受講生へ 最初のご挨拶──この授業で何を大切にするか | 藤原進之介
塾長からの手紙 2026年4月16日 最初のご挨拶──この授業で何を大切にするか はじめまして。藤原進之介です。今日から1年間、よろしくお願いします。 受験勉強は長く、時に孤独に感じることもあるでしょう。学校の授業、塾や予備校での学習、家庭学習など、毎日が分刻みのスケジュールになっていく時期だと思います。そうした中で、「果たしてこんなことをしていて意味があるのか」「本当に合格できるのだろうか」といった不安や疑問が頭をもたげることもあるかもしれません。この手紙では、私がこの授業で何を大切にしているのか、また、皆さんとどのような関係を築きたいのかについて、率直に書きたいと思います。 予備校での学習習慣──「来るか来ないか」ではなく まず予備校には「早い時間に来る」習慣をつけましょう。「来るか来ないか」ではなく、「早く来るか遅く来るか」で差がつくと思ってください。 これは単なる時間的優位ではなく、心理状態の違いです。早い時間に塾に来る受験生は、そこで勉強の流れを自分でコントロールしようとしています。授業開始前に復習をしたり、その日の目標を設定したり、前日の不安を払拭したりできるからです。一方、授業直前に駆け込む習慣のある生徒は、どうしても受動的になり、授業に「参加させられている」という心持ちになりやすい。受験合格という目標に向かう過程では、こうした小さな主体性の積み重ねが、半年、1年経つと大きな差になっていくのです。 皆さんが通っている学校でも同じことが起きています。朝礼の前に教室に来て、教科書を読んだり復習したりしている生徒と、チャイムとともに席に着く生徒では、授業への向き合い方が違います。それは成績にはっきりと表れてくるものです。 内職について──本当に大切なこと 私は内職を禁止しません。授業中に他の科目を勉強していても、非論理的に怒るようなことはありません。私にとっては、授業を欠席する生徒より、内職しながらでも出席する生徒の方が、よほど学力をつけさせる自信があるのです。 これは一見すると無責任に聞こえるかもしれません。しかし、受験までの限られた時間の中で、本当に必要なのは「講師のエゴを押しつけられる勉強」ではなく、「自分の弱点を自覚して、それを補うための学習」なのではないでしょうか。 例えば、数学が得意で、情報や他の科目が得意でない受験生がいたとします。その生徒にとって、情報の授業に出席すること自体には価値があるかもしれません。しかし、その時間に得意でない科目の予習復習や問題演習をした方が、最終的な合格可能性が高まるとしたら、どちらを優先すべきでしょうか。 受験は総合戦です。全科目が平均的にできることより、得意科目を極め、苦手科目を最低限のレベルまで引き上げることが、合格につながることも多い。内職を許容する背景には、そうした「受験全体の最適化」という考え方があります。もちろん、出席した授業の内容を完全に無視するのは論外です。ただ、出席しながら効率的に時間を使う──その工夫と判断を、皆さん自身に任せたいのです。 教科の枠を超えて──受験生活の中での私の役割 大学受験全体の中で、情報という科目の配点は決して高くはありません。(※各大学・試験方式により異なります)私は自分のエゴで受験生を縛りすぎない存在でありたいと思います。気分転換として使ってくれてもいい。そういう場所にしたいと思っています。 受験勉強の中では、英語や数学、国語といったメジャー科目に時間が割かれます。それは当然です。しかし、その過程で疲弊し、メンタルが崩れては、どんなに優秀でも合格は難しくなります。だからこそ、私の授業は「安心の場」であってほしい。ここに来れば、一呼吸つける。そして、「ああ、こういう考え方もあるんだ」と視点を少し広げられる。そんな役割を果たせたら、と思っています。 これは「授業を軽く見ろ」ということではなく、むしろその逆です。心に余裕がある時にこそ、深い学習が可能になるのです。皆さんが全教科の中で最も気負わず、自然に学べる場所──それが私の授業であれば、幸いです。 「何よりも大切なのは、あなたが幸せになることです。健康で、かつ、誰かとの関係性が良好で、かつ、昨日よりも今日の方が成長していると実感できる日々を過ごしてほしい。大学受験を通して私がその助けになれたら、非常に嬉しいです。」 私自身のこと──浪人という経験から学んだこと 私自身のことを、話させてください。私は中高一貫校出身で、14歳のとき両親が離婚してから、包丁を突きつけられるような環境で暮らしました。大学受験では2浪しました。今まで生きてきた中で、あの時期がいちばんメンタルを削られていたと言っても過言ではありません。高校生でも大学生でもなく、働いているわけでもない。自分の存在意義がわからなくなったのです。 受験は、多くの人にとって人生で初めて「自分を試される」経験になります。それまでは、学校の授業を受けていれば、ある程度の成績は取れていたかもしれません。親や先生の言うことを聞いていれば、進路の不安もそこまで深刻ではなかったでしょう。しかし受験は違う。自分がどれだけ努力できるか、失敗した時に立ち直れるか、不安の中で勉強を続けられるか──そうした自分自身の内面と向き合わされるのです。 2浪を経験して思うのは、その期間が「失敗」ではなく、むしろ「自分を知る機会」だったということです。浪人中は、成績が伸びない日々、模試の判定に一喜一憂すること、周囲の合格者を見て焦燥感を感じることの繰り返しでした。そうした経験の中で、私は初めて「頑張ること」の本当の意味を理解しました。誰かに褒められるためではなく、誰かに認められるためでもなく、純粋に「自分が成長したい」という欲求の大切さに気づいたのです。 みんなの中にも、今そういう気持ちの人がいるかもしれない。あるいは、これからそういう気持ちになるかもしれない。それは、弱さです。でも、その弱さと向き合えたことが、私の人生のいちばんの財産になりました。だから、受験生活で感じるさまざまな感情を大切にして、自分を愛していてください。 模試の成績が思わしくない。友人に置いていかれた気がする。親の期待が重い。体調が悪い。そういうすべてのことが、今のあなたを形作っています。そして、そうした困難を乗り越えた時に、初めて「強さ」が身につくのです。私は浪人を通して、その強さを手に入れました。 起業と教育──今、私が皆さんにできること 私は今、人生でもっとも幸せな日々を過ごしていると断言できます。大学1年生で起業して以来、浪人生活、努力して良かったと心から思うのです。もし2浪がなかったら、今のように受験生の気持ちを理解し、共感することはできなかったでしょう。 起業する中で、多くの受験生と出会いました。灘中学や開成、筑駒といった最難関校に通いながら、大きなプレッシャーを感じている生徒。地方の公立高校で、周囲に受験勉強を本気でしている人が少なく、孤独を感じている生徒。親が医学部進学を強く求めており、その期待に応えられるかどうかで悩んでいる生徒。そうしたさまざまな背景を持つ受験生たちと接する中で、私が学んだのは「受験の正解は一つではない」ということです。 全国で同じ問題で競う共通テストでさえ、受験生一人ひとりの学習プロセスは全く異なります。効率的に詰め込む方が向いている生徒がいれば、時間をかけても深く理解することを大切にする生徒もいます。朝型の生徒もいれば、夜型の生徒もいます。得意科目を伸ばすことに注力する戦略もあれば、苦手科目を最低ラインまで持ち上げることに全力を注ぐ戦略もあります。 重要なのは、「この方法が正解だ」と押しつけるのではなく、皆さん自身が「自分に最適な勉強法とは何か」を発見するプロセスを支援することなのです。そして、その過程で何度も失敗し、何度も軌道修正し、その度に「ああ、自分はこういう人間なんだ」と自分を知っていく──その経験こそが、大学受験という通過点を超えた、人生全体にとって意味のある学びになるのだと思うのです。 一緒に強くなろう 皆さんの中には、すでに志望校が決まっている人もいるでしょう。一方で、まだ将来の進路が定まっていない人もいるかもしれません。どちらであっても構いません。大切なのは、今この瞬間から、自分の学習と向き合う決意です。 受験勉強は、単なる知識獲得ではなく、自分との戦いです。誘惑に打ち勝つ。疲れの中で勉強を続ける。失敗から学ぶ。そうしたすべてのプロセスが、皆さんを「強く」していきます。そして、その強さは大学受験の先にある人生全体で、皆さんを支える土台になるのです。 私は、その強さを一緒に作っていきたい。授業の中で知識を伝えることはもちろん、皆さんの不安に寄り添い、困った時には相談に乗り、時には一緒に悔しさを感じ、時には合格に向けた喜びを分かち合いたいのです。 1年間、共に頑張りましょう。皆さんの成長を心から応援しています。 藤原 進之介 この理念に共感したら、まずは無料体験授業へ 藤原の教育哲学と実際の授業の雰囲気を、完全無料で体験いただけます。勧誘一切なし。受験の不安や学習相談も、お気軽にどうぞ。 無料体験授業に申し込む 教育哲学をもっと読む 📚 著者:藤原進之介について 大学1年で起業し、全国の受験生を指導。「なぜそうなるのか」を問い続ける授業で、多くの生徒の合格を支援してきた。浪人経験から、受験生の心理と学習過程を深く理解する。日本数学塾では、完全担任制で一人ひとりの成長を見守る。 日本数学塾 塾長 / 教育事業家 日本数学塾では、この"自分を知り、強くなる"プロセスを担任制で一緒に歩みます。 全国オンライン対応。藤原のメッセージに共感いただけたなら、まずは無料体験授業をお試しください。 → 無料体験授業を申し込む