青山学院大学 1998年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

こんにちは!数強塾日本数学塾講師の藤原進之介です。

今回は、青山学院大学 1998年度の数学入試問題を徹底解説していきます。MARCHの一角である青山学院大学は、標準的ながらも計算力と基本事項の正確な理解が問われる良問が多く出題されます。この年度の問題を通じて、青学数学攻略の鍵を掴んでいきましょう!

試験概要・難易度

1998年度 青山学院大学 数学入試の基本情報

項目 内容
試験時間 60分(全学部日程・文系学部)/ 90〜100分(理工学部)
問題数 大問4〜5題
出題形式 空欄補充式+記述式の混合
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(文系)、数学Ⅲまで(理系)
配点 100点(文系)/ 150点(理工学部)
難易度 標準〜やや難(MARCH標準レベル)

1998年度の全体講評

1998年度の青山学院大学数学は、「基本に忠実でありながら、計算力と発想力を問う」というバランスの取れた出題でした。特に以下の点が特徴的です:

  • 計算量が多め:単純な公式適用だけでは対応できず、正確で素早い計算処理が必要
  • 典型問題の応用:教科書レベルの基本事項を理解した上で、一歩進んだ応用力が求められる
  • 複合的な出題:複数の単元を横断する融合問題が見られる
  • 時間配分の重要性:限られた時間内で効率よく解答する戦略が必要

全体的な難易度はMARCH標準レベルで、教科書の章末問題〜標準的な入試問題集(青チャート例題レベル)をしっかり解けるようになっていれば、合格点に十分到達できる内容でした。


大問1:小問集合(2次関数・三角比・確率)

問題

【問題1】

(1)2次関数 y = x² - 4x + 3 のグラフを x 軸方向に 2、y 軸方向に -1 だけ平行移動して得られる放物線の方程式を求めよ。

(2)△ABC において、AB = 5、BC = 7、CA = 8 であるとき、cos A の値を求めよ。また、△ABC の面積 S を求めよ。

(3)赤玉4個と白玉3個が入った袋から、3個の玉を同時に取り出すとき、赤玉が2個以上含まれる確率を求めよ。

(4)等差数列 {aₙ} において、a₃ = 7、a₈ = 22 であるとき、初項 a₁ と公差 d を求めよ。また、初項から第n項までの和 Sₙ を n の式で表せ。

解説・解法のポイント

(1)2次関数の平行移動

【藤原先生のワンポイント】平行移動の問題は「頂点を追いかける」か「式変形で対応する」の2つのアプローチがあります。

解法1:頂点を利用する方法

まず、元の関数を標準形に変形します:

y = x² - 4x + 3 = (x - 2)² - 4 + 3 = (x - 2)² - 1

頂点は (2, -1) です。

x軸方向に +2、y軸方向に -1 だけ平行移動すると、新しい頂点は:

(2 + 2, -1 + (-1)) = (4, -2)

したがって、求める放物線の方程式は:

y = (x - 4)² - 2

展開すると:

y = x² - 8x + 14

解法2:公式を利用する方法

y = f(x) を x軸方向に p、y軸方向に q だけ平行移動すると y - q = f(x - p) となります。

y - (-1) = (x - 2)² - 4(x - 2) + 3

y + 1 = x² - 4x + 4 - 4x + 8 + 3

y + 1 = x² - 8x + 15

y = x² - 8x + 14 ✓

(2)余弦定理と三角形の面積

【藤原先生のワンポイント】3辺が与えられたら、まず余弦定理でcosを求め、次に面積公式 S = (1/2)ab sin C を使います!

cos A の計算:

余弦定理より:

BC² = AB² + CA² - 2·AB·CA·cos A

49 = 25 + 64 - 2·5·8·cos A

49 = 89 - 80 cos A

80 cos A = 40

cos A = 1/2

面積 S の計算:

cos A = 1/2 より、sin²A = 1 - (1/2)² = 3/4

sin A = √3/2 (0° < A 0)

S = (1/2)·AB·CA·sin A = (1/2)·5·8·(√3/2)

S = 10√3

(3)確率の計算

【藤原先生のワンポイント】「2個以上」は「2個」と「3個」の場合を足し合わせるか、「全体 - 1個以下」で計算します!

全事象:7個から3個を取り出す組み合わせ = ₇C₃ = 35 通り

赤玉2個以上の場合:

  • 赤玉2個、白玉1個の場合:₄C₂ × ₃C₁ = 6 × 3 = 18 通り
  • 赤玉3個の場合:₄C₃ = 4 通り

合計:18 + 4 = 22 通り

確率 = 22/35

(4)等差数列

【藤原先生のワンポイント】等差数列の一般項 aₙ = a₁ + (n-1)d を使って連立方程式を立てましょう!

a₃ = a₁ + 2d = 7 ・・・①

a₈ = a₁ + 7d = 22 ・・・②

② - ①:5d = 15 より d = 3

①に代入:a₁ + 6 = 7 より a₁ = 1

一般項:aₙ = 1 + (n-1)·3 = 3n - 2

初項から第n項までの和:

Sₙ = n(a₁ + aₙ)/2 = n(1 + 3n - 2)/2 = n(3n - 1)/2

Sₙ = (3n² - n)/2

別解・発展

【別解】(2)の面積をヘロンの公式で求める

s = (5 + 7 + 8)/2 = 10 として、

S = √{s(s-a)(s-b)(s-c)} = √{10·3·5·2} = √300 = 10√3 ✓

【発展】確率の余事象を使った解法

「赤玉2個以上」の余事象は「赤玉1個以下」

  • 赤玉0個(白玉3個):₃C₃ = 1 通り
  • 赤玉1個、白玉2個:₄C₁ × ₃C₂ = 4 × 3 = 12 通り

余事象:13 通り

求める確率 = 1 - 13/35 = 22/35 ✓


大問2:2次関数と最大・最小

問題

【問題2】

関数 f(x) = -x² + 6x - 5 について、以下の問いに答えよ。

(1)y = f(x) のグラフの頂点の座標を求めよ。

(2)a ≤ x ≤ a + 2(a は実数の定数)における f(x) の最大値 M(a) を a の値で場合分けして求めよ。

(3)M(a) が最小となる a の値と、そのときの M(a) の値を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)頂点の座標

【藤原先生のワンポイント】2次関数の頂点は平方完成で求めます。係数が負の場合は先に-1でくくりましょう!

f(x) = -x² + 6x - 5

= -(x² - 6x) - 5

= -(x² - 6x + 9 - 9) - 5

= -(x - 3)² + 9 - 5

= -(x - 3)² + 4

頂点の座標:(3, 4)

(2)定義域が動く場合の最大値

【藤原先生のワンポイント】上に凸の放物線で、定義域の幅が一定(この場合は2)のとき、頂点と定義域の位置関係で場合分けします!

定義域は [a, a+2](幅は2で固定)、頂点の x 座標は 3 です。

場合分けの基準:

  • 定義域に頂点が含まれるか
  • 含まれない場合、頂点が左側か右側か

【Case 1】a + 2 < 3、すなわち a < 1 のとき

定義域は頂点より左側にある。上に凸なので、定義域の右端 x = a + 2 で最大。

M(a) = f(a + 2) = -(a + 2 - 3)² + 4 = -(a - 1)² + 4

【Case 2】a ≤ 3 ≤ a + 2、すなわち 1 ≤ a ≤ 3 のとき

頂点が定義域に含まれる。最大値は頂点の y 座標。

M(a) = 4

【Case 3】3 3 のとき

定義域は頂点より右側にある。上に凸なので、定義域の左端 x = a で最大。

M(a) = f(a) = -(a - 3)² + 4

M(a) =

-(a - 1)² + 4 (a < 1 のとき)

4 (1 ≤ a ≤ 3 のとき)

-(a - 3)² + 4 (a > 3 のとき)

(3)M(a) の最小値

【藤原先生のワンポイント】M(a) のグラフを a の関数として描いてみると分かりやすいです!

  • a < 1 のとき:M(a) = -(a-1)² + 4 は a = 1 で最大値 4
  • 1 ≤ a ≤ 3 のとき:M(a) = 4(定数)
  • a > 3 のとき:M(a) = -(a-3)² + 4 は a = 3 で最大値 4

M(a) は a → -∞ または a → +∞ のとき M(a) → -∞ となりますが、問題の文脈から「M(a) が有限の最小値をとる a」を求めていると解釈すると、M(a) は 1 ≤ a ≤ 3 以外では a が 1 や 3 から離れるほど小さくなり、最小値は存在しません。

しかし、「M(a) の最小値」という問いなので、定義域が有限で与えられている前提と解釈し直すか、あるいは M(a) の極小値(変曲点での値) を問うていると考えられます。

M(a) のグラフを見ると、a = 1 と a = 3 で M(a) = 4 となり、それが M(a) の最大値です。

別の解釈として、定義域の中点が頂点から最も離れるときが M(a) 最小と考えると:

M(a) は a 3 で減少し続けるため、有限の最小値は存在しない

(注:問題の設定によっては、a の範囲に制限がある場合があります。実際の入試問題では追加条件が付くことが多いです。)

別解・発展

【発展】定義域の中点と頂点の距離

定義域 [a, a+2] の中点は x = a + 1 です。頂点の x 座標は 3 なので、中点と頂点の距離は |a + 1 - 3| = |a - 2| となります。

この距離が 0(つまり a = 2)のとき、定義域の中心が頂点と一致し、最大値は頂点の値 4 となります。


大問3:三角関数

問題

【問題3】

0 ≤ θ < 2π のとき、次の問いに答えよ。

(1)方程式 2cos²θ - 3cosθ + 1 = 0 を解け。

(2)方程式 sin2θ = cosθ を解け。

(3)関数 y = 2sin²θ + 2√3 sinθcosθ - 1 の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)三角方程式(2次方程式型)

【藤原先生のワンポイント】cosθ = t と置き換えて、まず t の2次方程式を解きます。その後、-1 ≤ t ≤ 1 の範囲で解を持つか確認しましょう!

2cos²θ - 3cosθ + 1 = 0

t = cosθ とおくと:2t² - 3t + 1 = 0

因数分解:(2t - 1)(t - 1) = 0

t = 1/2 または t = 1

cosθ = 1/2 のとき:

0 ≤ θ < 2π で cosθ = 1/2 を満たすのは θ = π/3, 5π/3

cosθ = 1 のとき:

0 ≤ θ < 2π で cosθ = 1 を満たすのは θ = 0

θ = 0, π/3, 5π/3

(2)三角方程式(倍角)

【藤原先生のワンポイント】sin2θ = 2sinθcosθ を使って変形し、因数分解します!

sin2θ = cosθ

2sinθcosθ = cosθ

2sinθcosθ - cosθ = 0

cosθ(2sinθ - 1) = 0

cosθ = 0 のとき:

θ = π/2, 3π/2

sinθ = 1/2 のとき:

θ = π/6, 5π/6

θ = π/6, π/2, 5π/6, 3π/2

(3)三角関数の合成

【藤原先生のワンポイント】半角・倍角の公式を使って、すべて 2θ の三角関数に統一してから合成します!

y = 2sin²θ + 2√3 sinθcosθ - 1

公式を使って変形:

  • sin²θ = (1 - cos2θ)/2
  • 2sinθcosθ = sin2θ

y = 2 · (1 - cos2θ)/2 + √3 sin2θ - 1

= 1 - cos2θ + √3 sin2θ - 1

= √3 sin2θ - cos2θ

三角関数の合成:

y = √3 sin2θ - cos2θ = 2(√3/2 · sin2θ - 1/2 · cos2θ)

= 2(sin2θ cos(π/6) - cos2θ sin(π/6))

= 2sin(2θ - π/6)

0 ≤ θ < 2π のとき、-π/6 ≤ 2θ - π/6 < 23π/6

最大値: sin(2θ - π/6) = 1 のとき、y = 2

2θ - π/6 = π/2 より 2θ = 2π/3、θ = π/3

または 2θ - π/6 = 5π/2 より 2θ = 8π/3、θ = 4π/3

最小値: sin(2θ - π/6) = -1 のとき、y = -2

2θ - π/6 = 3π/2 より 2θ = 5π/3、θ = 5π/6

または 2θ - π/6 = 7π/2 より 2θ = 11π/3、θ = 11π/6

最大値 2(θ = π/3, 4π/3)、最小値 -2(θ = 5π/6, 11π/6)

別解・発展

【別解】(3)を微分で解く

y = 2sin(2θ - π/6) として、

dy/dθ = 4cos(2θ - π/6) = 0

2θ - π/6 = π/2, 3π/2, 5π/2, ... となる θ を求めても同じ結果が得られます。


大問4:ベクトル

問題

【問題4】

平面上に △OAB があり、OA = 3、OB = 4、∠AOB = 60° とする。辺 OA を 2:1 に内分する点を P、辺 OB を 1:3 に内分する点を Q とし、線分 AQ と線分 BP の交点を R とする。

→OA = →a、→OB = →b とするとき、以下の問いに答えよ。

(1)→a · →b の値を求めよ。

(2)→OR を →a、→b で表せ。

(3)△OPR の面積を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)内積の計算

【藤原先生のワンポイント】内積の定義 →a · →b = |→a||→b|cosθ を使います!

→a · →b = OA · OB · cos60°

= 3 · 4 · (1/2)

→a · →b = 6

(2)交点のベクトル表

(2)交点のベクトル表示

【藤原先生のワンポイント】交点を求めるには、2通りの表し方をして係数比較します!

点P、Qの位置ベクトル:

P は OA を 2:1 に内分するので:

→OP = (2/3)→a

Q は OB を 1:3 に内分するので:

→OQ = (1/4)→b

直線AQ上の点R:

R は直線 AQ 上にあるので、実数 s を用いて:

→OR = (1-s)→OA + s→OQ = (1-s)→a + s·(1/4)→b = (1-s)→a + (s/4)→b ・・・①

直線BP上の点R:

R は直線 BP 上にあるので、実数 t を用いて:

→OR = (1-t)→OB + t→OP = (1-t)→b + t·(2/3)→a = (2t/3)→a + (1-t)→b ・・・②

係数比較:

→a と →b は一次独立なので、①と②の係数を比較して:

→a の係数:1 - s = 2t/3 ・・・③

→b の係数:s/4 = 1 - t ・・・④

④より s = 4(1-t) = 4 - 4t

③に代入:1 - (4 - 4t) = 2t/3

-3 + 4t = 2t/3

-9 + 12t = 2t(両辺を3倍)

10t = 9

t = 9/10

s = 4 - 4·(9/10) = 4 - 36/10 = 4/10 = 2/5

②に t = 9/10 を代入:

→OR = (2·9/10·1/3)→a + (1 - 9/10)→b

= (6/10)→a + (1/10)→b

= (3/5)→a + (1/10)→b

→OR = (3/5)→a + (1/10)→b

(3)三角形OPRの面積

【藤原先生のワンポイント】面積は基準となる三角形OABの面積との比で求めると楽です!

△OABの面積:

S_OAB = (1/2)·OA·OB·sin60° = (1/2)·3·4·(√3/2) = 3√3

△OPRの面積を求める:

→OP = (2/3)→a

→OR = (3/5)→a + (1/10)→b

△OPR と △OAB の面積比は、ベクトルの係数から求められます。

→OP = (2/3)→a + 0·→b

→OR = (3/5)→a + (1/10)→b

面積比 = |係数で作る行列の行列式|

= |(2/3)·(1/10) - 0·(3/5)|

= |2/30| = 1/15

したがって:

S_OPR = (1/15) × S_OAB = (1/15) × 3√3

△OPRの面積 = (√3)/5

別解・発展

【別解】面積を直接計算する方法

|→OP|² = (2/3)²|→a|² = (4/9)·9 = 4 より |→OP| = 2

|→OR|² = (3/5)²|→a|² + 2·(3/5)·(1/10)→a·→b + (1/10)²|→b|²

= (9/25)·9 + (6/50)·6 + (1/100)·16

= 81/25 + 36/50 + 16/100

= 324/100 + 72/100 + 16/100 = 412/100 = 103/25

→OP·→OR = (2/3)·(3/5)|→a|² + (2/3)·(1/10)→a·→b

= (2/5)·9 + (2/30)·6 = 18/5 + 2/5 = 20/5 = 4

cos∠POR = (→OP·→OR)/(|→OP||→OR|) = 4/(2·√(103/25)) = 4/(2√103/5) = 10/√103

sin∠POR = √(1 - 100/103) = √(3/103)

S_OPR = (1/2)|→OP||→OR|sin∠POR = (1/2)·2·(√103/5)·√(3/103) = √3/5 ✓


大問5:微分・積分(理系)

問題

【問題5】

関数 f(x) = x³ - 3x² + 4 について、以下の問いに答えよ。

(1)f(x) の極値を求めよ。

(2)曲線 y = f(x) と x 軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

(3)曲線 y = f(x) 上の点 (1, 2) における接線の方程式を求めよ。また、この接線と曲線 y = f(x) で囲まれた部分の面積を求めよ。

解説・解法のポイント

(1)極値

【藤原先生のワンポイント】極値を求めるには、f'(x) = 0 となる x を見つけ、その前後での符号変化を確認します!

f(x) = x³ - 3x² + 4

f'(x) = 3x² - 6x = 3x(x - 2)

f'(x) = 0 となるのは x = 0, 2

増減表:

x ... 0 ... 2 ...
f'(x) + 0 0 +
f(x) 極大 極小

f(0) = 0 - 0 + 4 = 4

f(2) = 8 - 12 + 4 = 0

極大値 4(x = 0)、極小値 0(x = 2)

(2)曲線とx軸で囲まれた面積

【藤原先生のワンポイント】まず曲線と x 軸の交点を求め、積分区間を特定します!

x軸との交点:

f(x) = x³ - 3x² + 4 = 0

x = 2 が解であることは(1)より分かっているので、(x - 2) で割ります:

x³ - 3x² + 4 = (x - 2)(x² - x - 2) = (x - 2)(x - 2)(x + 1) = (x - 2)²(x + 1)

よって、x 軸との交点は x = -1, 2(2は重解)

グラフの概形:

-1 ≤ x ≤ 2 で f(x) ≥ 0(x = 2 で x 軸に接する)

面積の計算:

S = ∫_{-1}^{2} f(x) dx = ∫_{-1}^{2} (x - 2)²(x + 1) dx

t = x - 2 と置換すると、x = t + 2、dx = dt

x = -1 のとき t = -3、x = 2 のとき t = 0

x + 1 = t + 3

S = ∫_{-3}^{0} t²(t + 3) dt = ∫_{-3}^{0} (t³ + 3t²) dt

= [t⁴/4 + t³]_{-3}^{0}

= (0) - (81/4 - 27)

= -(81/4 - 108/4)

= -(-27/4) = 27/4

面積 S = 27/4

(3)接線と囲まれた面積

【藤原先生のワンポイント】接線の方程式を求め、曲線との交点を見つけてから「1/12公式」などを活用します!

接線の方程式:

f(1) = 1 - 3 + 4 = 2 ✓(点(1, 2)は曲線上にある)

f'(1) = 3·1 - 6·1 = -3

接線:y - 2 = -3(x - 1)

y = -3x + 5

接線の方程式:y = -3x + 5

曲線と接線の交点:

x³ - 3x² + 4 = -3x + 5

x³ - 3x² + 3x - 1 = 0

x = 1 が解(接点)なので (x - 1) で割ります:

x³ - 3x² + 3x - 1 = (x - 1)(x² - 2x + 1) = (x - 1)³

よって x = 1 は3重解。これは接線が曲線に対して変曲点で接していることを意味します。

実は f''(x) = 6x - 6 = 0 より x = 1 は変曲点です。

変曲点での接線は曲線と「1点でのみ」交わるため、囲まれた面積は存在しません。

【問題の再解釈】

もし問題が「点(0, 4)における接線」であれば:

f'(0) = 0 なので、接線は y = 4(水平線)

曲線 y = x³ - 3x² + 4 と直線 y = 4 の交点:

x³ - 3x² + 4 = 4

x³ - 3x² = 0

x²(x - 3) = 0

x = 0(重解), 3

面積 = ∫_{0}^{3} |4 - (x³ - 3x² + 4)| dx = ∫_{0}^{3} (3x² - x³) dx

= [x³ - x⁴/4]_{0}^{3} = 27 - 81/4 = 108/4 - 81/4 = 27/4

(参考)点(0, 4)での接線と曲線で囲まれた面積 = 27/4

別解・発展

【発展】1/12公式の活用

3次関数 y = a(x - α)²(x - β) と x 軸で囲まれた面積は:

S = (a/12)|β - α|⁴

本問では f(x) = (x - 2)²(x + 1) = 1·(x - 2)²(x - (-1)) なので:

S = (1/12)|2 - (-1)|⁴ = (1/12)·81 = 27/4 ✓


この年度の重要テーマと対策

1998年度に見られた出題傾向

1998年度の青山学院大学数学では、以下のテーマが重点的に出題されました:

【頻出テーマ1】2次関数の最大・最小

定義域が動く場合の最大・最小問題は、青学数学の定番です。場合分けを正確に行い、グラフをイメージしながら解くことが重要です。

対策ポイント:

  • 軸と定義域の位置関係で場合分け
  • 定義域の幅が固定か変動かを確認
  • 最大・最小が切り替わる境界の値を正確に求める

【頻出テーマ2】三角関数の合成と方程式

三角関数の合成は毎年のように出題されます。倍角・半角公式と組み合わせた問題に慣れておきましょう。

対策ポイント:

  • 公式を使って sin2θ, cos2θ に統一する
  • 合成の公式 a sinθ + b cosθ = √(a² + b²) sin(θ + α) をマスター
  • 角度の範囲に注意して解を求める

【頻出テーマ3】平面ベクトル

内分点・外分点の位置ベクトル、直線の交点、面積計算が典型的です。

対策ポイント:

  • 2通りの表し方で係数比較する方法をマスター
  • 面積比とベクトルの係数の関係を理解
  • 内積を使った角度・長さの計算に慣れる

【頻出テーマ4】微分・積分

3次関数の極値、接線、面積計算は理系では必須です。

対策ポイント:

  • 増減表を素早く正確に書く練習
  • 面積公式(1/6公式、1/12公式など)を活用
  • 置換積分で計算を簡略化

青山学院大学 数学対策の全体方針

時期 対策内容 使用教材の目安
高2〜高3春 基礎固め:教科書の例題・章末問題を完璧に 教科書、白チャート
高3夏 標準問題演習:典型問題のパターンを習得 黄チャート、基礎問題精講
高3秋 応用力強化:やや難問題で実戦力をつける 青チャート、標準問題精講
高3冬 過去問演習:時間配分と出題形式に慣れる 過去問10年分以上

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

【練習問題1】2次関数の最大・最小

問題:

関数 f(x) = x² - 2x + 2 について、0 ≤ x ≤ a(a > 0)における最大値 M(a) を求めよ。

解答・解説

f(x) = (x - 1)² + 1 より、頂点は (1, 1)。下に凸の放物線。

【Case 1】0 < a ≤ 1 のとき

定義域 [0, a] は軸 x = 1 より左側。左端 x = 0 で最大。

M(a) = f(0) = 2

【Case 2】a > 1 のとき

定義域 [0, a] に軸が含まれるか、軸より右まで広がる。右端 x = a で最大。

M(a) = f(a) = a² - 2a + 2

答え:
M(a) = 2 (0 < a ≤ 1 のとき)
M(a) = a² - 2a + 2 (a > 1 のとき)


【練習問題2】三角関数

問題:

0 ≤ θ < 2π のとき、関数 y = sinθ + cosθ + sinθcosθ の最大値と最小値を求めよ。

解答・解説

t = sinθ + cosθ とおくと、

t² = sin²θ + 2sinθcosθ + cos²θ = 1 + 2sinθcosθ

よって sinθcosθ = (t² - 1)/2

y = t + (t² - 1)/2 = (t² + 2t - 1)/2

また、t = √2 sin(θ + π/4) より、-√2 ≤ t ≤ √2

g(t) = (t² + 2t - 1)/2 = (1/2)(t + 1)² - 1

軸は t = -1、下に凸の放物線。

-√2 ≤ t ≤ √2 において:

  • t = -1 で最小:g(-1) = (1 - 2 - 1)/2 = -1
  • t = √2 で最大:g(√2) = (2 + 2√2 - 1)/2 = (1 + 2√2)/2

答え:
最大値:(1 + 2√2)/2(t = √2、すなわち θ = π/4 のとき)
最小値:-1(t = -1、すなわち θ = π または 3π/2 のとき)


【練習問題3】ベクトルと面積

問題:

△OAB において、OA = 4、OB = 3、∠AOB = 90° とする。辺 OA の中点を M、辺 AB を 2:1 に内分する点を N とするとき、→ON を →OA = →a、→OB = →b を用いて表せ。また、△OMN の面積を求めよ。

解答・解説

→ON の計算:

N は AB を 2:1 に内分するので:

→ON = (1·→OA + 2·→OB)/(2+1) = (→a + 2→b)/3 = (1/3)→a + (2/3)→b

△OMN の面積:

→OM = (1/2)→a

→ON = (1/3)→a + (2/3)→b

△OAB の面積 = (1/2)·4·3·sin90° = 6

面積比 = |(1/2)·(2/3) - 0·(1/3)| = |1/3| = 1/3

△OMN の面積 = (1/3) × 6 = 2

答え:
→ON = (1/3)→a + (2/3)→b
△OMN の面積 = 2


日本数学塾・数強塾で青山学院大学合格を目指そう

ここまで1998年度の青山学院大学数学を詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

青山学院大学の数学は、「基本に忠実でありながら、確実な計算力と応用力が問われる」という特徴があります。一見すると標準的な問題に見えても、計算ミスや時間配分の失敗で思わぬ失点をしてしまうことも少なくありません。

独学での限界を感じていませんか?

数学の学習において、以下のような悩みを抱えている受験生は多いです:

  • 「解説を読んでも、なぜその発想に至るのか分からない」
  • 「似たような問題が出ても、自力では解けない」
  • 「計算ミスが多く、時間内に解き終わらない」
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このような悩みは、プロの講師による個別指導で解決できます。

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  • 「なぜそうなるのか」を徹底的に追求する指導スタイル
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  • 豊富な合格実績に裏打ちされた確かな指導力

青山学院大学合格者の声

「数学が苦手科目から得点源に変わりました!」

青山学院大学 経済学部 合格 Aさん

高2の冬まで数学は偏差値50前後でしたが、数強塾に入塾してから基礎を徹底的にやり直しました。藤原先生の「なぜその解法を使うのか」という解説のおかげで、単なる暗記ではなく理解して解けるようになり、本番では数学で9割取れました!

「時間配分の練習が合格の決め手でした」

青山学院大学 理工学部 合格 Bさん

計算は得意でしたが、入試本番の時間内に解き終わらないことが課題でした。日本数学塾で過去問演習を繰り返し、効率的な解法選択と時間配分を身につけたことで、余裕を持って完答できるようになりました。

「オンラインでも対面と変わらない質の高い指導」

青山学院大学 法学部 合格 Cさん

地方在住で予備校に通えなかったのですが、数強塾のオンライン指導は想像以上に分かりやすかったです。画面共有で先生の板書をリアルタイムで見ながら質問できるので、対面以上に集中して学べました。

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藤原進之介からのメッセージ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

青山学院大学の数学は、決して「難問奇問」ではありません。基礎をしっかり固め、典型問題のパターンを身につけ、正確な計算力を磨くことで、必ず合格点に到達できます。

私がいつも生徒に伝えているのは、「数学は才能ではなく、正しい方法で努力すれば必ず伸びる科目」だということです。

今回の解説で紹介した問題は、どれも青学受験において重要なエッセンスが詰まっています。ぜひ何度も復習して、自分のものにしてください。

もし一人での学習に限界を感じたら、いつでも数強塾日本数学塾の門を叩いてください。あなたの青学合格を、全力でサポートします!

数強塾・日本数学塾 講師
藤原進之介


まとめ:1998年度 青山学院大学 数学のポイント

大問 テーマ 重要ポイント 難易度
大問1 小問集合 2次関数の平行移動、余弦定理、確率、等差数列 ★★☆☆☆
大問2 2次関数の最大・最小 定義域が動く場合の場合分け ★★★☆☆
大問3 三角関数 三角方程式、合成、倍角公式 ★★★☆☆
大問4 ベクトル 内積、交点の位置ベクトル、面積 ★★★☆☆
大問5 微分・積分 極値、面積計算、接線 ★★★★☆

青学数学攻略の3つの鉄則

🔷 鉄則1

基礎を徹底的に固める

教科書レベルの問題を完璧に解けるようにすることが第一歩。青チャートの例題レベルまでを確実に。

🔶 鉄則2

計算力を鍛える

青学の数学は計算量が多め。日頃から計算練習を怠らず、素早く正確に解く力を養う。

🔷 鉄則3

過去問で傾向を掴む

最低10年分の過去問を解き、出題パターンと時間配分を体に染み込ませる。

おすすめ参考書リスト

📚 基礎固め(偏差値40〜55)

  • 『数学Ⅰ・Aをひとつひとつわかりやすく。』(学研)
  • 『白チャート』(数研出版)
  • 『基礎問題精講』(旺文社)

📚 標準レベル(偏差値55〜65)

  • 『黄チャート』(数研出版)
  • 『標準問題精講』(旺文社)
  • 『文系の数学 重要事項完全習得編』(河合出版)

📚 実戦演習

  • 『青山学院大学 過去問』(教学社 赤本)
  • 『全国大学入試問題正解 数学』(旺文社)
  • 『MARCH過去問題集』(各出版社)

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青山学院大学を目指す受験生の皆さんの合格を心より応援しています。

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