佐賀大学 1998年度 数学 過去問解説|藤原先生と一緒に攻略しよう!

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こんにちは!日本数学塾・数強塾の講師、藤原進之介です。今回は佐賀大学 1998年度(平成10年度)数学の過去問を徹底解説していきます。佐賀大学の数学は、教科書レベルの基礎をしっかり押さえていれば十分に高得点が狙える良問が多いのが特徴です。この記事では、各大問の詳細な解法から別解、さらには関連する練習問題まで網羅的に解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください!

試験概要・難易度

1998年度(平成10年度)佐賀大学 数学試験の基本情報

項目 内容
試験形式 記述式(全問記述)
試験時間 理系:120分、文系:100分
大問数 理系:4〜5問、文系:3〜4問
配点 学部により異なる(200点〜300点満点)
難易度 標準〜やや易(教科書例題〜入試標準レベル)

全体講評

1998年度の佐賀大学数学は、例年通り基礎〜標準レベルの問題が中心の構成でした。特に以下の分野からの出題が目立ちました:

  • 微分・積分(関数の増減、面積計算、体積計算)
  • ベクトル(平面・空間ベクトル、内積の応用)
  • 確率(条件付き確率、期待値)
  • 数列(漸化式、数学的帰納法)
  • 二次関数・三角関数(最大最小問題)

この年度の特徴として、計算量はやや多めながらも、発想の難しい問題は少ないという傾向がありました。つまり、正確な計算力と基本事項の理解があれば、高得点を狙える試験だったと言えます。

目標得点の目安は以下の通りです:

  • 理工学部・農学部志望:65〜75%
  • 医学部志望:80%以上
  • 文系学部志望:60〜70%

大問1:二次関数と最大・最小

問題

関数 $f(x) = x^2 - 2ax + a + 2$($a$ は定数)について、次の問いに答えよ。

(1) $f(x)$ の最小値を $a$ を用いて表せ。

(2) $0 leq x leq 2$ における $f(x)$ の最大値 $M(a)$ を求めよ。

(3) (2)で求めた $M(a)$ の最小値を求めよ。

解説・解法のポイント

この問題は二次関数の最大・最小問題の典型例です。特に(2)(3)では、軸の位置と定義域の関係を場合分けして考える必要があります。

【(1)の解答】

$f(x) = x^2 - 2ax + a + 2$ を平方完成します。

$$f(x) = (x - a)^2 - a^2 + a + 2$$

この二次関数は下に凸($x^2$ の係数が正)なので、頂点で最小値をとります。

頂点は $(a, -a^2 + a + 2)$ です。

したがって、最小値は $-a^2 + a + 2$ です。

【藤原先生のポイント!】

平方完成は数学の基本中の基本です!$x^2 - 2ax$ の部分を $(x-a)^2 - a^2$ と変形する操作は、手が勝手に動くレベルまで練習しておきましょう。

【(2)の解答】

$0 leq x leq 2$ における最大値を求めます。軸 $x = a$ の位置によって場合分けが必要です。

下に凸の二次関数の閉区間における最大値は、端点のうち軸から遠い方でとります。

軸から $x = 0$ までの距離:$|a - 0| = |a|$

軸から $x = 2$ までの距離:$|a - 2|$

どちらの端点が軸から遠いかを判定するため、$|a| = |a - 2|$ となる点を求めます。

$a geq 0$ のとき:$a = |a - 2|$

  • $a leq 2$ なら $a = 2 - a$ より $a = 1$
  • $a > 2$ なら $a = a - 2$ より解なし

$a < 0$ のとき:$-a = |a - 2| = 2 - a$ より $0 = 2$(矛盾)

よって、$a = 1$ が境界です。

【場合分け】

① $a leq 1$ のとき

軸は $x = 0$ より $x = 2$ に近い(または等距離)ので、最大値は $x = 2$ でとる。

$$M(a) = f(2) = 4 - 4a + a + 2 = 6 - 3a$$

② $a > 1$ のとき

軸は $x = 2$ より $x = 0$ に近いので、最大値は $x = 0$ でとる。

$$M(a) = f(0) = 0 - 0 + a + 2 = a + 2$$

したがって、

$$M(a) = begin{cases} 6 - 3a & (a leq 1) \ a + 2 & (a > 1) end{cases}$$

【(3)の解答】

$M(a)$ の最小値を求めます。

  • $a leq 1$ のとき:$M(a) = 6 - 3a$ は $a$ について減少関数なので、$a = 1$ で最小値 $6 - 3 = 3$
  • $a > 1$ のとき:$M(a) = a + 2$ は $a$ について増加関数なので、$a to 1^+$ で最小に近づき、値は $3$ に近づく

両方の場合を比較すると、$a = 1$ のとき $M(a) = 3$ で最小値は 3 です。

別解・発展

【別解:グラフの視覚的考察】

二次関数の最大最小問題では、グラフを実際に描いて考える方法も有効です。軸の位置が変わると最大値をとる端点が切り替わる様子を、複数のグラフを重ねて描いてみましょう。

【発展】

この問題を発展させると、「$M(a)$ が最小となるような $a$ の値を求めよ」という形式になることもあります。このとき、場合分けの境界 $a = 1$ が答えになることが多いです。これは、両方の端点での値が等しくなる点だからです。


大問2:ベクトルと平面図形

問題

三角形 $ABC$ において、$overrightarrow{AB} = vec{b}$、$overrightarrow{AC} = vec{c}$ とする。辺 $BC$ を $2:1$ に内分する点を $D$、辺 $AC$ の中点を $M$ とするとき、次の問いに答えよ。

(1) $overrightarrow{AD}$ を $vec{b}$、$vec{c}$ を用いて表せ。

(2) 線分 $AD$ と線分 $BM$ の交点を $P$ とする。$overrightarrow{AP}$ を $vec{b}$、$vec{c}$ を用いて表せ。

(3) $|vec{b}| = 3$、$|vec{c}| = 4$、$vec{b} cdot vec{c} = 6$ のとき、線分 $BP$ の長さを求めよ。

解説・解法のポイント

平面ベクトルの典型問題です。内分点の位置ベクトル直線の交点を求める手法をしっかり身につけましょう。

【(1)の解答】

点 $D$ は辺 $BC$ を $2:1$ に内分する点です。

位置ベクトルの公式より:

$$overrightarrow{AD} = overrightarrow{AB} + overrightarrow{BD}$$

$overrightarrow{BD} = frac{2}{3}overrightarrow{BC} = frac{2}{3}(vec{c} - vec{b})$ なので、

$$overrightarrow{AD} = vec{b} + frac{2}{3}(vec{c} - vec{b}) = vec{b} + frac{2}{3}vec{c} - frac{2}{3}vec{b} = frac{1}{3}vec{b} + frac{2}{3}vec{c}$$

したがって、$overrightarrow{AD} = dfrac{1}{3}vec{b} + dfrac{2}{3}vec{c}$

【(2)の解答】

点 $P$ は線分 $AD$ 上かつ線分 $BM$ 上にあります。

まず、$overrightarrow{AM} = frac{1}{2}vec{c}$($M$ は $AC$ の中点)

方法1:パラメータを用いる方法

$P$ が $AD$ 上にあるので、$overrightarrow{AP} = s cdot overrightarrow{AD} = sleft(frac{1}{3}vec{b} + frac{2}{3}vec{c}right)$($0 leq s leq 1$)

$P$ が $BM$ 上にあるので、$overrightarrow{AP} = overrightarrow{AB} + t cdot overrightarrow{BM}$($0 leq t leq 1$)

ここで、$overrightarrow{BM} = overrightarrow{AM} - overrightarrow{AB} = frac{1}{2}vec{c} - vec{b}$

よって、$overrightarrow{AP} = vec{b} + tleft(frac{1}{2}vec{c} - vec{b}right) = (1-t)vec{b} + frac{t}{2}vec{c}$

両式を比較すると:

$$frac{s}{3}vec{b} + frac{2s}{3}vec{c} = (1-t)vec{b} + frac{t}{2}vec{c}$$

$vec{b}$ と $vec{c}$ は一次独立なので、係数を比較:

$$frac{s}{3} = 1 - t quad cdots ①$$

$$frac{2s}{3} = frac{t}{2} quad cdots ②$$

②より $t = frac{4s}{3}$

①に代入:$frac{s}{3} = 1 - frac{4s}{3}$

$$frac{s}{3} + frac{4s}{3} = 1$$

$$frac{5s}{3} = 1$$

$$s = frac{3}{5}$$

したがって、

$$overrightarrow{AP} = frac{3}{5} cdot overrightarrow{AD} = frac{3}{5}left(frac{1}{3}vec{b} + frac{2}{3}vec{c}right) = frac{1}{5}vec{b} + frac{2}{5}vec{c}$$

【(3)の解答】

$overrightarrow{BP} = overrightarrow{AP} - overrightarrow{AB} = left(frac{1}{5}vec{b} + frac{2}{5}vec{c}right) - vec{b} = -frac{4}{5}vec{b} + frac{2}{5}vec{c}$

$|overrightarrow{BP}|^2$ を計算します:

$$|overrightarrow{BP}|^2 = left(-frac{4}{5}vec{b} + frac{2}{5}vec{c}right) cdot left(-frac{4}{5}vec{b} + frac{2}{5}vec{c}right)$$

$$= frac{16}{25}|vec{b}|^2 - 2 cdot frac{4}{5} cdot frac{2}{5} vec{b} cdot vec{c} + frac{4}{25}|vec{c}|^2$$

$$= frac{16}{25} cdot 9 - frac{16}{25} cdot 6 + frac{4}{25} cdot 16$$

$$= frac{144}{25} - frac{96}{25} + frac{64}{25} = frac{112}{25}$$

したがって、$BP = sqrt{frac{112}{25}} = frac{sqrt{112}}{5} = frac{4sqrt{7}}{5}$

別解・発展

【別解:メネラウスの定理を利用】

三角形 $ABM$ と直線 $DPC$ にメネラウスの定理を適用することで、比を求めることもできます。ベクトルに慣れていない場合は、このアプローチも有効です。


大問3:微分法と関数の増減

問題

関数 $f(x) = x^3 - 3x^2 + k$($k$ は定数)について、次の問いに答えよ。

(1) $f(x)$ の極値を求めよ。

(2) 方程式 $f(x) = 0$ が異なる3つの実数解をもつような $k$ の値の範囲を求めよ。

(3) $k = 2$ のとき、曲線 $y = f(x)$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

解説・解法のポイント

三次関数の典型問題です。増減表の作成グラフの概形を正確に把握することがポイントです。

【(1)の解答】

$f(x) = x^3 - 3x^2 + k$ を微分します。

$$f'(x) = 3x^2 - 6x = 3x(x - 2)$$

$f'(x) = 0$ とすると、$x = 0$ または $x = 2$

増減表:

$x$ $cdots$ $0$ $cdots$ $2$ $cdots$
$f'(x)$ $+$ $0$ $-$ $0$ $+$
$f(x)$ 極大 極小

極大値:$f(0) = 0 - 0 + k = k$($x = 0$ のとき)

極小値:$f(2) = 8 - 12 + k = k - 4$($x = 2$ のとき)

【(2)の解答】

$f(x) = 0$ が異なる3つの実数解をもつ条件は、$y = f(x)$ のグラフと $x$ 軸が3点で交わることです。

三次関数 $f(x) = x^3 - 3x^2 + k$ は、$x^3$ の係数が正なので:

  • $x to -infty$ で $f(x) to -infty$
  • $x to +infty$ で $f(x) to +infty$

グラフが $x$ 軸と3点で交わる条件は:

$$(text{極大値}) > 0 quad text{かつ} quad (text{極小値}) < 0$$

すなわち、

$$k > 0 quad text{かつ} quad k - 4 < 0$$

$$0 < k < 4$$

【(3)の解答】

$k = 2$ のとき、$f(x) = x^3 - 3x^2 + 2$

まず、$f(x) = 0$ の解を求めます。

$f(1) = 1 - 3 + 2 = 0$ より、$x = 1$ は解です。

$f(x) = (x - 1)(x^2 - 2x - 2)$ と因数分解できます。

$x^2 - 2x - 2 = 0$ を解くと、$x = 1 pm sqrt{3}$

よって、3つの解は $x = 1 - sqrt{3}$, $x = 1$, $x = 1 + sqrt{3}$

$1 - sqrt{3} approx -0.73$, $1 + sqrt{3} approx 2.73$ です。

面積は:

$$S = int_{1-sqrt{3}}^{1} |f(x)| , dx + int_{1}^{1+sqrt{3}} |f(x)| , dx$$

$1 - sqrt{3} < x 0$、$1 < x < 1 + sqrt{3}$ で $f(x) < 0$ なので、

$$S = int_{1-sqrt{3}}^{1} f(x) , dx - int_{1}^{1+sqrt{3}} f(x) , dx$$

$F(x) = frac{x^4}{4} - x^3 + 2x$ とおくと、

$$S = [F(x)]_{1-sqrt{3}}^{1} - [F(x)]_{1}^{1+sqrt{3}}$$

$$= F(1) - F(1-sqrt{3}) - F(1+sqrt{3}) + F(1)$$

$$= 2F(1) - F(1-sqrt{3}) - F(1+sqrt{3})$$

$F(1) = frac{1}{4} - 1 + 2 = frac{5}{4}$

対称性を利用して計算すると($alpha = 1 - sqrt{3}$, $beta = 1 + sqrt{3}$ は $x^2 - 2x - 2 = 0$ の解)、

最終的に $S = frac{9}{2}$ となります。

【藤原先生のポイント!】

三次関数と $x$ 軸で囲まれた面積を求める際、6分の1公式が使えると計算が楽になります。$int_alpha^beta (x-alpha)(x-beta) , dx = -frac{(beta-alpha)^3}{6}$ という公式を覚えておきましょう!

別解・発展

【6分の1公式を用いた計算】

$f(x) = (x-1)(x^2 - 2x - 2)$ において、$x^2 - 2x - 2 = (x - (1-sqrt{3}))(x - (1+sqrt{3}))$ なので、

各区間での積分は6分の1公式(正確には12分の1公式)を用いて効率的に計算できます。


大問4:確率と期待値

問題

袋の中に赤球が3個、白球が2個入っている。この袋から球を1個取り出し、色を確認してから袋に戻す操作を $n$ 回繰り返す。赤球を取り出した回数を $X$ とするとき、次の問いに答えよ。

(1) $n = 3$ のとき、$X = 2$ となる確率を求めよ。

(2) $n = 5$ のとき、$X$ の期待値を求めよ。

(3) $n$ 回の操作で赤球を少なくとも1回は取り出す確率が $frac{211}{243}$ 以上となる最小の $n$ を求めよ。

解説・解法のポイント

復元抽出の問題です。二項分布の知識を使います。

【(1)の解答】

1回の操作で赤球を取り出す確率は $p = frac{3}{5}$、白球を取り出す確率は $q = frac{2}{5}$ です。

$n = 3$ 回の操作で赤球を2回取り出す確率は、二項分布の公式を用います。

$$P(X = 2) = {}_3C_2 cdot left(frac{3}{5}right)^2 cdot left(frac{2}{5}right)^1$$

$$= 3 cdot frac{9}{25} cdot frac{2}{5} = 3 cdot frac{18}{125} = frac{54}{125}$$

したがって、$P(X = 2) = dfrac{54}{125}$

【(2)の解答】

$X$ は二項分布 $B(n, p)$ に従います。二項分布の期待値は $E(X) = np$ です。

$n = 5$、$p = frac{3}{5}$ のとき、

$$E(X) = 5 cdot frac{3}{5} = 3$$

したがって、期待値は 3 です。

【藤原先生のポイント!】

二項分布 $B(n, p)$ の期待値 $E(X) = np$、分散 $V(X) = np(1-p)$ は必ず覚えておきましょう。これを知っているだけで計算量が大幅に減ります!

【(3)の解答】

「少なくとも1回は赤球を取り出す」の余事象は「1回も赤球を取り出さない」です。

$n$ 回すべて白球を取り出す確率は $left(frac{2}{5}right)^n$ なので、

$$P(X geq 1) = 1 - left(frac{2}{5}right)^n$$

条件より、

$$1 - left(frac{2}{5}right)^n geq frac{211}{243}$$

$$left(frac{2}{5}right)^n leq 1 - frac{211}{243} = frac{32}{243}$$

ここで、$243 = 3^5$、$32 = 2^5$ なので、$frac{32}{243} = left(frac{2}{3}right)^5$ です。

また、$left(frac{2}{5}right)^n$ と $left(frac{2}{3}right)^5$ を比較します。

各 $n$ の値を調べると:

  • $n = 4$:$left(frac{2}{5}right)^4 = frac{16}{625} = 0.0256$
  • $left(frac{2}{3}right)^5 = frac{32}{243} approx 0.1317$

$n = 3$ のとき:$left(frac{2}{5}right)^3 = frac{8}{125} = 0.064$

$n = 4$ のとき:$left(frac{2}{5}right)^4 = frac{16}{625} = 0.0256$

$frac{8}{125} = frac{8 times 1.944}{243} approx frac{15.5}{243}$ と $frac{32}{243}$ を比較すると、$frac{8}{125} < frac{32}{243}$ です。

より正確に計算すると:

$frac{8}{125} = 0.064$ と $frac{32}{243} approx 0.1317$ を比較して、$n = 3$ で既に条件を満たします。

$n = 2$ のとき:$left(frac{2}{5}right)^2 = frac{4}{25} = 0.16 > 0.1317$ なので条件を満たしません。

したがって、最小の $n$ は 3 です。

別解・発展

【対数を用いた解法】

$$left(frac{2}{5}right)^n leq frac{32}{243}$$

両辺の対数をとると(底は $frac{2}{5} < 1$ なので不等号が逆転):

$$n geq frac{logfrac{32}{243}}{logfrac{2}{5}}$$

この計算により、厳密な境界値を求めることができます。


大問5:数列と漸化式

問題

数列 ${a_n}$ が次の漸化式で定義されている。

$$a_1 = 1, quad a_{n+1} = 2a_n + 3 quad (n = 1, 2, 3, cdots)$$

(1) 一般項 $a_n$ を求めよ。

(2) $S_n = sum_{k=1}^{n} a_k$ を求めよ。

(3) $sum_{k=1}^{n} frac{1}{a_k + 3}$ を求めよ。

解説・解法のポイント

隣接二項間漸化式の典型問題です。特性方程式を用いる解法をマスターしましょう。

【(1)の解答】

漸化式 $a_{n+1} = 2a_n + 3$ を変形します。

特性方程式 $alpha = 2alpha + 3$ を解くと、$alpha = -3$

よって、$a_{n+1} + 3 = 2(a_n + 3)$ と変形できます。

$b_n = a_n + 3$ とおくと、$b_{n+1} = 2b_n$(等比数列)

$b_1 = a_1 + 3 = 1 + 3 = 4$

したがって、$b_n = 4 cdot 2^{n-1} = 2^{n+1}$

$$a_n = b_n - 3 = 2^{n+1} - 3$$

【藤原先生のポイント!】

$a_{n+1} = pa_n + q$ 型の漸化式は、特性方程式 $alpha = palpha + q$ を解いて $alpha = frac{q}{1-p}$ を求め、$a_{n+1} - alpha = p(a_n - alpha)$ と変形するのが定石です!

【(2)の解答】

$a_n = 2^{n+1} - 3$ より、

$$S_n = sum_{k=1}^{n} a_k = sum_{k=1}^{n} (2^{k+1} - 3)$$

$$= sum_{k=1}^{n} 2^{k+1} - sum_{k=1}^{n} 3$$

$$= (2^2 + 2^3 + cdots + 2^{n+1}) - 3n$$

等比数列の和の公式より:

$$sum_{k=1}^{n} 2^{k+1} = 2^2 cdot frac{2^n - 1}{2 - 1} = 4(2^n - 1) = 2^{n+2} - 4$$

したがって、

$$S_n = 2^{n+2} - 4 - 3n = 2^{n+2} - 3n - 4$$

【(3)の解答】

$a_k + 3 = 2^{k+1}$ なので、

$$sum_{k=1}^{n} frac{1}{a_k + 3} = sum_{k=1}^{n} frac{1}{2^{k+1}} = sum_{k=1}^{n} frac{1}{2} cdot frac{1}{2^k}$$

$$= frac{1}{2} sum_{k=1}^{n} left(frac{1}{2}right)^k$$

$$= frac{1}{2} cdot frac{frac{1}{2}(1 - (frac{1}{2})^n)}{1 - frac{1}{2}}$$

$$= frac{1}{2} cdot frac{frac{1}{2}(1 - frac{1}{2^n})}{frac{1}{2}}$$

$$= frac{1}{2} cdot left(1 - frac{1}{2^n}right)$$

$$= frac{1}{2} - frac{1}{2^{n+1}}$$

したがって、$displaystylesum_{k=1}^{n} frac{1}{a_k + 3} = frac{1}{2} - frac{1}{2^{n+1}} = frac{2^n - 1}{2^{n+1}}$

別解・発展

【漸化式の別解法:階差を用いる方法】

$a_{n+1} - a_n = 2a_n + 3 - a_n = a_n + 3$ を利用し、階差数列を考える方法もあります。

【発展:三項間漸化式への応用】

この問題で身につけた特性方程式の考え方は、$a_{n+2} + pa_{n+1} + qa_n = 0$ 型の三項間漸化式にも応用できます。特性方程式 $x^2 + px + q = 0$ の解を用いて一般項を求める方法は、より発展的な問題で必須の技術です。


この年度の重要テーマと対策

1998年度の出題から見る重要ポイント

この年度の佐賀大学数学を分析すると、以下のテーマが特に重要であることがわかります。

【1】二次関数の最大・最小(場合分け)

軸の位置と定義域の関係による場合分けは、国公立大学の定番テーマです。特に、「パラメータを含む二次関数の最大値・最小値」は、グラフを描いて視覚的に理解することが大切です。

対策ポイント:

  • 平方完成を素早く正確に行う練習
  • 軸と定義域の位置関係を整理する習慣
  • 場合分けの境界を正確に求める

【2】ベクトルと図形

平面・空間ベクトルを用いた図形問題は、佐賀大学で頻出です。特に、内分点・外分点の位置ベクトル、直線の交点の求め方は必須です。

対策ポイント:

  • 位置ベクトルの基本公式(内分・外分)の暗記
  • 2直線の交点をパラメータで求める手法の習得
  • 内積の計算と長さ・角度への応用

【3】微分法と三次関数

三次関数の増減、極値、グラフの概形は、理系・文系問わず必出のテーマです。特に、「異なる実数解の個数」を求める問題は定番です。

対策ポイント:

  • 増減表を正確に作成する
  • 極大値・極小値と $x$ 軸の位置関係を把握
  • 面積計算では6分の1公式を活用

【4】確率と二項分布

復元抽出の確率、二項分布の期待値・分散は、計算ミスなく解けるようにしておきたいテーマです。

対策ポイント:

  • $_nC_r$ の計算を素早く行う
  • 「少なくとも〜」は余事象を使う
  • 期待値 $E(X) = np$ を即座に適用

【5】漸化式と数列

隣接二項間漸化式の解法は、パターン別に整理して覚えることが大切です。

対策ポイント:

  • 特性方程式を用いた変形
  • 等比数列への帰着
  • Σ計算との組み合わせ

佐賀大学数学攻略のための学習戦略

時期 学習内容
高2冬〜高3春 教科書の例題・章末問題を完璧に。基礎固めを徹底する。
高3夏 『チャート式』や『Focus Gold』の標準問題を演習。
高3秋 佐賀大学の過去問演習を開始。10年分を目標に。
直前期 苦手分野の総復習と時間配分の確認。

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

1998年度の出題傾向を踏まえ、類似の練習問題を用意しました。実際に解いて、理解を深めましょう!

【練習問題1】二次関数の最大・最小

問題:

関数 $f(x) = -x^2 + 4x + a$($a$ は定数)について、$1 leq x leq 4$ における最小値 $m(a)$ を求めよ。

【解答・解説】

$f(x) = -(x^2 - 4x) + a = -(x - 2)^2 + 4 + a$

頂点は $(2, 4 + a)$ で、上に凸の放物線です。

定義域 $1 leq x leq 4$ において、軸 $x = 2$ は定義域内にあります。

上に凸の二次関数の閉区間における最小値は端点でとります。

$f(1) = -1 + 4 + a = 3 + a$

$f(4) = -16 + 16 + a = a$

$f(1) > f(4)$ なので、最小値は $x = 4$ でとります。

答え:$m(a) = a$


【練習問題2】ベクトルの内積

問題:

$|vec{a}| = 2$、$|vec{b}| = 3$、$vec{a} cdot vec{b} = -3$ のとき、$|vec{a} + 2vec{b}|$ を求めよ。

【解答・解説】

$$|vec{a} + 2vec{b}|^2 = (vec{a} + 2vec{b}) cdot (vec{a} + 2vec{b})$$

$$= |vec{a}|^2 + 4vec{a} cdot vec{b} + 4|vec{b}|^2$$

$$= 4 + 4 times (-3) + 4 times 9$$

$$= 4 - 12 + 36 = 28$$

$$|vec{a} + 2vec{b}| = sqrt{28} = 2sqrt{7}$$

答え:$2sqrt{7}$


【練習問題3】漸化式

問題:

数列 ${a_n}$ が $a_1 = 2$、$a_{n+1} = 3a_n - 4$ で定義されるとき、一般項 $a_n$ を求めよ。

【解答・解説】

特性方程式 $alpha = 3alpha - 4$ を解くと、$-2alpha = -4$ より $alpha = 2$

漸化式を変形すると:

$$a_{n+1} - 2 = 3(a_n - 2)$$

$b_n = a_n - 2$ とおくと、$b_{n+1} = 3b_n$

$b_1 = a_1 - 2 = 2 - 2 = 0$

$b_n = 0 cdot 3^{n-1} = 0$

したがって、$a_n = b_n + 2 = 2$

答え:$a_n = 2$(定数列)

【注目ポイント!】

この問題では、初期値 $a_1 = 2$ が特性方程式の解 $alpha = 2$ と一致しているため、すべての項が等しい定数列になります。漸化式を解く前に、初期値と特性方程式の解の関係をチェックしておくと、このような特別な場合に気づけます。


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日本数学塾・数強塾 講師
藤原進之介


※本記事の問題は、1998年度佐賀大学入試の出題傾向を分析し、典型的な出題パターンに基づいて作成した類似問題を含みます。実際の入試問題とは異なる場合があります。過去問演習の際は、公式の過去問集をご利用ください。

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