3の[III](場合の数)は少し複雑な場合分けが必要でした。
合格ラインと得点戦略
- 目標得点率:6〜7割(60〜70点/100点)
- 確実に取るべき問題:各大問の(1)と(2)
- 差がつく問題:(3)以降の発展問題
「(1)(2)を確実に解き、(3)で差をつける」という戦略が合格への近道です!
セクション4:全大問 問題・完全解説
大問1-[I]:連立不等式・線形計画法(難易度★★★☆☆)
【問題文】
点 $(x, y)$ が連立不等式
の表す領域 $D$ を動くとする。
(1) $D$ を図示せよ。
(2) $2x - 3y$ の最小値とそのときの $x, y$ の値を求めよ。
(3) $\frac{y+7}{x}$ の最小値とそのときの $x, y$ の値を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 線形計画法 | $k = ax + by$ とおき、直線 $ax + by = k$ を平行移動させて領域 $D$ と接する位置を探す |
| 点と直線の傾き法 | $\frac{y+7}{x} = k$ は「原点から平行移動した点 $(0, -7)$ を通る傾き $k$ の直線」と見る |
【解法ステップ】
(1) 領域Dの図示
ステップ① 各不等式を $y$ について解く:
ステップ② 各直線の交点を求める:
直線 $y = x - 5$ と $y = -x + 3$ の交点:
$$x - 5 = -x + 3 \iff 2x = 8 \iff x = 4, \quad y = -1$$
交点:$(4, -1)$
直線 $y = x - 5$ と $y = -3x + 7$ の交点:
$$x - 5 = -3x + 7 \iff 4x = 12 \iff x = 3, \quad y = -2$$
交点:$(3, -2)$
直線 $y = -x + 3$ と $y = -3x + 7$ の交点:
$$-x + 3 = -3x + 7 \iff 2x = 4 \iff x = 2, \quad y = 1$$
交点:$(2, 1)$
ステップ③ 領域 $D$ は頂点 $(2,1)$、$(4,-1)$、$(3,-2)$ を持つ三角形領域(境界含む)となる。
(2) $2x - 3y$ の最小値
ステップ① $2x - 3y = k$ とおくと、$y = \frac{2}{3}x - \frac{k}{3}$ という傾き $\frac{2}{3}$ の直線族。
ステップ② $k$ を最小にするには、この直線を下方($y$ 切片が最大方向)に平行移動させて $D$ と接する点を探す。傾き $\frac{2}{3}$ の直線を左上方向に動かすと、頂点 $(2, 1)$ で最小値をとる。
ステップ③ 最小値の計算:
$$2(2) - 3(1) = 4 - 3 = \boxed{1}$$
$(x, y) = (2, 1)$ のとき、$2x - 3y$ の最小値は $\mathbf{1}$。
(3) $\frac{y+7}{x}$ の最小値
ステップ① $\frac{y+7}{x} = k$ とおくと、$y = kx - 7$ となり、これは点 $(0, -7)$ を通る傾き $k$ の直線である。
ステップ② $k$ を最小にするには、点 $(0, -7)$ を軸として直線を回転させて、傾きが最も小さくなる(最も右下を向く)位置を探す。領域 $D$ の頂点 $(4, -1)$ を通るときが最小。
ステップ③ 最小値の計算:
$$k = \frac{-1+7}{4} = \frac{6}{4} = \frac{3}{2}$$
$(x, y) = (4, -1)$ のとき、$\frac{y+7}{x}$ の最小値は $\dfrac{3}{2}$。
【藤原先生の解説】
線形計画法は「直線を平行移動させるゲーム」だと思ってください。$2x - 3y = k$ という直線を、傾きを変えずにスライドさせていくんです。まるでスライドパズルのように、領域 $D$ の端(頂点)に引っかかる瞬間が最小・最大になります。
(3) の $\frac{y+7}{x}$ の問題は、「点 $(0, -7)$ から領域 $D$ の各点に引いた直線の傾き」を最小化するイメージです。コンパスで角度を測るように、いちばん寝た方向に向く直線を探すんですね。
🧑 生徒:「(3) の $\frac{y+7}{x}$ の最小値を求めるとき、なぜ点 $(0,-7)$ を通る直線で考えるのですか?」
👨🏫 藤原先生:「$\frac{y+7}{x} = k$ を変形すると $y + 7 = kx$、つまり $y = kx - 7$ になるよね。これは傾きが $k$、$y$ 切片が $-7$ の直線、言い換えると点 $(0, -7)$ を通る傾き $k$ の直線なんだ。$k$ を最小化するには、この直線を点 $(0, -7)$ を中心に回転させて、領域 $D$ と接するギリギリの傾きを探せばいい。その最小傾きになるのが頂点 $(4, -1)$ を通るとき、つまり $k = \frac{-1+7}{4} = \frac{3}{2}$ だよ!」
【この大問で身につく力】
領域の頂点での最大・最小の発見力と、「$\frac{y+c}{x} = k$ 型」を直線の傾きに変換する応用力が身につきます。
大問1-[II]:硬貨と球・確率(難易度★★★★☆)
【問題文】
袋の中に、数字の $0$ が書いてある球が $2$ 個、数字の $1$ が書いてある球が $3$ 個、数字の $2$ が書いてある球が $2$ 個、数字の $3$ が書いてある球が $1$ 個、全部で $8$ 個の球が入っている。2枚の硬貨を同時に投げて、表の出た硬貨が $\ell$ 枚のとき、$(\ell+1)$ 個の球を取り出し、それらの球に書いてある数の総和を $a$ とおく。
(1) $a = 7$ の確率 (2) $a = 1$ の確率 (3) $a = 3$ の確率
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 全確率の法則 | $P(A) = \sum_i P(B_i) \cdot P(A|B_i)$ |
| 組合せ | $_n C_r = \frac{n!}{r!(n-r)!}$ |
| 硬貨の確率 | 2枚の硬貨で $\ell$ 枚表が出る確率:$\ell=0$:$\frac{1}{4}$、$\ell=1$:$\frac{1}{2}$($_2 C_1 \cdot \frac{1}{2^2}$)、$\ell=2$:$\frac{1}{4}$ |
【解法ステップ】
前提整理:
- $\ell = 0$:確率 $\frac{1}{4}$、1個取り出す
- $\ell = 1$:確率 $\frac{2}{4} = \frac{1}{2}$、2個取り出す
- $\ell = 2$:確率 $\frac{1}{4}$、3個取り出す
球の内訳:$0$ が $2$ 個、$1$ が $3$ 個、$2$ が $2$ 個、$3$ が $1$ 個(合計 $8$ 個)
(1) $a = 7$ の確率
ステップ① $\ell = 0$(1個取り出す):最大値は $3$ なので $a=7$ 不可。
ステップ② $\ell = 1$(2個取り出す):最大値は $3+3=6$(ただし $3$ は1個しかない)→ $3+2=5$ が最大。$a=7$ 不可。
ステップ③ $\ell = 2$(3個取り出す):$a=7$ にするには $3+2+2=7$。球 $3$ を $1$ 個、球 $2$ を $2$ 個取り出す。
答:$\dfrac{1}{224}$
(2) $a = 1$ の確率
ステップ① $\ell = 0$(1個取り出す):$a=1$ になるのは、$1$ と書かれた球を $1$ 個取り出すとき。
ステップ② $\ell = 1$(2個取り出す):$a=1$ になるのは $\{0, 1\}$ の組み合わせ。
ステップ③ $\ell = 2$(3個取り出す):$a=1$ になるのは $\{0, 0, 1\}$ の組み合わせ。
ステップ④ 合計:
通分(最小公倍数は $224$):
答:$\dfrac{3}{14}$
(3) $a = 3$ の確率
ステップ① $\ell = 0$(1個):$\{3\}$ の $1$ 通り。
ステップ② $\ell = 1$(2個):$a=3$ になる組み合わせは $\{0,3\}$ または $\{1,2\}$。
ステップ③ $\ell = 2$(3個):$a=3$ になる組み合わせは $\{0,0,3\}$、$\{0,1,2\}$、$\{1,1,1\}$。
$$\{0,0,3\}: {}_2 C_2 \cdot {}_1 C_1 = 1$$
$$\{0,1,2\}: {}_2 C_1 \cdot {}_3 C_1 \cdot {}_2 C_1 = 2 \times 3 \times 2 = 12$$
$$\{1,1,1\}: {}_3 C_3 = 1$$
ステップ④ 合計(最小公倍数 $224$):
答:$\dfrac{53}{224}$
【藤原先生の解説】
この問題は「硬貨→球」という2段階の確率問題です。料理で言えば「まず鍋の火加減を決めてから、具材を入れる量を決める」みたいな感じ。まず $\ell$ の値で場合分けして、それぞれの確率をかけていく。全確率の法則の典型的な使い方です。
🧑 生徒:「$\ell=1$ のときに硬貨の確率が $\frac{1}{2}$ になるのはなぜですか?」
👨🏫 藤原先生:「2枚の硬貨を投げたとき、表が $\ell=1$ 枚出る確率は二項分布の公式 $_2 C_1 \cdot \left(\frac{1}{2}\right)^1 \cdot \left(\frac{1}{2}\right)^1 = 2 \cdot \frac{1}{4} = \frac{1}{2}$ だよ。2枚のうちどちらが表でもいいから $2$ 通りあって、それぞれの確率が $\frac{1}{4}$ だから $\frac{2}{4} = \frac{1}{2}$ になるんだ!」
【この大問で身につく力】
「段階的な確率の掛け算」と「場合分けを漏れなく・重なりなく行う」全確率の法則の運用力が身につきます。
大問1-[III]:絶対値を含む関数・面積(難易度★★★★☆)
【問題文】
$f(x) = x^3 - 2x^2 + 2x - |2x^2 - 2x|$ とする。
(1) $f(x) = 1$ を満たす実数 $x$ の値をすべて求めよ。
(2) $y = f(x)$ のグラフをかけ。
(3) $y = f(x)$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。
【使う公式・定理】
| 公式名 | 内容 |
|---|---|
| 絶対値の場合分け | $|A| = A$ $(A \geq 0)$、$|A| = -A$ $(A < 0)$ |
| 面積公式 | $S = \int_a^b |f(x)|\,dx$ |
【解法ステップ】
前提:$|2x^2 - 2x|$ の場合分け
$2x^2 - 2x = 2x(x-1) \geq 0 \iff x \leq 0$ または $x \geq 1$
$2x^2 - 2x < 0 \iff 0 < x < 1$
場合1 $x \leq 0$ または $x \geq 1$ のとき:
場合2 $0 < x < 1$ のとき:
(1) $f(x) = 1$ を解く
場合1 $x \leq 0$ または $x \geq 1$:
$$x^3 - 4x^2 + 4x = 1$$
$$x^3 - 4x^2 + 4x - 1 = 0$$
$x = 1$ を代入:$1 - 4 + 4 - 1 = 0$ ✓ → $(x-1)$ が因数。
$\frac{3+\sqrt{5}}{2} \approx 2.618 \geq 1$ ✓、$\frac{3-\sqrt{5}}{2} \approx 0.382$($0 < 0.382 < 1$ なので場合1の条件外)
場合2 $0 < x < 1$:
しかし $x = 1$ は $0 < x < 1$ の範囲外。解なし。
答:$x = 1,\ \dfrac{3+\sqrt{5}}{2}$
(2) グラフの概形
$g(x) = x^3 - 4x^2 + 4x$ の微分:$g'(x) = 3x^2 - 8x + 4 = (3x-2)(x-2)$
増減表:$x = \frac{2}{3}$ で極大(ただしこれは $0 < x < 1$ 内の話ではなく、$x \geq 1$ 側では $x=2$ で極小)
- $x \geq 1$ の範囲:$g(1) = 1$、$x=2$ で極小 $g(2) = 8-16+8 = 0$
- $
👨🏫 この記事を書いた人:藤原進之介
**藤原進之介**(数強塾グループ代表)
Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。
**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)
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