【東京都市大学 数学 傾向と対策】工学部|藤原進之介が徹底解説

こんにちは!数強塾日本数学塾の看板講師、藤原進之介です。

今回は、四工大の中でも人気が高い東京都市大学 工学部の数学入試について、徹底的に解説していきます。この記事を読めば、東京都市大学の数学がどのような傾向を持ち、どうすれば効率的に対策できるのかが完全にわかるようになります。

私はこれまで数多くの受験生を東京都市大学合格に導いてきました。その経験から言えることは、「正しい傾向分析」と「的確な対策」を行えば、合格は十分に手が届くということです。

さあ、一緒に東京都市大学の数学を攻略していきましょう!

はじめに:東京都市大学 数学の全体像

東京都市大学とは

東京都市大学は、芝浦工業大学・東京電機大学・工学院大学とともに「四工大」と呼ばれる理工系大学群の一角を担う大学です。1929年に武蔵高等工科学校として創立され、2009年に現在の名称となりました。

工学部をはじめ、理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、環境学部、メディア情報学部、デザイン・データ科学部、都市生活学部、人間科学部の8学部を擁し、特に建築学科は非常に人気が高く偏差値も高めです。

2023年からはデザイン・データ科学部が新設され、文理融合型の教育にも力を入れています。

東京都市大学 数学の特徴

東京都市大学の数学入試には、以下のような特徴があります:

  • 数学Ⅲの出題量が非常に多い:理系学部では数学Ⅲからの出題が中心
  • 数Aと数Bからの出題が極端に少ない:他大学と比較して特徴的
  • 標準レベルの問題が中心:基礎〜標準の問題をしっかり解ければ合格ライン到達可能
  • 記述式と穴埋め式の併用:大問によって解答形式が異なる
  • 計算力重視:複雑な計算を正確に処理する力が求められる

これらの特徴を踏まえた対策を行うことで、効率的に得点力を伸ばすことができます。

出題傾向の徹底分析

試験形式・時間・配点

東京都市大学の一般選抜(前期)における数学の試験概要は以下の通りです:

項目 内容
試験時間 80分(理工系学部)
配点 100点
出題範囲 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C(数列、ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)
大問数 3〜4問
解答形式 記述式+穴埋め式の併用

【重要ポイント】

  • 大問の片方は誘導付きの穴埋め形式、もう片方は完全記述式となることが多い
  • 試験時間は80分で大問3〜4問なので、1問あたり約20〜27分が目安
  • 共通テスト利用入試では「理系重点方式」があり、数学は200点配点となる

出題範囲の傾向分析

過去問を分析すると、東京都市大学の数学には明確な出題傾向があります。

【数学Ⅲからの出題が圧倒的】

東京都市大学の最大の特徴は、数学Ⅲからの出題量が非常に多いことです。特に以下の分野は毎年のように出題されます:

  • 極限(数列の極限、関数の極限)
  • 微分法(接線、増減表、極値)
  • 積分法(定積分、面積、体積)
  • 複素数平面

【数A・数Bからの出題は少なめ】

一般的な理系入試では数B(数列)と数Ⅲからの出題が多いのですが、東京都市大学では数Bからの出題が比較的少ないのが特徴です。

ただし、数列と極限の複合問題は出題されることがあるため、数列の基本は押さえておく必要があります。

【数学Ⅱからの出題パターン】

数学Ⅱからは以下の分野が出題されることがあります:

  • 三角関数
  • 指数・対数関数
  • 微分・積分(数Ⅱ範囲)

頻出テーマ TOP5(各テーマで実際の出題例を示す)

【第1位】微分・積分(数学Ⅲ)

出題頻度:★★★★★

東京都市大学で最も出題頻度が高いのは、数学Ⅲの微分・積分です。ほぼ毎年、大問として出題されます。

【実際の出題例①】東京都市大学 2021年

問題:次の定積分を求めよ。

$displaystyleint_1^e frac{log x}{x^2} dx$

このような対数関数を含む定積分は、部分積分法を用いて解きます。東京都市大学では、このレベルの計算問題が頻出です。

【実際の出題例②】東京都市大学 2010年

問題:次の不定積分を求めよ。

$displaystyleint frac{x}{(x+1)(x+2)} dx$

部分分数分解を用いた積分問題です。この手法は東京都市大学で非常によく出題されます。

【第2位】極限

出題頻度:★★★★☆

数列の極限、関数の極限、はさみうちの原理を用いた極限など、様々なパターンで出題されます。

【典型的な出題パターン】

問題:次の極限値を求めよ。

$displaystylelim_{x to 0} frac{sin 3x - 3sin x}{x^3}$

このような極限問題では、テイラー展開やロピタルの定理(参考として)の知識が役立ちます。

【第3位】複素数平面

出題頻度:★★★★☆

新課程で「複素数平面」が数学Cに移行しましたが、東京都市大学では引き続き重要な出題分野です。

【典型的な出題パターン】

問題:複素数平面上で、$z^3 = 1$を満たす$z$のうち、虚部が正のものを$omega$とする。このとき、$1 + omega + omega^2$の値を求めよ。また、$|z - 1| = |z - omega|$を満たす$z$全体が表す図形を複素数平面上に図示せよ。

【第4位】図形と方程式・ベクトル

出題頻度:★★★☆☆

直線の方程式、円の方程式、ベクトルの内積などが出題されます。

【典型的な出題パターン】

問題:平面上に3点 $A(1, 0)$, $B(0, 2)$, $C(3, 4)$ がある。三角形ABCの面積を求めよ。また、点Cを通り、三角形ABCの面積を二等分する直線の方程式を求めよ。

【第5位】数列と漸化式

出題頻度:★★★☆☆

数列単独の出題は少ないですが、極限との融合問題として出題されることがあります。

【典型的な出題パターン】

問題:数列${a_n}$が$a_1 = 1$、$a_{n+1} = frac{2a_n}{a_n + 1}$ $(n = 1, 2, 3, cdots)$を満たすとき、一般項$a_n$を求め、$displaystylelim_{n to infty} a_n$を求めよ。

分野別 実際の問題と解説

微分・積分(実際の出題例+詳細解説)

東京都市大学の微分・積分は、計算力を問う問題が中心です。以下に代表的なパターンと詳細な解法を示します。

【問題1】定積分(対数関数)

問題:

次の定積分を求めよ。

$$int_1^e frac{log x}{x^2} dx$$

【解答・解説】

Step 1:部分積分法の適用

$displaystyleint frac{log x}{x^2} dx$ の形なので、部分積分法を用います。

$u = log x$、$v' = frac{1}{x^2}$ とおくと、

$u' = frac{1}{x}$、$v = -frac{1}{x}$

Step 2:部分積分の公式を適用

$$int u cdot v' dx = u cdot v - int u' cdot v dx$$

より、

$$int frac{log x}{x^2} dx = log x cdot left(-frac{1}{x}right) - int frac{1}{x} cdot left(-frac{1}{x}right) dx$$

$$= -frac{log x}{x} + int frac{1}{x^2} dx$$

$$= -frac{log x}{x} - frac{1}{x} + C$$

Step 3:定積分の計算

$$int_1^e frac{log x}{x^2} dx = left[-frac{log x}{x} - frac{1}{x}right]_1^e$$

$$= left(-frac{log e}{e} - frac{1}{e}right) - left(-frac{log 1}{1} - frac{1}{1}right)$$

$$= left(-frac{1}{e} - frac{1}{e}right) - (0 - 1)$$

$$= -frac{2}{e} + 1$$

$$= 1 - frac{2}{e} = frac{e - 2}{e}$$

答え:$displaystylefrac{e - 2}{e}$

【藤原のワンポイントアドバイス】

対数関数の積分では、部分積分法が基本です。$log x$ を微分する側に置くのがコツです。このパターンは東京都市大学で頻出なので、確実にマスターしましょう!

【問題2】部分分数分解を用いた積分

問題:

次の不定積分を求めよ。

$$int frac{x}{(x+1)(x+2)} dx$$

【解答・解説】

Step 1:部分分数分解

$displaystylefrac{x}{(x+1)(x+2)}$を部分分数分解します。

$$frac{x}{(x+1)(x+2)} = frac{A}{x+1} + frac{B}{x+2}$$

両辺に$(x+1)(x+2)$をかけると、

$$x = A(x+2) + B(x+1)$$

Step 2:係数の決定

$x = -1$ を代入:$-1 = A(1) + B(0)$ → $A = -1$

$x = -2$ を代入:$-2 = A(0) + B(-1)$ → $B = 2$

よって、

$$frac{x}{(x+1)(x+2)} = frac{-1}{x+1} + frac{2}{x+2}$$

Step 3:積分の実行

$$int frac{x}{(x+1)(x+2)} dx = int left(frac{-1}{x+1} + frac{2}{x+2}right) dx$$

$$= -log|x+1| + 2log|x+2| + C$$

$$= logfrac{(x+2)^2}{|x+1|} + C$$

答え:$-log|x+1| + 2log|x+2| + C$ または $displaystylelogfrac{(x+2)^2}{|x+1|} + C$

【問題3】面積を求める問題

問題:

曲線 $y = x^3 - 3x$ と直線 $y = x$ で囲まれた部分の面積を求めよ。

【解答・解説】

Step 1:交点の座標を求める

$x^3 - 3x = x$ より、

$x^3 - 4x = 0$

$x(x^2 - 4) = 0$

$x(x+2)(x-2) = 0$

よって、$x = -2, 0, 2$

Step 2:上下関係の確認

$-2 leq x leq 0$ のとき:$x^3 - 3x geq x$(曲線が上)

$0 leq x leq 2$ のとき:$x geq x^3 - 3x$(直線が上)

Step 3:面積の計算

$$S = int_{-2}^{0} {(x^3 - 3x) - x} dx + int_{0}^{2} {x - (x^3 - 3x)} dx$$

$$= int_{-2}^{0} (x^3 - 4x) dx + int_{0}^{2} (-x^3 + 4x) dx$$

対称性より、

$$= 2int_{0}^{2} (-x^3 + 4x) dx$$

$$= 2left[-frac{x^4}{4} + 2x^2right]_0^2$$

$$= 2left[(-4 + 8) - 0right]$$

$$= 2 times 4 = 8$$

答え:$8$

確率・場合の数(実際の出題例+詳細解説)

東京都市大学では確率・場合の数の出題は比較的少ないですが、出題された場合は標準的な問題が多いです。

【問題4】条件付き確率

問題:

袋の中に赤玉3個、白玉5個が入っている。この袋から玉を1個取り出し、色を確認してから袋に戻す操作を3回繰り返す。赤玉が少なくとも1回出る確率を求めよ。また、赤玉がちょうど2回出る確率を求めよ。

【解答・解説】

Step 1:基本の確率を計算

1回の操作で赤玉が出る確率:$p = frac{3}{8}$

1回の操作で白玉が出る確率:$q = frac{5}{8}$

Step 2:赤玉が少なくとも1回出る確率

「少なくとも1回」は余事象を使うと簡単です。

$$P(text{赤玉が少なくとも1回}) = 1 - P(text{赤玉が0回})$$

$$= 1 - left(frac{5}{8}right)^3 = 1 - frac{125}{512} = frac{387}{512}$$

Step 3:赤玉がちょうど2回出る確率

3回中2回赤玉が出るパターンは${}_3C_2 = 3$通り

$$P(text{赤玉がちょうど2回}) = {}_3C_2 times left(frac{3}{8}right)^2 times frac{5}{8}$$

$$= 3 times frac{9}{64} times frac{5}{8} = frac{135}{512}$$

答え:

赤玉が少なくとも1回出る確率:$displaystylefrac{387}{512}$

赤玉がちょうど2回出る確率:$displaystylefrac{135}{512}$

【問題5】場合の数と確率

問題:

1から6までの目が等しい確率で出るサイコロを3回投げる。出た目の積が4の倍数になる確率を求めよ。

【解答・解説】

Step 1:全体の場合の数

$6^3 = 216$ 通り

Step 2:積が4の倍数にならない場合を数える(余事象)

積が4の倍数になるのは、素因数に2が少なくとも2個含まれる場合です。

積が4の倍数にならないのは:

  • すべて奇数:$3^3 = 27$ 通り
  • 偶数が1個だけ出て、その偶数が2または6(2を1個だけ含む):$3 times {}_3C_1 times 2 times 3^2 = 3 times 2 times 9 = 54$ 通り

(偶数1, 3, 5 と 2, 6 は2を1個含み、4は2を2個含む)

より正確に計算すると、積が4の倍数にならないのは、2の因数が0個または1個の場合です。

Step 3:直接計算

各目の2の因数の個数:

  • 1, 3, 5:0個
  • 2, 6:1個
  • 4:2個

2の因数の合計が0個または1個になる場合:

【0個】すべて奇数:$3^3 = 27$ 通り

【1個】1つが2か6、残り2つが奇数:${}_3C_1 times 2 times 3^2 = 54$ 通り

よって、4の倍数にならない:$27 + 54 = 81$ 通り

4の倍数になる:$216 - 81 = 135$ 通り

$$P = frac{135}{216} = frac{5}{8}$$

答え:$displaystylefrac{5}{8}$

数列・漸化式(実際の出題例+詳細解説)

東京都市大学では数列単独の出題は少ないですが、極限との融合問題として出題されることがあります。

【問題6】漸化式と極限

問題:

数列${a_n}$が次の漸化式を満たすとする。

$$a_1 = 3, quad a_{n+1} = frac{2a_n + 1}{a_n + 2} quad (n = 1, 2, 3, cdots)$$

(1) $b_n = frac{a_n - 1}{a_n +

【問題6】漸化式と極限(続き)

問題:

数列${a_n}$が次の漸化式を満たすとする。

$$a_1 = 3, quad a_{n+1} = frac{2a_n + 1}{a_n + 2} quad (n = 1, 2, 3, cdots)$$

(1) $b_n = frac{a_n - 1}{a_n + 1}$ とおくとき、$b_{n+1}$を$b_n$を用いて表せ。

(2) 一般項$a_n$を求めよ。

(3) $displaystylelim_{n to infty} a_n$を求めよ。

【解答・解説】

(1) $b_{n+1}$を$b_n$で表す

$$b_{n+1} = frac{a_{n+1} - 1}{a_{n+1} + 1} = frac{frac{2a_n + 1}{a_n + 2} - 1}{frac{2a_n + 1}{a_n + 2} + 1}$$

分子:$frac{2a_n + 1 - (a_n + 2)}{a_n + 2} = frac{a_n - 1}{a_n + 2}$

分母:$frac{2a_n + 1 + (a_n + 2)}{a_n + 2} = frac{3a_n + 3}{a_n + 2} = frac{3(a_n + 1)}{a_n + 2}$

よって、

$$b_{n+1} = frac{a_n - 1}{a_n + 2} times frac{a_n + 2}{3(a_n + 1)} = frac{a_n - 1}{3(a_n + 1)} = frac{1}{3}b_n$$

答え(1):$b_{n+1} = frac{1}{3}b_n$

(2) 一般項$a_n$を求める

$b_{n+1} = frac{1}{3}b_n$ より、${b_n}$は公比$frac{1}{3}$の等比数列です。

$b_1 = frac{a_1 - 1}{a_1 + 1} = frac{3 - 1}{3 + 1} = frac{2}{4} = frac{1}{2}$

よって、

$$b_n = frac{1}{2} times left(frac{1}{3}right)^{n-1} = frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}$$

$b_n = frac{a_n - 1}{a_n + 1}$ より、$a_n$について解くと、

$b_n(a_n + 1) = a_n - 1$

$b_n cdot a_n + b_n = a_n - 1$

$b_n + 1 = a_n - b_n cdot a_n = a_n(1 - b_n)$

$$a_n = frac{1 + b_n}{1 - b_n}$$

$b_n = frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}$ を代入すると、

$$a_n = frac{1 + frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}}{1 - frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}} = frac{2 cdot 3^{n-1} + 1}{2 cdot 3^{n-1} - 1}$$

答え(2):$a_n = frac{2 cdot 3^{n-1} + 1}{2 cdot 3^{n-1} - 1}$

(3) 極限を求める

$$lim_{n to infty} a_n = lim_{n to infty} frac{2 cdot 3^{n-1} + 1}{2 cdot 3^{n-1} - 1}$$

分子・分母を$2 cdot 3^{n-1}$で割ると、

$$= lim_{n to infty} frac{1 + frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}}{1 - frac{1}{2 cdot 3^{n-1}}} = frac{1 + 0}{1 - 0} = 1$$

答え(3):$displaystylelim_{n to infty} a_n = 1$

【藤原のワンポイントアドバイス】

分数型の漸化式は、特性方程式を解いて変数変換するのが定石です。$alpha = frac{2alpha + 1}{alpha + 2}$を解くと$alpha = 1, -1$となるので、$b_n = frac{a_n - 1}{a_n + 1}$という変換が有効だとわかります。このテクニックは東京都市大学に限らず、多くの大学で頻出です!

【問題7】数列の和と極限

問題:

$S_n = displaystylesum_{k=1}^{n} frac{1}{k(k+1)(k+2)}$ とするとき、$S_n$を求め、$displaystylelim_{n to infty} S_n$を計算せよ。

【解答・解説】

Step 1:部分分数分解

$$frac{1}{k(k+1)(k+2)} = frac{A}{k} + frac{B}{k+1} + frac{C}{k+2}$$

通分して係数比較すると、$A = frac{1}{2}$、$B = -1$、$C = frac{1}{2}$

$$frac{1}{k(k+1)(k+2)} = frac{1}{2}left(frac{1}{k} - frac{2}{k+1} + frac{1}{k+2}right)$$

これをさらに整理すると、

$$= frac{1}{2}left(frac{1}{k} - frac{1}{k+1}right) - frac{1}{2}left(frac{1}{k+1} - frac{1}{k+2}right)$$

$$= frac{1}{2}left(frac{1}{k(k+1)} - frac{1}{(k+1)(k+2)}right)$$

Step 2:和の計算(部分和の利用)

$$S_n = frac{1}{2}sum_{k=1}^{n}left(frac{1}{k(k+1)} - frac{1}{(k+1)(k+2)}right)$$

これは望遠鏡和(telescoping sum)の形なので、

$$S_n = frac{1}{2}left(frac{1}{1 cdot 2} - frac{1}{(n+1)(n+2)}right)$$

$$= frac{1}{2}left(frac{1}{2} - frac{1}{(n+1)(n+2)}right)$$

$$= frac{1}{4} - frac{1}{2(n+1)(n+2)}$$

答え:$S_n = frac{1}{4} - frac{1}{2(n+1)(n+2)}$

Step 3:極限の計算

$$lim_{n to infty} S_n = lim_{n to infty}left(frac{1}{4} - frac{1}{2(n+1)(n+2)}right) = frac{1}{4} - 0 = frac{1}{4}$$

答え:$displaystylelim_{n to infty} S_n = frac{1}{4}$

図形・ベクトル(実際の出題例+詳細解説)

【問題8】空間ベクトルと体積

問題:

空間内に4点 $O(0, 0, 0)$, $A(2, 0, 0)$, $B(1, sqrt{3}, 0)$, $C(1, frac{sqrt{3}}{3}, frac{2sqrt{6}}{3})$ がある。

(1) $overrightarrow{OA} cdot overrightarrow{OB}$、$overrightarrow{OB} cdot overrightarrow{OC}$、$overrightarrow{OC} cdot overrightarrow{OA}$ を求めよ。

(2) 四面体OABCの体積を求めよ。

【解答・解説】

(1) 内積の計算

$overrightarrow{OA} = (2, 0, 0)$、$overrightarrow{OB} = (1, sqrt{3}, 0)$、$overrightarrow{OC} = (1, frac{sqrt{3}}{3}, frac{2sqrt{6}}{3})$

$$overrightarrow{OA} cdot overrightarrow{OB} = 2 times 1 + 0 times sqrt{3} + 0 times 0 = 2$$

$$overrightarrow{OB} cdot overrightarrow{OC} = 1 times 1 + sqrt{3} times frac{sqrt{3}}{3} + 0 times frac{2sqrt{6}}{3} = 1 + 1 = 2$$

$$overrightarrow{OC} cdot overrightarrow{OA} = 1 times 2 + frac{sqrt{3}}{3} times 0 + frac{2sqrt{6}}{3} times 0 = 2$$

答え(1):$overrightarrow{OA} cdot overrightarrow{OB} = 2$、$overrightarrow{OB} cdot overrightarrow{OC} = 2$、$overrightarrow{OC} cdot overrightarrow{OA} = 2$

(2) 四面体の体積

四面体OABCの体積は、スカラー三重積を用いて次のように計算できます。

$$V = frac{1}{6}|overrightarrow{OA} cdot (overrightarrow{OB} times overrightarrow{OC})|$$

まず、$overrightarrow{OB} times overrightarrow{OC}$を計算します。

$$overrightarrow{OB} times overrightarrow{OC} = begin{vmatrix} vec{i} & vec{j} & vec{k} \ 1 & sqrt{3} & 0 \ 1 & frac{sqrt{3}}{3} & frac{2sqrt{6}}{3} end{vmatrix}$$

$$= vec{i}left(sqrt{3} times frac{2sqrt{6}}{3} - 0right) - vec{j}left(1 times frac{2sqrt{6}}{3} - 0right) + vec{k}left(1 times frac{sqrt{3}}{3} - sqrt{3}right)$$

$$= vec{i} times frac{2sqrt{18}}{3} - vec{j} times frac{2sqrt{6}}{3} + vec{k}left(frac{sqrt{3}}{3} - sqrt{3}right)$$

$$= vec{i} times 2sqrt{2} - vec{j} times frac{2sqrt{6}}{3} + vec{k}left(-frac{2sqrt{3}}{3}right)$$

$$= left(2sqrt{2}, -frac{2sqrt{6}}{3}, -frac{2sqrt{3}}{3}right)$$

次に、$overrightarrow{OA} cdot (overrightarrow{OB} times overrightarrow{OC})$を計算します。

$$overrightarrow{OA} cdot (overrightarrow{OB} times overrightarrow{OC}) = (2, 0, 0) cdot left(2sqrt{2}, -frac{2sqrt{6}}{3}, -frac{2sqrt{3}}{3}right)$$

$$= 2 times 2sqrt{2} + 0 + 0 = 4sqrt{2}$$

よって、体積は

$$V = frac{1}{6} times 4sqrt{2} = frac{2sqrt{2}}{3}$$

答え(2):$V = frac{2sqrt{2}}{3}$

【問題9】平面ベクトルと面積

問題:

三角形ABCにおいて、$overrightarrow{AB} = vec{b}$、$overrightarrow{AC} = vec{c}$ とする。辺ABを $2:1$ に内分する点をD、辺ACを $1:2$ に内分する点をEとする。線分BEと線分CDの交点をPとするとき、$overrightarrow{AP}$を$vec{b}$、$vec{c}$を用いて表せ。

【解答・解説】

Step 1:D、Eの位置ベクトル

点Dは辺ABを$2:1$に内分するので、

$$overrightarrow{AD} = frac{2}{3}vec{b}$$

点Eは辺ACを$1:2$に内分するので、

$$overrightarrow{AE} = frac{1}{3}vec{c}$$

Step 2:直線BE上の点P

点Pは直線BE上にあるので、実数$s$を用いて、

$$overrightarrow{AP} = (1-s)overrightarrow{AB} + soverrightarrow{AE} = (1-s)vec{b} + frac{s}{3}vec{c}$$

Step 3:直線CD上の点P

点Pは直線CD上にもあるので、実数$t$を用いて、

$$overrightarrow{AP} = (1-t)overrightarrow{AC} + toverrightarrow{AD} = (1-t)vec{c} + frac{2t}{3}vec{b}$$

Step 4:係数比較

$vec{b}$の係数:$(1-s) = frac{2t}{3}$

$vec{c}$の係数:$frac{s}{3} = (1-t)$

第2式より:$s = 3(1-t) = 3 - 3t$

第1式に代入:$1 - (3 - 3t) = frac{2t}{3}$

$-2 + 3t = frac{2t}{3}$

$-6 + 9t = 2t$

$7t = 6$

$t = frac{6}{7}$

よって、$s = 3 - 3 times frac{6}{7} = 3 - frac{18}{7} = frac{3}{7}$

Step 5:$overrightarrow{AP}$の計算

$$overrightarrow{AP} = (1-s)vec{b} + frac{s}{3}vec{c} = left(1 - frac{3}{7}right)vec{b} + frac{1}{3} times frac{3}{7}vec{c}$$

$$= frac{4}{7}vec{b} + frac{1}{7}vec{c}$$

答え:$overrightarrow{AP} = frac{4}{7}vec{b} + frac{1}{7}vec{c}$

整数・その他(実際の出題例+詳細解説)

【問題10】複素数平面

問題:

複素数$z$が$|z| = 2$を満たしながら動くとき、$w = z + frac{1}{z}$の描く図形を求め、複素数平面上に図示せよ。

【解答・解説】

Step 1:$z$を極形式で表す

$|z| = 2$より、$z = 2(costheta + isintheta) = 2e^{itheta}$($0 leq theta < 2pi$)と表せます。

Step 2:$w$を計算

$$w = z + frac{1}{z} = 2e^{itheta} + frac{1}{2e^{itheta}} = 2e^{itheta} + frac{1}{2}e^{-itheta}$$

$$= 2(costheta + isintheta) + frac{1}{2}(costheta - isintheta)$$

$$= left(2costheta + frac{1}{2}costhetaright) + ileft(2sintheta - frac{1}{2}sinthetaright)$$

$$= frac{5}{2}costheta + i times frac{3}{2}sintheta$$

Step 3:図形の特定

$w = x + iy$とおくと、

$x = frac{5}{2}costheta$、$y = frac{3}{2}sintheta$

よって、$costheta = frac{2x}{5}$、$sintheta = frac{2y}{3}$

$cos^2theta + sin^2theta = 1$より、

$$left(frac{2x}{5}right)^2 + left(frac{2y}{3}right)^2 = 1$$

$$frac{x^2}{frac{25}{4}} + frac{y^2}{frac{9}{4}} = 1$$

$$frac{x^2}{(5/2)^2} + frac{y^2}{(3/2)^2} = 1$$

答え:中心が原点、長軸の長さが5(x軸方向)、短軸の長さが3(y軸方向)の楕円

$$frac{x^2}{(5/2)^2} + frac{y^2}{(3/2)^2} = 1$$

厳選!合格するための練習問題10問

ここからは、東京都市大学合格のために解いておきたい練習問題を10問厳選してお届けします。すべて詳細な解答付きです。

【練習問題1】極限

問題:

次の極限値を求めよ。

$$lim_{x to 0} frac{e^x - e^{-x} - 2x}{x^3}$$

【詳細解答】

$e^x$と$e^{-x}$のマクローリン展開を用います。

$$e^x = 1 + x + frac{x^2}{2!} + frac{x^3}{3!} + frac{x^4}{4!} + cdots$$

$$e^{-x} = 1 - x + frac{x^2}{2!} - frac{x^3}{3!} + frac{x^4}{4!} - cdots$$

$$e^x - e^{-x} = 2x + frac{2x^3}{3!} + frac{2x^5}{5!} + cdots = 2x + frac{x^3}{3} + cdots$$

$$e^x - e^{-x} - 2x = frac{x^3}{3} + frac{x^5}{60} + cdots$$

よって、

$$lim_{x to 0} frac{e^x - e^{-x} - 2x}{x^3} = lim_{x to 0} frac{frac{x^3}{3} + frac{x^5}{60} + cdots}{x^3} = lim_{x to 0} left(frac{1}{3} + frac{x^2}{60} + cdotsright) = frac{1}{3}$$

答え:$frac{1}{3}$

【練習問題2】定積分

問題:

次の定積分を求めよ。

$$int_0^1 x^2 e^x dx$$

【詳細解答】

部分積分を2回適用します。

$int x^2 e^x dx$において、$u = x^2$、$v' = e^x$とおくと、$u' = 2x$、$v = e^x$

$$int x^2 e^x dx = x^2 e^x - int 2x e^x dx$$

さらに$int 2x e^x dx$について、$u = 2x$、$v' = e^x$とおくと、$u' = 2$、$v = e^x$

$$int 2x e^x dx = 2xe^x - int 2e^x dx = 2xe^x - 2e^x$$

よって、

$$int x^2 e^x dx = x^2 e^x - 2xe^x + 2e^x = e^x(x^2 - 2x + 2)$$

$$int_0^1 x^2 e^x dx = [e^x(x^2 - 2x + 2)]_0^1 = e(1 - 2 + 2) - 1(0 - 0 + 2) = e - 2$$

答え:$e - 2$

【練習問題3】回転体の体積

【練習問題3】回転体の体積

問題:

曲線 $y = sin x$($0 leq x leq pi$)と$x$軸で囲まれた部分を$x$軸の周りに1回転してできる立体の体積を求めよ。

【詳細解答】

回転体の体積の公式を用います。

$$V = pi int_0^{pi} y^2 dx = pi int_0^{pi} sin^2 x , dx$$

$sin^2 x = frac{1 - cos 2x}{2}$(半角の公式)を使って、

$$V = pi int_0^{pi} frac{1 - cos 2x}{2} dx = frac{pi}{2} int_0^{pi} (1 - cos 2x) dx$$

$$= frac{pi}{2} left[x - frac{sin 2x}{2}right]_0^{pi}$$

$$= frac{pi}{2} left[left(pi - frac{sin 2pi}{2}right) - left(0 - frac{sin 0}{2}right)right]$$

$$= frac{pi}{2} times (pi - 0) = frac{pi^2}{2}$$

答え:$frac{pi^2}{2}$

【練習問題4】媒介変数と面積

問題:

媒介変数$t$を用いて $x = t - sin t$、$y = 1 - cos t$($0 leq t leq 2pi$)で表される曲線(サイクロイド)と$x$軸で囲まれた部分の面積を求めよ。

【詳細解答】

媒介変数表示の曲線と$x$軸で囲まれた面積は、

$$S = int y , dx = int_0^{2pi} y frac{dx}{dt} dt$$

$frac{dx}{dt} = 1 - cos t$より、

$$S = int_0^{2pi} (1 - cos t)(1 - cos t) dt = int_0^{2pi} (1 - cos t)^2 dt$$

$(1 - cos t)^2 = 1 - 2cos t + cos^2 t = 1 - 2cos t + frac{1 + cos 2t}{2}$

$$= frac{3}{2} - 2cos t + frac{cos 2t}{2}$$

$$S = int_0^{2pi} left(frac{3}{2} - 2cos t + frac{cos 2t}{2}right) dt$$

$$= left[frac{3t}{2} - 2sin t + frac{sin 2t}{4}right]_0^{2pi}$$

$$= left(frac{3 times 2pi}{2} - 0 + 0right) - (0 - 0 + 0) = 3pi$$

答え:$3pi$

【練習問題5】複素数平面と軌跡

問題:

複素数$z$が$|z - 1| = 1$を満たしながら動くとき、$w = frac{z}{z - 2}$の描く図形を求めよ。

【詳細解答】

Step 1:$z$を$w$で表す

$w = frac{z}{z - 2}$より、$w(z - 2) = z$

$wz - 2w = z$

$wz - z = 2w$

$z(w - 1) = 2w$

$$z = frac{2w}{w - 1}$$

Step 2:条件$|z - 1| = 1$を代入

$$left|frac{2w}{w - 1} - 1right| = 1$$

$$left|frac{2w - (w - 1)}{w - 1}right| = 1$$

$$left|frac{w + 1}{w - 1}right| = 1$$

$$|w + 1| = |w - 1|$$

Step 3:図形の特定

$|w + 1| = |w - 1|$は、点$-1$と点$1$から等距離にある点の集合を表します。

これは2点$-1$と$1$を結ぶ線分の垂直二等分線、すなわち虚軸(直線$text{Re}(w) = 0$)です。

ただし、$w = 1$($z = frac{2 times 1}{1 - 1}$で分母が0)は除きます。

答え:虚軸(直線$x = 0$、ただし原点を除く)

【練習問題6】三角関数の最大・最小

問題:

$0 leq theta leq pi$のとき、$f(theta) = 2sintheta + cos 2theta$の最大値と最小値を求めよ。

【詳細解答】

Step 1:$cos 2theta$を$sintheta$で表す

$cos 2theta = 1 - 2sin^2theta$を用いると、

$$f(theta) = 2sintheta + 1 - 2sin^2theta$$

$t = sintheta$とおくと、$0 leq theta leq pi$より$0 leq t leq 1$

$$g(t) = -2t^2 + 2t + 1$$

Step 2:2次関数の最大・最小

$$g(t) = -2left(t^2 - tright) + 1 = -2left(t - frac{1}{2}right)^2 + frac{1}{2} + 1 = -2left(t - frac{1}{2}right)^2 + frac{3}{2}$$

$g(t)$は上に凸の放物線で、頂点は$t = frac{1}{2}$

$0 leq t leq 1$の範囲で:

  • 最大値:$t = frac{1}{2}$のとき、$gleft(frac{1}{2}right) = frac{3}{2}$
  • 最小値:$t = 0$または$t = 1$のとき

$g(0) = 1$、$g(1) = -2 + 2 + 1 = 1$

よって最小値は$1$

答え:最大値 $frac{3}{2}$($theta = frac{pi}{6}, frac{5pi}{6}$のとき)、最小値 $1$($theta = 0, pi$のとき)

【練習問題7】指数・対数の方程式

問題:

方程式 $4^x - 3 times 2^x - 4 = 0$ を解け。

【詳細解答】

$2^x = t$($t > 0$)とおくと、$4^x = (2^2)^x = (2^x)^2 = t^2$

方程式は、

$$t^2 - 3t - 4 = 0$$

$$(t - 4)(t + 1) = 0$$

$t = 4$または$t = -1$

$t > 0$より、$t = 4$

$2^x = 4 = 2^2$より、$x = 2$

答え:$x = 2$

【練習問題8】接線と法線

問題:

曲線 $y = e^x$ 上の点$(a, e^a)$における接線が原点を通るとき、$a$の値を求めよ。

【詳細解答】

Step 1:接線の方程式を求める

$y = e^x$より、$y' = e^x$

点$(a, e^a)$における接線の傾きは$e^a$

接線の方程式:$y - e^a = e^a(x - a)$

$$y = e^a cdot x - ae^a + e^a = e^a(x - a + 1)$$

Step 2:原点を通る条件

接線が原点$(0, 0)$を通るので、

$$0 = e^a(0 - a + 1)$$

$e^a > 0$より、$-a + 1 = 0$

$$a = 1$$

答え:$a = 1$

【練習問題9】漸化式と一般項

問題:

数列${a_n}$が $a_1 = 1$、$a_{n+1} = 3a_n + 2^n$($n = 1, 2, 3, cdots$)を満たすとき、一般項$a_n$を求めよ。

【詳細解答】

Step 1:特殊解を求める

$a_{n+1} = 3a_n + 2^n$の特殊解として$a_n = k cdot 2^n$の形を仮定します。

$k cdot 2^{n+1} = 3 cdot k cdot 2^n + 2^n$

$2k cdot 2^n = 3k cdot 2^n + 2^n$

$2k = 3k + 1$

$k = -1$

特殊解は$-2^n$

Step 2:変数変換

$b_n = a_n + 2^n$とおくと、

$b_{n+1} = a_{n+1} + 2^{n+1} = 3a_n + 2^n + 2^{n+1} = 3a_n + 3 cdot 2^n = 3(a_n + 2^n) = 3b_n$

Step 3:等比数列の一般項

${b_n}$は公比3の等比数列で、$b_1 = a_1 + 2^1 = 1 + 2 = 3$

$$b_n = 3 cdot 3^{n-1} = 3^n$$

Step 4:$a_n$を求める

$$a_n = b_n - 2^n = 3^n - 2^n$$

答え:$a_n = 3^n - 2^n$

【練習問題10】定積分と不等式

問題:

$n$を正の整数とするとき、次の不等式を証明せよ。

$$frac{1}{n+1} < log(n+1) - log n < frac{1}{n}$$

【詳細解答】

Step 1:積分で表す

$$log(n+1) - log n = int_n^{n+1} frac{1}{x} dx$$

Step 2:被積分関数の評価

$n leq x leq n+1$のとき、$frac{1}{x}$は単調減少なので、

$$frac{1}{n+1} leq frac{1}{x} leq frac{1}{n}$$

Step 3:積分の評価

不等式を$n$から$n+1$まで積分すると、

$$int_n^{n+1} frac{1}{n+1} dx leq int_n^{n+1} frac{1}{x} dx leq int_n^{n+1} frac{1}{n} dx$$

$$frac{1}{n+1} times 1 leq log(n+1) - log n leq frac{1}{n} times 1$$

等号は成立しないので($frac{1}{x}$は定数ではない)、

$$frac{1}{n+1} < log(n+1) - log n < frac{1}{n}$$

答え:(証明終)

年間学習ロードマップ

東京都市大学合格に向けた、1年間の学習計画をお伝えします。

【4月〜6月】基礎固め期

目標:教科書レベルの完全理解

学習内容

  • 数学Ⅰ・A:二次関数、三角比、確率の基本を復習
  • 数学Ⅱ・B:三角関数、指数・対数関数、数列の基礎
  • 数学Ⅲ:極限の基本概念、微分の計算練習

使用教材

  • 教科書(数研出版など)
  • 教科書傍用問題集(4STEP、サクシードなど)
  • チャート式(白・黄チャート)

週間スケジュール例

  • 月〜金:1日2時間(数学に1時間)
  • 土日:1日4時間(数学に2時間)

【7月〜8月】基礎完成・標準問題演習期

目標:標準問題を確実に解けるようになる

学習内容

  • 数学Ⅲの徹底強化:微分・積分の計算演習(東京都市大の最重要分野!)
  • 複素数平面:基本から応用まで
  • ベクトル:平面・空間ベクトルの計算

夏休みの集中学習

  • 1日の学習時間:8〜10時間(うち数学3〜4時間)
  • 積分計算:毎日10問以上の計算練習
  • 弱点分野の克服:苦手な分野を集中的に

使用教材

  • 青チャート or Focus Gold(例題中心)
  • 基礎問題精講(数学Ⅲ)

【9月〜10月】応用力養成期

目標:入試標準〜やや難レベルの問題に対応

学習内容

  • 入試問題演習開始:他大学の標準レベル問題
  • 記述力の養成:答案の書き方を意識
  • 時間を計った演習:時間配分の感覚を養う

重点分野

  • 微分・積分(面積・体積)
  • 極限(特に数列との融合)
  • 複素数平面

使用教材

  • 標準問題精講(数学Ⅲ)
  • 理系数学の良問プラチカ
  • 四工大の過去問(芝浦工業大、工学院大、東京電機大)

【11月〜12月】過去問演習期

目標:東京都市大学の出題形式に完全対応

学習内容

  • 東京都市大過去問:5年分以上を解く
  • 時間配分の確認:80分で大問3〜4問を解く練習
  • 弱点の最終チェック:できなかった問題の類題演習

過去問の使い方

  1. 1週目:時間を計って解く
  2. 2週目:解答を確認し、間違いを分析
  3. 3週目:類題を解いて定着
  4. 4週目:再度時間を計って同じ問題を解く

共通テスト対策(並行して)

  • 共通テスト予想問題集
  • 過去問演習(センター試験含む)

【1月】直前期

目標:総仕上げと本番への調整

共通テスト前

  • 共通テストに集中
  • 東京都市大の数学は軽めの復習にとどめる

共通テスト後〜入試本番

  • 過去問の再演習:特に苦手だった問題
  • 計算練習:毎日30分、積分計算
  • 頻出パターンの確認:公式・解法の最終チェック
  • 体調管理:睡眠をしっかり取る

直前1週間

  • 新しい問題には手を出さない
  • これまでやった問題の復習に徹する
  • 本番のシミュレーション

藤原おすすめ参考書ランキング

東京都市大学合格のために、私がおすすめする参考書・問題集をランキング形式でご紹介します。

【第1位】青チャート(数研出版)

おすすめ度:★★★★★

対象:高1〜高3全期間

使い方:例題を中心に、全分野の基礎から標準レベルを網羅

藤原コメント:

「東京都市大学レベルなら、青チャートの例題をマスターすれば十分戦えます。特に数学Ⅲの微積分の章は繰り返し解いてください。EXERCISEは時間があれば取り組むくらいでOK。」

【第2位】基礎問題精講 数学Ⅲ(旺文社)

おすすめ度:★★★★★

対象:高3夏〜秋

使い方:数学Ⅲの基本パターンを効率よく習得

藤原コメント:

「東京都市大では数学Ⅲの出題が多いので、この本は必携です!コンパクトにまとまっているので、短期間で数学Ⅲの典型問題をマスターできます。」

【第3位】合格る計算 数学Ⅲ(文英堂)

おすすめ度:★★★★★

対象:高3通年

使い方:計算力強化のために毎日10〜15分

藤原コメント:

「東京都市大の数学は計算力勝負!この本で積分計算を徹底的に鍛えてください。毎日少しずつ続けることが大切です。」

【第4位】標準問題精講 数学Ⅲ(旺文社)

おすすめ度:★★★★☆

対象:高3秋以降

使い方:基礎問題精講を終えた後のレベルアップに

藤原コメント:

「基

藤原コメント:

「基礎問題精講を終えた後、さらに力をつけたい人向け。東京都市大学の中でも建築学科など難度の高い学科を狙う人は、この本で演習量を増やしましょう。全問解く必要はなく、苦手分野を中心に取り組めばOKです。」

【第5位】理系数学の良問プラチカ 数学ⅠAⅡBⅢ(河合出版)

おすすめ度:★★★★☆

対象:高3秋〜冬

使い方:入試レベルの良問を厳選して演習

藤原コメント:

「問題数が厳選されているので、効率よく入試レベルの問題に触れられます。時間がない受験生にもおすすめ。ただし、基礎が固まっていないと難しく感じるので、青チャートや基礎問題精講を終えてから取り組んでください。」

【第6位】1対1対応の演習 数学Ⅲ(東京出版)

おすすめ度:★★★★☆

対象:高3夏〜秋

使い方:典型問題のパターンを効率よく習得

藤原コメント:

「1問1問の解説が詳しく、『なぜそう解くのか』がよくわかります。特に微積分編は東京都市大対策に直結する問題が多いです。ただし、問題の難度にばらつきがあるので、難しすぎる問題は飛ばしてもOK。」

【第7位】Focus Gold 数学Ⅲ(啓林館)

おすすめ度:★★★★☆

対象:高1〜高3全期間

使い方:青チャートの代わりとして使用可能

藤原コメント:

「青チャートと並ぶ網羅系参考書の代表格。解説がやや詳しめなので、独学派の人にはこちらがおすすめかもしれません。星マーク(★)の問題を中心に進めていきましょう。」

【第8位】数学Ⅲ 入試問題集(数研出版)

おすすめ度:★★★☆☆

対象:高3秋〜冬

使い方:実際の入試問題で実践力を養う

藤原コメント:

「実際の入試問題を集めた問題集。東京都市大学と同レベルの問題が多く収録されています。過去問演習と並行して使うと効果的です。」

【番外編】東京都市大学 過去問(赤本)

おすすめ度:★★★★★(必須!)

対象:高3秋〜入試直前

使い方:最低5年分、できれば7〜10年分を解く

藤原コメント:

「これは絶対に買ってください!過去問なしで受験するのは、地図なしで旅に出るようなもの。出題傾向を把握し、時間配分の練習をするためにも、過去問演習は必須です。11月頃から本格的に取り組み始めましょう。」

参考書選びのポイント

藤原流・参考書選びの鉄則

  1. 同じレベルの本を何冊も買わない

    青チャートを持っているならFocus Goldは不要。1冊を完璧にする方が効果的です。

  2. 自分のレベルに合った本を選ぶ

    難しすぎる本に手を出すと挫折します。7割くらい解ける本がちょうど良いレベルです。

  3. 数学Ⅲに重点を置く

    東京都市大学は数学Ⅲの出題が多いので、数学Ⅲの問題集は必ず1冊完璧にしましょう。

  4. 計算練習は毎日続ける

    「合格る計算」などの計算問題集を使って、毎日少しずつ計算力を鍛えましょう。

  5. 過去問は早めに見ておく

    9〜10月頃に一度過去問を見て、出題傾向を把握しておくと、その後の学習効率が上がります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 東京都市大学の数学は難しいですか?

A. 東京都市大学の数学は、標準レベルが中心です。MARCHや上位国公立大学と比較すると、やや易しめといえます。

ただし、「易しい=簡単に点が取れる」ではありません。標準問題を確実に、かつ速く解く力が求められます。基礎を固めて、典型問題のパターンを身につければ、十分に高得点が狙えます。

Q2. 数学が苦手でも東京都市大学に合格できますか?

A. もちろん合格できます!ただし、工学部など理系学部では数学の配点が高いため、最低限の得点力は必要です。

数学が苦手な人へのアドバイス:

  • まずは教科書レベルの問題を完璧に
  • 計算ミスを減らす練習を毎日行う
  • 頻出分野(微積分、極限)に集中して対策
  • 部分点を取る答案の書き方を練習

苦手な人ほど、早めに対策を始めることが大切です。

Q3. 何割くらい取れば合格できますか?

A. 学科によって異なりますが、一般的な目安として:

  • 機械工学科・電気電子通信工学科など:60〜65%程度
  • 建築学科(人気学科):70%以上
  • 情報系学科:65〜70%程度

合格最低点は年度によって変動するので、余裕を持って70%以上を目標にするとよいでしょう。

Q4. 過去問は何年分解けばいいですか?

A. 最低5年分、できれば7〜10年分を解くことをおすすめします。

東京都市大学の数学は出題傾向が比較的安定しているため、過去問演習の効果が高いです。同じような問題が繰り返し出題されることもあります。

過去問の入手方法:

  • 赤本(教学社)を購入
  • 東京都市大学公式サイトで過去問題集を入手(オープンキャンパスで配布)
  • 東進・河合塾などの過去問データベースを利用

Q5. 数学Ⅲが間に合うか不安です…

A. 高3の夏までに数学Ⅲの基礎を一通り終わらせることを目標にしましょう。

学校の進度が遅い場合は、独学または塾で先取り学習することを強くおすすめします。東京都市大学は数学Ⅲの出題が多いため、数学Ⅲの準備不足は致命的です。

夏休みを使って一気に追い上げることも可能ですが、できれば高3の4〜5月から数学Ⅲの学習を始めておくと安心です。

Q6. 共通テストと個別試験、どちらを重視すべきですか?

A. 一般選抜(前期)を受験するなら、個別試験を重視してください。

ただし、共通テスト利用入試も併願する場合は、共通テスト対策も必要です。特に「理系重点方式」では数学の配点が高くなるため、共通テストの数学で高得点を取れると有利です。

バランスとしては:

  • 11月まで:個別試験対策8割、共通テスト対策2割
  • 12月〜共通テスト:共通テスト対策に集中
  • 共通テスト後〜個別試験:個別試験対策に全力

東京都市大学 数学攻略のための10箇条

藤原進之介が教える「合格への10箇条」

  1. 数学Ⅲを最優先で学習せよ

    出題の半分以上が数学Ⅲから。微積分・極限・複素数平面は完璧に!

  2. 計算力を徹底的に鍛えよ

    毎日15分の計算練習で、ミスを減らし速度を上げる

  3. 基礎〜標準レベルを完璧に

    難問を解く力より、標準問題を確実に解く力が重要

  4. 部分積分・置換積分をマスターせよ

    積分計算は必ず出る。様々なパターンに対応できるように

  5. 複素数平面を軽視するな

    苦手な人が多いが、東京都市大では頻出。しっかり対策を

  6. 過去問は最低5年分解け

    出題傾向を把握し、時間配分の感覚を養う

  7. 記述の書き方を練習せよ

    部分点を確実に取るための答案作成力を身につける

  8. 時間配分を意識せよ

    80分で大問3〜4問。1問に時間をかけすぎない

  9. 四工大の他大学の過去問も活用せよ

    芝浦工業大・東京電機大・工学院大の問題も良い演習になる

  10. 最後まで諦めるな

    本番では最後の1秒まで粘る。部分点を1点でも多く取りに行け!

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ここまで読んでくださった皆さん、いかがでしたか?

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おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

東京都市大学は、四工大の中でも歴史と伝統のある素晴らしい大学です。特に建築学科や情報系学科は就職にも強く、多くの優秀なエンジニアを輩出しています。

皆さんが東京都市大学に合格し、充実したキャンパスライフを送れることを心から願っています。

受験勉強は大変ですが、正しい方法で努力すれば必ず結果は出ます。

この記事が、皆さんの合格への道標となれば幸いです。

それでは、またお会いしましょう!

日本数学塾・数強塾 看板講師
藤原進之介


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この記事を書いた人

藤原進之介
日本数学塾数強塾看板講師。数学指導歴10年以上。「数学の面白さを伝えたい」をモットーに、基礎から難関大対策まで幅広く指導。これまで多くの受験生を東京都市大学をはじめとする難関大学合格に導いてきた。

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