法政大学 2017年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

法政大学 2017年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

こんにちは!数強塾の藤原進之介です。

法政大学は、多くの受験生が目指す人気大学。「標準レベルなら確実に合格できる」と聞いたことはありませんか?それは本当です!ただし、基礎をしっかり固めていることが大前提。この記事では、2017年度の入試問題8問すべてを、藤原先生スタイルで丁寧に解説します。「なぜこの公式を使うのか」「どうやって計算ミスを防ぐか」をすべてお伝えします。


法政大学の数学ってどんな試験?

法政大学の数学は、基礎から標準レベルの良問が中心です。たとえるなら、数学は「料理」。高度な技法(難関大向けの複雑な計算)が必要なわけではなく、基本的な材料(公式・定理)を正確に・素早く組み合わせることが勝負です。

【特徴】
- 問題数:8大問(出題形式や分野により異なる)
- 制限時間:60~90分(学科により異なる)
- 難易度:標準~やや易しい
- 出題分野:数列、確率、微積分、ベクトル、2次関数など、定番中の定番

🧑 生徒:「標準レベルって聞くと簡単そうですが、本当にそうなんですか?」
👨‍🏫 藤原先生:「いい質問だね。『標準レベル』ってのはね、基本的な公式は全部使うけど、複雑な計算テクニックは不要ってことなんだ。だから逆に、基礎が固まってない人は落ちるし、固まってる人は9割取れるんだよ。」


2017年度 全問題と詳細解説

大問1【選択科目:文学部A方式1日目】

【問題文】

1以上3以下の範囲を動く実数 $x, y, z$ に対して、$w = \frac{y + z + xy}{xy + xz}$ とする。

(1) $y = 2, z = 3$ のとき、$w$ の取り得る値の範囲を求めよ。

(2) $x = 1$ のとき、$w$ の取り得る値の範囲を求めよ。

(3) $w$ の取り得る値の範囲を求めよ。

【解法ポイント】

  • ステップ①:式を変形して、制約条件下での値域を見つける
  • ステップ②:変数を1つ固定し、残りの変数の動く範囲を把握する
  • ステップ③:関数の最大・最小を求める

【解説】

(1) $y = 2, z = 3$ のとき

$$w = \frac{2 + 3 + 2x}{2x + 3x} = \frac{5 + 2x}{5x} = 1 + \frac{2}{5x}$$

$1 \leq x \leq 3$ より、$\frac{1}{3} \leq \frac{1}{x} \leq 1$ であるから:

$$\frac{2}{5 \cdot 3} + 1 \leq w \leq \frac{2}{5 \cdot 1} + 1$$
$$\frac{11}{15} \leq w \leq \frac{7}{5}$$

(2) $x = 1$ のとき

$$w = \frac{y + z + y}{y + z} = 1 + \frac{y}{y + z}$$

$t = \frac{y}{z}$ とおくと($y, z \in [1,3]$より、$\frac{1}{3} \leq t \leq 3$):

$$w = 1 + \frac{t}{t+1}$$

$t$ の範囲で $w$ は単調増加。したがって:

$$\frac{5}{4} \leq w \leq \frac{7}{4}$$

(3) すべての変数が動く場合

(1)と(2)の結果を組み合わせ、最小値と最大値を調べると:

$$\frac{7}{12} \leq w \leq \frac{7}{4}$$

🧑 生徒:「式の変形で、どうして $1 + \frac{2}{5x}$ の形に持っていくんですか?」
👨‍🏫 藤原先生:「いい質問だね。これはね、分子分母を分けることで、定数と変数の部分を分離するテクニックなんだ。こうすると、$\frac{1}{x}$ だけの関数になって、$x$ の範囲を直接適用できるんだよ。」


大問2【選択科目:文学部A方式1日目】

【問題文】

1から11までの整数が1つずつ書かれた11個の球が袋に入っている。

(1) この袋から同時に2個の球を取り出すとき、取り出した球に書かれた整数の差が1より大きい確率を求めよ。

(2) この袋から同時に5個の球を取り出すとき、取り出した5個の球のどの2個についても、球に書かれた整数の差が1より大きい確率を求めよ。

【解法ポイント】

  • ステップ①:余事象を使った確率計算
  • ステップ②:条件を満たす場合の数を数え上げる(重複組み合わせ)
  • ステップ③:全体の場合の数で割る

【解説】

(1) 差が1より大きい確率

余事象を使う:$P(\text{差} > 1) = 1 - P(\text{差} = 1)$

差が1の組み合わせ:$(1,2), (2,3), \ldots, (10,11)$ の10通り。

全体の取り方:$\binom{11}{2} = 55$

$$P(\text{差} = 1) = \frac{10}{55} = \frac{2}{11}$$
$$P(\text{差} > 1) = 1 - \frac{2}{11} = \frac{9}{11}$$

(2) どの2個の差も1より大きい場合

この条件は、選んだ5個の数が「一つも隣接していない」という意味です。これを数え上げるには、星と棒の方法を使います。

6個の○(選ばない球)と5個の×(選ぶ球)を並べて、×が隣接しないようにする。6個の○の間(および両端)に5個の×を入れる方法:

$$\binom{7}{5} = 21$$

全体の取り方:$\binom{11}{5} = 462$

$$P = \frac{21}{462} = \frac{1}{22}$$

大問3【選択科目:文学部A方式1日目】

【問題文】

曲線 $y = \frac{x^3}{3} - 3x^2 + 6x$ を $C$ とおく。

(1) $C$ の概形をかけ。

(2) 点 $\left(-\frac{4}{3}, 1\right)$ から $C$ へ引いた接線の方程式を求めよ。

【解法ポイント】

  • ステップ①:導関数を求め、極値を調べる
  • ステップ②:接線の方程式を立式し、与えられた点を通す条件を使う

【解説】

(1) $C$ の概形

$f(x) = \frac{x^3}{3} - 3x^2 + 6x$ とし、$f'(x) = x^2 - 6x + 6$

$f'(x) = 0$ の解:$x = 3 \pm \sqrt{3}$

$x$ $\cdots$ $3-\sqrt{3}$ $\cdots$ $3+\sqrt{3}$ $\cdots$
$f'(x)$ $+$ $0$ $-$ $0$ $+$
$f(x)$ 極大 極小

極大値:$f(3-\sqrt{3}) = 2\sqrt{3}$、極小値:$f(3+\sqrt{3}) = -2\sqrt{3}$

零点:$f(x) = 0$ のとき $x = 0, 3, 6$

(2) 接線の方程式

接点の $x$ 座標を $t$ とすると、接線は:

$$y - \left(\frac{t^3}{3} - 3t^2 + 6t\right) = (t^2 - 6t + 6)(x - t)$$

点 $\left(-\frac{4}{3}, 1\right)$ を通る条件:

$$1 = (t^2 - 6t + 6)\left(-\frac{4}{3} - t\right) + \left(\frac{t^3}{3} - 3t^2 + 6t\right)$$

整理すると:$2t^3 - 5t^2 - 24t + 27 = 0$

$(t-1)(t+3)(2t-9) = 0$ より $t = 1, -3, \frac{9}{2}$

接線の方程式:

$$\boxed{y = x + \frac{7}{3}, \quad y = 33x + 45, \quad y = -\frac{3}{4}x}$$

🧑 生徒:「3つの接線が出てくるのって、図形的にはどういう意味ですか?」
👨‍🏫 藤原先生:「いいセンスだね。点 $\left(-\frac{4}{3}, 1\right)$ が曲線 $C$ の外にあるから、そこからC に引ける接線は複数本あるんだ。双曲線や楕円のように、外部の点からは複数本引ける。これが3次曲線の面白さだよ。」


よくあるミスと注意点

ミス①:分数の計算間違え

$w = \frac{5 + 2x}{5x}$ を $\frac{5}{5x} + \frac{2x}{5x}$ と間違えて、$\frac{1}{x} + \frac{2}{5}$ とする人がいます。

正しくは:$\frac{5 + 2x}{5x} = \frac{5}{5x} + \frac{2x}{5x} = \frac{1}{x} + \frac{2}{5}$... ではなく、$\frac{5}{5x} + \frac{2x}{5x}$ をそれぞれ約分してから足します。つまり:

$$\frac{5 + 2x}{5x} = \frac{1}{x} + \frac{2}{5}$$ は正しいですが、この操作を間違えると全体の値域がずれます。

ミス②:極値の計算を忘れる

$f'(x) = 0$ で極値を求めた後、実際に $f(3-\sqrt{3})$ などを計算しないで答えを書く人がいます。グラフの概形を描くには、具体的な極値が必要です。

ミス③:接線の方程式を立てるとき、接点と与えられた点を混同する

接点の座標を $(t, f(t))$ とするのに、与えられた点 $\left(-\frac{4}{3}, 1\right)$ を接点だと思い込んで計算する人がいます。接線が通るけど、接点ではない点であることを明確に区別しましょう。


合格に向けた勉強法・おすすめ参考書

法政大学の数学は、基礎が全てです。難しいテクニックより、確実に計算できる力が決め手になります。

📖 レベル別おすすめ参考書

レベル 参考書名 用途
基礎 『基礎問題精講 数学』旺文社 標準レベルの前に、定義・公式の確認に
定番 『青チャート(チャート式 基礎からの数学)』数研出版 網羅性が高く、法政対策の土台作り
実戦 『フォーカスゴールド』啓林館 詳しい解説で自学に最適
演習 『数学 標準問題精講』旺文社 法政レベルの良問を厳選
難関対策 『1対1対応の演習』東京出版 標準~やや難の問題で解法パターン習得

🎯 学習プラン(3ヶ月間)

第1ヶ月:基礎固め
- 『基礎問題精講』で公式・定理を再確認
- 『青チャート』の基本例題(見出



👨‍🏫 この記事を書いた人:藤原進之介

**藤原進之介**(数強塾グループ代表)

Gakken・KADOKAWA・ナツメ社・文英堂・旺文社など**大手出版社5社から計9冊**の参考書を刊行している数学・情報Iの専門家。全国の中高生・受験生に向けて、わかりやすく・楽しく・本質的な数学指導を行っています。

**主要著書:**
- 『オールカラー 高校の数学を身近な例からもういちど学びなおす』(ナツメ社)
- 『きめる! 共通テスト情報I』(Gakken)
- 『ライバルに差をつける 情報 I 鉄板の100 題』(KADOKAWA)
- 『共通テスト パターンドリル 情報Ⅰ』(文英堂)
- 『資格試験ムビスタ 藤原のたった9時間でITパスポート 令和8年度版(2026年)』(Gakken)
- 『大学JUKEN新書 共通テスト 7日で完成 情報Ⅰ』(旺文社)
- 『藤原のたった9時間で情報I』(Gakken)
- 『藤原進之介の 情報I プログラミング・データの活用が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)
- 『藤原進之介の ゼロから始める情報I』(KADOKAWA)

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