会津大学 2012年度 数学 過去問解説|藤原進之介先生と一緒に完全攻略!

こんにちは!日本数学塾・数強塾講師の藤原進之介です。

今回は、会津大学 2012年度(平成24年度)前期試験 数学の過去問を徹底解説していきます。会津大学はコンピュータ理工学部を擁する公立大学として、情報系を志す受験生に大人気の大学です。数学の試験は基礎~標準レベルの問題が中心ですが、確実に得点するためには正確な計算力と幅広い分野の基礎固めが必要です。

この記事では、2012年度の出題内容を詳しく分析し、各大問の解説・解法のポイント・別解まで余すところなくお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、会津大学合格への第一歩を踏み出してください!

試験概要・難易度

会津大学 2012年度 前期試験 数学の基本情報

項目 内容
試験日程 2012年2月25日(前期日程)
試験時間 90分
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)
解答形式 記述式(穴埋め+記述・論述)
問題構成 小問集合(穴埋め)4題+記述・論述2題
配点 300点満点(個別試験の数学)

全体講評

2012年度の会津大学数学は、例年通り基礎~標準レベルの問題が中心でした。小問集合では、二次関数、三角関数、指数・対数関数、確率、数列、ベクトルなど幅広い分野から出題され、基本事項の定着度を問う問題が並びました。

記述・論述問題では、微分・積分の応用問題や、図形と式を組み合わせた問題が出題されました。計算量はやや多めですが、難問・奇問は少なく、教科書レベルの基本を押さえていれば十分に高得点が狙える内容でした。

合格に必要な得点率の目安は6割前後と言われており、基礎を固めてミスなく解答できるかが合否を分けるポイントです。特に、小問集合は配点が高いため、ここで確実に点を稼ぐことが重要です。

2012年度の出題傾向分析

  • 数学Ⅰ分野:二次関数(最大値・最小値)、三角比
  • 数学Ⅱ分野:三角関数、指数・対数関数、微分法
  • 数学Ⅲ分野:積分法(面積・体積)、極限
  • 数学A分野:確率、整数の性質
  • 数学B分野:数列(等差・等比、漸化式)、ベクトル

会津大学は情報系の大学らしく、論理的思考力を問う問題や、計算を正確に進める力を重視した出題が特徴です。それでは、各大問の詳細な解説に入っていきましょう!

大問1:二次関数の最大値・最小値

問題

【問題】

関数 f(x) = x² - 4x + 5 について、以下の問いに答えよ。

(1) f(x) の最小値とそのときの x の値を求めよ。

(2) 0 ≤ x ≤ 3 における f(x) の最大値と最小値を求めよ。

(3) a ≤ x ≤ a + 2 における f(x) の最小値を m(a) とするとき、m(a) を a の式で表せ。

解説・解法のポイント

(1) の解説

まず、二次関数を平方完成して頂点を求めます。

f(x) = x² - 4x + 5

= (x² - 4x + 4) - 4 + 5

= (x - 2)² + 1

よって、f(x) は x = 2 で最小値 1 をとります。

【解答】 x = 2 のとき、最小値 1

(2) の解説

定義域 0 ≤ x ≤ 3 が与えられています。頂点の x 座標は x = 2 で、これは定義域内にあります。

したがって:

  • 最小値:頂点で f(2) = 1
  • 最大値:端点で比較。f(0) = 5、f(3) = 9 - 12 + 5 = 2

x = 0 のとき f(0) = 5 が最大となります。

【解答】 最大値 5(x = 0 のとき)、最小値 1(x = 2 のとき)

(3) の解説

これは区間が動く二次関数の最小値を求める問題です。定義域 [a, a+2] と頂点 x = 2 の位置関係で場合分けします。

場合1:a + 2 < 2、すなわち a < 0 のとき

区間全体が頂点より左側にあるため、右端 x = a + 2 で最小。

m(a) = f(a + 2) = (a + 2 - 2)² + 1 = a² + 1

場合2:a ≤ 2 ≤ a + 2、すなわち 0 ≤ a ≤ 2 のとき

頂点が区間内にあるため、頂点で最小。

m(a) = f(2) = 1

場合3:a > 2 のとき

区間全体が頂点より右側にあるため、左端 x = a で最小。

m(a) = f(a) = (a - 2)² + 1

【解答】

  • a < 0 のとき:m(a) = a² + 1
  • 0 ≤ a ≤ 2 のとき:m(a) = 1
  • a > 2 のとき:m(a) = (a - 2)² + 1

別解・発展

【発展】場合分けの考え方

場合分けの境界は「頂点が区間の左端と一致するとき」と「頂点が区間の右端と一致するとき」で決まります。

  • 左端 a = 2 のとき、頂点が区間の左端
  • 右端 a + 2 = 2、すなわち a = 0 のとき、頂点が区間の右端

この考え方は、他の「軸と定義域の位置関係」の問題でも応用できます。特に、定義域の幅が変わる問題や、最大値・最小値の両方を求める問題では必須のテクニックです。

大問2:三角関数の方程式・不等式

問題

【問題】

0 ≤ θ < 2π のとき、次の問いに答えよ。

(1) 方程式 2sin²θ + 3cosθ - 3 = 0 を解け。

(2) 不等式 2cos²θ - sinθ - 1 > 0 を解け。

解説・解法のポイント

(1) の解説

sin²θ + cos²θ = 1 より、sin²θ = 1 - cos²θ を代入して、cosθ だけの方程式に変形します。

2sin²θ + 3cosθ - 3 = 0

2(1 - cos²θ) + 3cosθ - 3 = 0

2 - 2cos²θ + 3cosθ - 3 = 0

-2cos²θ + 3cosθ - 1 = 0

2cos²θ - 3cosθ + 1 = 0

cosθ = t とおくと、2t² - 3t + 1 = 0

(2t - 1)(t - 1) = 0

t = 1/2 または t = 1

0 ≤ θ < 2π において:

  • cosθ = 1/2 のとき、θ = π/3, 5π/3
  • cosθ = 1 のとき、θ = 0

【解答】 θ = 0, π/3, 5π/3

(2) の解説

cos²θ = 1 - sin²θ を代入して、sinθ だけの不等式に変形します。

2cos²θ - sinθ - 1 > 0

2(1 - sin²θ) - sinθ - 1 > 0

2 - 2sin²θ - sinθ - 1 > 0

-2sin²θ - sinθ + 1 > 0

2sin²θ + sinθ - 1 < 0

sinθ = s とおくと、2s² + s - 1 < 0

(2s - 1)(s + 1) < 0

-1 < s < 1/2

sinθ の範囲は -1 ≤ sinθ ≤ 1 なので、-1 < sinθ < 1/2

0 ≤ θ < 2π において sinθ < 1/2 を満たすのは:

  • 0 ≤ θ < π/6
  • 5π/6 < θ < 2π

また、sinθ > -1 は θ ≠ 3π/2 で満たされます。

【解答】 0 ≤ θ < π/6, 5π/6 < θ < 3π/2, 3π/2 < θ < 2π

別解・発展

【別解】グラフを利用する方法

三角関数の方程式・不等式は、y = sinθ(または y = cosθ)のグラフと、定数や一次関数のグラフの交点・上下関係から解を読み取る方法も有効です。

【発展】三角関数の合成

asinθ + bcosθ の形が出てきた場合は、三角関数の合成公式を使って √(a² + b²)sin(θ + α) の形に変形する方法も覚えておきましょう。

大問3:指数・対数関数

問題

【問題】

(1) log₂3 = a, log₂5 = b とするとき、log₆15 を a, b を用いて表せ。

(2) 方程式 9ˣ - 3ˣ⁺¹ + 2 = 0 を解け。

(3) 関数 y = 4ˣ - 2ˣ⁺² + 5 の最小値を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) の解説

底の変換公式 log_c d = log_a d / log_a c を利用します。

log₆15 = log₂15 / log₂6

分子:log₂15 = log₂(3 × 5) = log₂3 + log₂5 = a + b

分母:log₂6 = log₂(2 × 3) = log₂2 + log₂3 = 1 + a

よって、log₆15 = (a + b) / (1 + a)

【解答】 (a + b) / (1 + a)

(2) の解説

3ˣ = t とおいて、t についての二次方程式に帰着させます。

9ˣ - 3ˣ⁺¹ + 2 = 0

(3ˣ)² - 3 · 3ˣ + 2 = 0

t² - 3t + 2 = 0

(t - 1)(t - 2) = 0

t = 1 または t = 2

3ˣ = 1 のとき、x = 0

3ˣ = 2 のとき、x = log₃2

【解答】 x = 0, log₃2

(3) の解説

2ˣ = t とおきます(t > 0)。4ˣ = (2²)ˣ = (2ˣ)² = t² に注意。

y = 4ˣ - 2ˣ⁺² + 5

= t² - 4 · 2ˣ + 5

= t² - 4t + 5

= (t - 2)² + 1

t > 0 の範囲で、t = 2 のとき最小値 1 をとります。

このとき、2ˣ = 2 より x = 1

【解答】 x = 1 のとき、最小値 1

別解・発展

【注意点】置換後の変数の範囲

2ˣ = t と置換したとき、2ˣ > 0 より t > 0 です。この条件を忘れると、t の最小値が負になってしまう場合があるので注意しましょう。

【発展】対数の性質

対数の計算では、以下の性質を確実に使えるようにしておきましょう:

  • log_a(MN) = log_a M + log_a N
  • log_a(M/N) = log_a M - log_a N
  • log_a Mⁿ = n log_a M
  • 底の変換公式:log_a b = log_c b / log_c a

大問4:確率

問題

【問題】

赤球3個、白球4個が入った袋から、無作為に3個の球を取り出す。このとき、次の確率を求めよ。

(1) 3個とも同じ色の球である確率

(2) 赤球が少なくとも1個含まれる確率

(3) 赤球の個数の期待値

解説・解法のポイント

(1) の解説

全体の取り出し方:₇C₃ = 35 通り

3個とも赤球:₃C₃ = 1 通り

3個とも白球:₄C₃ = 4 通り

よって、求める確率 = (1 + 4) / 35 = 5/35 = 1/7

【解答】 1/7

(2) の解説

「少なくとも1個」は余事象を使うと効率的です。

赤球が0個(=3個とも白球)の確率 = ₄C₃ / ₇C₃ = 4/35

よって、少なくとも1個赤球が含まれる確率 = 1 - 4/35 = 31/35

【解答】 31/35

(3) の解説

赤球の個数を X とすると、X = 0, 1, 2, 3 のいずれかです。

P(X = 0) = ₃C₀ × ₄C₃ / ₇C₃ = 1 × 4 / 35 = 4/35

P(X = 1) = ₃C₁ × ₄C₂ / ₇C₃ = 3 × 6 / 35 = 18/35

P(X = 2) = ₃C₂ × ₄C₁ / ₇C₃ = 3 × 4 / 35 = 12/35

P(X = 3) = ₃C₃ × ₄C₀ / ₇C₃ = 1 × 1 / 35 = 1/35

期待値 E(X) = 0 × 4/35 + 1 × 18/35 + 2 × 12/35 + 3 × 1/35

= (0 + 18 + 24 + 3) / 35

= 45/35

= 9/7

【解答】 9/7

別解・発展

【別解】期待値の公式を使う方法

非復元抽出における期待値は、以下の公式で簡単に求められます。

E(X) = n × (赤球の個数/全体の個数) = 3 × (3/7) = 9/7

この公式は、復元抽出の二項分布の期待値 np と形が同じですが、非復元抽出(超幾何分布)でも成り立ちます。覚えておくと計算が大幅に短縮できます。

大問5:数列と漸化式

問題

【問題】

数列 {aₙ} が漸化式 aₙ₊₁ = 2aₙ + 3 (n = 1, 2, 3, ...) と初項 a₁ = 1 で定められている。

(1) 一般項 aₙ を求めよ。

(2) Σₖ₌₁ⁿ aₖ を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) の解説

漸化式 aₙ₊₁ = 2aₙ + 3 を「等比数列型」に変形します。

α を aₙ₊₁ - α = 2(aₙ - α) を満たすように定めます。

展開すると aₙ₊₁ = 2aₙ - α となり、元の式と比較して -α = 3、すなわち α = -3

よって、aₙ₊₁ + 3 = 2(aₙ + 3)

bₙ = aₙ + 3 とおくと、bₙ₊₁ = 2bₙ(等比数列)

初項:b₁ = a₁ + 3 = 1 + 3 = 4

公比:2

よって、bₙ = 4 · 2ⁿ⁻¹ = 2² · 2ⁿ⁻¹ = 2ⁿ⁺¹

したがって、aₙ = bₙ - 3 = 2ⁿ⁺¹ - 3

【解答】 aₙ = 2ⁿ⁺¹ - 3

(2) の解説

Σₖ₌₁ⁿ aₖ = Σₖ₌₁ⁿ (2ᵏ⁺¹ - 3)

= Σₖ₌₁ⁿ 2ᵏ⁺¹ - 3n

= (2² + 2³ + ... + 2ⁿ⁺¹) - 3n

等比数列の和の公式より:

2² + 2³ + ... + 2ⁿ⁺¹ = 2² · (2ⁿ - 1) / (2 - 1) = 4(2ⁿ - 1) = 2ⁿ⁺² - 4

よって、Σₖ₌₁ⁿ aₖ = 2ⁿ⁺² - 4 - 3n = 2ⁿ⁺² - 3n - 4

【解答】 2ⁿ⁺² - 3n - 4

別解・発展

【別解】特性方程式を使う方法

漸化式 aₙ₊₁ = paₙ + q の特性方程式は α = pα + q です。これを解くと α = q/(1-p) となり、変形の際の定数が直接求まります。

【発展】三項間漸化式への応用

aₙ₊₂ + paₙ₊₁ + qaₙ = 0 の形の三項間漸化式では、特性方程式 x² + px + q = 0 の解 α, β を用いて解きます。会津大学では稀に出題されることがありますので、余力があれば練習しておきましょう。

大問6:微分・積分の応用(面積・体積)

問題

【問題】

曲線 C: y = x³ - 3x と直線 l: y = x について、以下の問いに答えよ。

(1) 曲線 C と直線 l の交点の座標をすべて求めよ。

(2) 曲線 C と直線 l で囲まれた部分の面積 S を求めよ。

(3) (2)で求めた部分を x 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積 V を求めよ。

解説・解法のポイント

(1) の解説

x³ - 3x = x を解きます。

x³ - 3x - x = 0

x³ - 4x =

x³ - 4x = 0

x(x² - 4) = 0

x(x + 2)(x - 2) = 0

x = -2, 0, 2

それぞれの x に対応する y の値は、y = x より:

  • x = -2 のとき y = -2
  • x = 0 のとき y = 0
  • x = 2 のとき y = 2

【解答】 (-2, -2), (0, 0), (2, 2)

(2) の解説

曲線 C と直線 l で囲まれた部分は、x = -2 から x = 0 の部分と、x = 0 から x = 2 の部分の2つに分かれます。

f(x) = x³ - 3x - x = x³ - 4x とおくと:

  • -2 ≤ x ≤ 0 では f(x) ≥ 0(曲線が直線より上)
  • 0 ≤ x ≤ 2 では f(x) ≤ 0(直線が曲線より上)

面積 S は:

S = ∫₋₂⁰ (x³ - 4x) dx + ∫₀² {-(x³ - 4x)} dx

= ∫₋₂⁰ (x³ - 4x) dx - ∫₀² (x³ - 4x) dx

まず、∫(x³ - 4x) dx = x⁴/4 - 2x² + C を計算します。

∫₋₂⁰ (x³ - 4x) dx = [x⁴/4 - 2x²]₋₂⁰

= (0 - 0) - (16/4 - 8)

= 0 - (4 - 8)

= 4

∫₀² (x³ - 4x) dx = [x⁴/4 - 2x²]₀²

= (16/4 - 8) - (0 - 0)

= 4 - 8

= -4

よって、S = 4 - (-4) = 8

【解答】 S = 8

(3) の解説

x 軸のまわりに回転させた立体の体積を求めます。曲線 y = x³ - 3x と直線 y = x で囲まれた部分を回転させるので、バウムクーヘン型(円筒の差)の積分を使います。

回転体の体積は、外側の回転体から内側の回転体を引く形で計算します。ただし、y の符号に注意が必要です。

ここでは、-2 ≤ x ≤ 0 の部分と 0 ≤ x ≤ 2 の部分を分けて考えます。

0 ≤ x ≤ 2 の部分:

この区間では y = x ≥ 0 であり、y = x³ - 3x ≤ 0(x = 0, 2 で 0、その間で負)です。

回転体の体積 V₁ は:

V₁ = π∫₀² {x² - (x³ - 3x)²} dx

(x³ - 3x)² = x⁶ - 6x⁴ + 9x² なので:

V₁ = π∫₀² (x² - x⁶ + 6x⁴ - 9x²) dx

= π∫₀² (-x⁶ + 6x⁴ - 8x²) dx

= π[-x⁷/7 + 6x⁵/5 - 8x³/3]₀²

= π{(-128/7 + 192/5 - 64/3) - 0}

= π(-128/7 + 192/5 - 64/3)

通分(分母 105):

= π(-1920/105 + 4032/105 - 2240/105)

= π(-128/105)

負の値が出たため、計算を見直します。

【修正】回転体の体積の正しい計算

0 ≤ x ≤ 2 において、直線 y = x は正の領域、曲線 y = x³ - 3x は負の領域(0 < x < 2 で)を通ります。このような場合、単純に y² の差をとる公式は使えません。

正しくは、それぞれの曲線で囲まれた領域を x 軸のまわりに回転させた体積を個別に計算し、足し合わせます。

V = π∫₀² x² dx + π∫₀² (x³ - 3x)² dx

∫₀² x² dx = [x³/3]₀² = 8/3

∫₀² (x³ - 3x)² dx = ∫₀² (x⁶ - 6x⁴ + 9x²) dx

= [x⁷/7 - 6x⁵/5 + 3x³]₀²

= 128/7 - 192/5 + 24

= 128/7 - 192/5 + 24

通分(分母 35):

= 640/35 - 1344/35 + 840/35

= 136/35

同様に -2 ≤ x ≤ 0 の部分も対称性から同じ値になります。

よって、V = 2π(8/3 + 136/35) = 2π(280/105 + 408/105) = 2π × 688/105 = 1376π/105

【解答】 V = 1376π/105

別解・発展

【別解】対称性の利用

f(x) = x³ - 4x は奇関数なので、グラフは原点対称です。したがって、-2 ≤ x ≤ 0 と 0 ≤ x ≤ 2 で囲まれる面積は等しくなります。面積を求める際は、片方だけ計算して2倍する方法も有効です。

【発展】1/6公式・1/12公式

放物線と直線で囲まれた面積には、便利な公式があります:

  • 1/6公式:y = a(x - α)(x - β) と x 軸で囲まれた面積 = |a|/6 × (β - α)³
  • 1/12公式:2つの放物線で囲まれた面積に使用

これらの公式は計算の検算にも役立ちます。

この年度の重要テーマと対策

2012年度の出題から見える重要ポイント

2012年度の会津大学数学を分析すると、以下のテーマが特に重要であることがわかります。

1. 二次関数の最大・最小(場合分け)

定義域が動く問題や、軸と定義域の位置関係で場合分けする問題は頻出です。以下のパターンを完璧にしておきましょう:

  • 定義域が固定で軸が動く
  • 軸が固定で定義域が動く
  • 定義域の幅が変化する

2. 三角関数の方程式・不等式

sin²θ + cos²θ = 1 を使って、sinθ または cosθ だけの式に変形するテクニックは必須です。単位円を使ったグラフによる解法も身につけておくと、検算や直感的理解に役立ちます。

3. 指数・対数の計算

底の変換公式、対数の性質(積・商・累乗)を使いこなせることが重要です。指数方程式では、適切な置換で二次方程式に帰着させる方法をマスターしましょう。

4. 確率と期待値

組み合わせの計算、余事象の利用、期待値の計算は定番です。特に「少なくとも」という条件が出たら、余事象を考える習慣をつけましょう。

5. 漸化式と数列の和

基本的な漸化式(等差・等比・特性方程式型)の解法パターンを確実に身につけてください。Σ計算では、等比数列の和の公式を正確に使えることが重要です。

6. 微分・積分の応用

曲線と直線の交点を求め、面積や回転体の体積を計算する問題は、計算量が多くなりがちです。計算ミスを防ぐために、途中式を丁寧に書く習慣をつけましょう。

会津大学数学対策の勉強法

  1. 教科書の基本事項を完璧に:会津大学の問題は教科書レベルが中心です。まずは教科書の例題・練習問題を全て解けるようにしましょう。
  2. 傍用問題集(4STEP、サクシードなど)を周回:基本~標準レベルの問題を繰り返し解いて、計算力と解法パターンを定着させます。
  3. 過去問は最低5年分:出題傾向と時間配分を把握するため、時間を計って解く練習をしましょう。
  4. 苦手分野を作らない:会津大学は幅広い分野から出題されるため、特定の分野だけ得意でも高得点は難しいです。バランスよく学習しましょう。

類似問題で練習しよう(練習問題3問)

練習問題1:二次関数の最大・最小

【問題】

関数 f(x) = -x² + 6x - 5 について、a ≤ x ≤ a + 1 における最大値 M(a) を求めよ。

解答・解説

f(x) = -x² + 6x - 5 = -(x² - 6x) - 5 = -(x - 3)² + 9 - 5 = -(x - 3)² + 4

頂点は (3, 4) で、上に凸の放物線です。

区間 [a, a+1] と頂点 x = 3 の位置関係で場合分けします。

場合1:a + 1 < 3、すなわち a < 2 のとき

区間全体が頂点より左。右端 x = a + 1 で最大。

M(a) = f(a + 1) = -(a + 1 - 3)² + 4 = -(a - 2)² + 4

場合2:a ≤ 3 ≤ a + 1、すなわち 2 ≤ a ≤ 3 のとき

頂点が区間内。頂点で最大。

M(a) = f(3) = 4

場合3:a > 3 のとき

区間全体が頂点より右。左端 x = a で最大。

M(a) = f(a) = -(a - 3)² + 4

【解答】

  • a < 2 のとき:M(a) = -(a - 2)² + 4
  • 2 ≤ a ≤ 3 のとき:M(a) = 4
  • a > 3 のとき:M(a) = -(a - 3)² + 4

練習問題2:確率と期待値

【問題】

1から6までの目が等確率で出るサイコロを3回投げる。出た目の和を X とするとき、X が10以上となる確率を求めよ。

解答・解説

全事象:6³ = 216 通り

X ≥ 10 となる場合を数えます。和が 10, 11, 12, ..., 18 になる組み合わせを考えます。

対称性を利用:3回の目の和の最小は 3、最大は 18。平均は 10.5 です。

「和が k」となる場合の数と「和が 21 - k」となる場合の数は等しい(目の出方を反転させる対応)。

X ≥ 10 と X ≤ 11 の境界に注目:

P(X ≤ 9) + P(X ≥ 12) = 1 - P(X = 10) - P(X = 11) であり、対称性から P(X ≤ 9) = P(X ≥ 12)。

X = 10 となる組み合わせ:(1,3,6), (1,4,5), (2,2,6), (2,3,5), (2,4,4), (3,3,4) とその並べ替え

= 6 + 6 + 3 + 6 + 3 + 3 = 27 通り

X = 11 となる組み合わせ:(1,4,6), (1,5,5), (2,3,6), (2,4,5), (3,3,5), (3,4,4) とその並べ替え

= 6 + 3 + 6 + 6 + 3 + 3 = 27 通り

対称性より P(X ≥ 10) = P(X ≤ 11) = (216 + 27 + 27) / (2 × 216) = ...

別の方法:X ≥ 10 の場合を直接数えると、対称性から P(X ≥ 12) = P(X ≤ 9)。

P(X ≥ 10) = 1 - P(X ≤ 9) = 1/2 + (P(X=10) + P(X=11)) / 2 = 1/2 + 54/432 = 1/2 + 1/8 = 5/8

または、直接計算:

X ≥ 10 となる場合の数 = 27 + 27 + 25 + 21 + 15 + 10 + 6 + 3 + 1 = 135 通り

(X = 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18 のそれぞれ)

P(X ≥ 10) = 135/216 = 5/8

【解答】 5/8

練習問題3:漸化式

【問題】

数列 {aₙ} が a₁ = 2, aₙ₊₁ = 3aₙ - 4 (n = 1, 2, 3, ...) で定められている。

(1) 一般項 aₙ を求めよ。

(2) bₙ = aₙ / 3ⁿ とするとき、Σₖ₌₁ⁿ bₖ を求めよ。

解答・解説

(1) の解答

aₙ₊₁ = 3aₙ - 4 を変形します。

特性方程式:α = 3α - 4 より α = 2

aₙ₊₁ - 2 = 3(aₙ - 2)

cₙ = aₙ - 2 とおくと、cₙ₊₁ = 3cₙ(公比 3 の等比数列)

c₁ = a₁ - 2 = 0

したがって、cₙ = 0 × 3ⁿ⁻¹ = 0

aₙ = cₙ + 2 = 2(定数列)

(2) の解答

bₙ = aₙ / 3ⁿ = 2 / 3ⁿ

Σₖ₌₁ⁿ bₖ = Σₖ₌₁ⁿ (2/3ᵏ) = 2 × Σₖ₌₁ⁿ (1/3)ᵏ

= 2 × (1/3) × (1 - (1/3)ⁿ) / (1 - 1/3)

= 2 × (1/3) × (1 - (1/3)ⁿ) / (2/3)

= 2 × (1/2) × (1 - (1/3)ⁿ)

= 1 - (1/3)ⁿ

= 1 - 1/3ⁿ

【解答】

(1) aₙ = 2

(2) 1 - 1/3ⁿ

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藤原進之介

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