数学が苦手な原因はたった3つ|克服法を数学専門塾が解説

数学が苦手な原因はたった3つ|克服法を数学専門塾が解説

こんにちは。日本数学塾で塾長をしている藤原進之介(ふじわら しんのすけ)です。

「数学が苦手」「どれだけ勉強してもできるようにならない」——そう感じている中高生や、お子さんの数学を心配されている保護者の方は、本当にたくさんいらっしゃいます。

最初にお伝えしておきたいのは、数学が苦手になるのは才能やセンスの問題ではないということです。実は、数学が苦手になる原因は、突き詰めるとたった3つに整理できます。そして、その原因さえわかれば、克服の道筋は驚くほどシンプルになります。

私自身、中学2年生のときに数学でつまずき、長く苦しんだ経験があります。だからこそ、苦手な人の気持ちが痛いほどわかります。この記事では、私自身の体験も交えながら、数学が苦手になる本当の原因と、その克服法を具体的にお話しします。

数学が苦手な生徒の「3つの共通パターン」

これまで多くの生徒と関わってきて気づいたのは、数学が苦手な人には驚くほど共通したパターンがあるということです。次の3つです。

①公式の意味を理解せず暗記してきた

最も多いのがこのパターンです。数学を「公式を覚えて当てはめる科目」だと思い込んでいる状態です。

たとえば、二次方程式の解の公式を考えてみましょう。

x = (-b ± √(b² - 4ac)) / 2a

多くの生徒はこれをただ呪文のように暗記します。確かに、覚えていれば問題は解けます。しかし、「なぜこの形になるのか」を知らないまま使っているため、少しひねった問題が出ると途端に手が止まります。

実はこの公式は、平方完成という操作を一般化しただけのものです。ax² + bx + c = 0 を変形していくと、自然にあの形が導かれます。この「導く過程」を理解している生徒は、たとえ公式を忘れても自分で作り直せます。逆に、丸暗記しかしていない生徒は、忘れた瞬間に何もできなくなります。

公式暗記と本質理解の違いは、地図を丸暗記するか、地形を理解するかの違いに似ています。地図を暗記した人は、知っている道しか歩けません。地形を理解した人は、初めての道でも目的地にたどり着けます。

②つまずいた地点を通過したまま進んでしまった

数学は、ほかのどの科目よりも「積み上げ」の性質が強い科目です。前の単元を理解していないと、次の単元が理解できないようにできています。

たとえば、分数の計算が曖昧なまま中学に上がると、文字式や方程式でつまずきます。割合を理解していないと、一次関数の「変化の割合」でつまずきます。つまずきは、それ自体が悪いのではなく、つまずいたまま放置して先に進んでしまうことが問題なのです。

「学校の授業は進んでいくから、わからないところがあっても止まれなかった」——これは多くの生徒が抱える共通の悩みです。そして、その小さなつまずきが雪だるま式に膨らみ、気づけば「数学が全部わからない」という状態になってしまいます。

③「わからない」をその日に解決できる環境がなかった

3つ目は環境の問題です。授業中にわからないことがあっても、質問できる雰囲気ではなかった。家で考えても解決できず、翌日には別の単元に進んでいた——。

「わからない」を放置する時間が長くなるほど、それは「苦手」へと固まっていきます。わからないことは、わからなくなったその日のうちに解決するのが理想です。しかし、多くの環境ではそれが難しいのが現実です。

この3つの原因は、すべて「本人のせい」ではありません。仕組みや環境の問題であり、だからこそ仕組みを変えれば必ず克服できます。

「数学が得意だったはずなのに…」という体験

ここで、少し私自身の話をさせてください。

実は私も、数学でひどくつまずいた一人です。小学生のころは算数が得意で、計算も速く、テストでもよい点を取っていました。だから自分は「数学が得意な子」だと思っていました。

ところが、中学2年生のとき、二次方程式の解の公式が登場した瞬間に、すべてが崩れました。先生は公式を黒板に書き、「これを覚えて使えばいい」と説明しました。でも私は、なぜその公式が成り立つのか、まったく理解できなかったのです。

周りの友達は普通に問題を解いている。今さら「公式の意味がわからない」なんて、恥ずかしくて聞けませんでした。質問すれば「そんなことも分からないの」と思われそうで、口をつぐみました。そうして、わからないまま授業はどんどん進んでいきました。

結果として、私の数学は中学2年のあの地点で止まってしまいました。表面的には公式を使って問題を解いていても、心のどこかでずっと「本当はわかっていない」という不安を抱えていたのです。

転機が訪れたのは高校2年生のときでした。このままではいけないと思い、私は勇気を出して、つまずいた地点までさかのぼってゼロから学び直すことを決めました。中学の参考書を引っ張り出し、「なぜこの公式が成り立つのか」を一つずつ確認していきました。

解の公式が平方完成から導かれることを理解したとき、目の前の霧が晴れるような感覚がありました。「ああ、数学は暗記じゃなかったんだ」と、心から実感した瞬間でした。

その後、私は大学受験で2浪を経験しています。決して順風満帆ではありませんでした。しかし、あの「学び直し」で得た「本質を理解する楽しさ」が、私を数学から離さずにいてくれました。そして大学1年生のとき、同じように苦しむ生徒の力になりたいと思い、数学専門塾を立ち上げました。

私がこの記事で何度も「本質理解」を強調するのは、それが単なる理想論ではなく、私自身を救ってくれた実感に基づいているからです。

数学が苦手な生徒が克服するための具体的な方法

では、どうすれば数学の苦手を克服できるのか。私の経験と、これまで生徒を指導してきた経験から、最も効果的な3つのステップをお伝えします。

ステップ1:つまずいた地点まで戻る

遠回りに見えて、これが最短ルートです。今わからない単元の「根っこ」がどこにあるかを特定し、そこまで戻ってやり直します。

たとえば、高校生で二次関数がわからないなら、中学の一次関数や、場合によっては小学校の比例・反比例まで戻ることがあります。「高校生なのに小学校に戻るなんて」と感じるかもしれませんが、正しい場所まで戻ることは恥ずかしいことではなく、むしろ最も賢明な選択です。

私自身、高校2年で中学2年の内容まで戻りました。その勇気が、すべての出発点でした。戻るべき地点を正確に見つけることが、克服の第一歩です。

ステップ2:「なぜ?」を問うことをやめない

公式や解法を見たとき、「なぜそうなるのか」を必ず問う習慣をつけましょう。

  • なぜこの公式はこの形なのか
  • なぜこの場合分けが必要なのか
  • なぜこの解き方を選ぶのか

最初は時間がかかります。しかし、一度「なぜ」がわかれば、それは応用問題でも初見問題でも通用する「本物の力」になります。暗記した知識は忘れますが、理解した知識は忘れにくく、忘れても再構築できるのです。

ステップ3:毎日少しずつ取り組む習慣をつくる

数学は語学に似ています。週に1回まとめて3時間やるより、毎日20〜30分続けるほうが、はるかに効果が高いのです。

毎日触れることで、前日の内容が記憶に定着し、思考の「数学モード」が維持されます。逆に、間隔が空くと、せっかく理解したことも抜け落ちてしまいます。「短く、毎日」が苦手克服の鉄則です。

学年別・よくあるつまずきポイント

つまずきには、学年ごとに典型的なパターンがあります。自分やお子さんがどこでつまずいているかを知る手がかりにしてください。

小学生:分数・割合でつまずく理由

小学校で最大の壁になるのが、分数と割合です。

分数は、それまでの「1個、2個」という整数の感覚から、「全体の一部」という抽象的な概念への大きなジャンプを伴います。「2分の1 + 3分の1 はなぜ 5分の2 ではないのか」を本当の意味で理解していない子は少なくありません。

割合も同様です。「もとにする量」「比べる量」「割合」の関係が曖昧なまま、「くもわの公式」のような暗記で乗り切ってしまうと、後で必ず苦しみます。ここでのつまずきは、中学の方程式・関数・確率にまで影響します。

中学生:方程式・関数・証明でつまずく理由

中学では、抽象度が一気に上がります。

  • 方程式:文字を使った計算に慣れていないと、移項や等式の性質でつまずきます。小学校の分数・割合の理解が土台になります。
  • 関数:一次関数の「変化の割合」は、小学校の「割合」の延長線上にあります。グラフと式と表を行き来できないと混乱します。
  • 証明:多くの中学生が苦戦するのが図形の証明です。これは「答えを出す」のではなく「論理を組み立てる」作業であり、それまでの計算中心の数学とは性質が異なります。

証明でつまずく生徒の多くは、実は「論理的に書く経験」が不足しているだけで、正しい型と考え方を学べば必ずできるようになります。

高校生:数学IABで一気に難しくなる理由

高校に上がると、扱う概念の量と抽象度が中学の比ではなくなります。

数学Iの二次関数、数学Aの場合の数・確率、数学IIの図形と方程式・微分積分、数学Bのベクトル・数列——どれも、中学までの内容を土台として積み上がっています。つまり、高校でつまずく原因の多くは、実は中学や小学校に根っこがあるのです。

「高校数学が難しい」のではなく、「土台が抜けたまま高い建物を建てようとしている」状態だと考えると、克服の方向性が見えてきます。

2026年入試の変化と「本質理解」の重要性

近年の大学入試、とりわけ共通テストは、単純な公式暗記では太刀打ちできない方向へと変化し続けています。

長い問題文を読み解き、状況を数式に翻訳し、なぜその解法が有効なのかを判断する——こうした「思考力・判断力」を問う出題が増えています。日常生活の場面を題材にした問題や、複数の単元を横断して考えさせる問題も目立ちます。

これは、まさに「本質を理解しているかどうか」が問われているということです。公式を覚えただけの受験生は、見たことのない設定に出会った瞬間に手が止まります。一方、本質を理解している受験生は、初見の問題でも「これは要するにこういうことだ」と落ち着いて対応できます。

これからの時代、ますます「暗記型の数学」は通用しなくなります。だからこそ、早い段階から「なぜ」を大切にする学び方を身につけることが、何よりの入試対策になるのです。

日本数学塾が数学の苦手克服を支援する方法

ここまでお読みいただいて、「原因も方法もわかったけれど、一人で続けるのは難しそう」と感じた方も多いと思います。そのとおりです。実際、最も難しいのは「正しい方法を、毎日続けること」なのです。

日本数学塾は、まさにこの「苦手克服」のために設計された数学専門塾です。私自身がつまずき、学び直し、救われた経験から、本当に必要なものだけを形にしました。

  • 毎日の数学:数学は語学と同じで、毎日触れることが何より大切です。週1回ではなく、毎日コツコツ続けられる仕組みにしています。
  • 1回25分:長時間ダラダラ続けるのではなく、集中できる25分に凝縮。「短く、毎日」という苦手克服の鉄則をそのまま形にしています。
  • 月額9,800円〜:数学の学び直しを、できるだけ多くの家庭に届けたい。続けやすい料金設定にこだわりました。
  • つまずきの根っこまで戻る:高校生であっても、必要なら中学・小学校の内容まで戻って学び直します。恥ずかしいことではなく、最短の道だと考えているからです。
  • 「なぜ」を大切にする指導:公式の丸暗記ではなく、「なぜそうなるのか」を理解することを徹底します。私自身が、それで救われたからです。

かつての私のように、「わからないけれど恥ずかしくて聞けない」という生徒を、これ以上生み出したくありません。日本数学塾では、わからないことを安心して「わからない」と言える環境を何より大切にしています。

「自分の子はどこでつまずいているのかわからない」「本人もどこから手をつけていいかわからない」——そんな方は、まず体験授業でお子さんの「つまずきの根っこ」を一緒に探すところから始めてみてください。

まとめ

数学が苦手になる原因は、たった3つに集約されます。

  • ① 公式の意味を理解せず暗記してきた
  • ② つまずいた地点を通過したまま進んでしまった
  • ③ 「わからない」をその日に解決できる環境がなかった

そして、克服の方法もシンプルです。つまずいた地点まで戻り、「なぜ」を問い続け、毎日少しずつ続けること。これだけで、数学は必ず変わります。

私は中学2年でつまずき、高校2年で学び直し、2浪を経て、大学1年で数学専門塾を立ち上げました。決して順調な道ではありませんでしたが、だからこそ、苦手な人の気持ちに寄り添えると思っています。

数学が苦手なのは、あなたのせいではありません。原因がはっきりすれば、必ず道は開けます。もし一人で進むのが不安なら、私たち日本数学塾が一緒に歩きます。まずは気軽に体験授業から、はじめてみませんか。

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📚 著者:藤原進之介 について

ナツメ社・KADOKAWA・Gakken・文英堂・旺文社など大手出版社から9冊の参考書・問題集を出版する数学・情報I界のトップ講師。東大・京大・難関医学部への合格実績多数。

📖 著書9冊(大手5社以上)
🎓 東大・京大・医学部 合格実績
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