法政大学 情報科学部 合格体験記|数強塾グループ
合格体験記 | 数強塾グループ
| 氏名 | T.Nさん |
| 卒業校 | 私立高校 |
| 入学決定校 | 法政大学 情報科学部 |
| 通塾期間 | 約1年4か月 |
| 合格校 | 法政大学 情報科学部、日本大学 理工学部 |
はじめに
T.Nさんは、高校時代に情報科学への関心が芽生え、その分野を極めたいという明確な目標を持ちながらも、数学という「得意になってはじめて武器となる教科」に真摯に向き合い続けました。情報系の学部合格を目指す受験生にとって、数学の習得がいかに重要であるか、そしてどのように学習を進めるべきかを示す事例といえます。この体験記では、T.Nさんが数強塾での約1年4か月でどのような変化を遂げたのか、詳しくお聞きしました。
1. 数強塾を選んだきっかけ、入塾を決めた理由をお聞かせください。
高校の情報の授業をきっかけに、情報科学に興味を持つようになりました。数強塾を知ったのは、大手予備校で藤原進之介先生の授業を受けたことがきっかけです。授業が非常に面白く、情報や数学の考え方を分かりやすく説明してくださったので、この先生が関わっている塾なら信頼できると思いました。
入塾前の課題意識
T.Nさんが入塾を決めた時点では、大手予備校の集団授業で基礎知識は身についていたものの、「その知識がなぜそうなるのか」「なぜそう計算するのか」という根本的な理解が不十分でした。特に数学Ⅲの微積分では、公式は覚えていても、問題が少し変わると応用ができない状態だったといいます。情報系の学部試験では、単なる計算技能ではなく、数学的な思考力が問われる問題が出題されることが多いため、この段階で「解法の流れ」ではなく「数学の本質」を学び直す必要があると判断したのです。
なぜ個別指導を選んだのか
T.Nさんが数強塾のマンツーマン指導を選んだ理由は、自分のペースで疑問を解消したいという強い想いがありました。集団授業では「分からないまま進む」ことが起きやすく、一度躓くとその後の単元すべてに影響を及ぼします。個別指導であれば、一つの問題に対して「なぜ?」を何度も繰り返し、完全に納得してから次へ進むことができます。また、オンライン形式であれば、移動時間をカットでき、受験準備期間の貴重な時間を最大限に活用できるというメリットも大きかったとのことです。
2. 数強塾に入塾・受講してよかったと思った点をお聞かせください。
数学Ⅲの微積分でつまずいていたのですが、先生が一つずつ丁寧に確認してくださいました。自分では理解しているつもりでも、実際には計算の意味や式変形の理由が曖昧だったことに気づけました。オンラインのマンツーマン指導なので、周りを気にせず質問できた点もよかったです。
微積分の「曖昧な理解」を可視化する
多くの受験生が陥る落とし穴に、「理解した気になること」があります。T.Nさんも、微積分の公式は暗記していたし、基本問題は解けていました。しかし指導を受ける中で、次のようなことが明らかになったといいます。
- 導関数f'(x)を求めるときの「h→0」の意味が、単なる数値の操作としてしか理解していなかった
- 定積分∫[a,b]f(x)dxを計算するとき、「なぜ不定積分のF(b)−F(a)で求まるのか」という微分積分学の基本定理の本質をつかんでいなかった
- 置換積分や部分積分を使う際に、「この形だから○○を使う」という機械的な選択をしていた
指導者が「ここはなぜこう計算するのか」と問いかけることで、T.Nさんは自分の理解の穴を自覚し、一つずつそれを埋めていくことができたのです。このプロセスが、その後の応用問題や新しい問題型への対応力を大きく高めました。
心理的な安心感がもたらす効果
マンツーマンのオンライン指導のもう一つの利点は、「周りを気にせず質問できる環境」です。集団授業では、同じ質問をするために何度も手を挙げるのは気が引けるものです。また、「この質問は簡単すぎないか」という不安も生まれます。しかし個別指導では、そうした心理的ハードルがなくなります。T.Nさんは、わかるまで何度でも「どうして?」と聞くことができたため、疑問が積み重ならず、常に前に進む感覚を持ちながら学習を続けられたといいます。この心理的な安全さが、長期の学習継続には何より重要です。
情報科学への橋渡し
T.Nさんが入塾した理由の一つが「藤原先生は情報科学への関心を理解してくれる」という点でした。実際、指導を受ける中で、単なる数学技能だけでなく「この数学の考え方がプログラミングや情報理論でどう使われるのか」という視点が加わったといいます。例えば、積分の考え方がシミュレーションに応用される例や、微分がアルゴリズムの最適化問題に関連することなど、数学と情報科学のつながりを意識することで、学習のモチベーションも高まりました。
3. 受験を振り返って、苦労したこと、合格したときの気持ちをお聞かせください。
情報系の学部を目指すうえで、数学から逃げるわけにはいかないと感じていました。数強塾では、問題の解き方だけでなく、数学が情報科学にどうつながるのかも意識できるようになりました。合格したときは、自分の進みたい分野に一歩近づけたと感じて嬉しかったです。
「数学が苦手」から「数学を味方にする」への転換
受験期間を振り返ると、T.Nさんが最も苦労したのは「数学への向き合い方」の変化だったといいます。入塾前は、数学を「受験に必要な科目」として捉えていたのに対し、入塾後は「情報科学を学ぶための土台」として捉えるようになったのです。この視点の転換は、モチベーションの維持に大きな影響を与えました。
特に重要だったのが、以下の段階的な変化です。
- 入塾直後:「数学の基本概念を理解する」ことに注力。公式が「なぜ成立するのか」を学び直す
- 中盤:「理解した知識を使いこなす」段階へ。過去問演習を通じて、複数の概念を組み合わせて問題を解く経験を積む
- 直前期:「数学的思考そのものを身につける」段階へ。新しい問題型にも対応できる柔軟性を磨く
この3段階を丁寧に進むことで、T.Nさんは「数学は暗記科目ではなく思考科目だ」という実感を得られたのです。
受験本番での心持ち
法政大学 情報科学部の入試問題は、計算量が多く、論理的な思考を要求する問題が数多く出題される傾向にあります。T.Nさんは本番で「分からない問題があっても、基本的な考え方に戻れば何とかなる」という自信を持つことができたといいます。これは、1年4か月の間に「理解」を積み重ねた成果でした。完璧な正答率を目指すのではなく、「自分がどこまで理解しているか」を把握し、それに基づいて問題に向き合う力が身についていたのです。
合格の喜びと今後への展望
法政大学 情報科学部への合格が決まったとき、T.Nさんが感じたのは「試験に受かった」という達成感よりも、「自分が本当に学びたい分野へ進むための扉が開いた」という充足感だったといいます。これは、受験勉強を単なる「合格を目指すプロセス」ではなく、「自分の将来を作るプロセス」として捉えていたからこそ得られた感情なのでしょう。
また、日本大学 理工学部にも合格し、複数の選択肢を持った上で進学先を決定できたことも、受験勉強全体にプラスの影響を与えたといえます。「どこに合格するか」よりも「どこで何を学ぶのか」という視点を持つことで、受験期間全体がより充実したものになったのです。
4. 後輩へのメッセージをお願いします。
情報系を目指す人にとって、数学はとても大切です。苦手でも、根本から理解し直せば少しずつ武器になります。早めに基礎を固めることをおすすめします。
「苦手でも武器になる」という希望
T.Nさんのメッセージには、多くの受験生が陥りやすい「数学が苦手だから、情報系は無理では」という考え方を否定する力があります。実際、T.Nさんも入塾時点では数学に強い不安を抱えていました。しかし、適切な指導と本人の継続的な努力により、その「苦手意識」は「得意な分野」へと変わったのです。
ここで重要なのは、「苦手を得意にするプロセス」の質です。単に問題を解く量を増やすのではなく、一つずつ理解を深めることで、初めて「使える知識」になります。T.Nさんが経験したように、疑問を疑問のままにしておかず、納得するまで向き合う姿勢が、最終的に数学を「武器」に変えるのです。
早期の基礎固めが決める受験の命運
T.Nさんが強調する「早めに基礎を固めること」は、高2冬・高3春の段階で既に数学の基本概念が身についていることの重要性を示唆しています。多くの受験生は、高3の秋冬になって初めて「基礎がわかっていない」ことに気づきます。その時点からの学び直しは、時間的に非常に限定されます。
情報系への進学を考えている高校生は、特に「高2の段階で数学Ⅱ・数学B、そして数学Ⅲの基礎概念を完全に理解しておく」ことをお勧めします。これにより、高3での過去問演習や応用問題対策に充てる時間が大幅に増え、最終的な得点力の向上につながるといえます。
「理解」を積み重ねることの大切さ
T.Nさんの1年4か月の学習期間を通じて一貫していたのは、「一つ一つの理解を疎かにしない」という姿勢でした。テストの点数や模試の偏差値も重要ですが、それよりも「今、自分は何を理解していて、何が曖昧なのか」を常に意識していたといいます。
後輩たちへのアドバイスとしては、「焦らず、丁寧に」というメッセージが込められています。受験は長期戦です。短期的な成績変動に一喜一憂するのではなく、「理解の質」を高める学習をコツコツ続けることが、最終的な合格につながるのです。
5. 情報系学部志望者が数学を学習する際のポイント
T.Nさんの事例から、情報系学部志望者が数学を学ぶ際に心がけるべきポイントがいくつか見えてきます。
公式の「導出」を理解する
情報科学の学習では、プログラムやアルゴリズムの「なぜそうなるのか」を理解することが極めて重要です。数学も同じです。公式を単に「そういうものだ」と暗記するのではなく、「どのような過程でこの公式が成り立つのか」を理解することが、応用力を生み出します。例えば、三角関数の加法定理、微分の定義、確率の乗法定理など、高校数学の主要な公式はすべて「導出過程」を学べば、より深い理解につながります。
複数の解法を比較する習慣
数学の同じ問題が、複数の方法で解ける場合があります。例えば、ある最大値・最小値を求める問題は、微分で解く方法も、三角関数の性質で解く方法もあるかもしれません。T.Nさんの学習を通じて、指導者は「どちらの解法でもいいが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのか」を問いかけていたといいます。この習慣により、「状況に応じて最適な手法を選ぶ能力」が育成されます。これは情報科学でプログラミング言語やアルゴリズムを学ぶ際の思考法とも共通しています。
「計算」と「思考」の分離
多くの受験生が陥る落とし穴は、「複雑な計算に時間をかけすぎて、問題の本質的な思考を見失う」というものです。T.Nさんの学習では、「まずこの問題では何を考えるべきか」を明確にしてから、「その後、計算をする」というプロセスを徹底していたといいます。この分離により、計算間違いが起きても「何を考えていたのか」は見失わず、採点時に部分点を獲得しやすくなります。また、情報科学でのプログラミング学習でも「アルゴリズムの設計」と「コーディング」を分離する思考が重要ですから、この姿勢は直結しています。
6. まとめ
T.Nさんの合格体験記から読み取れることは、「情報系進学には数学が不可欠だが、その学習プロセスは単なる問題演習ではなく、一つずつの理解を積み重ねるプロセスである」ということです。大手予備校での授業に通っていても、疑問が残ったまま先へ進むことは珍しくありません。その時点で「自分のペースで、納得するまで学び直す」という決断が、その後の学習の質を大きく左右します。
約1年4か月という期間は、決して短くはありません。しかし、その間にT.Nさんが得たものは「数学の点数」だけではなく、「数学的思考力」そのものです。この思考力こそが、大学進学後の情報科学の学習を支える土台となり、将来のキャリアを形作る基礎となるといえます。
情報系を目指す受験生の皆さんが、T.Nさんのように「数学を武器に変える」経験をしていただきたいという想いで、この体験記を掲載いたします。数学が「受験科目」から「学ぶ道具」へと変わるとき、受験勉強全体の質は大きく向上するのです。
日本数学塾では、この"なぜそうなるのか"を担任制で一緒に考えます。
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