情報I共通テスト完全対策2026|プログラミング・データ分析・ネットワーク【日本数学塾・数強塾 藤原進之介】
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情報I共通テスト完全対策2026|プログラミング・データ分析・ネットワーク
日本数学塾・数強塾 講師 藤原進之介(著書累計約15万部)
はじめに
こんにちは、日本数学塾・数強塾の藤原進之介です。著書累計約15万部の数学講師として、これまで多くの受験生を志望校合格へと導いてきました。
2025年度から大学入学共通テストに「情報I」が正式に導入され、国立大学を中心に多くの大学で必須科目となりました。初年度の2025年度は平均点69.26点と比較的取りやすい印象でしたが、2026年度は一転して平均点56.59点まで急落。約12.67点もの大幅な難化が起こりました。
この結果を見て、「情報Iは怖い科目」「対策の仕方がわからない」と不安を感じている受験生・保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は断言します。情報Iは正しい方法で対策すれば、確実に得点源にできる科目です。
なぜなら、情報Iは以下の特徴を持つからです:
- 出題範囲が明確で、学習指導要領に沿った内容から出題される
- 暗記と理解のバランスが取れた科目で、数学が得意な生徒に有利
- プログラミングは「DNCL(共通テスト手順記述標準言語)」という決まった記法で出題される
- データ分析は数学I「データの分析」と重複する内容が多い
本記事では、2027年度(2027年1月実施)の共通テスト「情報I」で高得点を取るための完全対策を、具体的な事例・データ・問題例を交えながら詳しく解説していきます。約12,000字以上の徹底解説で、情報Iに関するあらゆる疑問を解消します。
数学を専門とする私だからこそお伝えできる「論理的思考力を活かした情報I攻略法」を、ぜひ最後までお読みください。
【情報I共通テスト完全対策2026】の核心ポイント
1. 情報Iの出題範囲と4つの学習領域
情報Iは、高等学校学習指導要領に基づき、4つの領域から構成されています。共通テストでは、この4領域からバランスよく出題されます。
【領域1】情報社会の問題解決
情報技術を活用して課題を発見・解決する力を問う領域です。具体的には以下の内容が含まれます:
- 情報モラル・情報リテラシー
- 知的財産権(著作権、産業財産権など)
- 個人情報保護法と情報セキュリティ
- 情報社会における問題解決のプロセス
- メディアリテラシーとフェイクニュースへの対処
出題のポイント:この領域は比較的暗記で対応できる部分が多いですが、近年は具体的な事例に基づいた判断力を問う問題が増加しています。
【領域2】コミュニケーションと情報デザイン
情報を効果的に伝えるためのデザインや、コミュニケーションツールに関する知識を問う領域です:
- 情報のデジタル化(2進数、16進数、文字コード、画像・音声のデジタル化)
- 情報デザインの原則(ユーザビリティ、アクセシビリティ)
- Webページの構造(HTML、CSS)
- 情報の可視化とグラフの適切な選択
出題のポイント:2進数・16進数の計算、ビット数と表現できる情報量の関係など、数学的な計算力が直接問われる部分です。数学が得意な生徒はここで確実に得点を稼げます。
【領域3】コンピュータとプログラミング
プログラミングの基礎知識と論理的思考力を問う領域です。共通テストでは「DNCL」という疑似言語で出題されます:
- アルゴリズムと流れ図(フローチャート)
- 変数、配列、繰り返し処理、条件分岐
- 関数とモジュール化
- シミュレーションとモデル化
- コンピュータの基本構成(CPU、メモリ、ストレージ)
出題のポイント:多くの受験生が苦手とする領域ですが、プログラムの「読み解き」と「穴埋め」が中心です。ゼロからコードを書く力は不要で、論理的に考えて正解を導く力が問われます。
【領域4】情報通信ネットワークとデータの活用
ネットワークの仕組みとデータ分析に関する知識を問う領域です:
- ネットワークの構成要素(IPアドレス、DNS、プロトコル)
- 情報セキュリティ(暗号化、認証、ファイアウォール)
- データベースの基礎
- データの収集・整理・分析(平均、分散、標準偏差、相関係数)
- データの可視化と統計的な考察
出題のポイント:データ分析は数学I「データの分析」と内容が重複しており、数学を先に学習していれば有利です。ネットワークの用語は暗記が必要ですが、出題パターンは限られています。
2. 共通テスト「情報I」の出題形式と配点
2026年度共通テストの情報Iは、以下の構成でした:
| 大問 | 出題内容 | マーク数(2025年度) | マーク数(2026年度) |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 情報社会・情報デザイン・デジタル化など | 約10 | 11 |
| 第2問A | プログラミング(基礎) | 約8 | 9 |
| 第2問B | プログラミング(応用) | 約7 | 8 |
| 第3問 | シミュレーション・モデル化 | 約12 | 15 |
| 第4問 | データ分析・統計 | 約11 | 13 |
2026年度の大きな変化:
- マーク数が大幅増加:合計56マーク(2025年度比で約10マーク増)
- 思考のステップが増加:単純な知識問題から、複数の条件を組み合わせて考える問題へ
- 時間配分がシビアに:60分で56マークは、1問あたり約1分強のペース
3. 国立大学における情報Iの位置づけ
2025年度入試から、国立大学の多くが情報Iを必須科目として導入しました。配点は大学・学部によって異なりますが、以下のようなパターンがあります:
パターン1:他教科と同等の配点
例:東京大学(配点比率で他教科と同等に扱う)
パターン2:圧縮配点
例:多くの国立大学(100点満点を50点や25点に圧縮)
パターン3:配点なし(受験は必須だが点数化しない)
例:一部の大学では「情報Iは受験必須だが、配点しない」という措置を取っています
重要なポイント:配点が低い、または配点なしの大学を受験する場合でも、「受験必須」という条件は変わりません。情報Iを受験しなければ、その大学には出願できないのです。
4. 2027年度入試に向けた難易度予測
2025年度(平均69.26点)→ 2026年度(平均56.59点)という推移を見ると、2027年度以降は55〜65点程度の平均点で推移すると予測されます。
その理由は:
- 大学入試センターは「適度な難易度」を目指して調整を行う
- 2026年度の難化は、初年度の易しすぎた反動
- 今後は出題パターンが安定し、対策がしやすくなる
つまり、今から正しい対策を始めれば、2027年度入試では十分に高得点が狙えるということです。
具体的な方法・事例(データ・問題例付き)
【分野別攻略法1】2進数・16進数の計算
情報Iの「コミュニケーションと情報デザイン」領域で頻出なのが、2進数・16進数の計算です。数学が得意な生徒は、ここで確実に得点を稼ぎましょう。
■ 基本知識
10進数→2進数の変換:10進数を2で割り続け、余りを下から読む
例題1:10進数の「37」を2進数に変換せよ。
解答:
37 ÷ 2 = 18 余り 1 18 ÷ 2 = 9 余り 0 9 ÷ 2 = 4 余り 1 4 ÷ 2 = 2 余り 0 2 ÷ 2 = 1 余り 0 1 ÷ 2 = 0 余り 1 下から読んで:100101(2)
2進数→10進数の変換:各桁に2のべき乗を掛けて足し合わせる
例題2:2進数「11010」を10進数に変換せよ。
解答:
11010(2) = 1×2⁴ + 1×2³ + 0×2² + 1×2¹ + 0×2⁰
= 16 + 8 + 0 + 2 + 0
= 26(10)
16進数との関係:16進数の1桁は、2進数の4桁に対応
例題3:16進数「3F」を2進数と10進数に変換せよ。
解答:
3(16) = 0011(2) F(16) = 15(10) = 1111(2) よって、3F(16) = 00111111(2) = 63(10) 検算:3×16 + 15 = 48 + 15 = 63 ✓
■ 応用問題:画像のデータ量計算
典型問題:横1920画素、縦1080画素のフルHD画像があります。1画素あたり24ビットで色を表現する場合、この画像のデータ量は何バイトですか?
解答:
総画素数 = 1920 × 1080 = 2,073,600画素
総ビット数 = 2,073,600 × 24 = 49,766,400ビット
バイト数 = 49,766,400 ÷ 8 = 6,220,800バイト
≒ 6.22MB(メガバイト)
覚えておくべき公式:
- nビットで表現できる情報量 = 2^n 通り
- 1バイト = 8ビット
- RGB各8ビット(フルカラー) = 24ビット/画素
【分野別攻略法2】プログラミング(DNCL)の読み解き
多くの受験生が苦手とするプログラミング分野ですが、共通テストでは「DNCL」という疑似言語で出題されます。この言語は日本語に近い記法を採用しているため、実は読みやすいのです。
■ DNCLの基本構文
変数への代入:
x ← 5 y ← x + 3
配列:
配列 Data[5] Data[1] ← 10 Data[2] ← 20
※DNCLの配列は1から始まることが多い(0からの場合もあるので問題文を確認)
繰り返し(for文相当):
i を 1 から 5 まで 1 ずつ増やしながら繰り返す: │ 合計 ← 合計 + Data[i] │
条件分岐(if文相当):
もし x > 0 ならば: │ 表示する(「正の数です」) そうでなければ: │ 表示する(「0以下です」) │
繰り返し(while文相当):
x < 100 の間繰り返す: │ x ← x × 2 │
■ 実践問題:配列の最大値を求めるプログラム
問題:以下のプログラムは、配列Data内の最大値を求めるものである。空欄(ア)(イ)に入る適切な記述を選べ。
配列 Data[5] = {3, 7, 2, 9, 4}
max ← (ア)
i を 2 から 5 まで 1 ずつ増やしながら繰り返す:
│ もし Data[i] > max ならば:
│ │ max ← (イ)
│ │
│
表示する(max)
選択肢(ア):
① 0 ② Data[1] ③ Data[5] ④ 1
選択肢(イ):
① i ② Data[i] ③ max + 1 ④ Data[max]
解答:
(ア)② Data[1]
(イ)② Data[i]
解説:
・最大値を求める際は、まず最初の要素を暫定的な最大値とする(ア=Data[1])
・2番目以降の要素と比較し、より大きければ更新する(イ=Data[i])
・ループは2から5まで(1番目は既にmaxに入っているため)
■ トレース(手作業での実行追跡)の重要性
プログラミング問題を解く最も確実な方法は、トレース(変数の値を追跡すること)です。
上記プログラムのトレース表:
| ステップ | i | Data[i] | max | Data[i] > max? |
|---|---|---|---|---|
| 初期状態 | - | - | 3 | - |
| i=2 | 2 | 7 | 7 | 7>3=真、更新 |
| i=3 | 3 | 2 | 7 | 2>7=偽 |
| i=4 | 4 | 9 | 9 | 9>7=真、更新 |
| i=5 | 5 | 4 | 9 | 4>9=偽 |
| 終了 | - | - | 9 | 出力:9 |
藤原のアドバイス:プログラミングが苦手な人は、「何となく読む」のではなく、必ずトレース表を書いて1ステップずつ追いかけてください。これだけで正答率は格段に上がります。
【分野別攻略法3】データ分析と統計
データ分析は、数学I「データの分析」と重複する内容が多く、数学が得意な生徒にとっては得点源となる領域です。
■ 必須知識:基本統計量
平均値(mean):
x̄ = (x₁ + x₂ + ... + xₙ) / n
分散(variance):
s² = {(x₁ - x̄)² + (x₂ - x̄)² + ... + (xₙ - x̄)²} / n
= (x₁² + x₂² + ... + xₙ²) / n - x̄² ←計算しやすい形
標準偏差(standard deviation):
s = √(分散)
相関係数(correlation coefficient):
r = (xとyの共分散) / (xの標準偏差 × yの標準偏差)
= Σ(xᵢ - x̄)(yᵢ - ȳ) / √{Σ(xᵢ - x̄)² × Σ(yᵢ - ȳ)²}
範囲:-1 ≤ r ≤ 1
■ 実践問題:相関係数の解釈
問題:ある高校の生徒100人について、数学のテスト得点(X)と英語のテスト得点(Y)を調査したところ、相関係数は r = 0.72 であった。以下の記述のうち、正しいものをすべて選べ。
① XとYには強い正の相関がある
② 数学の得点が高いほど、英語の得点も高い傾向がある
③ 数学の得点が英語の得点の原因である
④ 相関係数が0.72なので、約72%の生徒で両科目の得点が一致する
解答:① ②
解説:
① 正しい。|r| ≥ 0.7 は強い相関とされる
② 正しい。正の相関は、一方が増えると他方も増える傾向を示す
③ 誤り。相関関係は因果関係を意味しない
④ 誤り。相関係数は一致率ではない
■ 散布図とグラフの読み取り
共通テストでは、散布図から相関係数を推測する問題や、適切なグラフの種類を選ぶ問題が出題されます。
グラフの種類と用途:
| グラフの種類 | 適した用途 |
|---|---|
| 棒グラフ | カテゴリ間の比較 |
| 折れ線グラフ | 時系列データの変化 |
| 円グラフ | 全体に対する割合 |
| 散布図 | 2変数間の相関関係 |
| ヒストグラム | データの分布(度数分布) |
| 箱ひげ図 | データの分布の比較 |
【分野別攻略法4】ネットワークとセキュリティ
ネットワーク分野は、用語の暗記が中心ですが、出題パターンは限られています。効率よく覚えましょう。
■ 必須用語リスト
ネットワーク基礎用語:
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| IPアドレス | ネットワーク上の機器を識別する番号(例:192.168.1.1) |
| MACアドレス | ネットワーク機器固有の物理アドレス |
| DNS | ドメイン名をIPアドレスに変換するシステム |
| プロトコル | 通信のルール・約束事(HTTP、HTTPS、SMTPなど) |
| TCP/IP | インターネットの基本プロトコル |
| ルーター | 異なるネットワーク間を接続する機器 |
| LAN | 限られた範囲のネットワーク(Local Area Network) |
| WAN | 広域ネットワーク(Wide Area Network) |
セキュリティ関連用語:
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 暗号化 | データを第三者に読めない形式に変換すること |
| 共通鍵暗号方式 | 暗号化と復号に同じ鍵を使う方式(AESなど) |
| 公開鍵暗号方式 | 暗号化と復号に異なる鍵を使う方式(RSAなど) |
| デジタル署名 | 送信者の本人確認と改ざん検知を行う技術 |
| ファイアウォール | 不正なアクセスを遮断する仕組み |
| マルウェア | 悪意のあるソフトウェアの総称 |
| フィッシング | 偽サイトで個人情報を騙し取る手口 |
| 二要素認証 | 2種類の認証要素を組み合わせる方式 |
■ 実践問題:公開鍵暗号方式
問題:AさんがBさんに公開鍵暗号方式を使って秘密のメッセージを送りたい。正しい手順を選べ。
① Aさんは自分の公開鍵でメッセージを暗号化し、Bさんに送る
② Aさんは自分の秘密鍵でメッセージを暗号化し、Bさんに送る
③ AさんはBさんの公開鍵でメッセージを暗号化し、Bさんに送る
④ AさんはBさんの秘密鍵でメッセージを暗号化し、Bさんに送る
解答:③
解説:
公開鍵暗号方式では、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号します。
・公開鍵:誰でも入手可能(公開されている)
・秘密鍵:本人だけが持つ(絶対に他人に渡さない)
Bさんの公開鍵で暗号化すれば、Bさんの秘密鍵を持つBさん本人しか復号できません。
■ IPアドレスの計算問題
問題:IPv4アドレスは32ビットで構成される。理論上、最大何台の機器にIPアドレスを割り当てられるか。
解答:2³² = 4,294,967,296 台(約43億台)
補足:実際にはネットワークアドレスやブロードキャストアドレスなど、特殊な用途に予約されているアドレスがあるため、利用可能な数はこれより少なくなります。これがIPv6(128ビット)への移行が進められている理由の一つです。
【分野別攻略法5】情報社会と問題解決
この領域は比較的暗記で対応できますが、近年は具体的な事例に基づいた判断力を問う問題が増えています。
■ 知的財産権の基礎
| 権利の種類 | 保護対象 | 保護期間 |
|---|---|---|
| 著作権 | 思想・感情の創作的表現(小説、音楽、絵画、プログラムなど) | 著作者の死後70年 |
| 特許権 | 発明(技術的アイデア) | 出願から20年 |
| 実用新案権 | 物品の形状・構造の考案 | 出願から10年 |
| 意匠権 | 物品のデザイン | 出願から25年 |
| 商標権 | 商品・サービスのマーク | 登録から10年(更新可能) |
■ 著作権に関する実践問題
問題:以下の行為のうち、著作権法上問題となる可能性が高いものを選べ。
① 自分が購入した音楽CDを、自分のスマートフォンに取り込んで聴く
② 図書館で借りた本の一部を、自分の学習用にコピーする
③ 好きなアーティストの楽曲を、許可なく自分のYouTubeチャンネルでBGMとして使用する
④ 授業で先生が、新聞記事のコピーを生徒に配布する
解答:③
解説:
① 私的使用のための複製は著作権法で認められている
② 私的使用のための複製として認められる
③ 公衆への送信に該当し、著作権者の許諾が必要
④ 学校教育の目的上必要な範囲では認められている(授業目的公衆送信補償金制度)
【学習スケジュール】2027年1月の共通テストに向けて
ここからは、具体的な学習スケジュールを提案します。高校2年生の冬から始める場合を想定しています。
■ 高2冬〜高3春(12月〜3月):基礎固め期
目標:情報Iの全範囲を一通り学習し、基本的な用語と概念を理解する
使用教材:
- 学校の教科書(最も重要な基礎資料)
- 『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)
- 『きめる!共通テスト情報I』(学研)
学習時間の目安:週2〜3時間
ポイント:
- この時期は「理解すること」を優先し、暗記は後回しでOK
- プログラミングは実際に手を動かして理解する
- 数学I「データの分析」と並行して学習すると効率的
■ 高3春〜夏(4月〜8月):演習期
目標:基礎知識を定着させ、問題演習を通じて実力をつける
使用教材:
- 『共通テスト情報I 集中講義』(旺文社)
- 『大学入学共通テスト 情報I予想問題集』(各出版社)
- 大学入試センター公表の試作問題・過去問
学習時間の目安:週3〜4時間
ポイント:
- 間違えた問題は必ず復習し、なぜ間違えたかを分析する
- プログラミング問題は、必ずトレース表を書いて解く習慣をつける
- 暗記すべき用語は、この時期に一気に覚える
■ 高3秋(9月〜11月):実戦演習期
目標:本番形式の問題を解き、時間配分と解答戦略を身につける
使用教材:
- 共通テスト過去問(2025年度、2026年度)
- 各予備校の共通テスト模試
- 『共通テスト実戦問題集 情報I』(Z会、河合塾、駿台など)
学習時間の目安:週4〜5時間
ポイント:
- 必ず60分の時間を計って解く
- 苦手分野を特定し、集中的に対策する
- 模試の結果を分析し、弱点を潰す
■ 高3冬(12月〜1月):直前仕上げ期
目標:総仕上げと最終調整
学習内容:
- 過去問・模試の総復習
- 暗記事項の最終確認
- よく間違える問題パターンの再確認
学習時間の目安:週2〜3時間(他教科とのバランスを考慮)
ポイント:
- 新しい問題集には手を出さず、これまでの復習に徹する
- 体調管理を最優先に
- 本番と同じ時間帯に情報Iを解く練習をしておく
よくある失敗パターンと対処法
私がこれまで指導してきた中で、情報Iの対策でよく見られる失敗パターンを紹介します。これらを避けることで、効率的に学習を進められます。
【失敗パターン1】プログラミングを「暗記」しようとする
症状:プログラムのパターンを丸暗記しようとして、少し問題が変わると解けなくなる
原因:プログラミングは「手順の論理」を理解する科目であり、暗記科目ではない
対処法:
- トレース表を必ず書いて、プログラムの動きを自分の手で追いかける
- 「なぜこの処理が必要なのか」を常に考える
- 可能であれば、実際にプログラムを動かしてみる(Scratchや、DNCLのオンライン実行環境など)
【失敗パターン2】用語の暗記だけで終わる
症状:「暗号化」「ファイアウォール」などの用語は知っているが、具体的な場面での適用ができない
原因:用語の定義だけを覚えて、実際の使われ方を理解していない
対処法:
- 用語を覚える際は、必ず具体例とセットで覚える
- 「この技術がなかったらどうなるか」を考える
- 日常生活での情報技術の使われ方に意識を向ける
【失敗パターン3】データ分析を数学と別物として学習する
症状:情報Iのデータ分析と数学I「データの分析」を別々に学習し、二度手間になる
原因:両科目の関連性を理解していない
対処法:
- 数学I「データの分析」を先にしっかり学習する
- 情報Iでは、数学で学んだ内容の応用・活用として捉える
- 表計算ソフトでの計算方法など、情報I特有の内容に絞って追加学習する
【失敗パターン4】時間配分を考えずに演習する
症状:普段の演習では解けるのに、本番では時間が足りなくなる
原因:時間を意識せずに演習していたため、本番のペースがつかめない
対処法:
- 演習時は必ず60分の時間を計る
- 大問ごとの目安時間を決めておく(例:第1問15分、第2問15分、第3問15分、第4問15分)
- 難しい問題は後回しにする練習をする
【失敗パターン5】情報Iを後回しにしすぎる
症状:「配点が低いから」と対策を後回しにし、直前になって焦る
原因:情報Iの重要性を過小評価している
対処法:
- 配点に関わらず、「必須科目」である以上、受験しなければならないことを認識する
- 新しい科目だからこそ、早めに取り組んで「得意科目」にする戦略を取る
- 他の受験生が手薄な科目で差をつけるチャンスと捉える
【失敗パターン6】学校の授業を軽視する
症状:学校の情報Iの授業を聞かず、受験直前に独学で詰め込もうとする
原因:学校の授業と受験対策を別物と考えている
対処法:
- 学校の授業は共通テストの出題範囲と完全に一致している
- 授業をしっかり受けることが、最も効率的な受験対策になる
- 授業で理解できなかった部分を、参考書で補う形が理想的
保護者・生徒へのQ&A
Q1. 情報Iの対策はいつから始めるべきですか?
A. 理想的には高校2年生の冬(12月頃)から始めることをお勧めします。
ただし、学校の授業をしっかり受けていれば、高3の夏からでも十分に間に合います。重要なのは、「情報Iを後回しにしない」という意識を持つことです。
なお、数学I「データの分析」の内容と重複する部分が多いため、数学の学習を先に進めておくと、情報Iの学習効率が上がります。
Q2. プログラミング経験がないのですが、大丈夫でしょうか?
A. 全く問題ありません。共通テストのプログラミング問題は、「プログラムを読み解く力」を問うものであり、実際にプログラムを書く力は問われません。
出題されるDNCLは日本語に近い疑似言語で、プログラミング未経験者でも理解しやすい設計になっています。論理的に考える力があれば、十分に対応できます。
むしろ、数学が得意な生徒はプログラミング問題でも高得点を取りやすい傾向があります。アルゴリズムの理解には、数学的な論理思考が活きるからです。
Q3. 情報Iの配点が低い大学を受験するのですが、対策は必要ですか?
A. はい、必ず対策が必要です。
配点が低い、あるいは配点なしの大学でも、「情報Iの受験」自体は必須となっている場合がほとんどです。情報Iを受験しなければ、出願資格を満たせません。
また、配点が低いからといって対策を怠ると、本番で予想外に低い点数を取ってしまい、精神的なダメージを受けることもあります。最低限の対策は行っておきましょう。
逆に、配点が低い科目で他の受験生と差をつけられれば、それは大きなアドバンテージになります。
Q4. 独学で対策できますか?塾や予備校は必要ですか?
A. 情報Iは独学でも十分に対策可能な科目です。
その理由は:
- 出題範囲が明確で、学習指導要領に沿っている
- 良質な参考書・問題集が多数出版されている
- 過去問や試作問題が公開されている
ただし、以下のような場合は、塾や個別指導の活用をお勧めします:
- 学校の授業についていけなかった
- プログラミング問題がどうしても理解できない
- 効率的に短期間で仕上げたい
- 質問できる環境が欲しい
数強塾では、数学だけでなく情報Iの指導も行っています。数学的な論理思考を活かした指導で、効率的に得点力を高めることができます。
Q5. 2026年度は難化しましたが、2027年度も難しくなりますか?
A. 2027年度は、2026年度と同程度か、やや易化する可能性があると予測しています。
大学入試センターは、各科目の平均点が50〜65点程度になるよう難易度を調整する傾向があります。2025年度の69.26点は高すぎ、2026年度の56.59点は妥当な範囲です。
今後は出題パターンが安定し、対策がしやすくなると考えられます。今から正しい方法で準備すれば、確実に高得点が狙えます。
Q6. 情報Iの勉強時間は、他の科目と比べてどのくらい必要ですか?
A. 情報Iは、他の共通テスト科目と比べて少ない勉強時間で対策可能です。
目安として:
- 基礎固め:30〜50時間程度
- 演習・仕上げ:20〜30時間程度
- 合計:50〜80時間程度
これは、国語や英語、数学などの主要科目と比べると、はるかに少ない時間です。効率よく学習すれば、他の科目の勉強時間を大きく削ることなく、情報Iで高得点を取ることができます。
Q7. 子どもがパソコンに苦手意識を持っています。情報Iは大丈夫でしょうか?
A. 共通テストの情報Iは、パソコン操作のスキルを問う試験ではありません。
試験は紙のマークシート形式で行われ、実際にパソコンを操作する問題は出ません。そのため、パソコン操作に苦手意識があっても、全く問題ありません。
情報Iで問われるのは:
- 情報に関する基礎的な知識
- 論理的な思考力
- データを読み取り、分析する力
- プログラムの流れを理解する力
これらは、パソコン操作のスキルとは別の能力です。むしろ、数学や国語で培った読解力・論理力が活きる科目と言えます。
Q8. おすすめの参考書を教えてください。
A. 学習段階に応じて、以下の参考書をお勧めします。
【基礎固め段階】
- 『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』(かんき出版):図解が豊富で初心者向け
- 『きめる!共通テスト情報I』(学研):共通テストに特化した解説
- 教科書:最も基本的で重要な教材
【演習段階】
- 『共通テスト情報I 集中講義』(旺文社):要点整理と演習がバランス良い
- 『共通テスト過去問研究 情報I』(教学社・赤本):過去問の定番
【直前期】
- 『共通テスト実戦問題集 情報I』(Z会、河合塾、駿台など):本番形式の演習に最適
- 大学入試センター公表の過去問・試作問題:必ず解いておくべき
Q9. 情報Iと「情報関係基礎」の違いは何ですか?
A. 「情報関係基礎」は、旧課程で職業科の生徒が受験していた科目で、2024年度入試をもって廃止されました。
2025年度以降は、すべての受験生が「情報I」を受験します。過去の「情報関係基礎」の問題は、出題傾向の参考にはなりますが、情報Iとは範囲や内容が異なる点に注意してください。
情報Iの対策には、2025年度・2026年度の共通テスト過去問と、大学入試センターの試作問題を優先的に活用しましょう。
Q10. 試験本番での時間配分のコツを教えてください。
A. 60分で全4大問を解く必要があるため、時間配分は非常に重要です。
推奨する時間配分:
| 大問 | 目安時間 | ポイント |
|---|---|---|
| 第1問 | 12〜15分 | 知識問題が中心。テンポよく解く |
| 第2問 | 15〜18分 | プログラミング。トレースは丁寧に |
| 第3問 | 15〜18分 | シミュレーション。問題文の読解が鍵 |
| 第4問 | 12〜15分 | データ分析。計算は慎重に |
本番でのコツ:
- 各大問の最初に問題全体を見渡し、解きやすい問題から着手する
- 1問に3分以上かかったら、いったん飛ばして次へ進む
- 最後に5分程度の見直し時間を確保する
- マークミスがないか、必ず確認する
藤原進之介からのメッセージ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後に、受験生の皆さんと保護者の方々へ、私からのメッセージをお伝えします。
「情報I」は、怖い科目ではない
2025年度に新設され、2026年度に大幅難化した「情報I」。多くの受験生や保護者の方が不安を感じていることと思います。
しかし、私は声を大にして言いたい。情報Iは、正しく対策すれば確実に得点源にできる科目です。
その理由は明確です:
- 出題範囲が限定されている:学習指導要領に沿った内容からしか出題されません
- 過去問・試作問題が公開されている:傾向を把握しやすい
- 数学との親和性が高い:論理的思考力が活きる科目
- 他の受験生も手探り状態:しっかり対策すれば差をつけられる
数学講師として伝えたいこと
私は数学を専門とする講師ですが、情報Iを学ぶ中で強く感じたことがあります。それは、「情報Iは、数学的な考え方の宝庫である」ということです。
2進数・16進数の計算、アルゴリズムの理解、データ分析、論理的な問題解決——これらはすべて、数学で培った力が直接活きる分野です。
数学が得意な人にとって、情報Iは「もう一つの得点源」になり得ます。逆に、情報Iを学ぶことで、数学の理解も深まるという相乗効果も期待できます。
「新しい科目」をチャンスに変えよう
新しい科目に対して、多くの人は不安を感じます。しかし、考え方を変えれば、これは大きなチャンスでもあります。
歴史の浅い科目だからこそ、今から正しく対策すれば、一気に「得意科目」にできるのです。
英語や数学は、長年の蓄積がある受験生も多く、差をつけるのは大変です。しかし情報Iは、全員がほぼ同じスタートラインに立っています。
この機会を活かして、情報Iを得意科目にしてください。それが、志望校合格への大きな武器になります。
最後に——諦めなければ、道は開ける
私がこれまで指導してきた生徒の中には、最初は「情報Iなんて無理」と言っていた生徒もたくさんいました。しかし、正しい方法で学習を続けた結果、本番で高得点を取り、志望校に合格した生徒も数多くいます。
大切なのは、諦めないこと。そして、正しい方法で努力すること。
この記事が、皆さんの情報I対策の一助となれば幸いです。
皆さんの健闘を、心から応援しています。
日本数学塾・数強塾 講師
藤原進之介
日本数学塾・数強塾でさらに伸ばそう
ここまでお読みいただいた方の中には、「独学では不安」「もっと効率的に学びたい」「質問できる環境が欲しい」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には、私が講師を務める日本数学塾および数強塾をご紹介します。
数強塾の特徴
🎯 完全オンライン・マンツーマン指導
全国どこからでも受講可能。一人ひとりの理解度に合わせた個別指導で、効率的に学力を伸ばします。
📐 数学専門だからこその強み
数学を専門とする講師陣が、論理的思考力を鍛える指導を行います。数学と親和性の高い情報Iも、数学的なアプローチで効率的に学べます。
📚 豊富な指導実績
難関大学合格者を多数輩出。一人ひとりの目標に合わせた指導で、確実に成果を出します。
💡 情報I対策も対応
共通テスト「情報I」の対策も行っています。数学との関連を活かした効率的な指導で、短期間での得点アップを実現します。
藤原進之介の著書紹介(累計約15万部)
私はこれまで、数学学習に関する書籍を9冊執筆してきました。いずれも、多くの受験生・学生の皆さんにご活用いただいています。
📖 主な著書
- 『数学の土台固め』シリーズ
基礎から丁寧に解説し、数学が苦手な人でも理解できる構成 - 『共通テスト数学 必勝マニュアル』
共通テスト数学で高得点を取るための戦略と解法を徹底解説 - 『論理的思考力を鍛える数学問題集』
思考力を養い、応用問題に強くなるための問題集 - 『高校数学 つまずきポイント完全攻略』
多くの生徒がつまずくポイントを徹底分析し、克服法を解説 - 『大学入試 数学 頻出パターン100』
入試で頻出のパターンを厳選し、効率的な学習をサポート
※書店やオンラインストアでお求めいただけます。
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- 入塾を強制することは一切ありません
「情報Iの対策をどう進めればいいかわからない」「数学も一緒に伸ばしたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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まとめ:情報I共通テスト完全対策2026
最後に、本記事の要点をまとめます。
✅ 情報Iの出題範囲
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
✅ 2026年度の変化
- 平均点:69.26点(2025)→ 56.59点(2026)と大幅難化
- マーク数増加、思考力重視の出題へ
- 今後は55〜65点程度で安定する見込み
✅ 対策のポイント
- 2進数・16進数の計算は確実にマスター
- プログラミングはトレースで理解
- データ分析は数学Iと連携して学習
- ネットワーク用語は効率よく暗記
- 時間配分を意識した演習を
✅ 学習スケジュール
- 高2冬〜高3春:基礎固め
- 高3春〜夏:演習
- 高3秋:実戦演習
- 高3冬:直前仕上げ
情報Iは、正しい方法で対策すれば、確実に得点源にできる科目です。この記事を参考に、ぜひ高得点を目指してください。
皆さんの志望校合格を、心から応援しています!
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